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サウジアラビアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2021年04月13日
危険情報
地図
凡例:黄色箇所「レベル1:十分に注意してください。」・その国・地域への渡航、滞在にあたって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。薄橙色箇所「レベル2:不要不急の外出は止めてください。」その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。橙色箇所「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)赤色箇所「レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)」その国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
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危険レベル・ポイント

【危険度】
●ジャーザーン州、アシール州、ナジュラーン州、東部州におけるイエメンとの各国境地帯
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●イラクとの国境地帯
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記地域を除く全土
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●サウジアラビアでは、2015年以降、イスラム過激派組織「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)によるモスクや治安当局に対する自爆テロ・銃撃テロ事件が各地で発生しています。
●2020年秋、フランスにおいて発生した預言者ムハンマドの風刺画問題をめぐる抗議とみられる外国人襲撃、爆発事案が発生しています。
●ジャーザーン州、アシール州、ナジュラーン州及び東部州におけるイエメンとの各国境地帯では、各地でイエメン政府軍を支持するサウジアラビアに対し、イエメン反政府勢力ホーシー派からのミサイルや無人機(ドローン)攻撃が発生しています。同国境地帯には近付かないでください。
●サウジ国内各地の軍事基地、国際空港等の公共施設、石油施設等において、無人機等によるものとみられる攻撃があり、火災等施設に被害が生じています。
●サウジアラビアとカタールの外交断絶が解消され、サウジアラビア・カタール間の陸・空路が再開しました。

詳細

1 概況
(1)サウジアラビアでは、2015年以降、ISILによるモスクや治安当局に対する自爆テロ・銃撃テロ事件が各地で発生しています。また、過去、ISIL及びイエメンを主な活動地域とするイスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)が、サウジアラビアにおけるテロ行為を呼び掛けています。
したがって、治安当局はテロリストに対する取締り及びモスクや政府関連施設等の警備を強化しています。

(2)2020年10月、在ジッダ・フランス総領事館前で警備員が刃物を持った男に襲撃される事案、また、同年11月、非イスラム教墓地での式典で爆発が発生し、出席者が負傷する事案が発生しました。これらは、フランスにおいて発生した預言者ムハンマドの風刺画問題をめぐる抗議とみられています。同事案に対しては、ISILが犯行声明を出しています。
 サウジアラビアでは、引き続き同様のテロ事件が発生する可能性があることに注意してください。

(3)2015年3月以降、ホーシー派に対するサウジアラビアが主導する連合軍の空爆が続いています。これに対し、ホーシー派からは、サウジアラビアの一部地域及び紅海において、主に軍事基地、国際空港等の公共施設、石油関連施設等を標的とし、イエメン国内からミサイル、無人機及び無人ボートを用いた攻撃が行われています。これまでサウジアラビア軍は防空システムにより多くのミサイルや無人機を迎撃・破壊していますが、今後も被害が生じる可能性は排除できません。特に、最も攻撃の頻度が高まっているイエメン国境地帯には近づかないようにしてください。また、ジャーザーン州、アシール州及びナジュラーン州への渡航に当たっては、関連情報の収集に努め、渡航の必要性を慎重に判断してください。

(4) そのような地域対立及びホーシー派からの攻撃に関連し、2019年9月14日には、東部州アブケイク及びクライスの石油施設において、2020年11月23日にはジッダの石油施設において、いずれも無人機等によるものとみられる攻撃があり、火災が発生して施設に被害が生じました。この他、2020年12月14日、ジッダ沖の紅海上において、タンカーが爆発物を積んだボートの攻撃を受け火災が発生するとともに、船体の一部が破損する事案が発生しました。また、2021年3月7日には東部州ラスタヌラ、同月19日にはリヤド近郊のアラムコ石油施設に対し、無人機若しくはミサイルによるものとみられる攻撃がありました。
サウジアラビアへの渡航に当たっては、関連情報の収集に努めてください。

(5)なお、サウジアラビア当局は、東部州のハフル・アル・バーティン及びカフジ地区、北部国境州全域、ジョウフ州のイーサーウィーヤ及びヒダイサ地区、並びにタブーク州のハトラ・アンマール及びハキル地区において、それぞれ国境から10kmの範囲内を「立入禁止区域」と宣言し、砂の障壁や立入禁止標識を設置しています。違反した場合は、滞在の目的を問わず罰せられる可能性があります。

(6)また、2017年6月5日以降続いていたサウジアラビアとカタールとの外交関係断絶が2021年1月に解消され、サウジアラビア・カタール間の陸・空路が再開しました。

(7)これまでに、サウジアラビアにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、近年、シリア、チュニジア、バングラデシュ及びスリランカにおいて日本人が殺害されたテロ事件や、英国、フランス、ドイツ、ベルギー、トルコ、インドネシア、フィリピン等、日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか、これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており、2015年にISILが「全ての日本人が標的である」旨の警告を発出しました。今後も日本人、日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれがあります。
また、前述のとおり、昨年は、フランス関連施設においてテロが発生しています。
 このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域情勢
(1)ジャーザーン州、アシール州、ナジュラーン州及び東部州におけるイエメンとの各国境地帯
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 2015年3月のサウジアラビアが主導する有志連合軍によるホーシー派に対する空爆作戦開始以降、ジャーザーン州、アシール州及びナジュラーン州におけるイエメンとの各国境地帯では、ロケット弾、ミサイル及び無人機による攻撃が度々発生しています。
 東部州におけるイエメンとの国境地帯では、国境を挟んだ銃撃、ロケット弾、ミサイル等による攻撃は行われておりませんが、不測の事態に発展する可能性は否定できません。また、過去には東部州と国境を接するイエメン・ハドラマウト県においてAQAPの活動が確認されており、現在も不安定な情勢が続いているほか、国境管理は万全とは言えず、不法密入国及び密輸が行われているとされます。
 つきましては、これら4州におけるイエメンとの国境地帯への渡航は、どのような目的であれ止めてください。

(2)イラクとの国境地帯
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
 イラクの一部地域では不安定な情勢が続いており、国境管理は万全とは言えません。2015年1月には、北部国境州アルアル市のイラク国境スワイフ検問所において、イラク側から侵入した武装勢力による襲撃・自爆テロが発生し、治安当局側3人が死亡しました。治安当局側との銃撃戦等により、犯人は全員死亡しました。この事件については、ISILが関与したものと報じられています。  
 渡航・滞在する場合には、在サウジアラビア日本国大使館または在ジッダ日本国総領事館と緊密な連絡を維持し、最新の治安情勢を注視しつつ、常に周囲の状況に注意を払い、特に夜間の外出は控えるなど、十分な安全対策をとってください。

(3)上記地域を除く全土
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア リヤド州
 リヤド州では、2014年に欧米人を標的とするテロ事件が複数発生しました。2017年以降、次のとおりテロリストの摘発及びテロ事件が発生しました。
2017年
 ・ 1月、リヤド市ヤスミン地区のアジトを捜索し、テロリスト2名を射殺。
 ・ 3月、リヤド市ラヤン地区のアジトを捜索し、テロリスト1名を射殺。
 ・ 9月、国防省本部に対するテロ計画を企図したテロリスト2名(イエメン人)を逮捕。 
・ 10月、リヤド市リマル地区、ナマル地区及びハイル地区の3か所を捜索し、テロリスト1名を射殺、5名を逮捕。そのほか、テロリスト1名が自爆。
2019年
・ 4月、リヤド市北方ズルフィ市において、武装した犯人が車両で情報機関施設への侵入を試みて銃撃戦が発生し、実行犯4人が死亡、警護官3名が負傷。
また、2018年以降、リヤドに対して弾道ミサイル、無人機によるものとみられる攻撃が複数回行われています。2018年には、墜落した破片が当たって民間人1名が死亡しました。2021年も既に2回リヤドに対して弾道ミサイル及び無人機によるものとみられる攻撃があり、落下した破片で民家に損害が出ました。

イ 東部州(国境地帯を除く。)
東部州のカティーフ県等の一部地域では、サウジアラビアでは少数派であるイスラム教シーア派住民が多数居住しており、2010年頃から始まった「アラブの春」と呼ばれる民衆運動の活発化に伴い、同住民が政府に対する待遇改善等を要求する抗議行動が治安当局との衝突に発展し、死傷者が発生しました。また、2016年1月のサウジアラビア政府によるシーア派聖職者ニムル・アル・ニムル師の死刑執行の発表を受け、シーア派住民が多数居住する地域で死刑執行に反対する抗議デモが発生しました。
 2015年以降、カティーフやダンマーム、アル・アフサーにおいてシーア派モスクや治安要員を標的とする自爆テロや銃撃事件が発生し、2016年7月にもカティーフのシーア派モスク近くで自爆テロ事件が発生しており、一部事件ではISILが犯行声明を発出するなど、シーア派を狙ったとみられる事件が多く発生しています。つきましては、シーア派関連施設やその周辺に赴く際は、不測の事態に巻き込まれないよう、周囲の状況等に十分注意してください。
 2017年5月以降、カティーフ県アワミーヤ地区において、再開発事業に伴う老朽化建物の取り壊しに反対するシーア派過激集団が治安要員を銃撃する事件が継続的に発生し、一般市民にも死傷者が出ました。現在も、当局が治安部隊を増員するなどしていますので、同地区には近づかないようにしてください。

ウ アシール州及びナジュラーン州(イエメンとの国境地帯を除く地域)
 2015年8月、アシール州アブハーの治安部隊施設内にあるモスクにおいて自爆テロが発生し、事件後、ISILヒジャーズ州が犯行声明を発出しました。また、同年10月にナジュラーン州ナジュラーン市ダハザ地区のモスクにおいて自爆テロが発生し、事件後にISILが犯行声明を発出しました。
 2016年5月、アシール州ビシャにおいて、ISILに関係する重要指名手配犯が逮捕(1人逮捕、2人射殺)されました。
また、2019年5月には、サウジアラビア南部アブハー国際空港に対する無人機及びミサイルによる3度の攻撃により死傷者が出ています。

エ マッカ州及びマディーナ州
2017年
 ・ 1月21日、ジッダのハラザト地区及びナシーム地区のアジトを捜索し、ISILと関係を有するテロリスト2名が自爆、2名(サウジアラビア人の男、パキスタン人の女)を逮捕。
 ・ 10月7日、ジッダにあるサラーム宮殿のセキュリティゲート付近で男(サウジアラビア人)1名が発砲し、王宮警護隊員2名が死亡、3名が負傷、男は射殺。
2020年
・ 10月29日、在ジッダ・フランス総領事館前で警備員が刃物を持った男に襲撃され1名が負傷。
・ 11月11日、ジッダにある非イスラム教墓地での式典で爆発が発生し、出席者数名が負傷。

オ 上記以外の各州(国境地帯を除く。)
 上記以外の各州については、これまで実際の事件の発生こそ少ないものの、上記に示したサウジアラビアを取り巻く治安情勢に鑑みると、テロの潜在的脅威は引き続き存在している状況にあります。

 これらの地域への渡航に当たっては、自らの安全につき十分注意してください。なお、既に滞在されている場合は、在サウジアラビア日本国大使館または在ジッダ日本国総領事館と緊密な連絡を維持し、最新の治安情勢を注視しつつ、十分な安全対策を講じてください。

3 滞在に当たっての注意
(1)海外渡航の際には、万一に備え、家族、友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えてください。
 3か月以上滞在される方は、在サウジアラビア日本国大使館または在ジッダ日本国総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
 3か月未満の旅行や出張の際には、在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館から渡航先に関する最新の安全情報や緊急時の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

(2)サウジアラビア滞在中は下記(3)の注意事項に十分注意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、外務省、在サウジアラビア日本国大使館、在ジッダ日本国総領事館、現地関係機関、報道等から最新の情報を入手するよう努めてください。

(3)渡航者全般向けの注意事項
ア 車両で外出する際には、人通りの多い場所に駐車する、警備員等監守者の近くに駐車するなど、駐車場所の選定に配慮するとともに、車体の異常の有無(特に車体下部)を目視で確認してください。

イ 外出する際には、宗教施設、ホテル、ショッピングモール等多数の人が集まる場所では周囲への警戒を怠らず、事前に非常出口の場所を確認するなど、不測の事態に備えて周囲の状況に注意してください。また、移動経路や時間を変更するなど、行動のパターン化を避けてください。

ウ イスラム教では、金曜日が集団礼拝の日とされており、その際、モスク等の宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので、特に金曜日には、不用意に宗教施設等に近付かないようにしてください。

エ 欧米系関係施設及び欧米系の外国人が頻繁に出入りする場所を訪問する際には、施設内外の不審者、不審車両、不審物等の有無に注意するなど、周囲の状況に気を配り、テロ等不測の事態に巻き込まれないよう自らの安全確保に十分注意を払ってください。

オ 治安当局によるテロ組織のアジト摘発の際に、爆弾が仕掛けられた携帯電話や無線機が押収されていますので、不審物を見かけた際には、近付いたり接触したりしないようにしてください。

カ コンパウンドの入居者や同所を訪問する際は、周囲の状況を確認するとともに、管理者がどのような安全対策を講じているのか確認してください。また、安全対策が不十分と判断される場合には、管理者に対して改善を申し入れるなど、安全確保のために必要な措置を講じてください。

キ 過去にコンパウンドの襲撃や外国人が自宅とショッピングセンター等との往復時に襲撃される事件が発生したほか、厳重な警備を敷いた米国公館も襲撃されている点も考慮し、事務所や自宅の警備には十分な対策をとってください。

ク 治安当局の取締強化に伴い、テログループとの間で銃撃戦が発生する場合もあり、治安部隊・警察関係者が集結しているような地域には近付かないなど、摘発の際の銃撃戦に巻き込まれない注意が必要です。

ケ 交通事故の多発が社会問題となっており、運転中の携帯電話の使用禁止、シートベルトの着用義務化、罰則の強化、減点方式の採用等交通事故抑止の対策が講じられています。交通事故の主な原因は、信号無視・違法なUターン、速度超過、急停止、運転中の携帯電話使用等による脇見運転となっています。現地で車を運転する場合は細心の注意が必要です。

4 なお、隣国(バーレーン、イラク、ヨルダン、イエメンなど)の「危険情報」もご参照ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  (内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  (内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在サウジアラビア日本国大使館
  住所:A-11 Diplomatic Quarter, Riyadh, 11491, Saudi Arabia
  電話: (市外局番011) 488-1100
      国外からは(国番号966)11-488-1100
  FAX : (市外局番011)488-0189
      国外からは(国番号966)11-488-0189
  ホームページ:https://www.ksa.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在ジッダ日本国総領事館
  住所:No.32 Al-Islam St. Al-Hamra Dist. Jeddah, 21431, Saudi Arabia
  電話: (市外局番012) 667-0676
      国外からは(国番号966)12-667-0676
  FAX : (市外局番012) 667-0373
      国外からは(国番号966)12-667-0373
  ホームページ: https://www.jeddah.ksa.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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