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イスラエル,ヨルダン川西岸地区及びガザ地区の危険情報【危険レベル継続(内容の更新)】

「危険情報」とは?

更新日 2019年12月11日

危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険度】
● ガザ地区及び同地区との境界周辺
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
(滞在中の方は事情の許す限り早期に退避してください。)(継続)
● レバノン国境地帯
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
● ヨルダン川西岸地区(以下「西岸地区」)(ジェリコ,ベツレヘム,ラマッラ及びこれら三都市とエルサレムを結ぶ幹線道路,西岸地区内の国道1号線及び90号線を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください(継続)
● 上記以外の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
● 2019年3月,5月及び11月に,ガザ地区から同地区との境界周辺等に向けロケット弾等が多数発射され,これに対しイスラエル軍がガザ地区に空爆を行うなど,双方による激しい応酬に発展しました。それ以外にも,ガザ地区からロケット弾等が同地区境界周辺等に発射される事案が散発的に発生していることから,同地域への渡航は止めてください。既に滞在中の方は,事情の許す限り早期に退避してください。
● レバノンとの国境付近では,2019年9月にイスラエル軍の車両がレバノン領内からの対戦車ミサイルに攻撃される事案が発生しています。同地域への渡航は止めてください。
● 西岸地区(ジェリコ,ベツレヘム,ラマッラ及びこれら三都市とエルサレムを結ぶ幹線道路,西岸地区内の国道1号線及び90号線を除く)においては,パレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突や,ナイフ等を使った衝突事案が,主にイスラエルとの境界にあるチェックポイントやイスラエル人入植地付近で発生しており,一部事案では爆発物や銃火器が使用されています。同地域への不要不急の渡航は止めてください。
● 上記地域を除き,一般的に治安情勢は安定しています。ただし,2019年3月及び11月にガザ地区より発射されたロケット弾がテルアビブ及び同郊外地域に複数飛来し,一部地域では負傷者が発生しています。テルアビブやエルサレムをはじめとする「レベル1:十分注意してください」が発出されている地域においても,不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。

詳細

1 概況
(1) 西岸地区とガザ地区からなるパレスチナ自治区のうち,西岸地区はアッバース大統領を長とするパレスチナ自治政府が管轄しており,治安改善・維持に積極的に取り組んでいるほか,イスラエル側との治安協力も行っています。一方,ガザ地区は,イスラエルがテロ組織としているハマス(イスラム過激派組織)が事実上支配しており,また,他にも過激な勢力が活動しているため,不安定な情勢にあります。
(2) 2019年3月,5月及び11月には,ガザ地区よりイスラエル領内に向けて多くのロケット弾等が発射される事案が発生しました。3月及び11月の事案では,テルアビブ及び同郊外地域にもロケット弾が複数飛来し,一部地域では負傷者が発生しました(テルアビブ方面へのロケット弾発射事案は,2014年のガザ紛争以来です)。また,同年5月には,ガザ地区から同地区との境界周辺等に向けロケット弾等約690発が発射され,ガザ地区との境界周辺やアシュケロン,アシュドッドでは死傷者等の被害が発生しました。これらに対し,イスラエル軍がガザ地区に対し空爆等を実施したことで,同地区でも死傷者等の被害が発生し,双方による激しい応酬に発展しました。上記の事案以外にも,ガザ地区から同地区周辺地域に向けてのロケット弾等の発射事案は散発的に発生しています。
(3) ガザ地区におけるハマスやレバノン南部におけるヒズボラ等,イスラエルがテロ組織と認識している勢力とイスラエル当局との間で武力衝突が発生しており,主にイスラエル内の同地区との境界周辺へのロケット弾・迫撃砲弾等の着弾が引き続き確認されています。また,ガザ地区内では,2019年8月にイスラム過激派によるハマスに対するテロ攻撃が発生し,ハマスの警察官が死亡しています。
(4) ガザ地区及び同地区との境界周辺やレバノン国境地帯等一部地域以外では,一般的に治安情勢は安定しています。ただし,イスラエル人入植者やイスラエル治安関係者とパレスチナ人との間で暴力の応酬等が突発的に起こる可能性や,ガザ地区等からのロケット弾等が着弾する可能性も排除されないため,注意が必要です。
(5) 近年,シリア,チュニジア,バングラデシュ,スリランカ及びアフガニスタンにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測し,未然に防ぐことがますます困難となっています。
このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域別情勢
(1)ガザ地区及び同地区との境界周辺
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(滞在中の方は事情の許す限り早期に退避してください)(継続)

ア ガザ地区からロケット弾等が同地区周辺等に向け多数発射される事態が発生しています。特に2019年3月及び11月には,少数ではあるもののテルアビブ近郊等にもロケット弾が飛来し,その一部で負傷者が発生したことを受け,イスラエル軍とガザ地区内抵抗勢力との間の激しい攻撃の応酬へと発展し,ガザ地区側でも死傷者等の被害が発生しています。
イ イスラエルとの境界付近では,従来からパレスチナ人による抗議デモや火炎凧やロケット弾等の飛来が散発的に発生しており,それらに対しイスラエル軍が取締り・反撃を行う状況がたびたび起こっています。特に,毎週金曜日午後の礼拝後の時間帯は,抗議活動等の規模が大きくなることがあります。
ウ ガザ地区から発射されている主なロケット弾・迫撃砲弾等の射程距離は概ね10kmとみられているため,同地区との境界周辺地域には近寄らないでください。
エ ガザ地区内でも,イスラム過激派によるものとみられるハマスに対するテロ攻撃が発生し,ハマスの警察官複数名が死亡しています。
オ ガザ地区へはイスラエル等の検問所などによる移動の制限があり,同地区内では在イスラエル日本国大使館による迅速な邦人保護対応は困難です。

つきましては,上記地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また,既に滞在中の方は,事情の許す限り早期に退避してください。

(2)レバノン国境地帯
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

 レバノン南部には,イスラエルと敵対するヒズボラが展開しています。現在は小康状態にあるものの,2018年12月,レバノン側からイスラエル領土内に掘られていた複数のトンネルを無力化する作戦(「北の盾作戦」)がイスラエル軍によって実施されたほか,2019年9月には,レバノンとの国境付近で,イスラエル軍の車両がレバノン領内からの対戦車ミサイルに攻撃される事案が発生しています。

※ レバノン国境地帯に近接し,イスラエルが事実上支配しているゴラン高原では,シリア側からミサイルが発射される事案がこれまで発生しています。イスラエルが事実上支配する地域を含むゴラン高原全体が,シリアの危険情報として,危険レベル4(退避勧告)に指定されています。
 
つきましては,上記地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。

(3)西岸地区(ジェリコ,ベツレヘム,ラマッラ及びこれら三都市とエルサレムを結ぶ幹線道路等を除く)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア パレスチナ自治政府は,イスラエル側との治安協力も行いつつ,西岸地区内の治安維持を行っています。
イ パレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突や,ナイフ等を使った衝突事案が,主にイスラエルとの境界にあるチェックポイントやイスラエル人入植地付近で発生することがあり,一部では爆発物や銃火器を使用した事案も発生しています。
ウ 西岸地区へはイスラエル等の検問所等による移動の制限があり,場合によっては在イスラエル日本国大使館による迅速な邦人保護対応が困難となる可能性があります。

以上を踏まえ,上記地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航・滞在する際には,現地の最新の治安情勢についての情報収集に努めるとともに,十分な安全対策を行い,不測の事態に巻き込まれないよう特別な注意を払ってください。

(4)上記(1)~(3)以外の地域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

ア 基本的な治安情勢は落ち着いていますが,以下の点を考慮した慎重な行動を心がけてください。
イ ガザ地区との境界から概ね40km圏内の地域
2019年5月及び11月にガザ地区からの多数のロケット弾等が発射された際,同地区との境界周辺地域以外のアシュドッド,ベエルシェバにもロケット弾が飛来し,5月には死傷者が発生しました。ガザ地区との境界から概ね40km圏内の地域に渡航・滞在を予定される方は,政治・治安状況についての最新の情勢を確認し,在イスラエル日本国大使館や現地情勢に詳しい現地の関係者などとよく相談することをお勧めします。また,同地域への渡航・滞在中は,ロケット弾等の発射情報について常に注意を払い,防空サイレンが聞こえた場合には,直ちに直近のシェルター又は十分に厚みがあるコンクリート製の建物内に避難してください(下記3(2)オ参照)。
ウ ジェリコ,ベツレヘム,ラマッラ及びこれら3都市とエルサレムを結ぶ幹線道路,西岸地区内の国道1号線及び90号線
(ア)上記地域においては,パレスチナ自治政府及びイスラエルの治安機関が治安の維持に力を注ぎ,特に外国人居住者及び旅行者の保護を重視していることから,大規模なテロ事案等の発生件数は減少しています。
(イ)ただし,主にイスラエルとの境界にあるチェックポイントやイスラエル人入植地では,パレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突やナイフ等を使った衝突事案が発生することがあります。
(ウ)エルサレムから死海を訪れる場合及びイスラエル南部から北部への移動等のために西岸地区内で国道1号線や国道90号線を利用する場合には,国道から外れた道路に入り込まないよう注意してください。
エ テルアビブ,エルサレムを含む上記以外の地域
(ア)基本的な治安情勢は落ち着いていますが,イスラエル人及びイスラエル治安当局に対するパレスチナ人の襲撃や衝突事案(主にエルサレム旧市街や,その周辺の東エルサレム),犯罪組織同士の抗争と思われる爆発事案,移民問題に起因する抗議活動から発展した暴力事案等が,地域によっては発生することがあります。
(イ)このほか,入植地問題や安息日における経済活動(レストランや工場等)といった地域特有の問題に根ざしたデモが発生することがあり,暴力的な事件に発展することもあります。特にエルサレムは,複雑な政治情勢下にあるほか,イスラエルとパレスチナの直接的な接点にも当たるので,渡航に当たっては注意が必要です。不測の事態に巻き込まれないためにも,事前の情報入手,デモ集団には近づかない等の対応をとるとともに,情勢によっては急に緊張が高まる可能性があることを常に念頭に置きつつ,一般犯罪への対応も含め,常に十分な注意を払って行動してください。

3 滞在に当たっての注意事項
 滞在中は,下記事項に十分注意して行動し,危険を避けるよう心掛けてください。また,日本国外務省,在イスラエル日本国大使館,現地関係機関,報道等より,最新情報の入手に心掛けてください。
(1)海外渡航の際には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は,在イスラエル日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在イスラエル日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

(2)イスラエル領内における注意事項
ア レストラン,カフェ,ショッピングセンター,スーパーマーケット,青空市場,ディスコ,遊興施設,バスや鉄道等の公共交通機関等,多数の人が集まる場所は一般的にテロや犯罪の標的になりやすいことに留意し,周囲の状況に気を配り,不審者や不審物に近づかないなどの安全対策をとってください。
イ イスラエル当局はテロ防止のため,厳重な警備体制をとっています。空港,鉄道駅,ホテル,レストラン,ショッピングセンター等への入場時における検査のほか,道路における検問も行われることがあります。こうした検査・検問には協力的に対応するとともに,誤解を与えるような言動をとらないよう注意してください。
ウ 多数のイスラエル軍兵士が集まっている場所,分離壁を含む軍事施設等は,衝突が発生する可能性が高いため,近づかないようにしてください。また,軍事施設や兵士等を撮影する場合には,必ず事前に関連部署から許可を得る必要があります。無許可でカメラ等を向けると,不審者として拘束・逮捕されたり,カメラ,撮影機器等を没収されたりすることがありますので,誤解を招くような行動は慎んでください。
エ デモ・集会等は,衝突や騒擾に発展する可能性があるため,遭遇した際は直ちにその場から離れてください。また,大規模なデモやテロ事件が過去に多発した場所等では,不審物処理に伴う道路封鎖や車両検問が頻繁に行われていますので,注意してください。
オ 今後,地域情勢が急転する場合等には,ガザ地区周辺にとどまらず,イスラエル領内の他の地域にもガザ地区,レバノン南部又はゴラン高原シリア側からのロケット弾等が飛来する可能性が排除されません。このため,ロケット弾等の発射情報には,常に注意を払ってください。万一,防空サイレンが聞こえた場合には,直ちに直近のシェルターもしくは十分に厚みがあるコンクリート製の建物内に避難してください。
(ご参考:イスラエル国民防衛軍ウェブサイト(英語))
https://www.oref.org.il/11093-en/Pakar.aspx
https://www.oref.org.il/894-en/Pakar.aspx
カ ゴラン高原(イスラエルが事実上支配する地域。日本政府はこの地域をイスラエル領として認めていません。)は,シリアについての海外安全情報(危険情報)「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」が発出されています。同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また既に滞在されている方は,直ちに同地域から退避してください。
(3)西岸地区における注意事項
ア 一部を除き,西岸地区には危険レベル2が発出されています。レベル2が発出されている地域への不要不急の渡航は止めて下さい。やむを得ず渡航・滞在する必要がある場合には,現地の最新の治安情勢について情報収集に努めるとともに,十分な安全対策を行い,不測の事態に巻き込まれないよう特別な注意を払ってください。
イ 西岸地区への入出域を管理する検問所では,パスポートの提示を求められるとともに,治安情勢によっては道路が閉鎖され,通過が許可されない場合もあります。事前の情報収集等を行い,安全確保には十分注意してください。
ウ イスラエル軍兵士が集まっている場所,分離壁を含む軍事施設,パレスチナ自治政府施設,難民キャンプ,工場,デモ等は,近づいたり,写真を撮ったりしないようにしてください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
○在イスラエル日本国大使館
 住所:Museum Tower 19th & 20th Floor, 4, Berkowitz St, Tel-Aviv 6423806, ISRAEL
 電話:(市外局番03)695-7292
   国外からは(国番号972)3-695-7292
 FAX:(市外局番03)691-0516
   国外からは(国番号972)3-691-0516
 ホームページ:http://www.israel.emb-japan.go.jp/
○在ラマッラ出張駐在官事務所(在ラマッラ日本政府代表事務所)
 住所:
Abraj House, 8thFloor, 15 Tokyo Street, Al-Masyoun, Ramallah
 電話:(市外局番02)298-3370,298-3371
   国外からは(国番号972)2-298-3370,2-298-3371
 FAX:(市外局番02)298-3313
   国外からは(国番号972)2-298-3313
 ホームページ:http://www.ps.emb-japan.go.jp/
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