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モロッコの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2023年03月16日
危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険度】
●全土:「レベル1:十分注意してください。」(継続)

【ポイント】
●全土にテロの脅威があります。外国人観光客が多数集まる場所や政府関連施設、宗教関連施設への立ち寄りは最小限にとどめるよう心掛けてください。
●2017年~2018年、北部アル・ホセイマや北東部ジェラダ等において、デモ参加者と治安部隊との衝突が発生しました。現在の治安状況は比較的安定していますが、デモや集会等の群衆に遭遇した場合は、近づかないようにしてください。
●都市部や観光地では、外国人観光客を標的としたスリや刃物を用いた恐喝などの金銭目的の犯罪が発生しており、注意が必要です。

詳細

1 概況
(1)モロッコでは、2014年7月以降、国内のテロ警戒態勢を強化し、治安は比較的安定しています。しかしながら、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)等に外国人戦闘員として参加したモロッコ人の帰還が懸念されること、ISILが北アフリカ等におけるジハードの拡散を呼びかけていることなどから、モロッコ国内でテロが発生する可能性は否定できません。
 このような状況を十分に認識し、テロに巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

(2)過去には、治安部隊との衝突に発展したデモや暴動が発生しています。デモや集会等の群衆に遭遇した場合は、近づかないようにしてください。

2 地域別情報
 全土:「レベル1:十分注意してください。」
(1)テロ
ア 2014年7月、モロッコ政府は国内のテロ警戒レベルを最高度に引き上げました。これを受けて、モロッコ国内では幹線道路における検問が強化され要所に治安部隊が配置されるなど、警戒態勢が強化されています。また、同年11月以降、テロの脅威の更なる高まりを受け、モロッコ政府はテロ対策強化施策を実施し、警察に加えて軍も警戒に当たるようになっています。さらに2015年3月には、内務省にテロ・誘拐事案等を専門的に取り扱う中央司法捜査局(BCIJ)を創設し、テロ組織の摘発に乗り出しています。BCIJは、2021年12月までにモロッコにおいて約86個のテロ細胞を解体し、1,400名以上を逮捕しています。

イ モロッコからは、1,600人以上がシリアやイラク、リビアに渡航し、ISIL等に外国人戦闘員として参加したとされており、これら元戦闘員が帰国し、国内でテロ活動を行うことが懸念されています。実際に、モロッコ各地でISILに忠誠を誓う小グループの摘発が報じられています。これらのグループの活動は、以前は戦闘員のリクルートやテロ活動資金調達が大部分を占めていましたが、現在は、モロッコにおいて自爆テロや要人暗殺、重要施設破壊等を企図するグループも摘発されています。

ウ 2018年12月、オート・アトラス山脈のモロッコ最高峰トゥブカル山の玄関口であるイムリル村(Imlil)から10キロ離れた山岳地帯で、デンマーク人女性1名およびノルウェー人女性1名が、首にナイフの傷痕がある状態で遺体となって発見されました。モロッコ当局はこれをテロと断定し、実行犯等多数が逮捕されています。

エ その他、テロに関する注意事項については、「テロ・誘拐情勢」も参照してください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_124.html

(2)デモ
 過去には、治安部隊との衝突に発展したデモや暴動が発生しています。現在、治安状況は以前と比較して安定していますが、デモや集会等の群衆に遭遇した場合は、近付かないようにしてください。

(3)一般犯罪
 コロナ禍によるモロッコ国内の規制は緩和され、外国人観光客数についても徐々に回復しています。このため、都市部や観光地においては、外国人観光客を標的としたスリなどの金銭目的の犯罪が発生しており、刃物を使用した恐喝等の邦人被害も発生していますので、注意が必要です。

 つきましては、モロッコへの渡航に当たっては、最新の情報の入手に努め、十分注意してください。

3 渡航・滞在に当たっての注意
 モロッコに渡航・滞在する方は、下記事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在モロッコ日本国大使館(ホームページに掲載されている「安全の手引き(https://www.ma.emb-japan.go.jp/pdf/ryoji/anzen-tebiki-ma.pdf )」をご覧ください。)、現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。
ア 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 モロッコに3か月以上滞在する方は、在モロッコ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html)を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時に在モロッコ
日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )に登録してください。

イ 外国人観光客が多数集まる場所や政府関連施設、宗教関連施設への立ち寄りは最小限にとどめるとともに、目立つ行動はできるだけ避けるよう心掛けてください。
 列車、バス等の公共機関や市場、ショッピングモール、繁華街や観光施設等の不特定多数の人が集まる場所では、騒じょう事件等に巻き込まれないよう十分に注意してください。デモや群衆には近づかないようにするとともに、不審な人物や状況、兆候を察知した場合は、直ちにその場から離れてください。

4 その他
 周辺のアルジェリア、西サハラ地域およびモーリタニアについても、それぞれ危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4567
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版、スマートフォン版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在モロッコ日本国大使館
住所:39 Av Ahmed Balafrej, Souissi, Rabat, MAROC
電話:(市外局番0537)63-17-82~85(85:領事部直通)
国外からは(国番号212)537-63-17-82~85
FAX:(市外局番0537)75-00-78
国外からは(国番号212)537-75-00-78
ホームページ:https://www.ma.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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