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バングラデシュの危険情報(一部地域の危険レベル引き下げ)

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更新日 2021年11月10日
危険情報
地図
凡例:黄色箇所「レベル1:十分に注意してください。」・その国・地域への渡航、滞在にあたって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。薄橙色箇所「レベル2:不要不急の外出は止めてください。」その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。橙色箇所「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)赤色箇所「レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)」その国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
凡例表示

危険レベル・ポイント

【危険度】
●チッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯(カグラチャリ県、ランガマティ県、バンドルボン県)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●ダッカ管区
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
●上記を除くバングラデシュ全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●バングラデシュでは、2016年7月に発生したダッカ襲撃テロ事件以降、ダッカ管区を始めとして治安当局による過激主義者の取締りや警備体制が強化されており、外国人が巻き込まれるテロ事件は発生していません。ついては、ダッカ管区の危険情報レベルをレベル2からレベル1(十分注意してください)に引き下げます。なお、2019年にダッカ市内で治安当局に対する小規模な爆弾テロ事件が複数回発生し、また、2020年7月にもダッカ市内で治安当局が狙われた小規模な爆弾テロが連続発生しており、いずれも2016年7月のダッカ襲撃テロ事件の犯行グループである「ネオJMB」が関与しているとされているところ、引き続き「ネオJMB」の動向には注意してください。
●また、2017年にダッカ国際空港付近の治安当局関連施設で自爆テロが発生したほか、その他管区においても治安当局を標的とする爆弾テロが散発的に発生しており、依然としてテロの脅威は完全には排除されず、引き続き治安当局による掃討作戦も実施されています。加えて、野党関係者による政権与党や政府への抗議活動が断続的に発生しているほか、近年は、預言者ムハンマドの風刺画問題やイスラム教徒とヒンドゥー教徒との対立など様々な社会情勢に応じて抗議活動が暴徒化していることから、引き続き、治安状況には十分注意してください。
●仏教系少数民族が居住するチッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯は、依然として民族対立が未解決のままであり、不透明な治安情勢が続いています。同地帯には危険情報レベル2を継続して発出しているので、不要不急の渡航は止めてください。

詳細

1 概況
(1)政治情勢
 バングラデシュでは、2014年1月に行われた第10回総選挙において、「バングラデシュ民族主義党」(BNP)など野党を中心とした政党・団体等によるハルタル(ゼネラル・ストライキ)やそれに伴う抗議活動が全国各地で実施され、一部地域では参加者の一部と治安部隊との間で衝突が発生し、爆弾事件や公共交通機関への放火に発展するなど、多数の死傷者を伴う事態となりました。
他方、2018年末の総選挙では、敗北した政党などによる抗議活動もほとんど見られず、総選挙後の政治情勢は全般的に平穏裏に推移しました。2020年2月に行われた南・北ダッカ市長選挙及び市議会議員選挙の際も、敗北した野党(BNP)が、選挙に不正があったとして選挙の無効とやり直しを求めてハルタルを実施したものの、市民生活は基本的に平穏で混乱も見られませんでした。
2021年3月にインドのモディ首相が来訪した際は、イスラム主義団体「ヘファジャテ・イスラム」が全国規模の抗議活動及びハルタルを実施し、同活動参加者と治安部隊の間で衝突が発生、双方に複数の負傷者がでたものの、一般人の被害はほぼ発生しませんでした。この数日後に同団体幹部が多数逮捕され、中央委員会も解散まで追いやられるなど、政府は治安維持のために徹底的な対応を行っています。
また、2021年10月、ヒンドゥー教の祝祭「ドゥルガ・プジャ」を迎えるにあたって、ヒンドゥー教徒がコーランを冒涜したとの情報がSNS上で拡散した結果、各地でヒンドゥー教コミュニティに対する破壊行為が発生するとともに、抗議活動も各地で発生し、その一部は暴徒化して治安部隊との間で衝突が続発しました。
このように、バングラデシュでは、選挙時以外にも政権与党や政府に対する抗議活動等が断続的に発生していることから、政党事務所やダッカ大学周辺など、これまでに選挙運動や大規模集会が行われた場所には極力近づかないようにしてください。また、外国人が多数居住する地域においても、上記のような事態が発生したこともあるので十分注意してください。

(2)テロ情勢
 2015年から2016年にかけて、外国人、ヒンドゥー教徒やキリスト教徒などの少数派、治安当局関係者等が標的となるテロ事件が国内各地で相次いで発生しました。2015年10月、北西部のロングプール県において、邦人1名が銃殺される事件が発生し、2016年7月には、邦人7名を含む多数の外国人が犠牲となるダッカ襲撃テロ事件が発生しました。両事件ともに、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)バングラデシュ」を名乗る犯行声明が発出され、2019年に発生した警察官を狙った爆弾事件に関しても、また、2020年に発生した警察官を狙った爆弾事件の一部に関しても、同様の犯行声明が発出されました。
 2016年以降、バングラデシュ政府は、イスラム過激組織「ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)からISILに感化された構成員が分派した「ネオJMB」を中心に、テロ計画を有するイスラム過激主義者らの摘発を推進しました。その結果、テロを未然に阻止し、近年は外国人を巻き込むテロが発生していないなど、治安状況は改善しています。
他方、過激派組織の拠点から爆弾の原材料等が大量に押収され、摘発時に構成員が自爆する事件も発生しているほか、ダッカ襲撃テロ事件を称揚し、さらなる攻撃を呼びかける過激主義者のメッセージが映像・雑誌等様々なメディアを通じて発出されています。こうした摘発事案やメッセージは組織的なテロの脅威が完全に排除されないことを示しており、引き続き、テロ情勢には十分な注意が必要です。

具体的には以下の点に留意してください。
[行動]
●行動予定を多くの人に知られないようにし、目立たないように行動する。
●通勤や買い物の際は同じ経路や時間帯を使わないなど、日常の行動パターンをできるだけ固定しないようにする。
●外出時の移動は車両を利用する。
●早朝・夜間の外出は極力控え、日中の時間帯に用事を済ませる。
●車両駐車時、特に車両昇降時は、車両に不審者や不審車両(バイク等を含む)が近づいていないか慎重に周囲の状況を確認する。

[訪問場所・時期]
●最新の治安情勢について情報収集に努め、滞在先や個別の訪問先の治安状況や警備体制を常に確認する。
●テロの標的となりやすい場所(※)への訪問を控える。これらの場所を訪問する必要がある場合には、滞在時間を短くする、避難経路を確認しておく等の安全対策を必ず講じる。また、周囲の状況には常に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れる。
※外国人が多く集まるレストラン、欧米関連施設、政府施設、公共交通機関、観光施設、宗教施設、ショッピングモール、公立学校や市場など[時期等]
●宗教行事、季節的な行事や大規模イベントの際は、不要不急の外出は控える。
●イスラム教では、金曜日が集団礼拝の日とされており、その機会を利用してテロや襲撃が行われることがあるので、宗教施設などテロの標的となりやすい場所には極力近づかない。

(3)一般犯罪
 バングラデシュ全土において、犯罪発生件数は増加傾向にあります。2016年以降、警察の検挙率も急速に伸びており、治安当局の取組は成果を上げていますが、誘拐、殺人、強盗等の凶悪犯罪は依然として高く、中でも薬事犯が急激に増加しています。さらに、邦人旅行者や出張者などの短期滞在者がひったくりや強盗事件などに遭って人的被害を受ける例も確認されています。

2 地域別情勢
(1)チッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯(カグラチャリ県、ランガマティ県、バンドルボン県)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア インド及びミャンマーと国境を接する南東部のチッタゴン丘陵地帯には、仏教系少数民族が100万人以上居住しています。自治権要求等の背景から反政府組織が結成され、多くの死傷者を出す抗争が度々発生しましたが、1997年に「チッタゴン丘陸地帯和平協定」が締結されて以降、抗争は沈静化しました。一方、依然として民族対立が未解決のままで、治安情勢は不透明な状況が続いています。
イ 2019年3月、ランガマティ地区で待ち伏せしていた武装集団が、投票所から投票箱を運んでいた乗用車2台に発砲し、少なくとも7名が死亡、15名が負傷する事案が発生しました。引き続き、治安を注視し警戒する必要があります。ついては、上記情勢を踏まえ、チッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯へ渡航・滞在を予定されている方は、不要不急の渡航は止めてください。

(2)ダッカ管区
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

 ア 2020年2月、南北ダッカ市長・市議選挙がダッカ市内で実施され、敗北した野党が政権与党に対する反対運動(ハルタル)を実施しました。また、同年11月には、預言者ムハンマドの風刺画問題をめぐり、イスラム教保守派団体が主導して大規模な抗議活動を呼びかけ、ダッカ管区ではフランス製品の不買などを求める抗議デモに数万人が参加しました。
いずれもデモ隊と治安部隊との間の衝突が激化するなど治安の悪化はみられなかったものの、今後も社会情勢に応じて抗議活動が発生する可能性があることから、十分注意してください。

 イ 2016年7月、ダッカ市グルシャン地区のレストラン「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」において、武装グループが人質を取って籠城し、日本人7名を含む20名以上を殺害し、多数を負傷させるダッカ襲撃テロ事件が発生しました。同事件以降、治安当局が過激派の取締り及びダッカ市内の警備体制を強化し、特に、在バングラデシュ日本国大使館が所在するダッカ市の外交団地区内(バリダラ地区)では多くの検問所や警察官詰め所が増設されており、外国人が巻き込まれるテロ関連事件は発生していません。

 ウ 2017年3月、ダッカ国際空港付近の緊急行動部隊の敷地に爆弾を所持した男が侵入して自爆し、隊員2名が負傷する事件が発生しました。2019年と2020年には、ダッカ市内において警察官を狙った爆弾事件が複数件発生しましたが、いずれも粗悪な手製爆弾による犯行であったため、死者を伴う被害は出ていません。うち幾つかの事件については、ISILが犯行声明を発出しており、治安当局は、ダッカ近郊にある過激派組織の拠点に対する掃討作戦を実施し、全ての関係者が逮捕されました。その後、ダッカ管区において同様の事案は発生しておらず、治安は安定しています。しかし、治安当局を標的とする事件は散発的に発生しており、今後も類似の事件が発生する可能性が否定できないため、外出時、特に検問所付近やその他治安当局の関連施設付近を通過する際には、十分な注意が必要です。

(3)上記を除く全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

 ア バングラデシュでは、2018年12月に第11回総選挙が実施され、与党アワミ連盟が勝利を収めました。選挙期間中、与野党の小競り合いが発生したものの、これまでに実施された総選挙と比べて大規模な混乱もなく平穏に終了しました。特に、最大野党「バングラデシュ民族主義党」(BNP)党首の立候補が認められず、選挙前後に激しい抗議活動が予想されていましたが、選挙結果に対する野党側の抗議活動等が発生したものの、ハルタルや激しい抗議活動はほとんど確認されませんでした。ただし、二大政党間の根強い対立関係は続いており、今後も野党関係者による政権与党や政府に対する抗議活動等は断続的に発生するものとみられます。

 イ 2016年、ダッカ襲撃テロ事件以外にも、ヒンドゥー教徒やキリスト教徒などの少数派を狙ったテロ事件が複数の管区で発生しました。その後、治安当局の取締り強化によって当該事件は減少しましたが、2018年には、バングラデシュの世俗化に影響力を有する著名人が殺害される事件が2件発生しています。
これ以降、死者を伴うテロ事件は発生していませんが、2019年から2020年にかけて、警察官を狙った爆弾事件がバングラデシュ全土で散発的に発生し、警察官及び市民数名に負傷者が出ているので、十分注意してください。

3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)渡航者全般向けの注意事項
渡航・滞在にあたっては、以下の注意事項に留意して安全対策に努めてください。また、日本国外務省、在バングラデシュ日本国大使館、現地関係機関、各種報道等から最新の情報を入手するよう努めてください。万一、事件・事故に巻き込まれた、緊急事態が発生した、又は発生しそうな場合には、安否確認や緊急時の連絡に必要ですので、以下(2)のとおり、在留届の提出又は「たびレジ」への登録をお願いします。

 ア 抗議活動に対する注意
抗議活動においては、参加者が道路を封鎖したり、投石等危険な行為に及ぶことがあります。道路封鎖解除までに半日以上を要することがありますので、不自然な渋滞に遭遇した場合には迂回するなど安全策を講じてください。最近の例としては、公務員採用制度や交通制度の改善等を求めるデモが大規模に行われました。抗議活動には近づかず、またデモが行われる場所が事前に分かる場合は同所への立ち入りを控えてください。

 イ テロ等に対する注意 
テロに対する警戒が必要であることを認識し、外務省が発出する海外安全情報や報道等により、治安情勢や渡航・滞在先について最新の関連情報を入手するよう努め、改めて危機管理意識を持つよう努めてください。テロ・誘拐等の不測の事態に巻き込まれることのないよう、特にイスラム過激派の標的となりやすい場所(上記「1(2)テロ情勢」で指摘した場所)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全対策を講じてください。また、以下の参考資料も併せてご参照ください。
・パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
 (https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_03.html)
・パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
 (https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html)
・ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル
 (https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html)

 ウ 一般犯罪への注意
邦人の一般犯罪被害として、深夜や早朝に空港と市内との間を移動中の強盗、リキシャ(自転車を利用した人力車)・オートリキシャ(小型のオート三輪)・タクシー等で市内を移動中又は降車時の強盗やひったくり、長距離バスで移動中の集団強盗、ホテルの部屋に侵入されての盗難といった被害例が報告されています。また、空港や博物館などの観光名所では、親しげに声を掛けてきた人物に半ば強引に荷物等を運ばれて金銭を強要された事例や、睡眠薬を悪用した強盗被害も発生しています。つきましては、被害の未然防止の観点から、以下の対策を講じてください。
○夜間及び早朝の外出は極力控える。
○移動時は、オートリキシャやリキシャの利用を避け、近距離であっても可能な限り車両を利用する。走行時は、窓を閉め、ドアを確実に施錠する。英語を流暢に話したり、片言の日本語で近づいてきたりする「リキシャ引き」は、強盗グループの一味である可能性を念頭に、慎重に対応する。
○強盗に遭遇した際は、犯人が刃物等の武器を所持している可能性が高いことから、自身の生命を第一に考え、抵抗したり大声で叫んだりせずにて冷静に相手の指示に従うようにする。
○女性は脚を出すなど露出度の高い服装を避ける。
○空港や観光名所で親しげに声を掛けてくる人物にはついていかず、荷物も運ばせない。
○旅先で出会ったバングラデシュ人の家に招待された際は十分に警戒する。また、安易に査証(ビザ)発給のための保証人にならない。
○信頼できる警備会社に警備を依頼する。

(2)在留届・「たびレジ」登録
海外渡航の際、は万一に備え、家族、友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は、在バングラデシュ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在バングラデシュ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

4 近隣国のインド及びミャンマーにもそれぞれ危険情報が発出されているので、ご留意ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)  (内線9926)
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)  (内線3047)
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在バングラデシュ日本国大使館
 住所:Plot No.5 & 7、 Dutabash Road、 Baridhara、 Dhaka、 Bangladesh
 電話:(市外局番02) 222260010
   国外からは(国番号880)-2-222260010
 ファックス:(市外局番02)222261591
   国外からは(国番号880)-2-222261591  
 ホームページ:http://www.bd.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
 メールアドレス:consular@dc.mofa.go.jp
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