危険情報
イエメンの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
更新日 2023年02月02日
危険レベル・ポイント
【危険度】
●全土 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
【ポイント】
●イエメン全土で、イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突やイスラム過激派組織などによるテロ・誘拐事件が発生しています。イエメンへの渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている場合は直ちに退避してください。
●在イエメン日本国大使館は、治安悪化のため2015年2月15日をもって一時閉館し、在サウジアラビア日本国大使館内に臨時事務所を設けています。
●全土 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
【ポイント】
●イエメン全土で、イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突やイスラム過激派組織などによるテロ・誘拐事件が発生しています。イエメンへの渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている場合は直ちに退避してください。
●在イエメン日本国大使館は、治安悪化のため2015年2月15日をもって一時閉館し、在サウジアラビア日本国大使館内に臨時事務所を設けています。
詳細
1 概況
(1)イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突が長期にわたり継続しているほか、イスラム過激派組織等によるテロ・誘拐事件が発生するなど、イエメンの治安情勢は極めて不安定な状況にあります。
(2)一部周辺国や周辺海域で反政府勢力支配地域からの攻撃が発生しています。紅海及びバーブ・アル・マンデブ海峡では、イエメンからのミサイル攻撃事案やホーシー派敷設の機雷による爆発事案等が発生しており、2020年3月には、イエメン沖で民間商船に対する無人ボートによる攻撃未遂事案が発生しています。また、アデン湾では、2020年5月に英船籍船舶が武装集団に襲撃されるなど、海賊等の事案も依然として発生しているため、アデン湾及びその周辺海域を航行する際には引き続き十分注意してください。
(3)2022年4月以降、国連の仲介によるイエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との停戦が発表されましたが、2022年10月に失効し、現在も停戦交渉が継続しています。
2 地域別情勢全土 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
(1)イエメン各地において、イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突が長期にわたり継続しており、国内の治安及び人道状況の悪化が深刻化しています。2022年4月までは、サウジアラビア等が主導するアラブ連合軍がイエメン政府の要請を受けて軍事介入し、首都サヌア、サアダ、タイズ、マアリブ、ジョウフ、ハッジャ、ダーリア、ホデイダ、ベイダ及びサウジアラビアとの国境地帯等で空爆や衝突が発生し、民間人にも多数の死傷者が発生していました。
現在は、空爆・衝突等は収束していますが、情勢次第で再度発生することも十分考えられます。
(2) 2020年12月、イエメン政府と南部移行評議会(南部を拠点とする勢力)との合意に基づく新内閣が発足しましたが、南部の一部の地域では引き続き衝突が発生しており、治安の悪化に伴い一般犯罪も増加するなど、危険な状況が継続しています。また、ソコトラ島についても、2020年6月に治安当局を含む政府施設や軍事基地が南部移行評議会により占拠されるなど、南部地域と同様に緊張状態にあります。
(3)2022年4月、国連の仲介によるイエメンにおける2か月間の停戦が発効しました。その後2度にわたり停戦合意は延長されましたが、同年10月に停戦合意は失効し、現在も停戦交渉が継続しています。一部の地域では小規模な武力衝突が散発的に発生しており、緊張状態にあります。
(4)イエメンでは、紛争による混乱に乗じ、イスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)や「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の関連組織によるテロ活動が国内、特に南部地域で引き続き行われています。また、強盗等の一般犯罪や武装集団による暗殺事件も多発しており、非常に危険です。
(5)イエメンでは、従来から被害者の国籍を問わず誘拐事件が多発しています。従来の誘拐事件の多くは部族組織による犯行ですが、近年ではAQAPやISILの関与が疑われる事件もみられます。北部地域では反政府勢力による政治・人権活動家、ジャーナリスト等の誘拐が、南部地域では女性の誘拐が多く発生する傾向にあります。紛争による情勢悪化で多くの外国人が国外に退避したこともあり、外国人誘拐事件の発生件数は減少していますが、リスクが下がったわけではありません。日本人を含む外国人が渡航した場合、従来にも増して誘拐の標的とされる可能性が高く、非常に危険です。
このように、日本人渡航者・滞在者に深刻な危険が及ぶ可能性が極めて高い状況が続いていますので、イエメンへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている日本人の方は、直ちに国外の安全な地域へ退避してください。
3 その他
在イエメン日本国大使館は、2015年2月15日をもって一時閉館し、現在は在サウジアラビア日本国大使館内に臨時事務所を設けています。
(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)
(1)イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突が長期にわたり継続しているほか、イスラム過激派組織等によるテロ・誘拐事件が発生するなど、イエメンの治安情勢は極めて不安定な状況にあります。
(2)一部周辺国や周辺海域で反政府勢力支配地域からの攻撃が発生しています。紅海及びバーブ・アル・マンデブ海峡では、イエメンからのミサイル攻撃事案やホーシー派敷設の機雷による爆発事案等が発生しており、2020年3月には、イエメン沖で民間商船に対する無人ボートによる攻撃未遂事案が発生しています。また、アデン湾では、2020年5月に英船籍船舶が武装集団に襲撃されるなど、海賊等の事案も依然として発生しているため、アデン湾及びその周辺海域を航行する際には引き続き十分注意してください。
(3)2022年4月以降、国連の仲介によるイエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との停戦が発表されましたが、2022年10月に失効し、現在も停戦交渉が継続しています。
2 地域別情勢全土 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
(1)イエメン各地において、イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突が長期にわたり継続しており、国内の治安及び人道状況の悪化が深刻化しています。2022年4月までは、サウジアラビア等が主導するアラブ連合軍がイエメン政府の要請を受けて軍事介入し、首都サヌア、サアダ、タイズ、マアリブ、ジョウフ、ハッジャ、ダーリア、ホデイダ、ベイダ及びサウジアラビアとの国境地帯等で空爆や衝突が発生し、民間人にも多数の死傷者が発生していました。
現在は、空爆・衝突等は収束していますが、情勢次第で再度発生することも十分考えられます。
(2) 2020年12月、イエメン政府と南部移行評議会(南部を拠点とする勢力)との合意に基づく新内閣が発足しましたが、南部の一部の地域では引き続き衝突が発生しており、治安の悪化に伴い一般犯罪も増加するなど、危険な状況が継続しています。また、ソコトラ島についても、2020年6月に治安当局を含む政府施設や軍事基地が南部移行評議会により占拠されるなど、南部地域と同様に緊張状態にあります。
(3)2022年4月、国連の仲介によるイエメンにおける2か月間の停戦が発効しました。その後2度にわたり停戦合意は延長されましたが、同年10月に停戦合意は失効し、現在も停戦交渉が継続しています。一部の地域では小規模な武力衝突が散発的に発生しており、緊張状態にあります。
(4)イエメンでは、紛争による混乱に乗じ、イスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)や「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の関連組織によるテロ活動が国内、特に南部地域で引き続き行われています。また、強盗等の一般犯罪や武装集団による暗殺事件も多発しており、非常に危険です。
(5)イエメンでは、従来から被害者の国籍を問わず誘拐事件が多発しています。従来の誘拐事件の多くは部族組織による犯行ですが、近年ではAQAPやISILの関与が疑われる事件もみられます。北部地域では反政府勢力による政治・人権活動家、ジャーナリスト等の誘拐が、南部地域では女性の誘拐が多く発生する傾向にあります。紛争による情勢悪化で多くの外国人が国外に退避したこともあり、外国人誘拐事件の発生件数は減少していますが、リスクが下がったわけではありません。日本人を含む外国人が渡航した場合、従来にも増して誘拐の標的とされる可能性が高く、非常に危険です。
このように、日本人渡航者・滞在者に深刻な危険が及ぶ可能性が極めて高い状況が続いていますので、イエメンへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている日本人の方は、直ちに国外の安全な地域へ退避してください。
3 その他
在イエメン日本国大使館は、2015年2月15日をもって一時閉館し、現在は在サウジアラビア日本国大使館内に臨時事務所を設けています。
(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)