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モザンビークの危険情報【一部地域の危険レベル引き上げ】

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更新日 2024年04月18日
危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●カーボデルガード州メクーフィ郡
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
●カーボデルガード州(ペンバ市を除く)及びナンプラ州メンバ郡及びエラーティ郡
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●カーボデルガード州ペンバ市及びニアッサ州メクーラ郡
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●ナンプラ州ナカラアヴェーリャ郡、ナカローア郡、ムエカテ郡、メクンブーリ郡及びララウーア郡、ソファラ州、ニアッサ州(メクーラ郡を除く)、マニカ州及びマプト州
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●カーボデルガード州メクーフィ郡において、2024年1月以降、武装集団による襲撃事件が複数発生し、多数の死傷者が出る等、治安が不安定になっているため、危険レベルを3(渡航中止勧告)に引き上げます。
●カーボデルガード州のペンバ市を除く全域、ナンプラ州メンバ郡及びエラーティ郡においても、引き続き武装集団による襲撃事件が頻繁に発生しているため危険レベル3(渡航中止勧告)を継続します。これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

詳細

1 概況
(1)近年、モザンビークでは経済は回復基調にある一方で所得格差が拡大しており、強盗、誘拐、性犯罪、空き巣、車上荒らし等の犯罪が多発し、治安の悪化が社会問題になっています。また、モザンビークでは、1992年の内戦終了後も内戦で戦った政府与党フレリモと野党レナモとの間の政治的な緊張関係が存続し、レナモ支持者の多い北中部地域の一部では、政府軍・警察とレナモ武装集団との間で衝突が発生してきました。現在は両者の和平合意に基づきレナモの武装解除は2023年に終了しましたが、今後の進展を注視する必要があります。

(2)カーボデルガード州のペンバ市を除く全地域、ニアッサ州メクーラ郡、ナンプラ州メンバ郡及びエラーティ郡では、2017年10月以降、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」と関係を有するとみられる武装集団による襲撃事件が多数発生しています。外国軍や当国治安機関等による警戒が強化されていますが、現時点で収束する見通しは立っていません。また、警察や軍に対する襲撃事件も散見されるなど、治安状況は極めて不安定です。

(3)過去には、パンやガソリン等の値上げにより大規模な暴動が発生して多数の死傷者が出たほか、マプト、マトーラ両市において乗合バス(シャパ)の料金値上げに伴う抗議行動が発生し、一部地域では暴徒がタイヤを燃やし道路を閉鎖、投石するなどの混乱が発生しました。今後も経済的要因で同様の混乱が生じる可能性は排除できません。

(4)これまでに、モザンビークにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロは、アフリカ各国及び日本人が数多く渡航する欧米各国やアジア各国等の世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年、世界的な傾向として、警備や監視が手薄で不特定多数の人が集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、このような場所では常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることのないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。また、モザンビークのテロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_123.html )も併せてご参照ください。

2 地域別情勢
(1)カーボデルガード州メクーフィ郡
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
 
 2024年1月以降、武装集団による襲撃事件が発生し、多数の死傷者が確認されました。武装集団による犯行声明も発出されており治安状況が極めて不安定になっていることから、突発的な襲撃事件に遭遇したり、巻き込まれる危険があります。

(2)カーボデルガード州(ペンバ市を除く)及びナンプラ州メンバ郡及びエラーティ郡
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 
ア カーボデルガード州メトゥージェ郡、アンクアベ郡、モンテプエス郡、シウーレ郡、ナムーノ郡、バラーマ郡並びに、ナンプラ州メンバ郡及びエラーティ郡
 2024年1月以降、武装集団による襲撃事件が複数発生し、多数の死傷者が確認されています。また、襲撃事件について、ISILが犯行声明を数度にわたり発出しています。
 外国軍や治安機関等による警戒が強化されていますが、現時点で収束する見通しは立っていません。治安状況が極めて不安定になっていることから、突発的な襲撃事件に遭遇したり、巻き込まれる危険があります。

イ カーボデルガード州パルマ郡、ナンガーデ郡、モシンボアダプライア郡、ムイドゥンベ郡、マコミア郡、メルコ郡、キサンガ郡、イボ郡及びムエダ郡
 2017年10月にモシンボアダプライア郡で武装集団が警察署を襲撃する事件が発生して以降、パルマ郡、ナンガーデ郡、モシンボアダプライア郡、ムイドゥンベ郡、マコミア郡、メルコ郡、キサンガ郡、イボ郡及びムエダ郡において襲撃事件が頻発しており、多数の死傷者が確認されています。
 2019年2月には、カーボデルガード州でガス田開発事業を進めている米国関連企業の車両が襲撃され、死傷者がでました。また、2019年6月以降、襲撃事件について、ISILが犯行声明を100回以上発出しています。
 外国軍や当国治安機関等による警戒が強化されていますが、現時点で収束する見通しは立っていません。また、警察や軍が襲撃を受けるケースも散見されるなど、治安状況が極めて不安定になっていることから、突発的な襲撃事件に遭遇したり、巻き込まれる危険があります。
 2023年12月下旬以降、武装集団と治安部隊との戦闘が激化しており多数の死傷者が確認されています。また、襲撃事件が多発しており、治安情勢は極めて悪化しています。

 ついては、これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。

(3)カーボデルガード州ペンバ市及びニアッサ州メクーラ郡
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア カーボデルガード州ペンバ市
 これまで武装集団が関与したことが明らかな襲撃は発生していませんが、今後同様の事件が発生するおそれがあります。
 特に、各郡市間を結ぶ幹線道路で治安が不安定なため、やむを得ず渡航する場合は、陸路での移動は避け空路で移動してください。

イ ニアッサ州メクーラ郡
 2020年2月、武装集団が同郡の村を襲撃する事件が発生し、多数の死傷者が確認されました。また、2021年11月から同年12月にかけて同郡において発生した複数の襲撃事件に関して、ISILが犯行声明を発出しました。2022年1月以降、同郡において同様の事件は発生していませんが、今後同様の事件が再度発生するおそれがあります。
 ついては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には空路で移動し、滞在中は特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。

(4)ナンプラ州ナカラアヴェーリャ郡、ナカローア郡、ムエカテ郡、メクンブーリ郡及びララウーア郡、ソファラ州、ニアッサ州(メクーラ郡を除く)、マニカ州及びマプト州
 レベル1:十分注意してください。(継続)

ア ナンプラ州ナカラアヴェーリャ郡、ナカローア郡、ムエカテ郡、メクンブーリ郡及びララウーア郡
 直近1年間で武装集団が関与した事件は発生していませんが治安状況が極めて不安定になっていることから、突発的な襲撃事件に遭遇したり、巻き込まれる危険があります。

イ ニアッサ州(メクーラ郡を除く)
 ニアッサ州の一部地域においては、2021年10月から12月にかけて、武装集団が関与したとみられる襲撃事件が極めて少数ながら発生していることもあり、今後同様の事件が再度発生するおそれがあります。

ウ ソファラ州及びマニカ州
 直近1年間で、レナモの分派である自称「レナモ軍事委員会」等による襲撃事件は発生していませんが、今後同様の事件が再度発生するおそれがあります。 なお、2021年10月にマリアーノ・ニョンゴ自称「レナモ軍事委員会」リーダーは死亡しましたが、後にシューメ国防大臣が否定しているものの、2022年2月、同集団の再活性化の可能性をモザンビーク国防軍幹部が指摘したことがあるため、引き続き今後の動きを注視する必要があります。

エ マプト州
 強盗、誘拐、性犯罪、空き巣、車上荒らし、スリ、ひったくり、置き引き及び麻薬売買等が時間や場所を問わず発生しており、日本人が被害に遭う事例も年々増加しています。常に周囲への注意を怠らないなど、安全に対する意識を持つことが重要です。特に最近は中国人等の外国人も被害者となる誘拐事件が頻発しているほか、警察官による恐喝事案も発生しています。夜間の外出は避ける、外出する際には周囲の状況に十分注意を払うなど、安全確保に努めてください。なお、犯罪手口の詳細については「安全対策基礎データ」を参照してください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_123.html
 また、交通マナーの悪化により交通事故が急増しています。車両を運転する際は十分注意してください。
 抗議活動参加者が暴徒化し治安部隊と衝突等が発生する可能性もありますので、不測の事態に巻き込まれないよう、決してデモや集会等に近づかないように細心の注意を払い、万が一、デモ隊や群衆に遭遇した場合には、直ちにその場から離れ、安全な場所へ避難してください。

3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)モザンビークへの渡航・滞在にあたっての一般犯罪等の注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_123.html )および在モザンビーク日本大使館作成の「安全の手引き」(https://www.mz.emb-japan.go.jp/files/100614804.pdf )も併せて参照してください。
(2)滞在中は以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在モザンビーク日本国大使館、現地関係機関や報道等から最新情報を入手するよう努めてください。不測の事態が発生した場合には、在モザンビーク日本国大使館に連絡するとともに、自宅や職場(旅行者の場合はホテルや旅行会社)等の安全な場所で事態が収拾されるまで待機してください。
(3)雨季(10月~3月頃)には局地的な豪雨に伴う河川の氾濫等の被害が発生します。現地の最新情報を入手するよう心掛けてください。
(4)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 モザンビークに3か月以上滞在される方は、在モザンビーク日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張等の際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在モザンビーク日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

4 隣国の南アフリカ、ジンバブエ、ザンビア、マラウイ及びタンザニアに対して別途それぞれ危険情報が発出されているので、併せて留意してください。

(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在モザンビーク日本国大使館
住所 :Av.Julius Nyerere, 2832, C.P.2494, Maputo, Mozambique
電話 :21-499819~20
国外からは(国番号258)21-499819~20
FAX   :21-498957
  国外からは(国番号258)21-498957
ホームページ:http://www.mz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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