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サウジアラビアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

「危険情報」とは?

更新日 2019年10月03日

危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険度】
●ジャーザーン州,アシール州,ナジュラーン州及び東部州のイエメンとの国境地帯
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●イラクとの国境地帯
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記地域を除く全土
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ジャーザーン州,アシール州,ナジュラーン州及び東部州のイエメンとの国境地帯では,イエメン政府軍を支持するサウジアラビアとイエメン反政府勢力ホーシー派が対立しています。サウジアラビア主導連合軍による空爆や,ホーシー派によるミサイルや無人機(ドローン)等による攻撃が生じているため,同国境地帯への渡航は止めてください。
●2019年9月14日,東部州アブケイク及びクライスの石油施設において無人機(ドローン)等によるものとみられる攻撃があり,火災が発生するなど,施設に被害が生じました。今後も,ミサイルや無人機(ドローン)等が飛来した際には,自身の安全確保に努めてください。
●サウジアラビアは,カタールとの外交関係を断絶しています。同国との国境閉鎖に伴い,サウジアラビア・カタール間の陸・海・空路を使った移動はできません。

詳細

1 概況

(1)2015年3月以降,ホーシー派に対するサウジアラビア主導連合軍による空爆が続いています。また,サウジアラビアの一部地域及び紅海で,イエメン国内からホーシー派によるミサイル,無人機(ドローン)及び無人ボートによるサウジアラビアに対する攻撃が発生しており,主に軍事基地,国際空港等の公共施設,石油関連施設が狙われています。2019年5月には,サウジアラビア南部アブハー国際空港に対するミサイル及び無人機(ドローン)による3度の攻撃により死傷者が出ております。今後も被害が生じる可能性は排除できないため,イエメンとの国境地帯への渡航は止めてください。また,イエメンとの国境地帯以外のジャーザーン州,アシール州及びナジュラーン州への渡航に当たっては,関連情報の収集に努め,その必要性を慎重に判断してください。

(2) 2019年9月14日には,東部州アブケイク及びクライスの石油施設において無人機(ドローン)等によるものとみられる攻撃があり,火災が発生し,施設に被害が生じました。今後も,ミサイルや無人機(ドローン)等が飛来した際には,自身の安全確保に努めてください。

(3)サウジアラビアでは,2015年以降,イスラム過激派組織ISIL(イラクとレバントのイスラム国)によるモスクや治安当局に対する自爆テロ・銃撃テロ事件が各地で発生しています。ISIL及びイエメンを主な活動地域とするイスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)が,サウジアラビアにおけるテロ行為を呼びかけました。近年の主要な事件として,2017年10月7日には,サウジ西部ジッダのサラーム宮殿(王宮)に通じる検問所において王宮警護隊員2名が死亡,3名が負傷するテロ事件が発生し,2018年7月には,カシーム州ブレイダの検問所において,車両で乗り付けた男3名が治安関係者に対して発砲し,治安関係者1名,民間人1名及び実行犯2名が死亡,実行犯1名が負傷するテロ事件が発生しました。また,2019年4月には,リヤド市北方ズルフィ市において,武装した犯人が車両で情報機関施設への侵入を試み銃撃戦が発生し,実行犯4人が死亡,警護官3名が負傷しています。テロ発生を受け,治安当局はテロリストに対する取締り及びモスクや政府関連施設等の警備を強化しています。
 サウジアラビアでは,引き続き同様のテロ事件が発生する可能性があることに注意してください。

(4)近年,シリア,チュニジア,バングラデシュ及びスリランカにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(5)サウジアラビア当局は,東部州ハフル・アル・バーティン,カフジ地区,北部国境州全域,ジョウフ州イーサーウィーヤ,ヒダイサ地区,タブーク州ハトラ・アンマール,ハキル地区の国境から20kmの範囲内を「立入禁止区域」と宣言し,砂の障壁や立入禁止標識を設置しています。違反した場合は,目的を問わず罰せられる可能性があります。

(6)2017年6月5日,サウジアラビアはカタールとの外交関係断絶に伴い,同国との国境を無期限閉鎖すると発表しました。これに伴い,サウジアラビア・カタール間の陸・海・空路を使った移動はできませんので注意してください。

2 地域情勢
(1)ジャーザーン州,アシール州,ナジュラーン州及び東部州のイエメンとの国境地帯
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 2015年3月以降,ジャーザーン州,アシール州及びナジュラーン州のイエメンとの国境地帯では、サウジアラビアとホーシー派の対立による空爆,ミサイルや無人機(ドローン)等による攻撃が発生しています。
 東部州とイエメンとの国境地帯では,国境を挟んだ銃撃やロケット弾及びミサイル攻撃は行われておりませんが,状況次第で不測の事態に発展しかねません。また,過去には東部州と国境を接するイエメン・ハドラマウト県において「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)の活動が確認されており,現在も不安定な情勢が続いているほか,国境管理は万全とは言えず,不法密入国及び密輸が行われていると考えられます。
 つきましては,これら4州のイエメン国境地帯への渡航は,どのような目的であれ止めてください。

(2)イラクとの国境地帯
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
 イラクの一部地域では不安定な情勢が続いています。2015年1月には,北部辺境州アルアル市のイラク国境スワイフ検問所において,イラク側から侵入した武装勢力による襲撃・自爆テロ事件が発生し,治安当局側3人が死亡しました。犯人は,治安当局側との銃撃戦等により全員死亡しましたが,この事件についてはISILが関与したものと報じられています。  
 つきましては,イラク国境地帯への不要不急の渡航は止めてください。

(3)上記地域を除く全土
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア リヤド州
 リヤド州では,2017年以降,以下のとおりテロリストの摘発及びテロ事件が発生しました。
2017年
・ 1月,リヤド市ヤスミン地区のアジトを捜索し,テロリスト2名を射 殺。
・ 3月,リヤド市ラヤン地区のアジトを捜索し,テロリスト1
名を射殺。
・ 9月,国防省本部に対するテロ計画を企図したテロリスト2名(イエメン人)を逮捕。 
・ 10月,リヤド市リマル地区,ナマル地区,ハイル地区の3か所を捜索し,テロリスト1名が自爆,1名を射殺,5名を逮捕。
2018年(発生なし)
2019年
・ 4月,リヤド市北方ズルフィ市において,武装した犯人が車両で情報機関施設への侵入を試み銃撃戦が発生,実行犯4人が死亡,警護官3名が負傷。

イ 東部州(国境地帯を除く)
東部州のカティーフ県等の一部地域では,サウジアラビアでは少数派であるイスラム教シーア派住民が多数居住しており,2010年頃から始まった「アラブの春」と呼ばれる民衆運動の活発化に伴い,同住民が政府に対する待遇改善等を要求し,抗議行動が治安当局との衝突に発展し,死傷者が出る事案も発生しました。また,2016年1月のサウジアラビア政府によるシーア派聖職者ニムル・アル・ニムル師の死刑執行の発表を受けて,シーア派住民が多数居住する地域において死刑執行に対する抗議デモが発生しました。
 2015年以降,カティーフやダンマーム,アル・アフサーにおいてシーア派モスクや治安要員を標的とする自爆テロや銃撃事件が発生し,2016年7月にもカティーフのシーア派モスク近くで自爆テロ事件が発生しており,一部事件ではISILが犯行声明を発出するなど,シーア派を狙ったと思われる事件が多く発生していますので,シーア派関連施設などには不用意に近づかないなど,自らの安全確保に努めてください。
 2017年5月以降,カティーフ県アワミーヤ地区での再開発事業に伴い老朽化した建物の取り壊しに反対するシーア派過激集団が治安要員に対して銃撃する事件が継続的に発生し,一般市民にも死傷者が出ました。現在も当局は,治安部隊を増員するなどしていますので,同地区には近づかないようにしてください。

ウ アシール州及びナジュラーン州のイエメンとの国境地帯を除く地域
 2015年8月にアシール州アブハーの治安部隊施設内にあるモスクにおいて自爆テロが発生し,事件後,「ISILヒジャーズ州」が犯行声明を発出しました。また,同年10月にナジュラーン州ナジュラーン市ダハザ地区のモスクにおいて自爆テロが発生し,事件後ISILが犯行声明を発出しました。
 また,2016年5月には,アシール州ビシャでISIL関連重要指名手配犯の逮捕(1人逮捕,2人射殺)事案が発生しています。

エ マッカ州及びマディーナ州
 2017年1月21日,ジッダのハラザト地区及びナシーム地区のアジトの捜索により,ISILと関係を有するテロリスト2名が自爆,2名(サウジ人男性,パキスタン人女性)が逮捕されました。同年10月7日,ジッダにあるサラーム宮殿のセキュリティゲート付近で,男(サウジ人)1名が発砲し,王宮警護隊員2名が死亡,3名が負傷する事件が発生し,男は射殺されました。

オ 上記以外の各州(国境地帯を除く。)
 上記以外の各州については,これまで事件の発生こそ少ないものの,上記に示したサウジアラビアを取り巻く治安情勢に鑑みると,テロの潜在的脅威は引き続き存在している状況にあります。

 これらの地域へ渡航・滞在する場合には,最新の治安情勢を注視しつつ,十分注意してください。

3 滞在に当たっての注意
(1)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は,在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/

(2)サウジアラビア滞在中は下記(3)の注意事項に十分注意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,外務省,在サウジアラビア日本国大使館,在ジッダ日本国総領事館,現地関係機関,報道等により,最新の情報を入手するよう努めてください。

(3)渡航者全般向けの注意事項
ア 車両で外出する際には,駐車場所の選定に配慮(人通りの多い場所に駐車する,警備員等監守者の近くに駐車するなど)するとともに,車体の異常の有無(特に車体の下部)について目視による確認を行ってください。

イ 外出する際には,モスク等宗教施設,ホテルやショッピングモール等多数の人が集まる場所では周囲への警戒を怠らず,事前に非常出口等の場所を確認しておく等,常に不測の事態に備えてください。また,移動経路や時間を変更するなど,行動のパターン化を避けてください。

ウ イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。また,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

エ 欧米系関係施設及び欧米系の外国人が頻繁に出入りする場所を訪問する際には,施設内外の不審者,不審車両及び不審物の有無等,周囲の状況に気を配り,テロ等不測の事態に巻き込まれないよう自らの安全確保に十分注意を払ってください。

オ 治安当局によるテロ組織のアジト摘発の際に,爆弾が仕掛けられた携帯電話や無線機が押収されていますので,不審物を見かけた際には,近づいたり接触しないようにしてください。

カ コンパウンドの入居者及びコンパウンドを訪問される方は,周囲の状況を確認するとともに,管理者がどのような安全対策を講じているのか確認してください。また,安全対策が不十分と判断される場合には,管理者に対して改善を申し入れるなど,安全確保のために必要な措置を講じてください。

キ 過去にコンパウンドの襲撃や,外国人が自宅とショッピングセンター等との往復時に襲撃される事件が発生したほか,厳重な警備を敷いた米国公館も襲撃されている点も考慮し,事務所や自宅の警備には十分な対策をとってください。

ク 治安当局の取締強化に伴い,テログループとの間で銃撃戦が発生する場合もあり,治安部隊・警察関係者が集結しているような地域には近づかない等,摘発の際の銃撃戦に巻き込まれないよう注意が必要です。

ケ ミサイルや無人機(ドローン)等が飛来した際には、近くの建物内や地下に避難する、物陰に身を隠すか地面に伏せて頭部を守る、窓から離れるか窓のない部屋に移動する等、自身の安全確保に努めてください。

コ 交通事故の多発が社会問題となっており,運転中の携帯電話の使用禁止,シートベルトの着用義務化,罰則の強化,減点方式の採用等交通事故抑止の対策が講じられています。交通事故の主な原因は,信号無視・違法なUターン,速度超過,急停止,運転中の携帯電話使用等による脇見運転となっています。現地で車を運転される方は細心の注意が必要です。

4 なお,隣国(バーレーン,イラク,ヨルダン,イエメンなど)の「危険情報」も併せてご参照ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  (内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  (内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html(モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在サウジアラビア日本国大使館
  住所:A-11 Diplomatic Quarter, Riyadh, 11491, Saudi Arabia
  電話: (市外局番011) 488-1100
      国外からは(国番号966)11-488-1100
  FAX : (市外局番011)488-0189
      国外からは(国番号966)11-488-0189
  ホームページ:
https://www.ksa.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在ジッダ日本国総領事館
  住所:No.32 Al-Islam St. Al-Hamra Dist. Jeddah, 21431, Saudi Arabia
  電話: (市外局番012) 667-0676
      国外からは(国番号966)12-667-0676
  FAX : (市外局番012) 667-0373
      国外からは(国番号966)12-667-0373
  ホームページ:
https://www.jeddah.ksa.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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