1. ホーム
  2. 危険情報詳細
危険情報
本情報は(日本時間)現在有効です。

チリの危険情報【新規】

「危険情報」とは?

更新日 2019年11月21日

危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●全土
レベル1:十分注意してください。(新規)

【ポイント】
●地下鉄運賃の値上げに反対する抗議活動から発展した政府に対する大規模な抗議活動がサンティアゴ市内や地方で行われ,一部の抗議活動参加者が暴徒化し,放火,略奪,治安部隊との衝突等の暴力行為に発展しており,死傷者が出ています。
●政府は地下鉄運賃値上げの凍結を実施し,更には,年金受給額や最低賃金の引き上げ等の一連の社会政策の発表や内閣改造を実施しましたが,政府の対応が不十分として事態は沈静化せず,その後も抗議活動が全国各地で継続しており,事態の収束の兆しは見えず混乱が続くことが見込まれることから,全土に危険レベル1を発出します。

詳細

1 概況
(1)10月6日(現地時間,以下同様),政府が石油価格の高騰等を理由にサンティアゴ市地下鉄の運賃の値上げを実施したことから,10月18日,サンティアゴ市旧市街を中心に地下鉄運賃の値上げに反対する抗議活動が行われ,一部の抗議活動参加者が暴徒化し,放火,略奪,警察当局との衝突等の暴力行為に発展しました。
(2)この事態を受け,10月19日,ピニェラ大統領は,緊急事態宣言を発令しました。また,同日,地下鉄運賃の値上げ凍結を発表しましたが,その後も事態は収束せず,生活・教育・医療費等の高騰,貧富の格差等,チリの社会経済モデルそのものに対する政府への大規模な抗議活動として発展し,サンティアゴ市内全域や地方都市にも波及したため,同日夜,軍により夜間外出禁止令が発令されました。10月22日には,政府は年金受給額や最低賃金の引き上げや高所得者層への税金引き上げ等,一連の社会政策を発表しましたが,暴動は収束していません。
(3)ピニェラ大統領は,10月26日に夜間外出禁止令を,10月28日午前0時に緊急事態宣言を解除し,10月28日には内閣改造を実施しましたが,政府の対応が不十分として事態は沈静化せず,軍政期に制定された現行憲法に代わって,国民参加による新憲法制定等を求める声が高まるなど,抗議活動が全国各地で継続しており,収束の兆しは見えていません。
(4)11月13日現在,政府発表によれば,抗議活動に伴う死者24名,負傷者2,000名以上,逮捕者は14,395名となっています。
(5)抗議活動はサンティアゴ市内や一部観光地を含む地方主要都市等の広範な範囲で行われており,今後も抗議活動は継続し,混乱が続くことが予想されます。
(6)これまでにチリにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュ及びスリランカにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域別情勢
 全土
 レベル1:十分注意してください。(新規)
 地下鉄運賃の値上げに反対する抗議活動から発展した政府に対する大規模な抗議活動がサンティアゴ市内や地方で行われ,一部の抗議活動参加者が暴徒化し,放火,略奪,治安部隊との衝突等の暴力行為に発展しており,死傷者が出ています。
政府は地下鉄運賃値上げの凍結を実施し,更には年金受給額や最低賃金の引き上げ等の一連の社会政策の発表や内閣改造を実施しましたが,政府の対応が不十分として事態は沈静化せず,その後も抗議活動が全国各地で継続して発生しており,事態の収束の兆しは見えず,混乱が続くことが見込まれることから,チリ全土に危険レベル1を発出します。これらの地域への渡航滞在にあたっては危険を避けていただくため十分注意してください。報道等により最新の情報の入手に努めてください。

(1)サンティアゴ市
ア 抗議活動は市中心部のイタリア広場,オヒギンス通り(通称アラメダ通り)等の大通り,大統領府を始め中央政府関係機関周囲,公園等でデモ・集会が行われ,その後,放火や略奪等の破壊行為や,警察当局との激しい衝突に発展するケースが多く見られます。
イ 抗議活動は市中心部に限らず,市東部の高級住宅街を含め多くの場所で同時多発的に抗議活動が行われており,いつどこで行われるか事前に予測することが困難な状況となっています。
ウ 抗議活動参加者による道路封鎖等も頻繁に行われています。また,サンティアゴ市近郊において,車で移動中の邦人が道路を封鎖していた抗議活動参加者に車の窓を割られる等の被害にあう事案も発生しています。
エ 保守系富裕層が多く居住する市東部では,右派市民の抗議活動に反対する集団が抗議活動参加者を襲撃した事案が発生しています。
(2)バルパライソ市及びビーニャ・デル・マル市
ア バルパライソ市の国会前では頻繁に抗議活動が行われており,暴徒化した抗議活動参加者が国会に侵入を試みた事案が発生しています。市中心部のソト・マヨール広場周辺においても頻繁に抗議活動が行われ,その後放火や略奪等の破壊行為や,警察当局との激しい衝突に発展するケースが多く見られます。
イ ビーニャ・デル・マル市でも,抗議活動に加え,暴徒化した抗議活動参加者による商店などへの放火や略奪が頻繁に発生しています。
ウ ビーニャ・デル・マル市とバルパライソ市を繋ぐ道路においてデモ行進等の抗議活動が何度も行われています。
エ 近郊のレニャカ市では,抗議活動に反対する者が抗議活動参加者に発砲した事案が発生しています。
(3)コンセプシオン市
ア 市中心部の裁判所前や大学周辺などを中心に,頻繁に抗議活動が行われ,その後放火や略奪等の破壊行為や,警察当局との激しい衝突に発展するケースが多く見られます。
イ 暴徒化した抗議活動参加者の集団により,与党の事務所が襲撃される事案が発生しています。
ウ 右派市民の抗議活動に反対する集団が抗議活動参加者の集団を襲撃した事案が発生しています。
(4)その他の地方都市においても,市中心部の政府機関前や公園等において,散発的に予告なく抗議活動や破壊行為が行われています。

3 渡航・滞在にあたっての注意
(1)チリ滞在中は上記情勢及び下記の事項に十分留意して行動し,不測の事態に巻き込まれないようにしてください。
ア 外出する際は,報道等から最新の治安情報の入手に努め,行き先の安全を確かめるとともに,外出中は周囲への警戒を怠らない。
イ 抗議活動や衝突・口論の場,またはその可能性のある場所には決して近づかない。万一そのような場所に遭遇した場合には直ちにその場を離れ,安全な場所に避難し,自らの安全確保に努める。
ウ 抗議活動の様子や破壊行為の現場等をスマートフォン等で撮影しない。
エ 現下の一連の抗議活動では,以下の傾向がみられます。
(ア) 平和裡のデモ・集会等の抗議活動の後も一部の抗議活動参加者が残留して警察当局と対峙・衝突する。
(イ) 複数の地域を速やかに移動する等して,抗議活動が予告なく,同時多発的に行われる。
(ウ) 抗議活動参加者,警察当局の衝突に加えて,黄色いベスト等を着用した抗議活動に反対する集団が抗議活動参加者と衝突又は発砲し負傷させる。
(エ) 警察側が大量の催涙弾,ゴム弾等を使用する一方,抗議活動参加者側も,火炎瓶を使用するなど対峙手段がエスカレートし,逮捕者及び主に抗議活動参加者・警察当局双方の負傷者が増大している。
(オ) 対峙・衝突の発生場所が,政府関連機関,警察署や街頭のほか,地下鉄駅構内,商業施設前,大学等でも行われている。
(カ) 略奪,放火は,商店,薬局,銀行のほか,ホテル,大学,教会等でも行われている。
(キ) 抗議活動の形態についても,デモ・集会のみならず,公共交通機関等のストライキ,サボタージュ等がみられる。
オ パスポート等身分証明書を携帯し,職務質問を受けたときに備える。
カ 家族や知人に行き先,居場所,連絡先を知らせておくとともに,日本の親族等との定期的な連絡を心掛ける。
キ 万一,トラブルに巻き込まれた場合には,直ちに在チリ日本国大使館に支援を求める。

(2)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は,在チリ日本国大使館または各日本国総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在チリ日本国大使館または各日本国総領事館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
チリへの渡航・滞在にあたっては,十分な安全対策を講じてください。また,日本国外務省,在チリ日本国大使館,現地関係機関等から最新情報を入手するよう努めるとともに,不測の事態が発生した場合に備え,在チリ日本国大使館との連絡手段を確保してください。

4 隣国のペルー,ボリビア,アルゼンチンについてもそれぞれ「危険情報」が発出されていますので留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在チリ日本国大使館
住所:Av. Ricardo Lyon 520, Providencia, Santiago, Chile
電話:(市外局番2)2232-1807
国外からは(国番号56)-2-2232-1807
FAX:(市外局番2)2232-1812
ホームページ http://www.cl.emb-japan.go.jp/index_j.htm
page TOP