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サウジアラビアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2021年01月21日
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危険レベル・ポイント

【危険度】
●ジャーザーン州、アシール州、ナジュラーン州及び東部州のイエメンとの国境地帯
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●イラクとの国境地帯
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●上記地域を除く全土
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ジャーザーン州、アシール州、ナジュラーン州及び東部州のイエメンとの国境地帯では、イエメンの反政府勢力「ホーシー派」によるミサイルや無人機(ドローン)等を使用した攻撃が発生しています。同地域には近付かないでください。

●2020年11月23日、ジッダの石油施設において無人機等によるものとみられる攻撃があり、火災が発生し、施設に被害が生じました。

●2020年10月29日、在ジッダ・フランス総領事館前で警備員が刃物を持った男に襲撃される事件が発生しました。同年11月11日には、同じくジッダにおいて、非イスラム教徒墓地での式典中に爆発が発生し、出席者が負傷する事件が発生しています。これら事件は、フランスにおける預言者ムハンマドの風刺画問題を背景としたものとみられています。

詳細

1 概況
(1)2015年3月以降、イエメンの反政府勢力「ホーシー派」に対するサウジアラビア主導有志連合軍による空爆が続いています。これに伴い、サウジアラビアの一部地域及び紅海で、イエメン国内からのロケット弾、ミサイル、無人機(ドローン)及び無人ボートによる攻撃が発生しています。主に軍事基地や国際空港等の公共施設及び石油関連施設を狙った攻撃が行われており、2019年5月には、サウジアラビア南部のアブハー国際空港に対する無人機及びミサイルによる3度の攻撃により死傷者が出ています。これまでサウジアラビア軍は防空システムにより多数のミサイルや無人機を迎撃・破壊していますが、今後も被害が生じる可能性は排除できません。イエメン国境地帯には近付かないようにしてください。また、ジャーザーン州、アシール州及びナジュラーン州への渡航に当たっては、関連情報の収集に努め、その必要性を慎重に判断してください。

(2) 2019年9月14日に東部州アブケイク及びクライスの石油施設において、2020年11月23日にジッダの石油施設において、無人機等によるものとみられる攻撃があり、火災等により施設に被害が生じました。このほかにも、2020年12月14日、ジッダ沖の紅海上でタンカーが爆発物を積んだボートの攻撃を受け、火災が発生するとともに船体の一部が破損する事件が発生しています。

(3)サウジアラビアでは、2015年以降、イスラム過激派組織「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)によるモスクや治安当局に対する自爆テロ・銃撃テロ事件が各地で発生しています。また、イエメンを主な活動地域とするイスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)も、サウジアラビアにおけるテロを呼び掛けています。近年では、2017年10月7日にジッダのサラーム宮殿(王宮)に通じる検問所において王宮警護隊員2名が死亡、3名が負傷するテロ事件が発生したほか、2018年7月には、カシーム州ブレイダの検問所において車両で乗り付けた男3名が治安関係者に対して発砲し、治安関係者1名、民間人1名及び実行犯2名が死亡、実行犯1名が負傷するテロ事件が発生しています。また、2019年4月には、リヤド市北方のズルフィ市において武装した犯人が車両で情報機関施設への侵入を試み、銃撃戦により実行犯4名が死亡、警護官3名が負傷しました。これらのテロ事件の発生を受け、治安当局は、テロリストに対する取締り、モスクや政府関連施設等の警備を強化しています。

(4)2020年10月29日に在ジッダ・フランス総領事館前で警備員が刃物を持った男に襲撃される事件が発生しました。同年11月11日には、同じくジッダにおいて、非イスラム教徒墓地での式典中に爆発が発生し、出席者が負傷する事件が発生しています。これら事件は、フランスにおける預言者ムハンマドの風刺画問題を背景としたものとみられています。
 サウジアラビアでは、引き続き同様のテロ事件が発生する可能性があることに留意してください。

(5)サウジアラビア当局は、東部州ハフル・アル・バーティン地区及びカフジ地区、北部国境州全域、ジャウフ州イーサーウィーヤ地区及びヒダイサ地区並びにタブーク州ハトラ・アンマール地区及びハキル地区の国境から20kmの範囲内を「立入禁止区域」と宣言し、砂の障壁や立入禁止標識を設置しています。違反した場合は、目的を問わず罰せられる可能性があります。

(6)これまでのところ、サウジアラビアにおいて日本人・日本権益への具体的脅威に関する情報は確認されていませんが、アル・カーイダやISILはサウジアラビアもテロの標的に含まれる旨の声明を発出しており、外国公館や政府機関だけでなく、ホテル、ショッピングモール等、人が多く集まる場所を標的とするおそれがあることから、日本人がテロに巻き込まれる可能性は排除できません。また、過去、ISILが日本を攻撃対象として名指しする声明を発出していることを考慮すれば、日本人・日本権益が直接の標的とされる可能性も完全には排除できません。
 このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域情勢
(1)ジャーザーン州、アシール州、ナジュラーン州及び東部州のイエメンとの国境地帯
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 2015年3月のサウジアラビア主導有志連合軍によるホーシー派に対する空爆作戦開始以降、ジャーザーン州、アシール州及びナジュラーン州のイエメンとの国境地帯に対し、イエメン国内からのロケット弾、ミサイル及び無人機による攻撃が度々行われています。
 東部州とイエメンとの国境地帯では国境を挟んだ攻撃は行われていませんが、状況次第で不測の事態に発展しかねません。また、過去には東部州と国境を接するイエメンのハドラマウト県においてAQAPの活動が確認されており、現在も不安定な情勢が続いているほか、国境管理が万全とは言えないため、不法密入国及び密輸が行われているおそれがあります。
 つきましては、これら4州のイエメンとの国境地帯への渡航は、どのような目的であれ止めてください。

(2)イラクとの国境地帯
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
 イラクの一部地域では不安定な情勢が続いており、また、国境管理が万全とは言えません。2015年1月には、北部辺境州アルアル市のイラク国境スワイフ検問所において、イラク側から侵入した武装勢力による襲撃・自爆テロ事件が発生し、治安当局側3名が死亡する事件が発生しています。なお、治安当局側との銃撃戦等により、犯人は全員死亡しています。この事件については、ISILが関与したものと報じられています。  
 つきましては、同地域への不要不急の渡航・滞在は止めてください。やむを得ない事情等により渡航・滞在する場合には、滞在期間に応じ在留届又は「たびレジ」の登録を行い、在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館と緊密な連絡を維持し、最新の治安情勢を注視しつつ、常に周囲の状況に注意を払い、特に夜間の外出は控えるなど、十分な安全対策をとってください。

(3)上記地域を除く全土
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア リヤド州
 リヤド州では、2014年に欧米人を標的とするテロ事件が複数発生しました。また、2017年から2019年にかけて、以下のとおりテロ事件等が発生しています。
2017年
・1月、治安当局がリヤド市ヤスミン地区のアジトを捜索し、テロリスト2名を射殺。
・3月、治安当局がリヤド市ラヤン地区のアジトを捜索し、テロリスト1名を射殺。
・9月、国防省本部に対するテロ計画を企図したテロリスト2名(イエメン人)の逮捕。 
・10月、治安当局がリヤド市リマル地区、ナマル地区及びハイル地区の3か所を捜索し、テロリスト1名を射殺、5名を逮捕(テロリスト1名が自爆)。
2019年
・4月、リヤド市北方のズルフィ市において、武装した犯人が車両で情報機関施設への侵入を試み、銃撃戦により実行犯4名が死亡、警護官3名が負傷。

イ 東部州(イエメンとの国境地帯を除く。)
東部州のカティーフ県等の一部地域では、サウジアラビアでは少数派であるイスラム教シーア派の住民が多数居住しており、2010年頃から始まった「アラブの春」と呼ばれる民衆運動の活発化に伴い、同住民が政府に対して待遇改善等を要求する抗議行動が治安当局との衝突に発展し、死傷者が出る事件も発生しました。また、2016年1月のサウジアラビア政府によるシーア派聖職者ニムル・アル・ニムル師の死刑執行の発表を受け、シーア派住民が多数居住する地域において死刑執行に対する抗議デモが発生しました。
 また、2015年以降、カティーフ、ダンマーム及びアル・アフサー等においてシーア派モスクや治安要員を標的とする自爆テロや銃撃事件が発生し、一部事件ではISILが犯行声明を発出するなど、シーア派を狙ったとみられる事件が多数発生していますので、シーア派関連施設などには不用意に近付かないなど、自らの安全確保に努めてください。
 カティーフ県アワミーヤ地区では、2017年5月以降、再開発事業に伴う老朽化した建物の取り壊しに反対するシーア派過激集団が治安要員を銃撃する事件が継続的に発生し、一般市民にも死傷者が出ました。現在も当局が治安部隊を増員するなどしていますので、同地区には近付かないようにしてください。
 また、2019年9月14日には、アブケイク及びクライスの石油施設において無人機等によるものとみられる攻撃があり、火災等により施設に被害が発生しています。

ウ アシール州及びナジュラーン州(イエメンとの国境地帯を除く。)
 2015年8月にアシール州アブハーの治安部隊施設内にあるモスクにおいて自爆テロが発生し、事件後、「ISILヒジャーズ州」が犯行声明を発出しました。また、同年10月にはナジュラーン州ナジュラーン市ダハザ地区のモスクにおいて自爆テロが発生し、事件後、ISILが犯行声明を発出しました。
 2016年5月には、アシール州ビシャにおいてISIL関連の重要指名手配犯の逮捕事案(1名逮捕、2名射殺)が発生しています。

エ マッカ州
 マッカ州では、2017年から2020年にかけて、以下のとおりテロ事件等が発生しています。
2017年
・1月21日、治安当局がジッダのハラザト地区及びナシーム地区のアジトを捜索し、ISILと関係を有するテロリスト2名(サウジ人男性、パキスタン人女性)を逮捕(テロリスト2名が自爆。)。
・10月7日、ジッダのサラーム宮殿に通じる検問所において男(サウジ人)1名が発砲し、王宮警護隊員2名が死亡、3名が負傷。発砲した男は射殺された。
2020年
・10月29日、在ジッダ・フランス総領事館前で警備員が刃物を持った男に襲撃され、1名が負傷。
・11月11日、ジッダにある非イスラム教徒墓地での式典中に爆発が発生し、出席者数名が負傷。
・11月23日、ジッダの石油施設において無人機等によるものとみられる攻撃があり、火災等により施設に被害が発生。
・12月14日、ジッダ沖の紅海上でタンカーが爆発物を積んだボートの攻撃を受け、火災が発生するとともに船体の一部が破損。

オ 上記以外の各州(イエメン及びイラクとの国境地帯を除く。)
 上記以外の各州については、事件の発生件数こそ少ないものの、上記のサウジアラビアを取り巻く治安情勢にかんがみると、テロ等の潜在的脅威は引き続き存在している状況にあります。

 つきましては、これらの地域への渡航に当たっては、事件・事故等に巻き込まれないよう十分注意してください。既に滞在されている方は、在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館と緊密な連絡を維持し、最新の治安情勢を注視しつつ、十分な安全対策を講じてください。

3 滞在に当たっての注意
(1)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は、在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館らの連絡を受け取れることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/)

(2)サウジアラビア滞在中は下記(3)の注意事項に十分注意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、外務省、在サウジアラビア日本国大使館、在ジッダ日本国総領事館、現地関係機関及び報道等により、最新の情報を入手するよう努めてください。

(3)渡航者全般向けの注意事項
ア 車両で外出する際には、駐車場所の選定に配慮(人通りの多い場所に駐車する、警備員等監守者の近くに駐車するなど)するとともに、車体の異常や爆発物等の不審物の有無(特に車体の下部)について目視による確認を行ってください。

イ モスク等の宗教施設やホテル、ショッピングモール等多数の人が集まる場所では周囲への警戒を怠らず、事前に非常出口等の場所を確認しておくなど、常に不測の事態に備えてください。また、移動経路や時間を変更するなど、行動のパターン化を避けてください。

ウ イスラム教では金曜日が集団礼拝の日とされており、その機会を利用して政治的スピーチやデモが行われ、それが大規模化・暴徒化する場合があります。また、その際、モスク等宗教施設やデモ隊等を狙ったテロや襲撃が行われるおそれもありますので、特に金曜日には不用意に宗教施設等に近付かないようにしてください。

エ 欧米系関係施設及び欧米系の外国人が頻繁に出入りする場所を訪問する際には、施設内外の不審者、不審車両及び不審物の有無等、周囲の状況に気を配り、テロ等不測の事態に巻き込まれないよう自らの安全確保に十分注意を払ってください。

オ 治安当局によるテロ組織のアジト摘発の際に爆弾が仕掛けられた携帯電話や無線機が押収されていますので、不審物を見かけた際には近付いたり接触したりしないようにしてください。

カ コンパウンドの入居者及びコンパウンドを訪問される方は、周囲の状況を確認するとともに、管理者がどのような安全対策を講じているのか確認してください。また、安全対策が不十分と判断される場合には管理者に対して改善を申し入れるなど、安全確保のために必要な措置を講じてください。

キ 過去には、外国人が居住するコンパウンドの襲撃事件や、外国人が自宅とショッピングセンター等との往復時に襲撃される事件が発生しています。厳重な警備を敷いた米国公館も襲撃を受けていますので、事務所や自宅の警備には十分な対策をとってください。

ク 治安当局の取締強化に伴い、テログループとの間で銃撃戦が発生する場合もあり、治安部隊・警察関係者が集結しているような地域には近付かない等、摘発の際の銃撃戦に巻き込まれない注意が必要です。

ケ 交通事故の多発が社会問題となっており、運転中の携帯電話の使用禁止、シートベルトの着用義務化、罰則の強化及び減点方式の採用等交通事故抑止の対策が講じられています。交通事故の主な原因は、信号無視、違法なUターン、速度超過、急停止及び運転中の携帯電話使用等による脇見運転となっています。現地で車を運転される場合は細心の注意が必要です。

4 なお、隣国(バーレーン、イラク、ヨルダン及びイエメンなど)の「危険情報」も併せてご参照ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  (内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  (内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在サウジアラビア日本国大使館
  住所:A-11 Diplomatic Quarter、Riyadh、11491、Saudi Arabia
  電話: (市外局番011) 488-1100
      国外からは(国番号966)11-488-1100
  FAX : (市外局番011)488-0189
      国外からは(国番号966)11-488-0189
  ホームページ:https://www.ksa.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在ジッダ日本国総領事館
  住所:No.32 Al-Islam St. Al-Hamra Dist. Jeddah、21431、Saudi Arabia
  電話: (市外局番012) 667-0676
      国外からは(国番号966)12-667-0676
  FAX : (市外局番012) 667-0373
      国外からは(国番号966)12-667-0373
  ホームページ: https://www.jeddah.ksa.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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