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エチオピアの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】

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更新日 2022年03月04日
危険情報
地図
凡例:黄色箇所「レベル1:十分に注意してください。」・その国・地域への渡航、滞在にあたって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。薄橙色箇所「レベル2:不要不急の外出は止めてください。」その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。橙色箇所「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)赤色箇所「レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)」その国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
凡例表示

危険レベル・ポイント

【危険度】
●エリトリア、ソマリア、スーダンとの国境地帯、ティグライ州、アムハラ州の一部(ティグライ州との州境地帯)、アファール州の一部(ティグライ州との州境地帯、キルバティ地区)、オロミア州東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区及びホログドゥル・ウェレガ地区、ベニシャングル・グムズ州カマシ地区及びメテケル地区
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●オロミア州イルバボール地区、グジ地区、ガンベラ州(ガンベラ市を除く)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●アムハラ州北ゴンダール地区、中央ゴンダール地区、西ゴンダール地区、ワグヒメラ地区、北ウォロ地区、南ウォロ地区、オロミアゾーン地区、北シェワ地区、ベニシャングル・グムズ州アソサ地区
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)
●アファール州の上記以外の地域、アムハラ州の上記以外の地域、オロミア州ボレナ地区、東西ハラルゲ地区、バレ地区、ガンベラ州ガンベラ市、ソマリ州(ソマリアとの国境地帯を除く)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
●首都アディスアベバを含む上記以外の地域
 レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

【ポイント】
●ティグライ人民解放戦線(TPLF)は2021年12月21日にアムハラ州及びアファール州からの撤退完了を発表し、エチオピア政府も12月23日、国防軍は更なる進攻は行わない旨発表しました。2022年2月15日、エチオピア人民代表議会は、昨年11月2日に国内全土を対象に発令していた非常事態宣言の解除を承認しました。一方で、明確な停戦合意はなされておらず、今後も国内で不測の事態が発生するおそれは否定できません。
●非常事態宣言の解除が決定されたことに加え、犯罪発生状況及び治安情勢から判断し、アムハラ州の一部、アファール州の一部、オロミア州の一部、ガンベラ州の一部、南部諸民族州、南西州、シダマ州、ソマリ州の一部、ハラリ州、ディレダワ市、アディスアベバ市の危険レベルを引き下げます。
●エチオピアに渡航・滞在する場合には渡航期間に応じ、在留届又はたびレジの登録を必ず行ってください。治安情勢に係る最新の情報収集に努め、十分な安全対策を講じてください。

詳細

1 概況
(1)2020年11月にティグライ州において発生したティグライ人民解放戦線(TPLF)と連邦政府との間の武力衝突は、2021年7月以降周辺州へ拡大しました。TPLFは、アムハラ州及びアファール州へ侵攻し、10月30日、要衝であるアムハラ州デセ、31日にはコンボルチャを制圧し、さらにはアディスアベバ侵攻を示唆したことを受け、11月2日午後、アディスアベバ市平和治安局は、武器を所有する市民に対し、自警のために使用できる武器の登録を行うよう呼びかけ、同日夜、エチオピア政府は国内全域を対象とした非常事態宣言を発令しました。国民にTPLFとの戦いへの参戦を訴えると共に、11月24日、アビィ首相は自ら戦線に赴きました。
(2)2021年11月下旬、国防軍勢力は各前線で攻勢を強め、12月6日には非常事態宣言発令の発端となった交通の要衝であるアムハラ州デセ、コンボルチャの奪還及びアファール州内からTPLFを完全に排除したことを発表しました。さらに18日、エチオピア政府はガシェネ、ウェルディヤなどアムハラ州北ウォロ地区の全ての都市を奪還し、TPLF勢力を北ウォロ地区から排除したことを発表しました。19日、TPLFはSNSを通じてアムハラ州及びアファール州からの撤退を表明し、21日に撤退完了を発表、22日にはエチオピア政府はアムハラ州各地からTPLF勢力を排除したことを発表しました。エチオピア政府はTPLFをアムハラ州内から掃討し、一時はティグライ州南部のアラマタまで国防軍の支配下に入れましたが、エチオピア政府は23日、更なる進攻は行わない旨発表しました。2022年1月26日、情勢の変化に加え通常の法執行活動により非常事態宣言の発端となった脅威を排除できる段階に達したとして、当初6か月の期限で発令された非常事態宣言は短縮・解除の閣議決定がなされ、2月15日、エチオピア人民代表議会がこれを承認しましたが、停戦合意には至っておりません。
(3)民族間の緊張状態は依然解消されておらず、現在も各州の境界地帯では、武器等を使用する過激な民族間衝突が断続的に発生しています。また、全国的にアムハラ系民族に対する襲撃事件が頻繁に発生しているほか、エチオピア正教会及びイスラム教モスクへの襲撃事件も断続的に発生しています。
(4)エリトリアとの間では、長く国境問題等を抱え、20年間外交関係もありませんでしたが、2018年7月、アビィ首相がエリトリアを訪問して首脳会談が行われ、外交関係が再開されました。アディスアベバではエリトリア大使館が再開されました。2020年11月の国防軍とTPLFの武力衝突を契機にエリトリア軍はティグライ州に侵攻しており、現在も国境付近においてエリトリア兵とTPLF勢力が対峙している可能性があります。
(5)ソマリアのイスラム過激派組織「アル・シャバーブ」(AS)は、過去にアディスアベバ市内で爆弾テロ事件を引き起こし、犯行声明を出したことがあるものの、エチオピア政府による国境警備等の強化もあり、ここ数年、同組織によるエチオピア国内での大規模なテロ事件の発生は確認されていません。しかし、2019年9月及び2020年11月には、アディスアベバを含む複数の州においてテロ攻撃の計画があったとして、国家情報機関(NISS)などが複数のテロリストの逮捕を発表しており、依然としてテロの危険性は排除されません。ASはエチオピアを攻撃対象国としており、常時、国内に潜入しテロ活動を行う可能性があることに留意する必要があります。
(6)南北スーダンとの国境地帯には、反政府武装組織が潜伏している可能性があります。同地域で2012年に発生したバス襲撃事件及び大規模農場襲撃事件は反政府武装組織の犯行であり、同組織は連邦政府軍の掃討作戦により壊滅したと発表されていますが、今後も同様の事件が発生するおそれがあり、情勢次第では暴動の火種になる可能性もあります。
(7)エチオピアでは、2019年3月に車両襲撃事件により日本人1名を含む計5名が死亡するなど、外国人を標的とした襲撃事件や誘拐事件が散発的に発生しています。
 このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
(1)エリトリア、ソマリア、スーダンとの国境地帯、ティグライ州、アムハラ州の一部(ティグライ州との州境地帯)、アファール州の一部(ティグライ州との州境地帯、キルバティ地区)、オロミア州東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区及びホログドゥル・ウェレガ地区、ベニシャングル・グムズ州カマシ地区及びメテケル地区
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
ア エリトリアとの国境地帯
 エリトリア兵とTPLF勢力が対峙している可能性があります。また、武装勢力や盗賊といった集団が存在している可能性があります。2017年12月には、外国人旅行者を含む一般人が銃撃により殺害される事件も発生しています。
イ ソマリアとの国境地帯
 軍、警察及び地元自警団の大規模な警戒や取締りにより、ASの攻撃や侵入が防がれている状態ですが、引き続きASやその他の反政府武装勢力等によるテロや誘拐事件の発生が強く懸念されます。なお、2008年には、ソマリア国内の犯罪集団がエチオピア側へ越境し、日本人を含む援助団体関係者をソマリア領内へ拉致する事件が発生しています(3か月間以上拘束された後、ソマリアで解放。)。
ウ スーダンとの国境地帯
 スーダンとの国境地帯では、スーダンを経由してTPLFに供給される補給物資の運搬を阻止するため国防軍及び治安部隊が展開しており、TPLFとの間で戦闘が発生する可能性があります。また、反政府勢力による道路封鎖などが頻繁に行われ、襲撃事件なども発生しています。2021年5月及び11月には、アムハラ民兵とスーダン軍との武力衝突が発生しています。
エ ティグライ州、アムハラ州の一部(ティグライ州との州境地帯)、アファール州の一部(ティグライ州との州境地帯、キルバティ地区)
 2020年11月、TPLFと連邦政府との間で軍事衝突が発生しました。2021年6月に連邦政府が一方的人道的停戦を宣言して以降も戦闘は各地で継続し、7月以降、TPLFがアファール州に侵攻し、8月上旬に国防軍が正式にTPLFへの攻撃を再開して以降、国防軍勢力とTPLFとの軍事衝突はアムハラ州及びアファール州の広範囲に波及しました。10月以降、国防軍勢力はアムハラ州及びアファール州に存在するTPLF勢力に対する攻勢を強め、地上作戦及び航空戦力による攻撃を行い、10月中旬から現在に至るまで、州都メケレをはじめティグライ州内各地のTPLF関連施設などを標的とした航空機及び無人機による空爆を継続して行っているほか、アムハラ州及びアファール州のティグライ州境地帯及びアファール州キルバティ地区では、範囲は限られているものの、現在もTPLF勢力とアファール州特別部隊等による地上戦闘及び国防軍による航空攻撃が行われています。ティグライ州では、インターネットや電話などの通信手段が遮断されているほか、メケレ空港の商用便の運行は停止しています。

オ オロミア州東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区及びホログドゥル・ウェレガ地区
(ア)西ウェレガ地区
 2019年3月、走行中の車両に対する襲撃事件が発生し、乗車していた日本人1名を含む計5名が死亡しました。その後も、2020年10月に武装集団が民間人のアムハラ系民族などを襲撃し、数十名の死者と数百名の避難民が出たとされる事件が発生したほか、日常的に武装集団と治安部隊との衝突が発生するなど、治安の悪化が続いています。
(イ)東ウェレガ地区及びケレム・ウェレガ地区
 オロミア州西ウェレガ地区に近接する東ウェレガ地区及びケレム・ウェレガ地区では、襲撃事件や武装集団と治安部隊との間で多数の死傷者を伴う衝突が頻繁に発生しています。2021年7月、東ウェレガ地区において大量の弾薬が押収されるとともに5名が逮捕され、ケレム・ウェレガ地区では地方政府関係者が武装集団に殺害される事件が発生するなど、治安の悪化が続いています。
(ウ)ホログドゥル・ウェレガ地区
 東西ウェレガ地区に近接するホログドゥル・ウェレガ地区では、襲撃事件や武装集団と治安部隊との衝突が頻繁に発生しています。
カ ベニシャングル・グムズ州カマシ地区、メテケル地区
 2020年8月からメテケル地区などにおいて武装集団と治安部隊との衝突が頻繁に発生しています。同年10月、アソサ地区からメテケル地区に移動中の車両が襲撃され、外国人1名を含む14名が殺害されました。2020年10月には、ティグライ州における軍事衝突に関連し、アソサ地区及びケマシ地区においてテロ攻撃を企図したとして22名が逮捕されており、今後もテロ等が発生するおそれがあります。また、2020年11月には、武装集団が長距離バスを襲撃し、少なくとも乗客34名が死亡する事件が発生しています(治安部隊が同集団の構成員16名を殺害、2名を逮捕。)。
 2021年6月、カマシ地区において武装集団による襲撃事件が発生し、少なくとも40名以上の民間人が殺害されました。また、同年7月には、同州メテケル地区においても武装集団による襲撃事件が発生し、子どもを含む31名が死傷、30名以上が行方不明となっています。メテケル地区及びカマシ地区では、民族間の対立が激化しているほか、武装集団と治安部隊との間で多数の死傷者を伴う戦闘が頻繁に発生しています。

 つきましては、これら地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は、直ちに退避してください。
 
(2)オロミア州イルバボール地区、グジ地区、ガンベラ州(ガンベラ市を除く)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
ア オロミア州イルバボール地区、グジ地区
 イルバボール地区及びグジ地区では、武装勢力の活動が依然として活発です。
危険地域に隣接するイルバボール地区では、武装勢力と治安部隊との武力衝突が散発的に発生しています。
 グジ地区においては、武装勢力による一般人に対する襲撃事件や、治安部隊との多数の死傷者を伴う武力衝突が日常的に発生しているほか、警察官、政府関係者が被害に遭う襲撃事件や拉致事件が発生しています。
イ ガンベラ州(ガンベラ市を除く)
(ア)南スーダンとの国境地帯
 2016年4月、南スーダンから越境したムルレ族の襲撃により200名以上が殺害、145名の子どもが拉致される事件が発生したほか、ムルレ族とみられる武装集団による同様の襲撃・拉致事件が複数の村で発生しています。同月には、同地難民キャンプにおいて、NGO職員が起こした交通事故が原因で、暴徒化した難民によりNGO職員が殺害される事件や、国連施設が襲撃される事件が発生するなど、依然として殺人、強盗、子どもの誘拐などの重大犯罪の発生が頻繁に報告されており、生命に関わる重大な事件に巻き込まれるおそれがあります。2022年1月には、ヌエル県の南スーダンとの国境地帯においてムルレ族の武装集団による襲撃事件が発生し死傷者が出ているほか、住民が拉致される事件が発生しています。
(イ)南スーダンとの国境地帯を除く地域
 2016年1月以降、ヌエル族とアニュアク族との間の部族間衝突が度々報告され、同州における緊張状態が高まっているほか、殺人、強盗、誘拐などの犯罪が多発しています。2016年12月には、ガンベラ市からメタルに向かうバスが武装集団に襲撃され、乗客5名が死亡、9名が負傷する事件も発生しています。また、2021年11月以降、アニュアク県の難民キャンプにおいて、殺人・傷害事件が複数件発生しているほか、政府・民間車両を標的とした襲撃事件が日常的に発生しています。

 つきましては、これら地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(3)アムハラ州北ゴンダール地区、中央ゴンダール地区、西ゴンダール地区、ワグヒメラ地区、北ウォロ地区、南ウォロ地区、オロミアゾーン地区、北シェワ地区、ベニシャングル・グムズ州アソサ地区
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)
ア アムハラ州北ゴンダール地区、中央ゴンダール地区、西ゴンダール地区、ワグヒメラ地区、北ウォロ地区、南ウォロ地区、オロミアゾーン地区、北シェワ地区
 アムハラ州での武力衝突の発生は、北東部のティグライ州との州境地帯に局限され、これまで主な戦闘地域となっていた地区に対するTPLFの急激な戦闘地域拡大による脅威が排除されたことから、同地域の危険レベルを引き下げます。ただし、双方は明確な停戦合意には至っておらず、州境地帯では未だ戦闘が継続していることから、TPLFが再び勢力を南下させ、アムハラ州内での衝突が発生する危険性が依然としてあることに変わりはありません。
イ ベニシャングル・グムズ州アソサ地区
 TPLFによる侵攻の脅威が排除され、国内全土を対象に発令されていた非常事態宣言の解除が決定されたことを受け、同地区の危険レベルを引き下げます。
 2021年11月以降、アソサ地区においては、武装勢力による難民キャンプへの襲撃事件や拉致事件、治安部隊との武力衝突、治安部隊の車列に対する攻撃が発生しています。

(4)アファール州の上記以外の地域、アムハラ州の上記以外の地域、オロミア州ボレナ地区、東西ハラルゲ地区、バレ地区、ガンベラ州ガンベラ市、ソマリ州(ソマリアとの国境地帯を除く)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
 TPLFによる侵攻の脅威が排除され、国内全土を対象に発令されていた非常事態宣言の解除が決定されたことから同地域の危険レベルを引き下げます。
ア アファール州の上記以外の地域
 現在もティグライ州境地帯では戦闘は発生しているものの、戦闘地域は狭い範囲に局限されており、ティグライ州との州境地帯及びキルバティ地区を除く同州へのTPLFによる急激な戦闘地域拡大による脅威が一定程度排除されたことから、当地域の危険レベルを引き下げます。ただし、今後の情勢の変化によりアファール州内で再び戦闘が発生する可能性は否定できません。
 アファール州ゲビ地区のソマリ州との州境地帯では、かねてからアファール人とイサ・ソマリ人との対立がみられ、2021年7月には同民族間の対立が激化し、数日間にわたる衝突で数百名の死者が出ています。この対立は現在も継続し、日常的に民族間の衝突が発生しています。
イ アムハラ州の上記以外の地域
 南ゴンダール地区は、昨年8月から12月にかけてのTPLFの南進に伴い戦闘地域となりましたが、現在戦闘は北部の一部地域に限定されており、急激に戦闘地域が拡大する可能性は低いことから、同地域の危険レベルを引き下げます。
アウィ地区、東西ゴジャム地区では、昨年8月以降、武装勢力による事件など重大事案の発生はなく、安定した治安状態が認められることから、同地域の危険レベルを引き下げます。しかしながら、これら地域に隣接するベニシャングル・グムズ州及びオロミア州西部地域では武装勢力の活動が活発化していることから、州境地域への渡航は慎重に判断してください。
ウ オロミア州ボレナ地区、東西ハラルゲ地区、バレ地区
 同地域では、武装勢力の活動が散発的に認められますが、事案の発生件数は減少傾向にあります。一方、ケニアとの国境地帯では、2016年及び2018年にテロ等を企図して越境した武装集団がエチオピア治安部隊に拘束されています。それ以降も大規模な暴動や民族間衝突が頻繁に発生し、多数の死傷者が発生しています。
エ ガンベラ州ガンベラ市
 ガンベラ市では、2021年11月以降、刃物を使用した殺人・傷害事件が定期的に発生していますが、治安上重大な脅威となり得る武装勢力による事件の発生は減少傾向にあります。
オ ソマリ州(ソマリアとの国境地帯を除く)
 昨年8月以降、ソマリ州内においては、治安上重大な脅威となり得る事案の発生は認知されていないため、同州の危険レベルを引き下げます。
 同州内では、2021年11月以降、主にアファール州との州境地帯及び南部の地区において複数の死傷者を伴う民族間の衝突が散発的に発生していますが、他地域への波及や大規模な暴動への発展等は認められません。2022年1月現在、同州内で発生している干ばつは極めて深刻であり、食糧不足による治安の悪化が懸念されます。
(ア)ジジガ市及びゴデ市
 ソマリ州における反政府活動や民族間衝突の起点となっており、これらの間隙を突かれASの標的となる可能性もあります。両市は軍や警察等の治安部隊により治安が保たれていますが、民族間衝突やテロ等、様々な原因によって治安が急激に悪化する可能性があります。また、過去にテロ未遂や外国人誘拐事件等が発生しており、ASの侵入による重大事件が発生する可能性があります。2019年9月には、AS及び「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)がアディスアベバでの爆弾テロを企図したとして、ソマリ州からの入国者が多数逮捕されたほか、複数の住居がテロの拠点として摘発されました。
(イ)ソマリ州ジジガ市及びゴデ市を除く地域
 過去にテロ未遂や外国人誘拐事件等が発生しており、ASの侵入による重大事件が発生する可能性があります。2019年9月には、AS及びISILがアディスアベバでの爆弾テロを企図したとして、ソマリ州からの入国者が多数逮捕されたほか、複数の住居がテロの拠点として摘発されました。
 また、ソマリ族とオロモ族との衝突は鎮静化する様子が見られず、武器による攻撃や焼き討ちに巻き込まれる可能性があります。ケニア及びソマリアと国境を接するリベン地区では、治安部隊と反政府勢力との衝突が頻発しています。

 つきましては、これら地域への不要不急の渡航は止めてください。

(5)首都アディスアベバを含む上記以外の地域
 レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
 TPLFによる侵攻の脅威が排除され、国内全土を対象に発令されていた非常事態宣言の解除が決定されたことに加え、オロミア州のその他地域では治安上の脅威となり得る武装勢力による事案が散発的に発生しているものの、その件数は昨年末以降減少傾向にあり、安定した治安状態が認められます。南部諸民族州、南西州、シダマ州、ハラリ州、ディレダワ市では昨年8月以降、治安上重大な脅威となり得る事案の発生が認められないことから上記地域の危険レベルを引き下げます。
ア オロミア州東部
 オロミア州東部では2017年9月、オロモ族とソマリ族との衝突が激化し、数百人の死者、60万人以上の国内避難民が発生したと報じられました。また、2019年から2020年にかけ、教会襲撃事件や学生誘拐事件が発生したほか、オロミア州西部におけるインターネット遮断などの際は、東西ハラルゲ地区及びバレ地区、ディレダワ市、ハラリ州などで、政府に対する大規模な抗議デモが発生しました。
イ 南部諸民族州
 2019年、南部諸民族州の州都ハワサが位置しているシダマ県において州への格上げ運動が発生し、住民投票の結果、州への格上げが決定されましたが、ワライタ県等が格上げに不満を示しており、抗議活動参加者と治安部隊の衝突が発生するなど、緊張状態が続いています。また、2021年9月30日の住民投票により、5県1特別郡が南西州として格上げとなることが決定し、同年11月1日、南部諸民族州から州としての権限が引き渡されました。南部諸民族州はエチオピア観光の中心地でもあり、観光客が被害に遭う事件も多数発生しています。
ウ アディスアベバ近辺の都市
 近年のオロモ民族主義の高まりにより、大規模なデモや暴動が発生しています。また、アディスアベバとオロミア州をつなぐ幹線道路は、その都度治安部隊または抗議活動参加者によって州境で封鎖される傾向があります。
エ アンボ
 2020年6月には、オロモ系歌手の殺害をきっかけに、同歌手の故郷であるアンボにおいて遺体をめぐる衝突が発生し、約80名が死亡しました。また、断続的に治安部隊と群衆との衝突が発生しています。
オ ビショフトゥ(デブラゼイト)
 オロモ系民族の祭典「イレチャ祭」が開催され、2016年にはイレチャ祭をきっかけに衝突が発生し、500名が死亡したとされています。2019年もイレチャ祭後の10月にオロミア州各地で暴動が発生し、80名以上が死亡したとされています。
カ アダマ
 2019年に外国人のプラントが襲撃され、1名が死亡、6名が負傷する事件が発生しています。

キ アディスアベバ市
(ア)2021年10月30日、TPLFが交通の要衝であるアムハラ州デセ、31日にはコンボルチャを制圧し、さらにはアディスアベバ侵攻を示唆したことを受け、11月2日午後、アディスアベバ市平和治安局は、武器を所有する市民に対し、自警のために使用できる武器の登録を行うよう呼びかけ、同日夜、エチオピア政府は国内全域を対象とした非常事態宣言を発令しました。非常事態宣言後、アディスアベバ市内においては警察による検問が強化されているほか、政府の呼びかけにより編成された自警団によるパトロールや戸別訪問による身分証確認などが行われていますが、非常事態宣言が解除された後も、これらの法執行活動は継続することが予想されます。
(イ)2018年4月にアビィ首相が就任して以降、同年6月に爆弾による首相暗殺未遂事件、同年7月にルネサンス・ダムの工事責任者の射殺事件、2019年6月に国防軍参謀総長暗殺事件、同年10月に活動家のジャワール・モハメッドによるオロモ系民族扇動事件、2020年6月にオロモ系民族による騒擾事件等、政治色の強い重大事件が発生しています。また、2021年5月以降、ルネサンス・ダムの貯水や第6回総選挙に関連して、欧米諸外国のエチオピア内政への干渉に反対する大規模なデモや政治集会が行われています。さらに8月以降、TPLFと国防軍勢力との武力衝突が激化したことを受け、市内では政府主導による国防軍支持を目的とした大規模なデモや集会が行われているほか、非常事態宣言が発令された11月以降、「#No More」と呼ばれる欧米諸国の内政干渉に反発する気運が高まりを見せ、国内外の複数都市及びアディスアベバ市内の複数の大使館前においてデモが行われています。多く人が集まる場所はテロの標的となるだけでなく、興奮した群衆が暴徒化するおそれがありますので、デモが行われている場所には絶対に近付かないでください。

 つきましては、これら地域に渡航する場合には十分注意してください。できるだけ単独行動や夜間の外出を避け、犯罪に巻き込まれることがないよう、適切かつ十分な安全対策をとるよう心掛けてください。

3 渡航・滞在にあたっての注意
 エチオピア滞在中は下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在エチオピア日本国大使館、現地関係機関及び報道等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 エチオピアに3か月以上滞在される方は、在エチオピア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在エチオピア日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
(2)エチオピアは内陸国であり、周辺各国の影響を受けやすいため、注意が必要です。特に、ソマリア国内のASが周辺国でもテロ・襲撃などを行っており、エチオピアを含む東アフリカ地域では、テロの脅威に十分注意する必要があります。エチオピア政府は、アディスアベバ市内やソマリ州周辺地域を中心に警備を強化していますが、エチオピア国内でテロやこれに関連する不測の事態が発生する可能性は排除できません。
(3)テロの対象となる可能性のある治安機関、宗教施設等には近づかず、ショッピングセンター等人の多く集まる場所を利用する際には周囲に十分注意を払ってください。

 隣国のソマリア、ケニア、スーダン、南スーダン、エリトリア及びジブチに対しても、別途それぞれ危険情報が発出されているので、留意してください。国境を陸路で越境することは、決して安全ではありません。場所によっては、極めて危険なところもあります。陸路移動はできるだけ避け、空路を選んでください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く。)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在エチオピア日本国大使館
(所在地)Bole Sub-city Woreda 6, House No.431, Addis Ababa, Ethiopia(P.O.BOX 5650)
 電話:(市外局番11)667-1166
   (国外からは251-11)667-1166
 FAX:(市外局番11)667-1177
   (国外からは251-11)667-1177
 ホームページ:http://www.et.emb-japan.go.jp/index_j.htm
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