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エチオピアの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】

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更新日 2022年01月11日
危険情報
地図
凡例:黄色箇所「レベル1:十分に注意してください。」・その国・地域への渡航、滞在にあたって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。薄橙色箇所「レベル2:不要不急の外出は止めてください。」その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。橙色箇所「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)赤色箇所「レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)」その国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
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危険レベル・ポイント

【危険度】
●ティグライ州、アムハラ州、アファール州、オロミア州東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区及びホログドゥル・ウェレガ地区、ベニシャングル・グムズ州並びにソマリアとの国境地帯
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●オロミア州(東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区及びホログドゥル・ウェレガ地区を除く)、ガンベラ州、ソマリ州(ソマリアとの国境地帯を除く)、南部諸民族州、南西州、シダマ州、ディレダワ市、ハラール市
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)
●首都アディスアベバ市
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)

【ポイント】
●ティグライ人民解放戦線(TPLF)は2021年12月21日にアムハラ州及びアファール州からの撤退完了を発表し、エチオピア政府も12月23日、国防軍は更なる進攻は行わない旨発表しました。ついては、オロミア州の一部地域、ガンベラ州、ソマリ州、南部諸民族州、南西州、シダマ州、ディレダワ市、ハラール市の危険レベルを4から3(渡航中止勧告)に引き下げます。一方で、明確な停戦合意はなされておらず、今後も国内で不測の事態が発生するおそれは否定できないことから、これら地域への渡航は止めてください。
●首都アディスアベバは戦闘の脅威が低下し、市内は法執行機関の活動により一定の治安が維持されていることから、アディスアベバの危険レベルを4から2(不要不急の渡航中止)に引き下げます。
●やむを得ない事情によりエチオピアに渡航・滞在する場合には渡航期間に応じ、在留届又はたびレジの登録を必ず行ってください。治安情勢に係る最新の情報収集に努め、十分な安全対策を講じてください。

詳細

1 概況
(1)2020年11月にティグライ州において発生した旧支配層であるティグライ人民解放戦線(TPLF)と連邦政府との間の武力衝突は、2021年7月以降周辺州へ拡大しました。TPLFは、アムハラ州及びアファール州へ侵攻し、10月30日、要衝であるアムハラ州デセ、31日にはコンボルチャを制圧し、さらにはアディスアベバ侵攻を示唆したことを受け、11月2日午後、アディスアベバ市平和治安局は、武器を所有する市民に対し、自警のために使用できる武器の登録を行うよう呼びかけ、同日夜、エチオピア政府は国内全域を対象とした非常事態宣言を発令しました。国民にTPLFとの戦いへの参戦を訴えると共に、11月24日、アビィ首相は自ら戦線に赴きました。
(2)11月下旬、国防軍勢力は各前線で攻勢を強め、連邦政府は12月1日にアディスアベバから190キロ地点のデブレシナの奪還、6日には非常事態宣言発令の発端となった交通の要衝であるアムハラ州デセ、コンボルチャの奪還及びアファール州内からTPLFを完全に排除したことを発表しました。さらに18日、エチオピア政府はガシェネ、ウェルディヤなどアムハラ州北ウォロ地区の全ての都市を奪還し、TPLF勢力を北ウォロ地区から排除したことを発表しました。19日、TPLFはSNSを通じてアムハラ州及びアファール州からの撤退を表明し、21日に撤退完了を発表、22日にはエチオピア政府はアムハラ州各地からTPLF勢力を排除したことを発表しました。エチオピア政府はTPLFをアムハラ州内から掃討し、ティグライ州南部のアラマタまで国防軍の支配下に入れた状態となっており、エチオピア政府は23日、国防軍は現在の所在地に留まり更なる進攻は行わない旨発表しましたが、停戦合意には至っておりません。
(3)民族間の緊張状態は依然解消されておらず、現在も各州の境界地帯では、武器等を使用する過激な民族間衝突が断続的に発生しています。また、全国的にアムハラ系民族に対する襲撃事件が頻繁に発生しているほか、エチオピア正教会及びイスラム教モスクへの襲撃事件も断続的に発生しています。
(4)エリトリアとの間では、長く国境問題等を抱え、20年間外交関係もありませんでしたが、2018年7月、アビィ首相がエリトリアを訪問して首脳会談が行われ、外交関係が再開されました。アディスアベバではエリトリア大使館が再開されました。2020年11月の国防軍とTPLFの武力衝突を契機にエリトリア軍はティグライ州に侵攻しており、現在も国境付近においてエリトリア兵とTPLF勢力が対峙している可能性があります。
(5)ソマリアのイスラム過激派組織「アル・シャバーブ」(AS)は、過去にアディスアベバ市内で爆弾テロ事件を引き起こし、犯行声明を出したことがあるものの、エチオピア政府による国境警備等の強化もあり、ここ数年、同組織によるエチオピア国内での大規模なテロ事件の発生は確認されていません。しかし、2019年9月及び2020年11月には、アディスアベバを含む複数の州においてテロ攻撃の計画があったとして、国家情報機関(NISS)などが複数のテロリストの逮捕を発表しており、依然としてテロの危険性は排除されません。ASはエチオピアを攻撃対象国としており、常時、国内に潜入しテロ活動を行う可能性があることに留意する必要があります。
(6)南北スーダンとの国境地帯には、反政府武装組織が潜伏している可能性があります。同地域で2012年に発生したバス襲撃事件及び大規模農場襲撃事件は反政府武装組織の犯行であり、同組織は連邦政府軍の掃討作戦により壊滅したと発表されていますが、今後も同様の事件が発生するおそれがあり、情勢次第では暴動の火種になる可能性もあります。
(7)エチオピアでは、2019年3月に車両襲撃事件により日本人1名を含む計5名が死亡するなど、外国人を標的とした襲撃事件や誘拐事件が散発的に発生しています。
 このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
(1)ティグライ州、アムハラ州、アファール州、オロミア州東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区及びホログドゥル・ウェレガ地区、ベニシャングル・グムズ州並びにソマリアとの国境地帯
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
ア ティグライ州
 2020年11月、TPLFと連邦政府との間で軍事衝突が発生しました。2021年6月に連邦政府が一方的人道的停戦を宣言して以降も戦闘は各地で継続し、7月以降、TPLFがアファール州に侵攻し、8月上旬に国防軍が正式にTPLFへの攻撃を再開して以降、国防軍勢力とTPLFとの軍事衝突はアムハラ州及びアファール州の広範囲に波及しました。10月以降、国防軍勢力はアムハラ州及びアファール州に存在するTPLF勢力に対する攻勢を強め、地上作戦及び航空戦力による攻撃を行い、10月中旬から現在に至るまで、州都メケレをはじめティグライ州内各地のTPLF関連施設などを標的とした航空機及び無人機による空爆を継続して行っています。ティグライ州では、インターネットや電話などの通信手段が遮断されているほか、メケレ空港の商用便の運行は停止しています。
イ アムハラ州
 11月21日、TPLFはアムハラ州北シェワ地区シェワロビットを制圧し、アディスアベバ方面へのさらなる南進を示唆するも、国防軍勢力は反転攻勢により12月1日に同地を奪還、6日にはアムハラ州南ウォロ地区デセ及びコンボルチャの奪還を発表しました。その後も主にアムハラ州内での戦闘は継続し、18日、連邦政府はアムハラ州北ウォロ地区ガシェネ、ウェルディヤをはじめとする都市の奪還とTPLF勢力の北ウォロ地区からの排除を発表しました。20日TPLFはアムハラ州及びアファール州からの撤退を表明しましたが、戦闘状態は継続しており停戦合意には至っていません。今後の戦況の変化により、再びアムハラ州の広範囲に戦闘地域が拡大し、衝突に巻き込まれる危険が高いことに依然として変わりはありません。
ウ アファール州
 2021年7月以降、TPLFはアファール州に侵攻し、国防軍勢力との間で激しい戦闘が行われていました。12月6日、連邦政府はアムハラ州デセ及びコンボルチャの奪還に続き、アファール州の都市を占拠していたTPLF勢力を全て排除したことを発表しました。戦況は流動的であるため、今後の戦況の変化によりアファール州内で戦闘が発生する可能性は否定できません。
(ア)アファール州ゲビ地区
 アファール州ゲビ地区では、かねてからアファール人とイサ・ソマリ人との対立がみられましたが、2021年7月以降、同民族間の対立が激化し、数日間にわたる衝突で数百名の死者が出るなど治安の悪化が認められます。
(イ)アファール州南部
 アファール人とイサ・ソマリ人との衝突が激化し、多数の死者が出ています。
(ウ)アファール州エルタ・アレ(火山)付近
 2012年1月、外国人観光客が武装集団に襲撃され、5人が死亡、2人が誘拐されました。また、2017年12月には、外国人旅行者がエルタ・アレへの旅行中に武装集団に襲撃され、射殺されました。日本人が被害者となる盗難事件も発生しています。今後も、この地域にある噴火口等の観光名所を訪れる外国人旅行客等を狙った犯罪の脅威は排除できません。
エ オロミア州東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区及びホログドゥル・ウェレガ地区
(ア)西ウェレガ地区
 2019年3月、走行中の車両に対する襲撃事件が発生し、乗車していた日本人1名を含む計5名が死亡しました。その後も、2020年10月に武装集団が民間人のアムハラ系民族などを襲撃し、数十名の死者と数百名の避難民が出たとされる事件が発生したほか、日常的に武装集団と治安部隊との衝突が発生するなど、治安の悪化が続いています。
(イ)東ウェレガ地区及びケレム・ウェレガ地区
 オロミア州西ウェレガ地区に近接する東ウェレガ地区及びケレム・ウェレガ地区では、襲撃事件や武装集団と治安部隊との間で多数の死傷者を伴う衝突が頻繁に発生しています。2021年7月、東ウェレガ地区において大量の弾薬が押収されるとともに5名が逮捕され、ケレム・ウェレガ地区では地方政府関係者が武装集団に殺害される事件が発生するなど、治安の悪化が続いています。
(ウ)ホログドゥル・ウェレガ地区
 西ウェレガ地区に近接するホログドゥル・ウェレガ地区では、襲撃事件や武装集団と治安部隊との衝突が頻繁に発生しています。
オ ベニシャングル・グムズ州
2020年8月からメテケル県などにおいて武装集団と治安部隊との衝突が頻繁に発生しています。同年10月、アソサ県からメテケル県に移動中の車両が襲撃され、外国人1名を含む14名が殺害されました。2020年10月には、ティグライ州における軍事衝突に関連し、アソサ県及びケマシ県においてテロ攻撃を企図したとして22名が逮捕されており、今後もテロ等が発生するおそれがあります。また、2020年11月には、武装集団が長距離バスを襲撃し、少なくとも乗客34名が死亡する事件が発生しています(治安部隊が同集団の構成員16名を殺害、2名を逮捕。)。
(ア)カマシ地区及びメテケル地区
 2021年6月、ベニシャングル・グムズ州カマシ地区において武装集団による襲撃事件が発生し、少なくとも40名以上の民間人が殺害されました。また、同年7月には、同州メテケル地区においても武装集団による襲撃事件が発生し、子どもを含む31名が死傷、30名以上が行方不明となっています。メテケル地区及びカマシ地区では、民族間の対立が激化しているほか、武装集団と治安部隊との間で多数の死傷者を伴う戦闘が頻繁に発生しています。
カ エリトリアとの国境地帯
 2020年11月の国防軍とTPLFの武力衝突を契機にエリトリア軍はティグライ州に侵攻しており、現在も国境付近においてエリトリア兵とTPLF勢力が対峙している可能性があります。また、ゲリラ組織や盗賊といった武器を装備した集団が存在している可能性があります。2017年12月には、外国人旅行者を含む一般人が銃撃により殺害される事件も発生しています
キ ソマリアとの国境地帯
 軍、警察及び地元自警団の大規模な警戒や取締りにより、ASの攻撃や侵入が防がれている状態ですが、引き続きASやその他の反政府武装勢力等によるテロや誘拐事件の発生が強く懸念されます。なお、2008年には、ソマリア国内の犯罪集団がエチオピア側へ越境し、日本人を含む援助団体関係者をソマリア領内へ拉致する事件が発生しています(3か月間以上拘束された後、ソマリアで解放。)。

 上記を鑑み、これら地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は、直ちに退避してください。
 
(2)オロミア州(東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区及びホログドゥル・ウェレガ地区を除く)、ガンベラ州、ソマリ州(ソマリアとの国境地帯を除く)、南部諸民族州、南西州、シダマ州、ディレダワ市、ハラール市
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)
ア オロミア州(東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区及びホログドゥル・ウェレガ地区を除く)
(ア)東 部
 2017年9月、オロモ族とソマリ族との衝突が激化し、数百人の死者、60万人以上の国内避難民が発生したと報じられました。また、2019年から2020年にかけ、教会襲撃事件や学生誘拐事件が発生したほか、オロミア州西部におけるインターネット遮断などの際は、東西ハラルゲ地区及びバレ地区、ディレダワ市、ハラール市などで、政府に対する大規模な抗議デモが発生しました。
(イ)ケニアとの国境地帯
 2016年及び2018年にテロ等を企図して越境した武装集団がエチオピア治安部隊に拘束されています。それ以降も大規模な暴動や民族間衝突が頻繁に発生し、多数の死傷者が発生しています。
(ウ)アディスアベバ近辺の都市
 近年のオロモ民族主義の高まりにより、大規模なデモや暴動が発生しています。また、アディスアベバとオロミア州をつなぐ幹線道路は、その都度治安部隊または抗議活動参加者によって州境で封鎖される傾向があります。
(エ)アンボ
 2020年6月には、オロモ系歌手の殺害をきっかけに、同歌手の故郷であるアンボにおいて遺体をめぐる衝突が発生し、約80名が死亡しました。また、断続的に治安部隊と群衆との衝突が発生しています。
(オ)ビショフトゥ(デブラゼイト)
 オロモ系民族の祭典「イレチャ祭」が開催され、2016年にはイレチャ祭をきっかけに衝突が発生し、500名が死亡したとされています。2019年もイレチャ祭後の10月にオロミア州各地で暴動が発生し、80名以上が死亡したとされています。
(カ)アダマ
 2019年に外国人のプラントが襲撃され、1名が死亡、6名が負傷する事件が発生しています。
イ ガンベラ州
(ア)南スーダンとの国境地帯
 2016年4月、南スーダンから越境したムルレ族の襲撃により200名以上が殺害、145名の子どもが拉致される事件が発生したほか、その後もムルレ族とみられる武装集団による同様の襲撃事件が複数の村で発生しています。同月には、同地難民キャンプにおいて、NGO職員が起こした交通事故が原因で、暴徒化した難民によりNGO職員が殺害される事件や、国連施設が襲撃される事件が発生するなど、依然として殺人、強盗、子どもの誘拐などの重大犯罪の発生が頻繁に報告されており、生命に関わる重大な事件に巻き込まれるおそれがあります。また、2020年4月には、ヌエル県ジコウ郡の南スーダンとの国境地帯において南スーダンの武装集団同士の衝突が発生し、エチオピア側の住民2名が巻き込まれて死亡する事件も発生しています。
(イ)南スーダンとの国境地帯を除く地域
 2016年1月以降、ヌエル族とアニュアク族との間の部族間衝突が度々報告され、同州における緊張状態が高まっているほか、殺人、強盗、誘拐などの犯罪が多発しています。2016年12月には、ガンベラ市からメタルに向かうバスが武装集団に襲撃され、乗客5名が死亡、9名が負傷する事件も発生しています。
 ガンベラ市中心部でも銃撃戦や手りゅう弾の投てき事件が報告されているほか、2019年9月にはガンベラ市から難民キャンプへ向かう道中における国際NGOの車両襲撃、2020年9月にはガンベラ市郊外での国際NGOの車両強奪事件などが発生しています。
ウ ソマリ州
(ア)ソマリ州ジジガ市及びゴデ市
 ソマリ州における反政府活動や民族間衝突の起点となっており、これらの間隙を突かれASの標的となる可能性もあります。両市は軍や警察等の治安部隊により治安が保たれていますが、民族間衝突やテロ等、様々な原因によって治安が急激に悪化する可能性があります。また、過去にテロ未遂や外国人誘拐事件等が発生しており、ASの侵入による重大事件が発生する可能性があります。2019年9月には、AS及び「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)がアディスアベバでの爆弾テロを企図したとして、ソマリ州からの入国者が多数逮捕されたほか、複数の住居がテロの拠点として摘発されました。
(イ)ソマリ州ジジガ市及びゴデ市を除く地域
 過去にテロ未遂や外国人誘拐事件等が発生しており、ASの侵入による重大事件が発生する可能性があります。2019年9月には、AS及びISILがアディスアベバでの爆弾テロを企図したとして、ソマリ州からの入国者が多数逮捕されたほか、複数の住居がテロの拠点として摘発されました。
また、ソマリ族とオロモ族との衝突は鎮静化する様子が見られず、武器による攻撃や焼き討ちに巻き込まれる可能性があります。ケニア及びソマリアと国境を接するリベン地区では、治安部隊と反政府勢力との衝突が頻発しています。
エ 南部諸民族州、南西州、シダマ州
(ア)2019年、州都ハワサが位置しているシダマ県において州への格上げ運動が発生し、住民投票の結果、州への格上げが決定されましたが、ワライタ県等が格上げに不満を示しており、抗議活動参加者と治安部隊の衝突が発生するなど、緊張状態が続いています。また、南部諸民族州では、2021年9月30日の住民投票により、5県1特別郡が南西州として格上げとなることが決定し、11月1日、南部諸民族州から州としての権限が引き渡されました。南部諸民族州はエチオピア観光の中心地でもあり、観光客が被害に遭う事件も多数発生しています。
(イ)ケニアとの国境地帯
 過去に観光客が発砲を受け重傷を負う事件が発生しています。
オ スーダンとの国境地帯
 スーダンとの国境地帯では、頻繁に反政府勢力による道路封鎖などが行われ、襲撃事件なども発生しています。スーダンに所在するTPLF勢力と国防軍勢力との衝突の可能性も否定できません。2021年5月及び11月には、アムハラ民兵とスーダン軍との武力衝突が発生しています。

 上記を鑑み、これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(3)アディスアベバ市
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
ア 2021年10月30日、TPLFが交通の要衝であるアムハラ州デセ、31日にはコンボルチャを制圧し、さらにはアディスアベバ侵攻を示唆したことを受け、11月2日午後、アディスアベバ市平和治安局は、武器を所有する市民に対し、自警のために使用できる武器の登録を行うよう呼びかけ、同日夜、エチオピア政府は国内全域を対象とした非常事態宣言を発令しました。非常事態宣言後、アディスアベバ市内においては警察による検問が強化されているほか、政府の呼びかけにより編成された自警団によるパトロールや戸別訪問による身分証確認などが行われています。
イ 旅行者を狙った強盗、スリ、ひったくり、詐欺及び車上ねらい等の犯罪が多発しており、特にマルカート(市場)、マスカル広場、ピアッサ、ボレ地区等の観光客や外国人の多く集まる場所、バス、ミニバス、ホテル内等で発生する傾向がみられます。アディスアベバやその他の地方の比較的大きな町に渡航・滞在する方は、周囲の状況に十分注意して行動し、夜間の外出や移動は避けてください。バスやミニバスの利用はできる限り控えてください。
ウ 都市部において、観光ガイドを装った客引き等に飲食店に誘われた後、法外な金額が請求される事件が発生しており、日本人旅行者も被害に遭っています。また、市内には物乞いが多数おり、これらの物乞いが外国人に対し嫌がらせや危害を加える事件が増えています。物乞いには、たとえ親切心からでも近付かないようにしてください。急速な物価上昇を背景とした生活難もあり、夜間の路上強盗が多発しています。
エ 2018年4月にアビィ首相が就任して以降、同年6月に爆弾による首相暗殺未遂事件、同年7月にルネサンス・ダムの工事責任者の射殺事件、2019年6月に国防軍参謀総長暗殺事件、同年10月に活動家のジャワール・モハメッドによるオロモ系民族扇動事件、2020年6月にオロモ系民族による騒擾事件等、政治色の強い重大事件が発生しています。また、2021年5月以降、ルネサンス・ダムの貯水や第6回総選挙に関連して、欧米諸外国のエチオピア内政への干渉に反対する大規模なデモや政治集会が行われています。さらに8月以降、TPLFと国防軍勢力との武力衝突が激化したことを受け、市内では政府主導による国防軍支持を目的とした大規模なデモや集会が行われているほか、非常事態宣言が発令された11月以降、欧米諸国の内政干渉に反対する気運が高まりを見せ、複数の大使館前においてデモが行われています。多く人が集まる場所はテロの標的となるだけでなく、興奮した群衆が暴徒化するおそれがありますので、デモが行われている場所には絶対に近付かないでください。

 上記を鑑み、アディスアベバへの不要不急の渡航は止めてください。

3 渡航・滞在にあたっての注意
 エチオピア滞在中は下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在エチオピア日本国大使館、現地関係機関及び報道等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝え ておくようにしてください。
 エチオピアに3か月以上滞在される方は、在エチオピア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在エチオピア日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
(2)外出の際には身の周りの状況に十分注意してください。また、大規模行事等に安易な気持ちで参加するのは極力控えるなど、犯罪等に巻き込まれないよう注意してください。
(3)エチオピアは内陸国であり、周辺各国の影響を受けやすいため、注意が必要です。特に、ソマリア国内のASが周辺国でもテロ・襲撃などを行っており、エチオピアを含む東アフリカ地域では、テロの脅威に十分注意する必要があります。エチオピア政府は、アディスアベバ市内やソマリ州周辺地域を中心に警備を強化していますが、エチオピア国内でテロやこれに関連する不測の事態が発生する可能性は排除できません。
(4)テロの対象となる可能性のある治安機関、宗教施設等には近づかず、ショッピングセンター等人の多く集まる場所を利用する際には周囲に十分注意を払ってください。

 隣国のソマリア、ケニア、スーダン、南スーダン、エリトリア及びジブチに対しても、別途それぞれ危険情報が発出されているので、留意してください。国境を陸路で越境することは、決して安全ではありません。場所によっては、極めて危険なところもあります。陸路移動はできるだけ避け、空路を選んでください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く。)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在エチオピア日本国大使館
(所在地)Bole Sub-city Woreda 6, House No.431, Addis Ababa, Ethiopia(P.O.BOX 5650)
 電話:(市外局番11)667-1166
   (国外からは251-11)667-1166
 FAX:(市外局番11)667-1177
   (国外からは251-11)667-1177
 ホームページ:http://www.et.emb-japan.go.jp/index_j.htm
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