危険情報
ベナンの危険情報【一部地域の危険レベル引き上げ】
更新日 2022年12月20日
危険レベル・ポイント
【危険度】
●北部(ブルキナファソ及びニジェールとの国境地帯(パンジャリ国立公園、W国立公園、パンジャリ狩猟区域及びアタコラ狩猟区域))及び北東部(ニジェール及びナイジェリアとの国境地帯(バニコアラ、カンディ及びセバナを含めこれらの都市を結ぶ線以北並びにセバナ及びカラレを含めこれらの都市を結ぶ線以東))
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●北西部(トーゴとの国境地帯(タンゲタ、マテリ及びグアンデを含めこれらの都市を結ぶ線以北))
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
●東部(ナイジェリアとの国境地帯(カラレより南からニッキ及びチャウルを含めこれらの都市を結ぶ線以東)及び北西部(トーゴとの国境地帯(タンゲタ、マテリ及びグアンデを結ぶ線より南からブクンベ以北)))
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●北西部では、警察署に対する武装集団のテロ攻撃により複数の死傷者が出る事件等が発生しています。タンゲタ、マテリ及びグアンデを含めこれらの都市を結ぶ線以北には、テロリストが多数潜伏しているとの情報もあり、テロの脅威が高まっているため、同地域の危険度をレベル2からレベル3に引き上げます。
●北部では、2021年11月末以降、パンジャリ国立公園、W国立公園及びその周辺の国境付近において、武装集団がベナン国軍等の治安部隊に対してテロ攻撃を頻繁に行っており、多数の死傷者が出ています。北東部では、遊牧民族間の誘拐事件が頻発しています。また、国境を接するニジェール南西部やナイジェリア北西部では武装集団によるテロや誘拐事件が頻発しており、こうした武装集団が国境を越えてベナン国内に侵入するおそれもあることから、これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めて下さい。
●北部(ブルキナファソ及びニジェールとの国境地帯(パンジャリ国立公園、W国立公園、パンジャリ狩猟区域及びアタコラ狩猟区域))及び北東部(ニジェール及びナイジェリアとの国境地帯(バニコアラ、カンディ及びセバナを含めこれらの都市を結ぶ線以北並びにセバナ及びカラレを含めこれらの都市を結ぶ線以東))
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●北西部(トーゴとの国境地帯(タンゲタ、マテリ及びグアンデを含めこれらの都市を結ぶ線以北))
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
●東部(ナイジェリアとの国境地帯(カラレより南からニッキ及びチャウルを含めこれらの都市を結ぶ線以東)及び北西部(トーゴとの国境地帯(タンゲタ、マテリ及びグアンデを結ぶ線より南からブクンベ以北)))
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●北西部では、警察署に対する武装集団のテロ攻撃により複数の死傷者が出る事件等が発生しています。タンゲタ、マテリ及びグアンデを含めこれらの都市を結ぶ線以北には、テロリストが多数潜伏しているとの情報もあり、テロの脅威が高まっているため、同地域の危険度をレベル2からレベル3に引き上げます。
●北部では、2021年11月末以降、パンジャリ国立公園、W国立公園及びその周辺の国境付近において、武装集団がベナン国軍等の治安部隊に対してテロ攻撃を頻繁に行っており、多数の死傷者が出ています。北東部では、遊牧民族間の誘拐事件が頻発しています。また、国境を接するニジェール南西部やナイジェリア北西部では武装集団によるテロや誘拐事件が頻発しており、こうした武装集団が国境を越えてベナン国内に侵入するおそれもあることから、これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めて下さい。
詳細
1 概況
(1)パンジャリ国立公園及びW国立公園を含む北部の国境地帯では、隣接するブルキナファソ南東部やニジェール南西部においてテロや外国人の誘拐・殺害事件を引き起こしている武装集団が南下しており、2021年11月末以降、両国立公園及びその周辺の国境付近において、ベナン国軍等の治安部隊や警察署等の官公庁に対して頻繁にテロが行われ、多数の死傷者が出ています。また、武装集団はトーゴ、ブルキナファソ及びニジェールの国境地帯からベナン内陸部へと徐々に勢力を拡大しているため、治安の悪化が懸念されます。
(2)北西部のトーゴ北東部との国境地域では、2021年11月以降、武装集団によるテロが発生しています。近年、武装集団により警察署が襲撃され複数の警察官が死亡する事件や治安部隊と武装集団との銃撃戦等が発生しています。テロリストが多数潜伏しているとの情報もあり、テロの脅威が高まっています。
(3)北東部では、遊牧民族(プル族)間の誘拐事件が頻発しています。また、国境を接するニジェール南西部やナイジェリア北西部では武装集団によるテロや誘拐事件が頻発しており、これらの武装集団がベナン国内に侵入する可能性は排除できません。
(4)北部・北東部・北西部の周辺国との国境地帯を除き、近隣諸国と比較して治安情勢は基本的に安定していますが、一般犯罪等には十分注意する必要があり、特に一部の市場等においてはひったくりやスリ等の被害が発生しています。
(5)ベナンにおいて、日本人・日本権益を直接の標的としたテロや誘拐の脅威は現時点で確認されていませんが、近年、西アフリカにおいてイスラム過激派組織によるテロ・誘拐事件が数多く発生しており、ベナンでも武装集団が北部においてテロ・誘拐を実行しています。
このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、外務省海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
2 地域情勢
(1)北部(ブルキナファソ及びニジェールとの国境地帯(パンジャリ国立公園、W国立公園、パンジャリ狩猟区域及びアタコラ狩猟区域))及び北東部(ニジェール及びナイジェリアとの国境地帯(バニコアラ、カンディ及びセバナを含めこれらの都市を結ぶ線以北並びにセバナ及びカラレを含めこれらの都市を結ぶ線以東))
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
ア 北部では、2021年11月末以降、国境を接するブルキナファソ及びニジェールから侵入した武装集団による、国境を防衛する治安関係者や付近の警察署等の官公庁に対するテロ攻撃が頻発しています。パンジャリ国立公園、W国立公園及びその周辺の国境付近のほか、同国境から約40km圏内の町においても、武装集団によるテロが頻発し、多数の死傷者が出ており、非常に危険です。
2019年5月には、パンジャリ国立公園においてフランス人旅行者2人が誘拐される事件が発生しています。これら2人は、ブルキナファソ東部でフランス軍等により救出されましたが、その際に韓国人1人も一緒に救出されました。このように、武装集団の標的は欧米人に限定されておらず、日本人が標的になる可能性も排除されません。
W国立公園、その周辺の狩猟区域及び各国境地帯においては、車両を狙った路上強盗が多発しています。路上強盗は、待ち伏せによりいきなり通行車両に銃を突きつけ、強制的に停車させた後に犯行に及ぶ手口が主流となっており、非常に危険です。
イ 北東部では、プル族間の誘拐事件やプル族と地元農民との対立事案が頻発しています。また、国境を接するニジェール南西部やナイジェリア北西部では武装集団によるテロや誘拐事件が頻発(2021年6月、ナイジェリア北西部のケビ州において、武装集団が複数の村を襲撃して数十人を殺害した事件や学校を襲撃して生徒数十人を誘拐した事件が相次いで発生。)しており、こうした武装集団が国境を越えてベナン国内に侵入するおそれがあります。
つきましては、どのような目的であれ、これらの地域への渡航は止めてください。
(2)北西部(トーゴとの国境地帯(タンゲタ、マテリ及びグアンデを含めこれらの都市を結ぶ線以北))
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
北西部のトーゴ北東部との国境地帯では、北部同様に2021年11月以降、武装集団によるテロが発生しています。2022年1月、タンゲタ近郊において、巡回中のベナン国軍兵士が即席爆発装置(IED)に接触し、兵士2人が死亡するテロが発生しました。また、同年6月には、タンゲタから北西約10kmにあるダッサリ警察署を武装集団が襲撃し、警察官3人が死亡するテロが発生しています。
治安部隊と武装集団との銃撃戦が散発しており、タンゲタ、マテリ及びグアンデを含めこれらの都市を結ぶ線以北にはテロリストが多数潜伏しているとの情報もあり、テロの脅威が高まっているため非常に危険です。
つきましては、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。
(3)東部(ナイジェリアとの国境地帯(カラレより南からニッキ及びチャウルを含めこれらの都市を結ぶ線以東)及びトーゴとの国境地帯(タンゲタ、マテリ及びグアンデを結ぶ線より南からブクンベ以北))
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア 上記(1)及び(2)の周辺地域においても、武装集団がテロ、誘拐や車両を狙った強盗などの凶悪事件を引き起こすおそれがあります。ナイジェリアとの国境地域においては、誘拐や麻薬密輸に絡んだ事件に巻き込まれる可能性もあります。
イ 2012年5月には、トーゴ国境付近において米国人の誘拐事件が発生しています。ベナン国軍は国境付近において軍事訓練を行うなど、テロリストの流入を防ぐため警戒を強めていますが、テロ・誘拐の脅威はトーゴとの国境地帯にも広がっています。
つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。
(4)上記を除く地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア コトヌ(リトラル県)
(ア)2021年4月、大統領選挙の投票が行われた際、選挙との直接の関係は不明であるものの、エトワール・ルージュ広場及びその付近において暴行事件等が発生しました。
(イ)コトヌ中心部においても、ダントッパ市場、ミセボ市場、土産物屋街等、観光客の集まる場所ではひったくりやスリ等の被害が多発しています。また、ゾンゴ地区や隣接するジョンケ地区(旧コトヌ駅北側)においては、売春や麻薬密売が日常的に行われています。これらの地域では、若者らによる車両等の窃盗、強盗事件が発生しており、犯罪に巻き込まれるリスクがあります。海岸線やフラコジ地区、フィジロセ地区といった周辺部は、治安当局の目が届きにくいこともあり、中心部に比べて強盗等の被害に遭う危険性が高くなっています。
イ モノ県及びウエメ県
ヒラコンジやセメポジといったギニア湾に面したトーゴ又はナイジェリアとの国境付近の地域は、治安当局の目が届きにくく、長年にわたり麻薬・武器等の密輸の中継基地となってきました。ナイジェリアを中心とした西アフリカ地域は、覚醒剤などの薬物の供給源として知られています。
ウ コリーヌ県及びボルグ県
2021年4月に行われた大統領選挙の際、コリーヌ県サベやボルグ県チャウル近郊においてデモが発生し、デモ参加者による不法侵入や建造物損壊事案等が発生しました。また2023年1月には、国民議会議員選挙が実施されるため、同様の事案が再度発生するおそれがあります。
エ その他の地域
その他の地域については、治安状況は比較的安定している状況にありますが、一般犯罪は全土で発生しています。
つきましては、これらの地域への渡航にあたっては、危険を避けるための特別な注意が必要です。外務省海外安全ホームページや現地関係機関、報道等から最新の治安情報の入手に努め、身の回りの安全に十分注意してください。
3 滞在に当たっての注意
ベナンへの渡航・滞在における一般的な注意事項については、安全対策基礎データ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_118.html )も併せて参照してください。
滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、渡航に際しては、あらかじめ外務省海外安全ホームページや現地関係機関、報道等から最新の治安情報を入手するよう努めてください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在ベナン日本国大使館に連絡してください。
(1)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
(2)ベナンに3か月以上滞在する方は、大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )
(3)3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )
4 隣国のナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ及びトーゴにもそれぞれ危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、 2903
(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在ベナン日本国大使館
住所:Zone Residentielle de Cotonou sis a Djomehountin, 12eme arrondissement, COTONOU BENIN(郵便物宛先:Ambassade du Japon, 08 B.P.283, Tri Postal, Cotonou, Benin)
電話:(市外局番なし)21-30-59-86
国外からは(国番号229)21-30-59-86
ホームページ:http://www.bj.emb-japan.go.jp/j/
(1)パンジャリ国立公園及びW国立公園を含む北部の国境地帯では、隣接するブルキナファソ南東部やニジェール南西部においてテロや外国人の誘拐・殺害事件を引き起こしている武装集団が南下しており、2021年11月末以降、両国立公園及びその周辺の国境付近において、ベナン国軍等の治安部隊や警察署等の官公庁に対して頻繁にテロが行われ、多数の死傷者が出ています。また、武装集団はトーゴ、ブルキナファソ及びニジェールの国境地帯からベナン内陸部へと徐々に勢力を拡大しているため、治安の悪化が懸念されます。
(2)北西部のトーゴ北東部との国境地域では、2021年11月以降、武装集団によるテロが発生しています。近年、武装集団により警察署が襲撃され複数の警察官が死亡する事件や治安部隊と武装集団との銃撃戦等が発生しています。テロリストが多数潜伏しているとの情報もあり、テロの脅威が高まっています。
(3)北東部では、遊牧民族(プル族)間の誘拐事件が頻発しています。また、国境を接するニジェール南西部やナイジェリア北西部では武装集団によるテロや誘拐事件が頻発しており、これらの武装集団がベナン国内に侵入する可能性は排除できません。
(4)北部・北東部・北西部の周辺国との国境地帯を除き、近隣諸国と比較して治安情勢は基本的に安定していますが、一般犯罪等には十分注意する必要があり、特に一部の市場等においてはひったくりやスリ等の被害が発生しています。
(5)ベナンにおいて、日本人・日本権益を直接の標的としたテロや誘拐の脅威は現時点で確認されていませんが、近年、西アフリカにおいてイスラム過激派組織によるテロ・誘拐事件が数多く発生しており、ベナンでも武装集団が北部においてテロ・誘拐を実行しています。
このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、外務省海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
2 地域情勢
(1)北部(ブルキナファソ及びニジェールとの国境地帯(パンジャリ国立公園、W国立公園、パンジャリ狩猟区域及びアタコラ狩猟区域))及び北東部(ニジェール及びナイジェリアとの国境地帯(バニコアラ、カンディ及びセバナを含めこれらの都市を結ぶ線以北並びにセバナ及びカラレを含めこれらの都市を結ぶ線以東))
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
ア 北部では、2021年11月末以降、国境を接するブルキナファソ及びニジェールから侵入した武装集団による、国境を防衛する治安関係者や付近の警察署等の官公庁に対するテロ攻撃が頻発しています。パンジャリ国立公園、W国立公園及びその周辺の国境付近のほか、同国境から約40km圏内の町においても、武装集団によるテロが頻発し、多数の死傷者が出ており、非常に危険です。
2019年5月には、パンジャリ国立公園においてフランス人旅行者2人が誘拐される事件が発生しています。これら2人は、ブルキナファソ東部でフランス軍等により救出されましたが、その際に韓国人1人も一緒に救出されました。このように、武装集団の標的は欧米人に限定されておらず、日本人が標的になる可能性も排除されません。
W国立公園、その周辺の狩猟区域及び各国境地帯においては、車両を狙った路上強盗が多発しています。路上強盗は、待ち伏せによりいきなり通行車両に銃を突きつけ、強制的に停車させた後に犯行に及ぶ手口が主流となっており、非常に危険です。
イ 北東部では、プル族間の誘拐事件やプル族と地元農民との対立事案が頻発しています。また、国境を接するニジェール南西部やナイジェリア北西部では武装集団によるテロや誘拐事件が頻発(2021年6月、ナイジェリア北西部のケビ州において、武装集団が複数の村を襲撃して数十人を殺害した事件や学校を襲撃して生徒数十人を誘拐した事件が相次いで発生。)しており、こうした武装集団が国境を越えてベナン国内に侵入するおそれがあります。
つきましては、どのような目的であれ、これらの地域への渡航は止めてください。
(2)北西部(トーゴとの国境地帯(タンゲタ、マテリ及びグアンデを含めこれらの都市を結ぶ線以北))
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
北西部のトーゴ北東部との国境地帯では、北部同様に2021年11月以降、武装集団によるテロが発生しています。2022年1月、タンゲタ近郊において、巡回中のベナン国軍兵士が即席爆発装置(IED)に接触し、兵士2人が死亡するテロが発生しました。また、同年6月には、タンゲタから北西約10kmにあるダッサリ警察署を武装集団が襲撃し、警察官3人が死亡するテロが発生しています。
治安部隊と武装集団との銃撃戦が散発しており、タンゲタ、マテリ及びグアンデを含めこれらの都市を結ぶ線以北にはテロリストが多数潜伏しているとの情報もあり、テロの脅威が高まっているため非常に危険です。
つきましては、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。
(3)東部(ナイジェリアとの国境地帯(カラレより南からニッキ及びチャウルを含めこれらの都市を結ぶ線以東)及びトーゴとの国境地帯(タンゲタ、マテリ及びグアンデを結ぶ線より南からブクンベ以北))
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア 上記(1)及び(2)の周辺地域においても、武装集団がテロ、誘拐や車両を狙った強盗などの凶悪事件を引き起こすおそれがあります。ナイジェリアとの国境地域においては、誘拐や麻薬密輸に絡んだ事件に巻き込まれる可能性もあります。
イ 2012年5月には、トーゴ国境付近において米国人の誘拐事件が発生しています。ベナン国軍は国境付近において軍事訓練を行うなど、テロリストの流入を防ぐため警戒を強めていますが、テロ・誘拐の脅威はトーゴとの国境地帯にも広がっています。
つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。
(4)上記を除く地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア コトヌ(リトラル県)
(ア)2021年4月、大統領選挙の投票が行われた際、選挙との直接の関係は不明であるものの、エトワール・ルージュ広場及びその付近において暴行事件等が発生しました。
(イ)コトヌ中心部においても、ダントッパ市場、ミセボ市場、土産物屋街等、観光客の集まる場所ではひったくりやスリ等の被害が多発しています。また、ゾンゴ地区や隣接するジョンケ地区(旧コトヌ駅北側)においては、売春や麻薬密売が日常的に行われています。これらの地域では、若者らによる車両等の窃盗、強盗事件が発生しており、犯罪に巻き込まれるリスクがあります。海岸線やフラコジ地区、フィジロセ地区といった周辺部は、治安当局の目が届きにくいこともあり、中心部に比べて強盗等の被害に遭う危険性が高くなっています。
イ モノ県及びウエメ県
ヒラコンジやセメポジといったギニア湾に面したトーゴ又はナイジェリアとの国境付近の地域は、治安当局の目が届きにくく、長年にわたり麻薬・武器等の密輸の中継基地となってきました。ナイジェリアを中心とした西アフリカ地域は、覚醒剤などの薬物の供給源として知られています。
ウ コリーヌ県及びボルグ県
2021年4月に行われた大統領選挙の際、コリーヌ県サベやボルグ県チャウル近郊においてデモが発生し、デモ参加者による不法侵入や建造物損壊事案等が発生しました。また2023年1月には、国民議会議員選挙が実施されるため、同様の事案が再度発生するおそれがあります。
エ その他の地域
その他の地域については、治安状況は比較的安定している状況にありますが、一般犯罪は全土で発生しています。
つきましては、これらの地域への渡航にあたっては、危険を避けるための特別な注意が必要です。外務省海外安全ホームページや現地関係機関、報道等から最新の治安情報の入手に努め、身の回りの安全に十分注意してください。
3 滞在に当たっての注意
ベナンへの渡航・滞在における一般的な注意事項については、安全対策基礎データ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_118.html )も併せて参照してください。
滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、渡航に際しては、あらかじめ外務省海外安全ホームページや現地関係機関、報道等から最新の治安情報を入手するよう努めてください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在ベナン日本国大使館に連絡してください。
(1)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
(2)ベナンに3か月以上滞在する方は、大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )
(3)3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )
4 隣国のナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ及びトーゴにもそれぞれ危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、 2903
(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在ベナン日本国大使館
住所:Zone Residentielle de Cotonou sis a Djomehountin, 12eme arrondissement, COTONOU BENIN(郵便物宛先:Ambassade du Japon, 08 B.P.283, Tri Postal, Cotonou, Benin)
電話:(市外局番なし)21-30-59-86
国外からは(国番号229)21-30-59-86
ホームページ:http://www.bj.emb-japan.go.jp/j/