危険情報
アンゴラの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
更新日 2022年12月06日
危険レベル・ポイント
【危険度】
●ルンダ・ノルテ、ルンダ・スル、モシコ、クアンド・クバンゴ及びカビンダ各州の全域、ウアンボ州(州都ウアンボ及び幹線道路近郊を除く。)、ビエ州(州都クイト及び幹線道路近郊を除く。)、マランジェ州(州都マランジェ及び幹線道路近郊を除く。)、クネネ州(州都オンジヴァ及び幹線道路近郊を除く。)、ウイラ州(州都ルバンゴを除く。)並びにクアンザ・ノルテ州の北部
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●その他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●レベル2地域内の地方部や主要幹線道路以外では、未撤去地雷が残されている可能性がありますので、不要不急の渡航は止めてください。
●ルンダ・ノルテ州では、2020年7月にコンゴ民主共和国との国境地帯にてコンゴ民主共和国軍兵士とアンゴラ国境警察間の衝突が発生し、2021年1月にもカフンフォ・クアンゴ市にてルンダ地方の自治を求める「ルンダ・チョクウェ保護領運動」との関係があるグループによる暴動等が発生するなど、治安の悪化が懸念されています。また、ダイヤモンドの違法採掘グループと治安当局側との衝突が発生する可能性があります。同州ではこれらに巻き込まれる可能性がありますので、不要不急の渡航は止めてください。
●カビンダ州では、FLEC-FAC(カビンダ解放戦線カビンダ軍)によるアンゴラ国軍に対する武力行為がゲリラ的に発生している旨の報道が確認されており、治安は不安定です。また、外国人を狙った犯罪(誘拐事件や強盗事件など)を起こす武装グループの存在が確認されていますので、不要不急の渡航は止めてください。
●ルンダ・ノルテ、ルンダ・スル、モシコ、クアンド・クバンゴ及びカビンダ各州の全域、ウアンボ州(州都ウアンボ及び幹線道路近郊を除く。)、ビエ州(州都クイト及び幹線道路近郊を除く。)、マランジェ州(州都マランジェ及び幹線道路近郊を除く。)、クネネ州(州都オンジヴァ及び幹線道路近郊を除く。)、ウイラ州(州都ルバンゴを除く。)並びにクアンザ・ノルテ州の北部
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●その他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●レベル2地域内の地方部や主要幹線道路以外では、未撤去地雷が残されている可能性がありますので、不要不急の渡航は止めてください。
●ルンダ・ノルテ州では、2020年7月にコンゴ民主共和国との国境地帯にてコンゴ民主共和国軍兵士とアンゴラ国境警察間の衝突が発生し、2021年1月にもカフンフォ・クアンゴ市にてルンダ地方の自治を求める「ルンダ・チョクウェ保護領運動」との関係があるグループによる暴動等が発生するなど、治安の悪化が懸念されています。また、ダイヤモンドの違法採掘グループと治安当局側との衝突が発生する可能性があります。同州ではこれらに巻き込まれる可能性がありますので、不要不急の渡航は止めてください。
●カビンダ州では、FLEC-FAC(カビンダ解放戦線カビンダ軍)によるアンゴラ国軍に対する武力行為がゲリラ的に発生している旨の報道が確認されており、治安は不安定です。また、外国人を狙った犯罪(誘拐事件や強盗事件など)を起こす武装グループの存在が確認されていますので、不要不急の渡航は止めてください。
詳細
1 概況
(1)アンゴラでは、内戦からの復興が都市部を中心に進んでおり、南部アフリカの中でも政治的には安定しているものの、一般犯罪は多発しています。特に、近年の油価下落や慢性化した高失業率、生活インフラの未整備、極端な経済格差等を背景として、都市部において強盗やスリ・ひったくり、車両盗難・車上荒らし事件等の犯罪が日常的に発生している状態です。また、地方部や、主要幹線道路以外では、未撤去地雷が残されている可能性があるため、国内での活動には十分な注意が必要です。
(2)首都ルアンダ市を擁するルアンダ州はアンゴラの中で最も人口が多い州であり、2022年のINE(国家統計局)の人口推計では約900万人とされております。この中には、内戦中または内戦終結後に流入した避難民や地方から仕事を求めて移り住んだ低所得者層が多く含まれており、これら貧困層が市内の至る所にスラム街を形成しています。スラム街では、日中であっても強盗等の凶悪事件が発生する可能性が高いので、決して近付かないようにしてください。
(3)これまでに、アンゴラにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
また、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
2 地域別情勢
(1)ルンダ・ノルテ、ルンダ・スル、モシコ、クアンド・クバンゴ及びカビンダ各州の全域、ウアンボ州(州都ウアンボ及び幹線道路近郊を除く。)、ビエ州(州都クイト及び幹線道路近郊を除く。)、マランジェ州(州都マランジェ及び幹線道路近郊を除く。)、クネネ州(州都オンジヴァ及び幹線道路近郊を除く。)、ウイラ州(州都ルバンゴを除く。)並びにクアンザ・ノルテ州の北部
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア 上記地域は、内戦からの復旧が比較的遅れている地域とされており、未撤去地雷が残されている可能性がある地域です。現在では、主要幹線道路上及び各州都等で地雷の撤去が進み、概ね安全に通行できるようになりましたが、地方部や主要幹線道路以外では、未撤去地雷が残されている可能性もあります。また、道路や橋などの交通インフラが未整備の場所も存在します。
イ ルンダ・ノルテ州では、2020年7月にコンゴ民主共和国との国境地帯にてコンゴ民主共和国軍兵士とアンゴラ国境警察間の衝突が発生し、2021年1月にもカフンフォ・クアンゴ市にてルンダ地方の自治を求める「ルンダ・チョクウェ保護領運動」との関係があるグループによる暴動等が発生するなど、治安の悪化が懸念されています。また、ダイヤモンドの違法採掘グループと治安当局側との衝突が発生する可能性があります。アンゴラ国内には不法流通している銃器も多いため、これらグループが武装している可能性は高く、不法採掘現場や違法取引が行われる現場等では治安当局側との衝突が発生する可能性があるため、治安は不安定な状態です。
ウ カビンダ州では、政府、FLEC(カビンダ解放戦線:カビンダ独立を訴え、兵士とする目的で年少者を拉致するなどのテロ活動を継続させてきた反政府武装勢力)及びFCD(カビンダ対話フォーラム)との間で、和平プロセスが進展してきましたが、2022年に実施された大統領・国民議会選挙の活動期間中、投票所の破壊行為やアンゴラ国軍に対しゲリラ的な武力行為を行う等の報道が確認されている等、情勢は流動的で同州の治安は決して良いとは言えません。また、同州に進出する外国系企業(主に石油関係)が多いことから、外国人を狙った犯罪(誘拐事件や強盗事件など)を起こす武装グループの存在も確認されています。
つきましては、上記地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航・滞在する場合には、在アンゴラ日本国大使館と緊密な連絡を維持し、最新の治安情勢を注視しつつ、常に周囲の状況に注意を払い、特に夜間の外出は控えるなど、十分な安全対策をとってください。
(2)その他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア ルアンダ、ナミベ及びベンゲラ各州並びにウイラ州の州都ルバンゴにおいては、比較的治安が安定していることから、多くの外国人が居住し、また、観光客も多く訪問していますが、一般犯罪への注意が必要です。
イ 上述のとおりアンゴラの都市部においては、内戦時から内戦終結後にわたって流入した避難民や低所得者層が多数定住しているため、強盗事件をはじめとする凶悪犯罪が日常的に発生している状態です。これら犯罪の中には、銃器や刃物などの凶器を用いた事件もありますので、特に移動時には十分注意してください。
つきましては、上記地域に渡航、滞在される方は、上記情勢を十分考慮し、必要な安全対策を講じる等、十分注意してください。
3 滞在に当たっての注意
商用等で滞在する場合は、上記情勢及び下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。
海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
アンゴラに3か月以上滞在される方は、在アンゴラ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在アンゴラ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
4 隣国のコンゴ民主共和国、コンゴ共和国、ザンビア及びナミビアについても別途危険情報が発出されていますので、同情報にも留意してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在アンゴラ日本国大使館
住所 : Torres Loanda, 2F Rua Gamal Abdel Nasser Ingombota, Luanda, Republica de Angola
電話 :923-167090
国外からは(+244)-923-167090
(1)アンゴラでは、内戦からの復興が都市部を中心に進んでおり、南部アフリカの中でも政治的には安定しているものの、一般犯罪は多発しています。特に、近年の油価下落や慢性化した高失業率、生活インフラの未整備、極端な経済格差等を背景として、都市部において強盗やスリ・ひったくり、車両盗難・車上荒らし事件等の犯罪が日常的に発生している状態です。また、地方部や、主要幹線道路以外では、未撤去地雷が残されている可能性があるため、国内での活動には十分な注意が必要です。
(2)首都ルアンダ市を擁するルアンダ州はアンゴラの中で最も人口が多い州であり、2022年のINE(国家統計局)の人口推計では約900万人とされております。この中には、内戦中または内戦終結後に流入した避難民や地方から仕事を求めて移り住んだ低所得者層が多く含まれており、これら貧困層が市内の至る所にスラム街を形成しています。スラム街では、日中であっても強盗等の凶悪事件が発生する可能性が高いので、決して近付かないようにしてください。
(3)これまでに、アンゴラにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
また、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
2 地域別情勢
(1)ルンダ・ノルテ、ルンダ・スル、モシコ、クアンド・クバンゴ及びカビンダ各州の全域、ウアンボ州(州都ウアンボ及び幹線道路近郊を除く。)、ビエ州(州都クイト及び幹線道路近郊を除く。)、マランジェ州(州都マランジェ及び幹線道路近郊を除く。)、クネネ州(州都オンジヴァ及び幹線道路近郊を除く。)、ウイラ州(州都ルバンゴを除く。)並びにクアンザ・ノルテ州の北部
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア 上記地域は、内戦からの復旧が比較的遅れている地域とされており、未撤去地雷が残されている可能性がある地域です。現在では、主要幹線道路上及び各州都等で地雷の撤去が進み、概ね安全に通行できるようになりましたが、地方部や主要幹線道路以外では、未撤去地雷が残されている可能性もあります。また、道路や橋などの交通インフラが未整備の場所も存在します。
イ ルンダ・ノルテ州では、2020年7月にコンゴ民主共和国との国境地帯にてコンゴ民主共和国軍兵士とアンゴラ国境警察間の衝突が発生し、2021年1月にもカフンフォ・クアンゴ市にてルンダ地方の自治を求める「ルンダ・チョクウェ保護領運動」との関係があるグループによる暴動等が発生するなど、治安の悪化が懸念されています。また、ダイヤモンドの違法採掘グループと治安当局側との衝突が発生する可能性があります。アンゴラ国内には不法流通している銃器も多いため、これらグループが武装している可能性は高く、不法採掘現場や違法取引が行われる現場等では治安当局側との衝突が発生する可能性があるため、治安は不安定な状態です。
ウ カビンダ州では、政府、FLEC(カビンダ解放戦線:カビンダ独立を訴え、兵士とする目的で年少者を拉致するなどのテロ活動を継続させてきた反政府武装勢力)及びFCD(カビンダ対話フォーラム)との間で、和平プロセスが進展してきましたが、2022年に実施された大統領・国民議会選挙の活動期間中、投票所の破壊行為やアンゴラ国軍に対しゲリラ的な武力行為を行う等の報道が確認されている等、情勢は流動的で同州の治安は決して良いとは言えません。また、同州に進出する外国系企業(主に石油関係)が多いことから、外国人を狙った犯罪(誘拐事件や強盗事件など)を起こす武装グループの存在も確認されています。
つきましては、上記地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航・滞在する場合には、在アンゴラ日本国大使館と緊密な連絡を維持し、最新の治安情勢を注視しつつ、常に周囲の状況に注意を払い、特に夜間の外出は控えるなど、十分な安全対策をとってください。
(2)その他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア ルアンダ、ナミベ及びベンゲラ各州並びにウイラ州の州都ルバンゴにおいては、比較的治安が安定していることから、多くの外国人が居住し、また、観光客も多く訪問していますが、一般犯罪への注意が必要です。
イ 上述のとおりアンゴラの都市部においては、内戦時から内戦終結後にわたって流入した避難民や低所得者層が多数定住しているため、強盗事件をはじめとする凶悪犯罪が日常的に発生している状態です。これら犯罪の中には、銃器や刃物などの凶器を用いた事件もありますので、特に移動時には十分注意してください。
つきましては、上記地域に渡航、滞在される方は、上記情勢を十分考慮し、必要な安全対策を講じる等、十分注意してください。
3 滞在に当たっての注意
商用等で滞在する場合は、上記情勢及び下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。
海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
アンゴラに3か月以上滞在される方は、在アンゴラ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在アンゴラ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
4 隣国のコンゴ民主共和国、コンゴ共和国、ザンビア及びナミビアについても別途危険情報が発出されていますので、同情報にも留意してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在アンゴラ日本国大使館
住所 : Torres Loanda, 2F Rua Gamal Abdel Nasser Ingombota, Luanda, Republica de Angola
電話 :923-167090
国外からは(+244)-923-167090