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モザンビークの危険情報【一部地域の危険レベル引き上げ等】

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更新日 2022年12月23日
危険情報
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危険レベル・ポイント

【危険度】
●カーボデルガード州メトゥージェ郡、アンクアベ郡、モンテプエス郡、シウーレ郡、ナムーノ郡及びバラーマ郡並びに、ナンプラ州メンバ郡及びエラッティ郡
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
●カーボデルガード州パルマ郡、ナンガーデ郡、モシンボアダプライア郡、ムイドゥンベ郡、マコミア郡、メルコ郡、キサンガ郡、イボ郡及びムエダ郡
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●カーボデルガード州の上記以外の地域(ペンバ郡及びメクーフィ郡)及びニアッサ州メクーラ郡
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●ナンプラ州ナカラアヴェーリャ郡、ナカローア郡、ムエカッテ郡、メクンブーリ郡及びララウーア郡
レベル1:十分注意してください。(新規)
●ソファラ州シェリンゴマ郡、ムアンザ郡及びゴロンゴーザ郡
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
●ニアッサ州の上記以外の地域、ソファラ州の上記以外の地域、マニカ州及びマプト州
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●カーボデルガード州メトゥージェ郡、アンクアベ郡、モンテプエス郡、シウーレ郡、ナムーノ郡及びバラーマ郡並びに、ナンプラ州メンバ郡及びエラッティ郡においては、武装集団による襲撃事件が複数発生し、治安状況が悪化していることから、危険情報レベルを3(渡航中止勧告)に引き上げます。これらの地域への渡航は止めてください。
●今回、危険情報レベル3(渡航中止勧告)へ引き上げる地域(カーボデルガード州南部及びナンプラ州北東部)に接するナンプラ州ナカラアヴェーリャ郡、ナカローア郡、ムエカッテ郡、メクンブーリ郡及びララウーア郡においても、同様の事件が発生するおそれがあるため、危険情報レベル1を新たに発出します。これらの地域に渡航・滞在する場合は十分注意してください。
●ソファラ州シェリンゴマ郡、ムアンザ郡及びゴロンゴーザ郡においては、直近1年間で、レナモの分派である自称「レナモ軍事委員会」等による襲撃事件が発生しておらず、治安が改善しているため、危険情報レベルを1に引き下げますが、引き続き治安情勢に十分注意の上、安全対策を怠らないようにしてください。

詳細

1 概況
(1)近年、モザンビークでは資源価格の下落に加え、対外債務問題により経済情勢が悪化し所得格差が拡大しており、強盗、誘拐、性犯罪、空き巣、車上荒らし等の犯罪が多発し、治安の悪化が社会問題になっています。また、モザンビークでは、1992年の内戦終了後も内戦で戦った政府与党フレリモと野党レナモとの間の政治的な緊張関係が存続し、レナモ支持者の多い北中部地域の一部では、政府軍・警察とレナモ武装集団との間で衝突が発生してきました。現在は両者の停戦合意及び和平合意に基づきレナモの武装解除が進んでいますが、今後の進展を注視する必要があります。

(2)カーボデルガード州のペンバ郡及びメクーフィ郡を除く全地域、ニアッサ州メクーラ郡、ナンプラ州メンバ郡及びエラッティ郡では、2017年10月以降、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」と関係を有するとみられる武装集団による襲撃事件が多発しています。外国軍や現地治安機関等による警戒が強化されていますが、現時点で収束する見通しは立っていません。また、警察や軍に対する襲撃事件も散見されるなど、治安状況は極めて不安定です。

(3)過去には、パンやガソリン等の値上げにより大規模な暴動が発生して多数の死傷者が出たほか、マプト、マトーラ両市において乗合バス(シャパ)の料金値上げに伴う抗議行動が発生し、一部地域では暴徒がタイヤを燃やし道路を封鎖、投石するなどの混乱が発生しました。今後も経済的要因で同様の混乱が生じる可能性は排除できません。

(4)これまでに、モザンビークにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロは、アフリカ各国及び日本人が数多く渡航する欧米各国やアジア各国等の世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることのないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
(1)カーボデルガード州メトゥージェ郡、アンクアベ郡、モンテプエス郡、シウーレ郡、ナムーノ郡及びバラーマ郡並びに、ナンプラ州メンバ郡及びエラッティ郡
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
 2022年6月以降、これらの地域において、武装集団による襲撃事件が複数発生し、多数の死傷者が確認されています。
 また、襲撃事件について、ISILが犯行声明を数度にわたり発出しています。
 外国軍や治安機関等による警戒が強化されていますが、現時点で収束する見通しは立っていません。治安状況が極めて不安定になっていることから、突発的な襲撃事件に遭遇したり、巻き込まれたりする危険があります。

 ついては、これらの地域の危険情報レベルを3に引き上げます。同地域への渡航は止めてください。

(2)カーボデルガード州パルマ郡、ナンガーデ郡、モシンボアダプライア郡、ムイドゥンベ郡、マコミア郡、メルコ郡、キサンガ郡、イボ郡及びムエダ郡
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 2017年10月にモシンボアダプライア郡で武装集団が警察署を襲撃する事件が発生して以降、これらの地域において襲撃事件が多発しており、多数の死傷者が確認されています。2021年3月には、パルマ郡のガス開発サイト付近で、数十人が死亡する大規模な襲撃事件も発生しています。
 また、モザンビーク北部(カーボデルガード州、ニアッサ州及びナンプラ州)においては、これまでに多くの家屋が放火され、4,400人以上の市民等が死亡しています。
 これらの襲撃事件について、ISILが度々犯行声明を発出しています。

 外国軍や当国治安機関等による警戒が強化されていますが、現時点で収束する見通しは立っていません。また、警察や軍が襲撃を受けるケースも散見されるなど、治安状況が極めて不安定になっていることから、突発的な襲撃事件に遭遇したり、巻き込まれたりする危険があります。

 ついては、これらの地域への渡航は止めてください。

(3)カーボデルガード州の上記以外の地域(ペンバ郡及びメクーフィ郡)及びニアッサ州メクーラ郡
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
(ア)カーボデルガード州ペンバ郡においては、これまで武装集団が関与したことが明らかな襲撃は発生していませんが、今後同様の事件が発生するおそれがあります。また、同州メクーフィ郡においては、2022年6月、武装集団が関与したとみられる襲撃が1件発生しています。同襲撃に関する犯行声明は確認されておらず、また、同襲撃以降に同郡における同様の事件は確認されていませんが、今後同様の事件が再度発生するおそれがあります。
(イ)ニアッサ州メクーラ郡においては、2020年2月、武装集団が同郡の村を襲撃する事件が発生し、多数の死傷者が確認されました。また、2021年11月から同年12月にかけて同郡において発生した複数の襲撃事件に関して、ISILが犯行声明を発出しました。2022年1月以降、同郡において同様の事件は発生していませんが、今後同様の事件が再度発生するおそれがあります。

 ついては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。

(4)ナンプラ州ナカラアヴェーリャ郡、ナカローア郡、ムエカッテ郡、メクンブーリ郡及びララウーア郡
レベル1:十分注意してください。(新規)
 ナンプラ州ナカラアヴェーリャ郡、ナカローア郡、ムエカッテ郡、メクンブーリ郡及びララウーア郡においても、武装集団による襲撃が複数発生しているカーボデルガード州南部及びナンプラ州北東部に接していることから、同様の事件が発生するおそれがあります。

 ついては、これらの地域に危険情報レベル1を新たに発出します。これらの地域に渡航・滞在する場合は十分注意してください。

(5)ソファラ州シェリンゴマ郡、ムアンザ郡及びゴロンゴーザ郡
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
 ソファラ州シェリンゴマ郡、ムアンザ郡及びゴロンゴーザ郡においては、直近1年間で、レナモの分派である自称「レナモ軍事委員会」等による襲撃事件は発生していませんが、今後同様の事件が再度発生するおそれがあります。なお、2021年10月にマリアーノ・ニョンゴ自称「レナモ軍事委員会」リーダーは死亡しましたが、後にシューメ国防大臣がこれを否定しています。2022年2月、同集団の再活性化の可能性をモザンビーク国防軍幹部が指摘したことがあるため、引き続き今後の動きを注視する必要があります。

 ついては、これらの地域の危険情報レベルを1に引き下げます。これらの地域に渡航・滞在する場合は十分注意してください。

(6)ニアッサ州の上記以外の地域、ソファラ州の上記以外の地域、マニカ州及びマプト州
レベル1:十分注意してください。(継続)
(ア)ニアッサ州の上記以外の地域
ニアッサ州の一部地域においては、2021年10月から12月にかけて、武装集団が関与したとみられる襲撃事件が極めて少数ながら発生していることもあり、今後同様の事件が再度発生するおそれがあります。
(イ)ソファラ州の上記以外の地域
直近1年間で、レナモの分派である自称「レナモ軍事委員会」等による襲撃は発生していませんが、今後同様の事件が再度発生するおそれがあります。
(ウ)マニカ州
直近1年間で、レナモの分派である自称「レナモ軍事委員会」等による襲撃は発生していませんが、今後同様の事件が再度発生するおそれがあります。
(エ)マプト州
強盗、誘拐、性犯罪、空き巣、車上荒らし、スリ、ひったくり、置き引き及び麻薬売買等が時間や場所を問わず発生しており、日本人が被害に遭う事例も年々増加しています。常に周囲への注意を怠らないなど、安全に対する意識を持つことが重要です。特に最近は中国人等の外国人も被害者となる誘拐事件が頻発しているほか、警察官による恐喝事案も発生しています。夜間の外出は避ける、外出する際には周囲の状況に十分注意を払うなど、安全確保に努めてください。なお、犯罪手口の詳細については「安全対策基礎データ」を参照してください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_123.html
 また、車両保有者の増加、交通マナーの悪化により交通事故が急増しています。車両を運転する際は十分注意してください。

 ついては、これらの地域に渡航・滞在する場合は十分注意してください。

3 滞在中の注意
 滞在中は以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在モザンビーク日本国大使館、現地関係機関や報道等から最新情報を入手するよう努めてください。
(1)暴動やデモ等に巻き込まれることのないよう注意するとともに、混乱による店舗の閉鎖や物流の停滞を想定して、10日分程度の食料、水、医薬品及び燃料等を普段から備蓄しておくことをお勧めします。
(2)不測の事態が発生した場合には、在モザンビーク日本国大使館に連絡するとともに、自宅や職場(旅行者の場合はホテルや旅行会社)等の安全な場所で事態が収拾されるまで待機してください。
(3)雨季(10月~3月頃)には局地的な豪雨に伴う河川の氾濫等の被害が発生します。現地の最新情報を入手するよう心掛けてください。
海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 モザンビークに3か月以上滞在される方は、在モザンビーク日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張等の際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在モザンビーク日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

4 隣国の南アフリカ、ジンバブエ、ザンビア、マラウイ及びタンザニアに対して別途それぞれ危険情報が発出されているので、併せて留意してください。

(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在モザンビーク日本国大使館
住所 :Av.Julius Nyerere, 2832, C.P.2494, Maputo, Mozambique
電話 :21-499819~20
国外からは(国番号258)21-499819~20
FAX   :21-498957
   国外からは(国番号258)21-498957
ホームページ:http://www.mz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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