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危険情報
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メキシコの危険情報【一部地域の危険レベル新規発出等】

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更新日 2022年03月14日
危険情報
地図
凡例:黄色箇所「レベル1:十分に注意してください。」・その国・地域への渡航、滞在にあたって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。薄橙色箇所「レベル2:不要不急の外出は止めてください。」その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。橙色箇所「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)赤色箇所「レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)」その国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
凡例表示

危険レベル・ポイント

【危険度】
●ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●バハカリフォルニア州ティファナ市、チワワ州フアレス市、コリマ州、ゲレロ州(チルパンシンゴ市及びその周辺地域並びにタスコ市を除く)、タマウリパス州米国境の一部、ミチョアカン州(一部地域を除く)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●首都メキシコ市、メキシコ州、オアハカ州、タバスコ州、ベラクルス州、モレロス州、バハカリフォルニア州の一部、南バハカリフォルニア州の一部、ゲレロ州タスコ市、タマウリパス州(米国境の一部を除く)、チワワ州チワワ市、シナロア州の一部、チアパス州の対グアテマラ国境の一部、ミチョアカン州の一部、ヌエボレオン州モンテレイ大都市圏及びその周辺地域、グアナファト州セラヤ市
 レベル1:十分注意してください。(継続)
●ソノラ州オブレゴン市、ノガレス市
 レベル1:十分注意してください。(新規)
●グアナファト州サラマンカ市を含む南部地域
 レベル1:十分注意して下さい。(新規)

【ポイント】
●ソノラ州オブレゴン市、ノガレス市では、殺人件数がここ数年上昇傾向にあり、2018年から2020年はほぼ倍増し、2021年は過去最高となる見通しです。中でもオブレゴン市、ノガレス市の合計が州の殺人及び強盗の発生数の約4割占めています。また、同市及び周辺での犯罪組織間の抗争や治安当局との衝突、地元住民による道路封鎖などが起こっており、治安に関し注意すべき点が複数存在することから、危険情報レベル1を新たに発出します。
●グアナファト州では、近年多くの犯罪組織がその活動を活発化させており、既に危険情報レベル1が発出されているセラヤ市に加え、サラマンカ市及び2都市間を結ぶ45号線(国道)南部地域では車両強盗が増加していることから、危険情報レベル1を新たに発出します。
●全土で殺人・強盗等の凶悪犯罪が多発しています。安全のための三原則「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」を遵守し、被害に遭わないように十分に注意してください。
●2021年のメキシコの犯罪発生件数は高水準を維持しており、治安当局による各種対策がとられているものの、治安回復の兆しは見えてきていません。

詳細

1 概況
(1)一般治安情勢
 メキシコ国内各地で、殺人・強盗等の凶悪犯罪が頻繁に発生し、日本人も被害に遭っていることから、常に警戒する必要があります。殺人に関しては、犯罪組織間の抗争及び犯罪組織と治安当局の衝突によるものが多く、これらは一般市民を直接標的にしたものではありません。しかし、銃撃戦の現場に遭遇して被害に遭う、または犯罪組織の活発な活動により地域の治安が急激に悪化する等のリスクが各地に存在しています。このような状況において、都市間の陸路での移動は、強盗や誘拐の被害に遭う危険が伴いますので、できるだけ航空機を利用することをお勧めします。陸路で移動する際は、昼間の明るい時間帯に有料高速道路を利用し、州境の山岳部・農村部等人家の少ない地域を通行する場合は、不用意な停車を避けるため、計画的な休憩や給油を心掛けてください。
 統計上の犯罪発生件数は、2020年はコロナ禍の影響もあり減少傾向にあったものの、2021年は平年並みの水準となっており、治安情勢は改善されているとは言えません。メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)の調査によると、2020年の被害届の提出率は約10%であり、実際の犯罪発生件数は統計上の数値を大きく上回っていると考えられることから、統計上で犯罪が少ない地域においても、数値だけを信用して注意を怠ることがないようしてください。

(2)誘拐
 メキシコ全土で、組織的犯罪として誘拐が横行し、身代金目的のビジネスとして定着しています。誘拐の被害者の大部分はメキシコ人ですが、中には外国人を狙ったものもあり、“裕福”と認識されやすい日本人も標的となり得ます。
 また、上記身代金誘拐の他に「短時間誘拐」(ATMで現金を1日の限度額(およそ6,000ペソから9,000ペソ)まで引き出させ、場合によっては、午前0時を待ってから再び現金を引き出させた後に解放する等)や、「バーチャル誘拐」(実際は誘拐していないものの、誘拐を装って金銭を要求する)の被害もしばしば報告されています。

(3)テロ関連
 これまでに、メキシコにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年、シリア、チュニジア、バングラデシュ、スリランカにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また、テロは日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、特に、近年では単独犯によるテロや、一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから、こうしたテロの発生を予測したり未然に防いだりすることが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
(1)ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 チルパンシンゴ市では、自警団と称する武装集団や犯罪組織間の抗争及びこれらと治安当局との衝突が発生しており、これらに起因する多くの殺人及び誘拐が報告されている等、治安に改善傾向は見られません。
 チルパンシンゴ市周辺(ティエラ・コロラダを含むチルパンシンゴ市全域及び近隣のチラパ・デ・アルバレス市)は治安改善対策の重点地域として国家警備隊が配備されていますが、現段階では目立った成果は見られず、依然として危険な状況であることから、これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(2)バハカリフォルニア州ティファナ市、チワワ州フアレス市、タマウリパス州マタモロス市、レイノサ市及びヌエボラレド市、ミチョアカン州(モレリア市、パツクアロ市、ラサロ・カルデナス市、アンガンゲオ市及びその周辺地域を除く)、ゲレロ州(チルパンシンゴ市及びその周辺地域、タスコ市を除く)、コリマ州
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア バハ・カリフォルニア州ティファナ市
ティファナ市は、米国と国境を接する都市で、マキラドーラ制度により多くの日系企業も進出しており、日本及びメキシコ経済において重要な都市ですが、この地域の利権をめぐる複数の犯罪組織の対立によるものと見られる多くの殺人事件や市街地における銃撃戦が発生する等、治安の悪い状況が続いています。また、中米からの移民が滞留し、地域の不安要因となっている等、同市の治安情勢には引き続き注意が必要です。

イ チワワ州フアレス市
 米国テキサス州の都市エル・パソと国境を接する都市ですが、多数の犯罪組織が存在しており、これら犯罪組織間の抗争及び犯罪組織と治安当局との衝突が多発しています。この抗争等に起因する殺人事件は一時期減少していましたが、2015年からは再度増加しています。また、強盗や車両盗難も減少傾向になく、増加していることから、市内の移動にも大きなリスクが伴い、同市における治安情勢には引き続き注意が必要です。

ウ タマウリパス州マタモロス市、レイノサ市及びヌエボラレド市
 リオ・グランデ川を挟んで米国と国境を接するこれらの都市では、米国側にも双子の都市(マタモロスとブラウンズ・ビル、レイノサとマッカーレン、ヌエボラレドとラレド)があり、この地域の利権をめぐり国境をまたいだ多数の犯罪組織が存在しているとされています。これら犯罪組織による道路封鎖や強盗、殺人、治安当局への襲撃が頻繁に発生し、一般市民の被害者も出ています。治安の改善傾向は見られず、情勢は不安定です。

エ ミチョアカン州(モレリア市、パツクアロ市、ラサロ・カルデナス市、アンガンゲオ市及びその周辺地域を除く)
 自警団と称する武装集団と犯罪組織間の抗争、またそれらと治安当局の衝突が発生しており、情勢は大変不安定です。2019年に入っても犯罪組織間の抗争が多数報道される等、治安の改善は見られず、突発的な銃撃戦や道路封鎖等の不測の事態に巻き込まれる可能性が十分ありますので、主要な幹線道路を除き、不用意に陸路で移動することは避けてください。

オ ゲレロ州(チルパンシンゴ市及びその周辺地域、タスコ市を除く)
 広い海岸線を持ち、潜伏が容易な山地が多いことから、南米から米国へ運ばれる麻薬の中継地として、多くの犯罪組織が活動しているとされています。太平洋湾岸にアカプルコ市やシワタネホ市等の有名な観光地がありますが、観光客が多く訪れる場所であっても、殺人等多くの凶悪事件が発生しています。犯罪組織対策のため、国家警備隊等が治安維持にあたっていますが、治安改善の兆しは見られません。更に、山間部では、自警団を称する武装集団が犯罪行為を行う等、情勢は大変不安定です。

カ コリマ州
 コリマ州はメキシコの中では比較的小さな州ですが、国内でも有数の商業港であるマンサニージョ港があり、ハリスコ州グアダラハラへ続く鉄道や近郊大都市までの道路が整備される等、近年発展している州の一つです。こうした背景から、マンサニージョ港の利権を巡る犯罪組織間の対立等に起因する殺人事件の増加が顕著であり、2015年から2017年にかけて殺人件数は約4.5倍に増加しました。以後殺人件数は減少傾向にありますが、引き続き高い水準で推移しており、予断を許さない状況です。これら殺人事件は一般市民を標的にしたものではありませんが、犯罪組織の活発な活動に伴う周辺地域の治安悪化等が懸念されることから、引き続き注意が必要です。

 つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。上記の情勢にもかかわらず、止むを得ない理由で渡航・滞在する場合には、最新の治安情報を入手しつつ、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。

(3)ソノラ州オブレゴン市、ノガレス市、グアナファト州サラマンカ市を含む南部地域
 レベル1:十分注意してください。(新規) 
ア ソノラ州オブレゴン市、ノガレス市
 米国国境からメキシコ市へ接続する主要な幹線道路及び鉄道が縦断する同州は、殺人件数がここ数年上昇傾向にあり、2018年から2020年はほぼ倍増し、2021年は過去最高となる見通しです。中でもオブレゴン市とノガレス市は、殺人件数は毎年上昇傾向であり、2市の合計が州の殺人及び強盗の発生数は約4割占めています。また、同市及び周辺での犯罪組織間の抗争や治安当局との衝突、地元住民による道路封鎖などが起こっており、治安に関し注意すべき点が複数存在することから、危険情報レベル1を新たに発出します。

イ グアナファト州サラマンカ市を含む南部地域
 グアナファト州では、メキシコの他の地域と同様に近年多くの犯罪組織がその活動を活発化させており、既に危険情報レベル1が発出されているセラヤ市においては犯罪組織間の抗争による事件が多発しています。セラヤ市に加えサラマンカ市及び2都市間を結ぶ45号線(国道)南部地域では車両強盗が増加していることから、危険情報レベル1を新たに発出します。

(4)首都メキシコ市、メキシコ州、オアハカ州、モレロス州、タバスコ州、ベラクルス州、バハカリフォルニア州メヒカリ市、エンセナダ市、南バハカリフォルニア州ラパス市及びロス・カボス、タマウリパス州(マタモロス市、レイノサ市、ヌエボラレド市を除く)、チワワ州チワワ市、シナロア州クリアカン市、マサトラン市、チアパス州クアウテモック市、イダルゴ市、タリスマン町、ミチョアカン州モレリア市、パツクアロ市、ラサロ・カルデナス市、アンガンゲオ市及びその周辺地域、ヌエボレオン州モンテレイ大都市圏及び周辺地域、ゲレロ州タスコ市、グアナファト州セラヤ市
(注 モンテレイ大都市圏:アポダカ市、ガルシア市、ヘネラル・エスコベド市、グアダルーペ市、フアレス市、モンテレイ市、サンタ・カタリナ市、サン・ニコラス・デ・ロス・ガルサ市、サン・ペドロ・ガルサ・ガルシア市の9市)
 レベル1:十分注意してください。(継続)
ア メキシコ市
 殺人や強盗件数は、過去最高件数を記録した2018年に比べ減少傾向にありますが、2021年は平年並みに推移しており、治安の改善傾向が見られるとは言えません。特に、市中心部のソカロ(憲法広場)北側にあるテピート地区は、麻薬に関するトラブルや拳銃強盗・殺人等の凶悪事件が発生する等、犯罪の温床となっているため、立ち入らないでください。
 2020年はコロナ禍により犯罪発生の件数が一時的に減少したとは言え、市内では1日あたり約540件の犯罪が発生しており、日本人への被害も報告されています。比較的安全と言われるミゲル・イダルゴ区ポランコ地区や、飲食店が立ち並ぶクアウテモック区フアレス地区(通称ソナ・ロサ)等においても、日中であっても犯罪が発生しています。
 また、日常的にデモ行進及び抗議活動等が実施されています。これらの参加者の一部が暴徒化する可能性がありますので、不用意に近づかないよう心掛けてください。

イ メキシコ州(メヒコ州)
 メキシコ市とともに首都圏を構成し、国内で最も人口の多い州です。また、同州は貧富の格差が大きく、多くの貧困者を抱えていると言われています。このため、従来から犯罪件数が多く、人口10万人あたりの強盗発生率は約441人と州別でトップとなっております。同州南西部のミチョアカン州及びゲレロ州との州境の地域においては、犯罪組織の活動が活発で治安が不安定なことから、同地域には不用意に立ち入らないようにしてください。

ウ オアハカ州
 オアハカ州は先住民族が多く居住し、伝統的な文化が残り、ゲラゲッツァ祭等の有名な行事もあることから、国内でも有数の観光地として知られています。しかし、国内でも高い貧困率を抱え、殺人・恐喝の増加をはじめとして、全般的に治安が悪い状況が続いています。また、CNTE(教育労働者全国協議会)の勢力が強く、同団体が抗議活動として度々道路封鎖等を行っています。陸路で同州に赴く場合には、昼間に有料高速道路を使用するとともに、不用意に山間部を通行することは避けてください。

エ モレロス州
 山地が多く、国内でも農業が盛んな州の一つですが、山地を隠れ蓑にして多数の犯罪組織が活動していると言われ、多くの殺人・誘拐が報告されています。2015年以降は、殺人・誘拐事件が増加傾向にあり、2018年には、州都クエルナバカ市及びその近郊都市において、地元治安当局に代わり軍が治安維持の任務にあたる等、一部の治安組織が機能しなくなる状況が発生しました。右の状況を踏まえて、同州の治安に関しては引き続き注意が必要です。

オ タバスコ州
 人口10万人あたりの強盗発生件数は、約309人で、全国2位の数値となっています。殺人件数は増加しており、2015年から2018年にかけて殺人件数は約2倍に増加し、2020年は若干減少したものの、改善されたとは言えず、同州の治安情勢には継続して注意する必要があります。

カ ベラクルス州
 メキシコ湾岸の主要な港であるベラクルス港があり、同港を中心に鉄道網や道路網が整備されている等、同州はメキシコ経済及び交通において重要な州ですが、2016年以降、同州の利権をめぐる犯罪組織間の抗争が激しくなっております。殺人や誘拐の発生件数は州別の統計で共に上位に位置しており、同州の治安に関しては継続して注意が必要です。

キ バハカリフォルニア州メヒカリ市、エンセナダ市
 米国国境に接する州都のメヒカリ市及び観光地でもあるエンセナダ市では、2015年から2020年にかけて犯罪組織の活動が活発化し、殺人件数が急増しました。強盗件数は若干減少傾向にありますが、大きな治安の改善傾向は見られず、引き続き注意が必要です。

ク 南バハカリフォルニア州ラパス市及びロス・カボス
 当国の主要観光地の一つで、多くの外国人が訪れていますが、 2017年には殺人件数が急増し、治安が悪化しました。2018年以降、殺人件数は減少傾向にありますが、その他犯罪は改善傾向になく、引き続き犯罪組織が活発に活動していることが予測されることから、同州の治安情勢については継続して注意が必要です。

ケ タマウリパス州(マタモロス市、レイノサ市、ヌエボラレド市を除く)
 同州には犯罪組織の拠点があり、組織内部の抗争が頻繁に発生しています。また、米国に向かう中米からの移民を標的にした犯罪組織による誘拐事件等も多く発生しています。さらに、レイノサ市とマタモロス市を結ぶ幹線道路及びレイノサ市とヌエボレオン州モンテレイ市を結ぶ幹線道路においては、治安当局と犯罪組織との衝突による銃撃戦も発生していることから、同州内の陸路の通行には十分な注意が必要です。

コ チワワ州チワワ市
 2015年から2017年にかけて犯罪組織間の抗争等に伴う殺人事件が増加し、2017年に犯罪組織の抗争に伴う殺人事件が急増し、急激に治安が悪化しました。2018年に入り殺人件数は若干減少したものの、その後は増加意向にあることから、引き続き犯罪組織が活発に活動しているとみられ、同市の治安情勢には継続して注意が必要です。

サ シナロア州クリアカン市、マサトラン市
 シナロア州全体の治安の状況は徐々に改善していますが、同州に拠点を置く犯罪組織があり、州都であるクリアカン市においては、殺人件数と強盗件数が全国平均を大きく超えて推移している為、依然として予断を許さない状況です。また、港湾都市のマサトラン市においては、海岸沿いの観光地区等の比較的安全な地域がある一方で、犯罪組織の動向の影響を受けて治安が悪化している地域もあることから、引き続き注意が必要です。

シ チアパス州クアウテモック市、イダルゴ市、タリスマン町
 チアパス州はマヤの遺跡等があり、観光地としても有名な州ですが、高い貧困率を抱え、グアテマラと国境を接するクアウテモック市、イダルゴ市、タリスマン町及びその周辺地域においては、不法入国者及び「マラス」と呼ばれる青少年凶悪犯罪集団等が出入りしていると見られる等、治安に対する不安要素を多く抱えています。ここ1~2年は、犯罪の増加傾向は見られませんが、同地域は中南米からメキシコ国内を通過する麻薬密輸ルートの拠点とみられており、前述の不安要素も踏まえて、同地域における治安情勢には引き続き注意が必要です。

ス ミチョアカン州
(ア)モレリア市、パツクアロ市及びそれらの周辺地域
 州都モレリア市やパツクアロ市はメキシコでも有名な観光地であり、政府も治安改善に力を入れていますが、殺人件数は増加傾向にあり、同州中部・南部の情勢も不安定であることから、継続して状況を注視する必要があります。モレリア市は、メキシコ市とハリスコ州グアダラハラ市間の交通の要所に位置しており、モレリア市を経由し同区間を陸路で移動する際は、事前に情報収集を行った上で、有料高速道路15号線を利用して日中の移動を心掛けてください。また、不要な停車を避けるため、計画的に休憩及び給油をしてください。

(イ)ラサロ・カルデナス市
 当国の主要な港湾都市の一つであり、2013年11月以降、軍が治安維持のために派遣されてきました。2017年以降殺人発生件数は減少傾向にあるものの、犯罪組織による太平洋側の主要港湾の利権をめぐる主導権争いの影響を受けて治安情勢は流動的であり、引き続き注意が必要です。

(ウ)アンガンゲオ市及びその周辺地域
 北米へ往来するモナルカ蝶の保護区があり、特に蝶の飛来時期である11月から3月を中心に多くの観光客が訪れることから、同時期においては治安機関による警戒が重点的に行われています。しかし、同市周辺は殺人と強盗の発生件数等において減少傾向は見られず、引き続き治安情勢には注意が必要なことから、日中の移動を心掛ける等安全対策を行い、犯罪被害に遭わないよう十分注意してください。

セ ヌエボレオン州モンテレイ大都市圏
 同州における殺人及び強盗件数はここ2~3年減少はなく、治安が改善されているとは言えません。日本人の多くが居住するサンペドロ・ガルサ・ガルシア市の治安は比較的安定していますが、同都市圏からタマウリパス州ヌエボラレド市やレイノサ市等の米国境への幹線道路においては、引き続き犯罪組織の活動が活発と見られ、抗争や治安当局との衝突の危険があることから、同大都市圏の治安状況には継続して注意が必要です。

ソ ゲレロ州タスコ市
 観光地であるタスコ市は、治安当局の活動にも関わらず、殺人件数が高い数値で推移しており、犯罪組織が活発に活動していると考えられます。また、同市を含めゲレロ州北部では国家警備隊が配置され治安対策を行っていますが、治安改善の兆しは見られません。タスコ市へ移動する際は昼間に有料高速道路を利用するとともに、市内においては不用意な夜間の外出を避けてください。

タ グアナファト州セラヤ市
 グアナファト州では、メキシコの他の地域と同様に近年多くの犯罪組織がその活動を活発化させており、セラヤ市においては犯罪組織間の抗争による事件が多発しています。この影響から一般犯罪も増加傾向で、特に銃器を利用した車両強盗が急増するなど治安が悪化しています。

 つきましては、これらの地域への渡航・滞在にあたっては、状況に応じて適切な安全対策を講じるよう十分注意してください。

3 滞在に当たっての注意
 滞在中は上記情勢に加え、以下の事項に十分に注意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在メキシコ日本国大使館、在レオン日本国総領事館、現地関係機関等より最新の情報を入手するようにしてください。
(参考サイト)
○外務省海外安全ホームページ・メキシコ
 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_264.html#ad-image-0
○在メキシコ日本国大使館ホームページ「安全情報」
https://www.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/seguridad_anzen.html  
○在レオン日本国総領事館ホームページ「安全情報等」(トップページ下部にあります)
https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

(1)渡航者全般向け注意事項
ア 誘拐
 メキシコにおいては通常の誘拐と共に「短時間誘拐(express kidnap)」及び「バーチャル誘拐(virtual kidnap)」の脅威があるため、安全のための三原則「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」を遵守してください。また、個人情報が周囲に漏れないよう十分に注意し、例えばSNS等に行動予定を掲載しない及びホテル宿泊時の記帳の際には会社や所属団体の代表番号・住所を使用する等心掛けてください。
(詳細は、次のサイトを参照してください。)
○外務省海外安全ホームページ・メキシコ「テロ・誘拐情勢」
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_264.html

イ ハリケーン
 メキシコ湾岸や太平洋岸においては、例年、6月から11月頃にハリケーンが接近します。この時期の滞在に当たっては、気象情報等に留意してください。
(参考サイト)
○National Hurricane Center and Central Pacific Hurricane Center
https://www.nhc.noaa.gov/

(2)在留届・たびレジ
 海外渡航の際には、滞在期間にあわせて「在留届」の提出・「たびレジ」の登録を行うと共に、万一に備え家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を共有しておくように心掛けてください。
 メキシコに3か月以上滞在される方は、在メキシコ日本国大使館または在レオン日本国総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張等の際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在外公館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外情報配信サービス「たびレジ」に登録してください。
(「在留届」提出・「たびレジ」登録サイト)
○外務省・海外へ渡航される皆様へ
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
   https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
   https://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地公館等連絡先)
○在メキシコ日本国大使館
 住所:Paseo de la Reforma No. 243, Torre Mapfre Piso 9, Col. Cuauhtémoc C.P.06500 Ciudad de México, México
 電話:(市外局番55) 5211-0028
  国外からは(国番号52)55-5211-0028
 FAX :(市外局番55) 5207-7743
  国外からは(国番号52)55-5207-7743
 ホームページ: https://www.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在レオン日本国総領事館
 住所:Blvd.Adolfo López Mateos 1717, Piso 9, Colonia Los Gavilantes, León. C.P.37270, Guanajuato, México
 電話:(市外局番477)343-4800
  国外からは(国番号52)477-343-4800
 FAX :(市外局番477)764-0854
  国外からは(国番号52)477-764-0854
 ホームページ:https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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