危険情報
ラオスの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
更新日 2022年12月13日
危険レベル・ポイント
【危険度】
●サイソンブン県全域、シェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記以外の地域(首都ビエンチャンを含む。)
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●サイソンブン県全域及びシェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域では、現在も反政府勢力が活動しており、政府軍との間で衝突事案が発生しています。同地域では、過去に銃や爆発物を用いた襲撃事件等が発生し、民間人の死傷者も出ています。不測の事態に巻き込まれる可能性が排除できません。また、サイソンブン県との県境周辺地域であるシェンクワン県プークート郡南部では、2019年に開発工事に関わる外国人が銃撃される事件が散発しました。これらの事件の犯人及び動機等は明らかになっておらず、反政府勢力による犯行の可能性も否定できず、不測の事態に巻き込まれる可能性が排除できません。つきましては、これら地域への不要不急の渡航は止めてください。
●サイソンブン県全域、シェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記以外の地域(首都ビエンチャンを含む。)
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●サイソンブン県全域及びシェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域では、現在も反政府勢力が活動しており、政府軍との間で衝突事案が発生しています。同地域では、過去に銃や爆発物を用いた襲撃事件等が発生し、民間人の死傷者も出ています。不測の事態に巻き込まれる可能性が排除できません。また、サイソンブン県との県境周辺地域であるシェンクワン県プークート郡南部では、2019年に開発工事に関わる外国人が銃撃される事件が散発しました。これらの事件の犯人及び動機等は明らかになっておらず、反政府勢力による犯行の可能性も否定できず、不測の事態に巻き込まれる可能性が排除できません。つきましては、これら地域への不要不急の渡航は止めてください。
詳細
1 概況
(1)サイソンブン県全域及びシェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域では、反政府勢力が活動しており、政府軍との間で、死者が出る激しい衝突があったと報告されています。最近では、2022年4月に反政府勢力と政府軍との間で銃撃戦があり、双方に死傷者が出ており、また、同年5月には反政府勢力によるものと見られる誘拐(被害者は未発見)が発生しました。
(2)シェンクワン県及びサイソンブン県では過去に民間人が犠牲となる事件が発生しています。2019年8月から12月にかけてシェンクワン県プークート郡南部地域では、開発工事に関わる外国人が銃撃される事件も散発しています。また、サイソンブン県内では、2016年1月に車両が爆破されて複数の外国人が死傷、2017年6月には銃撃により外国人死亡者が出ています。いずれの事件も犯人及び動機等は明らかになっておらず、反政府勢力による犯行の可能性も否定できません。
(3)近年、ラオス国内では拳銃を使用した犯罪が増加傾向にあります。2022年6月にも、ビエンチャン・バンビエン高速道路を走行中の車両2台が拳銃で撃たれ3名が重軽傷を負う事件が発生しました。その他、強盗や些細ないざこざによる発砲事件、違法薬物組織のトラブルによるものと思われる拳銃による殺人事件等が頻発しています。
(4)これまでに、ラオスにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年、シリア、チュニジア、バングラデシュ、スリランカ、アフガニスタンにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、特に、近年では単独犯によるテロや、一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから、こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことは益々困難となっています。
このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2 地域別情勢
(1)サイソンブン県全域、シェイクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア サイソンブン県全域
旧サイソンブン特別区に当たるサイソンブン県には、反政府勢力が存在するといわれています。旧サイソンブン特別区は、かつて軍が実質的な統治をしていた地域であり、2006年にビエンチャン県及びシェンクワン県に分割編入された後も、治安は安定したとはいえません。同県北部の山岳地帯では、依然として治安状況が不透明であり、不測の事態に巻き込まれる可能性は排除できません。
2014年秋には、外国資本現地法人の外国人職員が車両で走行中に襲撃を受け銃殺された事件や、道路に仕掛けられた地雷で走行車両が被害に遭う事件が発生しました。
2016年1月には、走行中の車両が爆破され、中国人等複数名が死傷しました。その他、兵士や住民が地雷を踏み、複数が死傷したという報告もあります。いずれも反政府勢力の犯行とは断定されておりませんが、一部の地域一帯では、現在も不測の事態に備え、治安当局による検問及び駐留警戒が行われています。
山岳地帯に加え、2015年11月、サイソンブン県中心地に近い主要道路でも車両が銃撃される事件が複数発生し、現地在住のアジア系外国人を含む民間人が複数死傷しました。また、同襲撃事件を受け、治安当局が巡回警備を強化していたところ、反政府勢力との衝突が起こり、治安当局側にも死傷者が出ました。2022年6月には、同県ローンサーン郡において、反政府勢力と政府軍の銃撃戦が発生しました。
イ シェイクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域
シェンクワン県クーン郡南部においては、過去に反政府勢力によるものとみられる集落の焼き討ち事件や銃撃戦が発生しており、2022年4月、反政府勢力と政府軍との間で、死者が出る激しい衝突があったと報告されています。また、同年5月には反政府勢力によるものと見られる誘拐(被害者は未発見)が発生しました。
シェンクワン県パーサイ郡中部及び南部は、反政府勢力と政府軍の銃撃戦が散発しており、2020年には計6名の死者(誤射による民間人1名を含む)が出ました。以前には、道路や畑に仕掛けられた爆弾によって、政府軍兵士や地元住民が死傷するという事案が発生したとの報告もあります。
シェンクワン県プークート郡南部においては、2019年8月から10月の間、開発工事に関わる外国人が銃撃される事件が発生し、少なくとも民間人2名が死亡したとみられます。これらの事件の犯人及び動機等は明らかになっていませんが、反政府勢力による犯行の可能性も否定できません。
つきましては、これらの地域への不要不急の渡航・滞在は止めてください。やむを得ず渡航・滞在される場合には、通信手段が確保できない場所や山岳地帯への立入りは避けるなど、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を取ってください。なお、シェイクワン県ペーク郡ポンサワンから同県クーン郡及びサイソンブン県タートーム郡を通っている「国道1D号線」でも過去に反政府勢力と政府軍との間で武力衝突が発生していましたが、その後治安部隊が常駐したこともあり、近年においては、同区間における同種の情報には接していません。道路は整備されていますが、日没後等夜間の通行は避け、車両が道中で立ち往生することのないようよく整備された車両で十分に注意して通行してください。
(2)上記以外の地域(首都ビエンチャンを含む)
レベル1:十分注意してください。
ア 首都ビエンチャンでは、銃器を使用した殺人(未遂を含む)が頻発しており、外国人も被害に遭っています。
2022年6月、首都ビエンチャンとビエンチャン県バンビエン(外国人に人気のリゾート地)を結ぶ高速道路上を走行中の車両2台が銃で撃たれ、3名が重軽傷を負う事件が発生しました。逮捕された犯人は違法薬物組織の者との報道ですが、動機は明らかになっていません。ラオスでは、銃の所持は禁止されていますが、近隣諸国からの密輸やインターネットを利用した密売銃、改造銃等の銃器が多く出回っています。また、オートバイや自動車窃盗及び車上強盗事件も多発しています。特に人通りのない、暗い路上には駐車せず、明るい場所や警備員が常駐している場所を選定してください。
イ 2016年1月、ビエンチャン県カーシー郡において、バスが夜間に銃撃され、乗員1名が負傷する事件や、「国道13号線北」を夜間走行中の車両が銃撃され、複数が負傷する事件が発生しました。また、2016年3月には、国道13号線北が通るルアンパバーン県プークーン郡において、ダム建設のため駐留していた中国人キャンプが襲撃され、複数死傷者が出ました。
これらの事件に共通しているのは、夜間等日没後に発生していることです。したがってビエンチャン県とルアンパバーン県を結ぶ「国道13号線北」の移動については、道路事情及びバス自体の安全性等に加え、治安面からも夜行バスの利用は極力避けてください。日没後等夜間の移動は空路をお勧めしますが、やむを得ず陸路で移動する場合には、日中であっても単独車両によることなく、複数の車両と共に十分注意して移動することをお勧めします。
ウ ラオス国内では、国道等の主要幹線道路であっても、集落から隔絶された山道が多く、このような場所ではかつて、いわゆる山賊による襲撃事件が頻発していました。、これら山道においては、雨季になると至る所で土砂崩れや地面の陥没等が発生するため、陸路で移動する際には経路の安全状況を十分に確認する必要があります。また、ラオスの長距離バス(含む夜行バス)は、車両が十分に整備されていないものも多く、安全性が懸念されます。
エ フアパン県サムヌア周辺地域には、アヘンやモルヒネの原料となるケシ(芥子)の不法栽培を行う農家が、かつては多く存在しました。外国・国際機関の支援等によりこのような不法栽培は現在減少しましたが、同地域では渡航者が麻薬絡みの犯罪に巻き込まれる可能性も排除できません。
つきましては、これらの地域に渡航・滞在される方は、信頼できる旅行会社等を通じ、安全な移動手段・滞在先を選ぶとともに、現地の治安情報にも注意を払い、都市部や郊外の混雑する場所にはできるだけ近づかない、夜間の外出・移動は控える、公共交通機関は極力利用しない、山間部の訪問を避けるなど、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
3 滞在に当たっての注意
滞在中は、上記情勢に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、ラオスの「安全対策基礎データ」( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_020.html )もご一読の上、日本国外務省、在ラオス日本国大使館、現地関係機関および報道等から最新の情報を入手するようお勧めします。
4 在留届、「たびレジ」の登録
海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は、在ラオス日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ラオス日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
5 隣国の中国、ミャンマー、タイ及びカンボジアについても、それぞれ「危険情報」が発出されていますので併せて留意ください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9926
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地公館連絡先)
○在ラオス日本国大使館
住所:Sisangvone Road, Vientiane, Lao People's Democratic Republic
電話:(市外局番021)-414400~414403
国外からは(国番号856)-21-414400~414403
FAX:(市外局番021)-414406
国外からは(国番号856)-21-414406
ホームページ: http://www.la.emb-japan.go.jp/itprtop-ja/index.html
(1)サイソンブン県全域及びシェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域では、反政府勢力が活動しており、政府軍との間で、死者が出る激しい衝突があったと報告されています。最近では、2022年4月に反政府勢力と政府軍との間で銃撃戦があり、双方に死傷者が出ており、また、同年5月には反政府勢力によるものと見られる誘拐(被害者は未発見)が発生しました。
(2)シェンクワン県及びサイソンブン県では過去に民間人が犠牲となる事件が発生しています。2019年8月から12月にかけてシェンクワン県プークート郡南部地域では、開発工事に関わる外国人が銃撃される事件も散発しています。また、サイソンブン県内では、2016年1月に車両が爆破されて複数の外国人が死傷、2017年6月には銃撃により外国人死亡者が出ています。いずれの事件も犯人及び動機等は明らかになっておらず、反政府勢力による犯行の可能性も否定できません。
(3)近年、ラオス国内では拳銃を使用した犯罪が増加傾向にあります。2022年6月にも、ビエンチャン・バンビエン高速道路を走行中の車両2台が拳銃で撃たれ3名が重軽傷を負う事件が発生しました。その他、強盗や些細ないざこざによる発砲事件、違法薬物組織のトラブルによるものと思われる拳銃による殺人事件等が頻発しています。
(4)これまでに、ラオスにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年、シリア、チュニジア、バングラデシュ、スリランカ、アフガニスタンにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、特に、近年では単独犯によるテロや、一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから、こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことは益々困難となっています。
このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2 地域別情勢
(1)サイソンブン県全域、シェイクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア サイソンブン県全域
旧サイソンブン特別区に当たるサイソンブン県には、反政府勢力が存在するといわれています。旧サイソンブン特別区は、かつて軍が実質的な統治をしていた地域であり、2006年にビエンチャン県及びシェンクワン県に分割編入された後も、治安は安定したとはいえません。同県北部の山岳地帯では、依然として治安状況が不透明であり、不測の事態に巻き込まれる可能性は排除できません。
2014年秋には、外国資本現地法人の外国人職員が車両で走行中に襲撃を受け銃殺された事件や、道路に仕掛けられた地雷で走行車両が被害に遭う事件が発生しました。
2016年1月には、走行中の車両が爆破され、中国人等複数名が死傷しました。その他、兵士や住民が地雷を踏み、複数が死傷したという報告もあります。いずれも反政府勢力の犯行とは断定されておりませんが、一部の地域一帯では、現在も不測の事態に備え、治安当局による検問及び駐留警戒が行われています。
山岳地帯に加え、2015年11月、サイソンブン県中心地に近い主要道路でも車両が銃撃される事件が複数発生し、現地在住のアジア系外国人を含む民間人が複数死傷しました。また、同襲撃事件を受け、治安当局が巡回警備を強化していたところ、反政府勢力との衝突が起こり、治安当局側にも死傷者が出ました。2022年6月には、同県ローンサーン郡において、反政府勢力と政府軍の銃撃戦が発生しました。
イ シェイクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域
シェンクワン県クーン郡南部においては、過去に反政府勢力によるものとみられる集落の焼き討ち事件や銃撃戦が発生しており、2022年4月、反政府勢力と政府軍との間で、死者が出る激しい衝突があったと報告されています。また、同年5月には反政府勢力によるものと見られる誘拐(被害者は未発見)が発生しました。
シェンクワン県パーサイ郡中部及び南部は、反政府勢力と政府軍の銃撃戦が散発しており、2020年には計6名の死者(誤射による民間人1名を含む)が出ました。以前には、道路や畑に仕掛けられた爆弾によって、政府軍兵士や地元住民が死傷するという事案が発生したとの報告もあります。
シェンクワン県プークート郡南部においては、2019年8月から10月の間、開発工事に関わる外国人が銃撃される事件が発生し、少なくとも民間人2名が死亡したとみられます。これらの事件の犯人及び動機等は明らかになっていませんが、反政府勢力による犯行の可能性も否定できません。
つきましては、これらの地域への不要不急の渡航・滞在は止めてください。やむを得ず渡航・滞在される場合には、通信手段が確保できない場所や山岳地帯への立入りは避けるなど、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を取ってください。なお、シェイクワン県ペーク郡ポンサワンから同県クーン郡及びサイソンブン県タートーム郡を通っている「国道1D号線」でも過去に反政府勢力と政府軍との間で武力衝突が発生していましたが、その後治安部隊が常駐したこともあり、近年においては、同区間における同種の情報には接していません。道路は整備されていますが、日没後等夜間の通行は避け、車両が道中で立ち往生することのないようよく整備された車両で十分に注意して通行してください。
(2)上記以外の地域(首都ビエンチャンを含む)
レベル1:十分注意してください。
ア 首都ビエンチャンでは、銃器を使用した殺人(未遂を含む)が頻発しており、外国人も被害に遭っています。
2022年6月、首都ビエンチャンとビエンチャン県バンビエン(外国人に人気のリゾート地)を結ぶ高速道路上を走行中の車両2台が銃で撃たれ、3名が重軽傷を負う事件が発生しました。逮捕された犯人は違法薬物組織の者との報道ですが、動機は明らかになっていません。ラオスでは、銃の所持は禁止されていますが、近隣諸国からの密輸やインターネットを利用した密売銃、改造銃等の銃器が多く出回っています。また、オートバイや自動車窃盗及び車上強盗事件も多発しています。特に人通りのない、暗い路上には駐車せず、明るい場所や警備員が常駐している場所を選定してください。
イ 2016年1月、ビエンチャン県カーシー郡において、バスが夜間に銃撃され、乗員1名が負傷する事件や、「国道13号線北」を夜間走行中の車両が銃撃され、複数が負傷する事件が発生しました。また、2016年3月には、国道13号線北が通るルアンパバーン県プークーン郡において、ダム建設のため駐留していた中国人キャンプが襲撃され、複数死傷者が出ました。
これらの事件に共通しているのは、夜間等日没後に発生していることです。したがってビエンチャン県とルアンパバーン県を結ぶ「国道13号線北」の移動については、道路事情及びバス自体の安全性等に加え、治安面からも夜行バスの利用は極力避けてください。日没後等夜間の移動は空路をお勧めしますが、やむを得ず陸路で移動する場合には、日中であっても単独車両によることなく、複数の車両と共に十分注意して移動することをお勧めします。
ウ ラオス国内では、国道等の主要幹線道路であっても、集落から隔絶された山道が多く、このような場所ではかつて、いわゆる山賊による襲撃事件が頻発していました。、これら山道においては、雨季になると至る所で土砂崩れや地面の陥没等が発生するため、陸路で移動する際には経路の安全状況を十分に確認する必要があります。また、ラオスの長距離バス(含む夜行バス)は、車両が十分に整備されていないものも多く、安全性が懸念されます。
エ フアパン県サムヌア周辺地域には、アヘンやモルヒネの原料となるケシ(芥子)の不法栽培を行う農家が、かつては多く存在しました。外国・国際機関の支援等によりこのような不法栽培は現在減少しましたが、同地域では渡航者が麻薬絡みの犯罪に巻き込まれる可能性も排除できません。
つきましては、これらの地域に渡航・滞在される方は、信頼できる旅行会社等を通じ、安全な移動手段・滞在先を選ぶとともに、現地の治安情報にも注意を払い、都市部や郊外の混雑する場所にはできるだけ近づかない、夜間の外出・移動は控える、公共交通機関は極力利用しない、山間部の訪問を避けるなど、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
3 滞在に当たっての注意
滞在中は、上記情勢に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、ラオスの「安全対策基礎データ」( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_020.html )もご一読の上、日本国外務省、在ラオス日本国大使館、現地関係機関および報道等から最新の情報を入手するようお勧めします。
4 在留届、「たびレジ」の登録
海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は、在ラオス日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ラオス日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
5 隣国の中国、ミャンマー、タイ及びカンボジアについても、それぞれ「危険情報」が発出されていますので併せて留意ください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9926
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地公館連絡先)
○在ラオス日本国大使館
住所:Sisangvone Road, Vientiane, Lao People's Democratic Republic
電話:(市外局番021)-414400~414403
国外からは(国番号856)-21-414400~414403
FAX:(市外局番021)-414406
国外からは(国番号856)-21-414406
ホームページ: http://www.la.emb-japan.go.jp/itprtop-ja/index.html