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カザフスタンの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2020年09月14日
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●カザフスタン全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●カザフスタン全土は、2016年にアクトベにおいてテロ事件が発生して以降、テロへの警戒が厳しく行われており、現在もインターネットを通じてテロを支援する情報宣伝活動等を行っていた者の逮捕が相次ぐなど予断を許さない状況が続いていますので、滞在に当たっては、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
●2019年1月から9月までのカザフスタンの犯罪登録件数は、19万2,764件であり、銃器及び薬物犯罪も頻発していますので、一般犯罪に対しても引き続き十分注意してください。

詳細

1 概況
(1)テロ情勢
 2016年にアクトベにおいてテロ事件が発生して以降、カザフスタン全土でテロへの警戒が厳しく行われており、現在も、インターネットを通じてテロを支援する情報宣伝活動等を行っていた者の逮捕が相次ぐなど、予断を許さない状況が続いています。
 アクトベ州でテロ事件が発生したこと等により、2016年6月に全土に発出されたテロ警戒レベル「黄」は、2017年1月15日に解除されましたが、 ISILの支配下にあった、イラク・シリアに渡航していたカザフスタン人の帰還動向等には、特段の注意を払う必要があります。
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように、テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(2)一般犯罪情勢
 国民経済省統計委員会が発表した犯罪統計によれば、2019年1月から9月までのカザフスタンの犯罪登録件数は、19万2,764件(昨年比14.5%減)でした。主な犯罪種別は、殺人罪(未遂を含む)が522件、財産犯が15万2,650件(うち窃盗罪は、10万9,011件)、薬物犯が522件であり、また、銃器及び薬物犯罪が頻発していますので、引き続き十分注意してください。

2 地域別情勢
  カザフスタン全土
  レベル1:十分注意してください。(継続)

(1)テロ情勢
 2016年にアクトベにおいてテロ事件が発生して以降、カザフスタン全土で、テロへの警戒が厳しく行われています。2019年中に発生した主なテロ関連事件(全て未遂)は、以下のとおりです。
・ カザフスタン国家保安委員会は、アルマティ市において特殊作戦を実施し、テロの準備行為を行った疑いで中央アジア出身者の外国人グループを逮捕した。(2019年1月)
・ カザフスタン国家保安委員会は、内務省との合同捜査によりテロの煽動及び宗教上の憎悪を刺激した疑いでトゥルケスタン州の住民4名の身柄を拘束した。(2019年2月)
・ 国家保安委員会シムケント支部は、内務省特殊部隊と合同捜査を行い、実業家から繰り返し現金を恐喝していた犯罪グループ6名の身柄を拘束した。メンバーの多くは、破壊主義に基づく宗教運動の支持者であった。(2019年4月)

(2)薬物犯罪
 治安機関が厳格に国境管理を行っていますが、カザフスタンは現在も、違法薬物を第三国へ輸送するための通過国とみられています。また、ヘロインを含む違法薬物の押収に関する報道が多数確認されていますので、十分注意してください。2019年中に報道された主な薬物犯罪は、以下のとおりです。
・ コスタナイ州警察局は、キエフスキイ村において47歳の男性及び35歳の女性に対する捜査を行い、男性の居住先から1キロ615グラム、女性の居住先から13グラムのヘロインを押収した。(2019年1月)
・ ヌルスルタン市警察局は、38際の男性の居住先から2キロ450グラムのヘロインを押収した。(2019年3月)
・ 内務省及びコスタナイ州警察局は、麻薬の密輸を行っていた犯罪グループ10名の身柄を拘束し、ヘロイン400グラムを押収した。(2019年7月)

(3)銃器犯罪
 2019年中に報道された主な銃器犯罪は、以下のとおりです。
・ アルマティ市警察局は、銃器を違法に保管及び販売していた疑いで、アルマティ市、ジャンブィル州、東カザフスタン州及び西カザフスタン州出身者4名の身柄を拘束し、手りゅう弾、拳銃、実弾4発及びナイフを押収した。(2019年7月)
・ カラガンダ州バルハシ市内のカフェにおいて発砲銃撃事件が発生し、住民2名が負傷した。(2019年7月)

3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)滞在中は、下記の注意事項や外務省及び在カザフスタン日本国大使館が発表する安全情報等をよく確認し、危険を避けるよう努めてください。また、カザフスタン国内のテロ情勢に十分注意すると共に、特に危険情報が発出されている周辺国のテロ及び治安情勢にも十分注意してください。

(2)テロ事件等に遭遇するリスクを低くし、被害を最小限に抑えるためには、事前の対策や行動原則に従って行動するとともに、報道等を活用して最新情報を入手することが有効です。
ア 被害に遭わないための事前対策
・ テロの標的となりやすい時期や場所を認識し、可能な限り避けて行動する。
  時期 ……… ラマダンやイベントが多数開催される年末年始等
  場所 ……… 軍・警察・政府関係施設、宗教施設、不特定多数が集まる場所(レストラン、宿泊施設、繁華街、観光施設、公共交通機関、イベント会場、ショッピングセンター、野外マーケット)等
・ 訪問先では、非常口、退避ルート及び隠れる場所を予め確認しておく。
・ 宿泊先は、十分な安全対策が行われている施設を選ぶ。
・ 目立つ服装や行動を避ける。
・ 同じ時間に同じ経路を使用する等、行動のパターン化を避ける。
イ 襲撃・テロに遭遇した場合の行動原則
・ Lie(伏せる)
  銃声や爆発音を聞いたら、その場に伏せる。状況を冷静に把握し、「逃げる」のか「隠れる」のかを判断する。
・ Run(逃げる)
  予め確認しておいた非常口又は退避ルートから避難する。
・ Hide(隠れる)
  予め確認しておいた隠れる場所へ避難する。

(3)強盗等の犯罪被害に遭わないためには、危険な場所へは近づかない、夜間は出歩かない等の対策を講じることが大切です。カザフスタンでは、カザフ語及びロシア語以外の言語がほとんど通じませんので、これらの言葉が分からない方は、通訳や信頼のおける友人等と行動を共にするなどの対策を講じてください。

(4)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は、在カザフスタン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時に在カザフスタン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるように外務省海外旅行登録「たびレジ」(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )に登録してください。

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
 ○在カザフスタン日本国大使館
  住所:5fl, Kosmonavtov Str. 62, micro-district “Chubary”, Nur-Sultan,
     Republic of Kazakhstan
  電話:(市外局番7172)977-843
     国外からは(国番号7)-7172-977-843
  ファックス:(市外局番7172)977-842
        国外からは(国番号7)-7172-977-842
  ホームページ: https://www.kz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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