危険情報
タイの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
更新日 2023年01月27日
危険レベル・ポイント
【危険レベル】
●ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●首都バンコク及びプレアビヒア寺院周辺地域(タイのシーサケート県とカンボジアのプレアビヒア県との国境地域)
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●タイ南端のマレーシアとの国境付近の地域では、分離独立を標榜するイスラム武装勢力による襲撃・爆発事件が頻発しているため、危険レベル3またはレベル2を継続します。
●首都バンコクでは、2014年5月のクーデター以降、長期にわたって軍の影響力が強い政権が継続していること等への反発から、首都中心部においても小規模な反政府集会が散発的に行われているため、危険レベル1を継続します。
●プレアビヒア寺院周辺地域では、隣国カンボジアとの間で同地域の帰属をめぐり、過去に軍事衝突が発生しました。現在は沈静化していますが、不測の事態が発生する可能性が排除されないことから、危険レベル1を継続します。
●ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●首都バンコク及びプレアビヒア寺院周辺地域(タイのシーサケート県とカンボジアのプレアビヒア県との国境地域)
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●タイ南端のマレーシアとの国境付近の地域では、分離独立を標榜するイスラム武装勢力による襲撃・爆発事件が頻発しているため、危険レベル3またはレベル2を継続します。
●首都バンコクでは、2014年5月のクーデター以降、長期にわたって軍の影響力が強い政権が継続していること等への反発から、首都中心部においても小規模な反政府集会が散発的に行われているため、危険レベル1を継続します。
●プレアビヒア寺院周辺地域では、隣国カンボジアとの間で同地域の帰属をめぐり、過去に軍事衝突が発生しました。現在は沈静化していますが、不測の事態が発生する可能性が排除されないことから、危険レベル1を継続します。
詳細
1 概況
(1)タイ南部のマレーシアとの国境付近の地域では、中央政府の支配に反抗するイスラム武装勢力によるとみられる襲撃・爆発事件等が依然として発生しています。主に警察、軍、刑務所等の職員や施設等がその標的となっていますが、ホテル、ショッピングセンター、公共交通機関などが攻撃されることもあります。
(2)2014年5月のクーデター以降、2019年3月に下院総選挙が実施され民政に復帰していますが、現在においても軍の影響力が強い政権が継続していること等への反発から、首都バンコクでは、小規模ながら反政府集会が散発的に行われています。
(3) 2023年には、下院総選挙の実施が見込まれており、今後の政治情勢によっては、反政府集会やデモによる混乱がエスカレートする可能性があります。
(4)過去には、デモ参加者と治安当局との衝突により負傷者が発生する事態も発生しており、巻き込まれることがないよう、引き続き十分に注意する必要があります。
(5)これまでに、タイにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、2015年には首都バンコクにおいて爆発テロ事件が発生し、日本人が巻き込まれ負傷しています。また、2019年8月のASEAN外相会議の開催期間中にも、バンコクの中心部等で連続爆発テロ事件が発生しました。
テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、特に、近年では単独犯によるテロや、一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから、こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2 地域情勢
(1)タイ南部4県(ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡))
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)(継続)
タイ南部地域には、タイからの分離独立を標榜するイスラム武装勢力が存在し、これまでに同勢力によるとみられる襲撃、爆発事件が頻発しています。死傷者は、軍・警察関係者、教員を含む公務員やその他一般市民、外国人まで広く及んでおり、2004年以降15年の間に、こうした襲撃や爆発事件によって7,000名近くが死亡したとされています。2019年11月には、ヤラー県の検問所で武装グループによる襲撃を受け、自警団ら15名が殺害される事件が発生しました。また、2022年には、断続的に軍関連施設や治安関係者等を狙った、死傷者を伴う爆発物事案や銃撃事件等が発生しています。
つきましては、これらの地域への渡航・滞在、及び同地域を通過してのマレーシアへの越境等は、どのような目的であれ止めてください。
(2)ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください(継続)
ソンクラー県の西部では、ジャナ郡等のある東部と比して、近年、情勢は落ちついていますが、2017年にはイスラム武装勢力による銃撃事件が起きているほか、バイクや自動車に仕掛けられた爆発物による爆破事件が、過去にもホテル付近、商業施設、コンビニエンスストア等で発生しました。
つきましては、この地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとって下さい。
(3)首都バンコク
レベル1:十分注意してください(継続)
ア タイでは、2014年5月のクーデター以降、2019年3月に民政復帰のための下院総選挙が実施され、同年7月にプラユット政権が誕生しましたが、長期にわたって軍の影響力が強い政権が継続していること等への反発から、首都バンコクにおいて反政府デモや集会が散発的に行われており、過去にはデモ隊が暴徒化することもありました。
イ 2020年7月頃には、「憲法改正・首相退陣・王室改革」等を掲げた、学生を中心とした反政府グループ「人民党63」等による政治集会が、首都バンコクをはじめ各地方で活発化し、数万人規模の集会が散発的に開催されるようになりました。同年10月、首都バンコクの中心地・パトゥムワン交差点において開催された政治集会では、治安当局と集会参加者間で衝突が見られ、治安当局が放水車を使用し、集会参加者を強制排除するなどの動きもみられました。
ウ 現在も首都バンコクを中心に政治集会がたびたび開催されており、2022年11月には、首都バンコクで開催されたAPEC首脳会議期間中に、民主記念塔前において、APECに反対するグループと治安当局との間で衝突が見られ、治安当局がゴム弾を使用し、負傷者や多数の逮捕者も出ました。
2023年には、下院選挙の実施が見込まれており、今後の政治情勢によっては、反政府集会やデモが盛り上がりを見せる可能性があります。デモ参加者と治安当局の衝突により、不測の事態が発生する可能性もあるため、引き続き十分注意する必要があります。
エ なお、首都バンコクでは、爆発・テロ事件も散発的に発生しています。2015年8月には、首都バンコク中心部のラチャプラソン交差点において爆発事件が発生し、外国人を含む20名が死亡、日本人1名を含む多数の負傷者が発生しています。また、2017年5月には、バンコク戦勝記念塔付近の軍関連病院内において爆発物が爆発し、25名が負傷しました。ASEAN外相会議開催中であった2019年8月には、首都バンコクに所在する警察本部庁舎前や政府合同庁舎前等の官公庁施設やショッピングセンターにおいて、連続爆発・放火事件が発生しています。
つきましては、バンコクへの渡航・滞在に当たっては、最新の情報の入手に努める等、不測の事態に巻き込まれることのないよう、ご自身の身の安全を確保するなど、十分注意してください。
(4)プレアビヒア寺院周辺地域(タイのシーサケート県とカンボジアのプレアビヒア州との国境地域東部)
レベル1:十分注意してください(継続)
タイとカンボジアとの国境地域においては、国境線、特に世界遺産プレアビヒア寺院(タイ側呼称:カオ・プラ・ウィハーン寺院)の領有をめぐって、両国の主張に相違が生じていました。既に国際司法裁判所(ICJ)は、同寺院をカンボジアに帰属するものとの判決を下していましたが、2008年にカンボジアが同寺院を世界遺産に登録するようユネスコに申請すると、タイはこれに反発し、軍事衝突も発生しました。2011年、ICJは同寺院周辺地域からの即時撤兵を両国に命じ、その後主立った衝突は発生しておらず、現在両国間では定期的に交流の場を設けているなど、平和的・友好的な関係が構築されつつあることがうかがわれますが、今後の政治情勢の変化等により再び緊張が高まる可能性は排除できず、渡航・滞在にあたっては引き続き十分な注意が必要です。
同地域への渡航・滞在を予定されている方は、最新の関連情報の入手に努めてください。
3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)タイにおいては、首都バンコクやリゾート地等においても爆発事件や銃撃事件が発生しています。また、都内各地で反政府活動家や民主活動家等による政治集会が開催されています。不測の事態に巻き込まれることのないよう以下の点に注意してください。
●不特定多数の人が集まる場所(観光施設、公共交通機関、レストラン、ショッピングモール等)、軍・警察をはじめとする政府関連施設や宗教関連施設などを訪れる際には、周囲への警戒を怠らないようにする。
●不審物や不審者等を察知した場合には、すぐにその場を離れる。
●爆発が発生した場合、時間差で別の爆発が起きる可能性があるため、現場に近づかない。
(2)渡航・滞在に当たっては、「安全対策基礎データ」や「安全の手引き」も参考に、危険を避けるよう行動してください。
また、外務省、在タイ日本国大使館、在チェンマイ日本国総領事館、現地政府機関、報道等から最新情報を入手するよう努めてください。
なお、タイ政府の手続きや規則等については、事前の通告なく変更されることがありますので、必ず最新の情報を確認してください。最新の情報については、駐日タイ王国大使館(+81-(0)3-5789-2433、領事部+81-(0)3-5789-2449)や在大阪タイ王国総領事館(+81-(0)6-6262-9226)等に確認してください。
(3)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は、在タイ日本国大使館又は在チェンマイ日本国総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在タイ日本国大使館又は在チェンマイ日本国総領事館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
(4)近隣のミャンマー、ラオス、カンボジア及びマレーシアにもそれぞれ危険情報が発出されていますので、そちらにも留意してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9926
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)2333
○外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html(モバイル版)
(現地公館連絡先)
○在タイ日本国大使館
住所:177 Witthayu Road, LumphiniPathum Wan, Bangkok 10330, Thailand
電話:(市外局番02)207-8500又は696-3000
国外からは(国番号66)-2-207-8500又は696-3000
FAX:(市外局番02)207-8510
国外からは(国番号66)-2-207-8510
ホームページ: https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(市外局番02)207-8502又は696-3002(邦人援護)
国外からは(国番号66)-2-207-8502又は(国番号66)-2-696-3002
FAX:(市外局番02)207-8511
国外からは(国番号66)-2-207-8511
○在チェンマイ日本国総領事館
住所: Airport Business Park, 90 Mahidol Road,
T. Haiya,A. Muang, Chiang Mai, 50100 Thailand
電話:(市外局番05)201-2500
国外からは(国番号66)-5-201-2500
FAX:(市外局番05)201-2505
国外からは(国番号66)-5-201-2505
ホームページ: https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
(1)タイ南部のマレーシアとの国境付近の地域では、中央政府の支配に反抗するイスラム武装勢力によるとみられる襲撃・爆発事件等が依然として発生しています。主に警察、軍、刑務所等の職員や施設等がその標的となっていますが、ホテル、ショッピングセンター、公共交通機関などが攻撃されることもあります。
(2)2014年5月のクーデター以降、2019年3月に下院総選挙が実施され民政に復帰していますが、現在においても軍の影響力が強い政権が継続していること等への反発から、首都バンコクでは、小規模ながら反政府集会が散発的に行われています。
(3) 2023年には、下院総選挙の実施が見込まれており、今後の政治情勢によっては、反政府集会やデモによる混乱がエスカレートする可能性があります。
(4)過去には、デモ参加者と治安当局との衝突により負傷者が発生する事態も発生しており、巻き込まれることがないよう、引き続き十分に注意する必要があります。
(5)これまでに、タイにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、2015年には首都バンコクにおいて爆発テロ事件が発生し、日本人が巻き込まれ負傷しています。また、2019年8月のASEAN外相会議の開催期間中にも、バンコクの中心部等で連続爆発テロ事件が発生しました。
テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、特に、近年では単独犯によるテロや、一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから、こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2 地域情勢
(1)タイ南部4県(ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡))
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)(継続)
タイ南部地域には、タイからの分離独立を標榜するイスラム武装勢力が存在し、これまでに同勢力によるとみられる襲撃、爆発事件が頻発しています。死傷者は、軍・警察関係者、教員を含む公務員やその他一般市民、外国人まで広く及んでおり、2004年以降15年の間に、こうした襲撃や爆発事件によって7,000名近くが死亡したとされています。2019年11月には、ヤラー県の検問所で武装グループによる襲撃を受け、自警団ら15名が殺害される事件が発生しました。また、2022年には、断続的に軍関連施設や治安関係者等を狙った、死傷者を伴う爆発物事案や銃撃事件等が発生しています。
つきましては、これらの地域への渡航・滞在、及び同地域を通過してのマレーシアへの越境等は、どのような目的であれ止めてください。
(2)ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください(継続)
ソンクラー県の西部では、ジャナ郡等のある東部と比して、近年、情勢は落ちついていますが、2017年にはイスラム武装勢力による銃撃事件が起きているほか、バイクや自動車に仕掛けられた爆発物による爆破事件が、過去にもホテル付近、商業施設、コンビニエンスストア等で発生しました。
つきましては、この地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとって下さい。
(3)首都バンコク
レベル1:十分注意してください(継続)
ア タイでは、2014年5月のクーデター以降、2019年3月に民政復帰のための下院総選挙が実施され、同年7月にプラユット政権が誕生しましたが、長期にわたって軍の影響力が強い政権が継続していること等への反発から、首都バンコクにおいて反政府デモや集会が散発的に行われており、過去にはデモ隊が暴徒化することもありました。
イ 2020年7月頃には、「憲法改正・首相退陣・王室改革」等を掲げた、学生を中心とした反政府グループ「人民党63」等による政治集会が、首都バンコクをはじめ各地方で活発化し、数万人規模の集会が散発的に開催されるようになりました。同年10月、首都バンコクの中心地・パトゥムワン交差点において開催された政治集会では、治安当局と集会参加者間で衝突が見られ、治安当局が放水車を使用し、集会参加者を強制排除するなどの動きもみられました。
ウ 現在も首都バンコクを中心に政治集会がたびたび開催されており、2022年11月には、首都バンコクで開催されたAPEC首脳会議期間中に、民主記念塔前において、APECに反対するグループと治安当局との間で衝突が見られ、治安当局がゴム弾を使用し、負傷者や多数の逮捕者も出ました。
2023年には、下院選挙の実施が見込まれており、今後の政治情勢によっては、反政府集会やデモが盛り上がりを見せる可能性があります。デモ参加者と治安当局の衝突により、不測の事態が発生する可能性もあるため、引き続き十分注意する必要があります。
エ なお、首都バンコクでは、爆発・テロ事件も散発的に発生しています。2015年8月には、首都バンコク中心部のラチャプラソン交差点において爆発事件が発生し、外国人を含む20名が死亡、日本人1名を含む多数の負傷者が発生しています。また、2017年5月には、バンコク戦勝記念塔付近の軍関連病院内において爆発物が爆発し、25名が負傷しました。ASEAN外相会議開催中であった2019年8月には、首都バンコクに所在する警察本部庁舎前や政府合同庁舎前等の官公庁施設やショッピングセンターにおいて、連続爆発・放火事件が発生しています。
つきましては、バンコクへの渡航・滞在に当たっては、最新の情報の入手に努める等、不測の事態に巻き込まれることのないよう、ご自身の身の安全を確保するなど、十分注意してください。
(4)プレアビヒア寺院周辺地域(タイのシーサケート県とカンボジアのプレアビヒア州との国境地域東部)
レベル1:十分注意してください(継続)
タイとカンボジアとの国境地域においては、国境線、特に世界遺産プレアビヒア寺院(タイ側呼称:カオ・プラ・ウィハーン寺院)の領有をめぐって、両国の主張に相違が生じていました。既に国際司法裁判所(ICJ)は、同寺院をカンボジアに帰属するものとの判決を下していましたが、2008年にカンボジアが同寺院を世界遺産に登録するようユネスコに申請すると、タイはこれに反発し、軍事衝突も発生しました。2011年、ICJは同寺院周辺地域からの即時撤兵を両国に命じ、その後主立った衝突は発生しておらず、現在両国間では定期的に交流の場を設けているなど、平和的・友好的な関係が構築されつつあることがうかがわれますが、今後の政治情勢の変化等により再び緊張が高まる可能性は排除できず、渡航・滞在にあたっては引き続き十分な注意が必要です。
同地域への渡航・滞在を予定されている方は、最新の関連情報の入手に努めてください。
3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)タイにおいては、首都バンコクやリゾート地等においても爆発事件や銃撃事件が発生しています。また、都内各地で反政府活動家や民主活動家等による政治集会が開催されています。不測の事態に巻き込まれることのないよう以下の点に注意してください。
●不特定多数の人が集まる場所(観光施設、公共交通機関、レストラン、ショッピングモール等)、軍・警察をはじめとする政府関連施設や宗教関連施設などを訪れる際には、周囲への警戒を怠らないようにする。
●不審物や不審者等を察知した場合には、すぐにその場を離れる。
●爆発が発生した場合、時間差で別の爆発が起きる可能性があるため、現場に近づかない。
(2)渡航・滞在に当たっては、「安全対策基礎データ」や「安全の手引き」も参考に、危険を避けるよう行動してください。
また、外務省、在タイ日本国大使館、在チェンマイ日本国総領事館、現地政府機関、報道等から最新情報を入手するよう努めてください。
なお、タイ政府の手続きや規則等については、事前の通告なく変更されることがありますので、必ず最新の情報を確認してください。最新の情報については、駐日タイ王国大使館(+81-(0)3-5789-2433、領事部+81-(0)3-5789-2449)や在大阪タイ王国総領事館(+81-(0)6-6262-9226)等に確認してください。
(3)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は、在タイ日本国大使館又は在チェンマイ日本国総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在タイ日本国大使館又は在チェンマイ日本国総領事館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
(4)近隣のミャンマー、ラオス、カンボジア及びマレーシアにもそれぞれ危険情報が発出されていますので、そちらにも留意してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9926
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)2333
○外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html(モバイル版)
(現地公館連絡先)
○在タイ日本国大使館
住所:177 Witthayu Road, LumphiniPathum Wan, Bangkok 10330, Thailand
電話:(市外局番02)207-8500又は696-3000
国外からは(国番号66)-2-207-8500又は696-3000
FAX:(市外局番02)207-8510
国外からは(国番号66)-2-207-8510
ホームページ: https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(市外局番02)207-8502又は696-3002(邦人援護)
国外からは(国番号66)-2-207-8502又は(国番号66)-2-696-3002
FAX:(市外局番02)207-8511
国外からは(国番号66)-2-207-8511
○在チェンマイ日本国総領事館
住所: Airport Business Park, 90 Mahidol Road,
T. Haiya,A. Muang, Chiang Mai, 50100 Thailand
電話:(市外局番05)201-2500
国外からは(国番号66)-5-201-2500
FAX:(市外局番05)201-2505
国外からは(国番号66)-5-201-2505
ホームページ: https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html