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エルサルバドルの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2024年02月20日
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●メヒカノス市、アポパ市、シウダ・デルガード市、パンチマルコ市、アギラレス市、コロン市、ケサルテペケ市、サンマティアス市、サカテコルカ市及びサンサルバドル市セントロ地区
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●上記以外の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●危険レベル2の10市においては、2015年にエルサルバドル当局がテロ組織と認定した犯罪集団「マラス」が依然として勢力を保持しており、同グループが活動しているこれらの市への不要不急の立ち入りは、可能な限り控えてください。2024年現在、「マラス」等ギャングの多くが治安機関により拘束され、活動は沈静化しているものの、各種犯罪は依然として多発しています。

詳細

1 概況
(1)エルサルバドルでは、「マラス」による犯罪が各地で発生しています。2015年8月、エルサルバドル最高裁判所は、「マラス」を「テロ組織」と認定、それ以降、エルサルバドル政府はマラスに対する取締りを強化しました。その結果、人口10万人あたりの殺人事件発生件数が105人と過去最多を更新した2015年以降、殺人件数は減少に転じました。2019年6月に発足したブケレ大統領政権は、治安対策に重点を置き、積極的に治安対策を推進した結果、殺人件数をはじめとする事件は大幅に減少しつつあります。こうした中、2022年3月25日から26日にかけて殺人事件が多発したことを受け、エルサルバドル政府は、3月27日から例外措置体制(憲法で保障される権利の一時的制限措置)を発効し、「マラス」等のギャング団構成員の身柄を次々と拘束し、2024年1月現在、拘束者数は7万5000人程となっています。これにより、殺人件数は大幅に減少したものの、今後もこの傾向が維持されるかどうかはしばらく様子を見ていく必要があり、「マラス」等ギャング団の反発、拘束者の大量脱走等による治安の悪化の可能性も否定できない状況です。

(2)政府が推進する治安対策により、「マラス」等ギャングが都市郊外や地方の海岸、山間部に展開していることが確認されています。現在、当該地域においても、治安機関がギャングを拘束するために衝突が発生する可能性があるため、警戒が必要です。

(3)エルサルバドルでは、日本人を含む外国人を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年は、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発しています。これらは組織性が低い単独犯によるテロが多く、事前の取締りが難しいため、今後も継続することが懸念されます。
 特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、警備や監視が手薄で不特定多数の人が多く集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 詳細は、エルサルバドルの「テロ・誘拐情勢」も、あわせてご確認ください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_244.html

2 地域別情勢
(1)メヒカノス市、アポパ市、シウダ・デルガード市、パンチマルコ市、アギラレス市、コロン市、ケサルテペケ市、サンマティアス市、サカテコルカ市及びサンサルバドル市セントロ地区
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

「マラス」等のギャングが関与する事件が発生しており、強盗、傷害、窃盗といった犯罪の被害、またその他事件に巻き込まれるリスクがあります。特に、サンサルバドル市セントロ地区は、各種犯罪が多く発生してきており、観光名所でもある大聖堂や中央市場付近は、過去には派閥の異なる「マラス」間の激しい縄張り争いやマラスと警備員間の銃撃戦が白昼繰り広げられたこともあります。
また、それ以外の地域においても、政府が推進する治安対策により犯罪発生件数が減少しているとはいえ、安全になったとは言い難い状況です。
 治安当局と「マラス」等ギャング間の衝突が少なからず発生しているため、これらの地域への不要不急の立ち入りは控えてください。やむを得ず立ち入る場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。

(2)その他の地域
レベル1:十分注意してください。」(継続)

 「マラス」等ギャングの活動地域は全国に及び、各地で強盗、恐喝、暴行、性犯罪、窃盗、違法薬物売買等が発生しています。
観光等で訪問する際は、目立たず、行動を予測されないよう注意してください。また、最新の治安情報の入手に努め、各種犯罪に巻き込まれないよう、危険を避けていただくため特別な注意が必要です。
 比較的安全とされているサンサルバドル市エスカロン地区、サンベニート地区においても窃盗、強盗及び強姦事件をはじめとする各種犯罪が発生しています。

3 滞在にあたっての注意
 滞在中は、以下の注意事項にも十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、エルサルバドルの「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_244.html )もご一読の上、外務省、在エルサルバドル日本国大使館、現地関係機関のホームページ等より最新情報を入手するよう努めてください。
 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は、在エルサルバドル日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在エルサルバドル日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(問い合わせ窓口)
○外務省
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:03-3580-3311

  (外務省関係局課連絡先)
・領事サービスセンター(内線)2902、2903
・外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4567
・外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
・外務省海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在エルサルバドル日本国大使館
 住所:89 Av. Norte y C. El Mirador 6 Nivel, Torre 1, World Trade Center Colonia Escalon,
San Salvador, El Salvador, C.A. Apartado Postal #115
 電話:2528-1111 
 国外からは(+503)2528-1111
 国外からは(+503)2264-6061
 ホームページ:http://www.sv.emb-japan.go.jp/index_jp.html
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