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【ヨルダンの危険情報】(危険レベル継続(内容の更新))

「危険情報」とは?

更新日 2019年09月13日

危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険度】
●シリア及びイラクとの国境地帯
:レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●その他の地域
:レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●シリアとの国境地帯は軍事閉鎖区域に指定され,立ち入り禁止となっています。2018年10月,ジャーベル・ナシーブ国境にある検問所が再開されましたが,引き続き同国境地帯には近づかないでください。
●2017年8月,イラクとの国境にある検問所が再開されました。ヨルダン側では治安が比較的安定しているものの,イラク側の治安情勢は依然として不安定です。同国境地帯には近づかないでください。
●観光地や都市部等においてテロの可能性があり,ショッピングモールやレストラン等も標的となり得ます。テロの脅威について十分に留意し,最新の関連情報を入手の上,不測の事態に巻き込まれないよう努めてください。

詳細

1 概況
(1)ヨルダン国内の治安状況はおおむね安定していますが,シリア情勢の影響等により,ヨルダン国内でテロが発生する可能性は引き続き存在しています。2016年12月には,カラク市において,ISIL支持者と思われる者による銃撃テロ事件により,外国人観光客を含む死傷者が発生しました。現在,ISILは,シリア・イラクでの支配地域を喪失し,勢力を弱めていますが,以前ヨルダンに対するテロ実行を扇動するビデオを発表したこともあり,ヨルダン国内でISIL細胞やその支持者等によるテロ等不測の事態が発生する可能性は引き続き排除されません。2018年8月10日には,フヘイス市の音楽祭で警備に当たっていた治安部隊を狙った爆弾テロが発生し,2名が死亡,5名が負傷したほか,その後のサルト市でのテロリスト摘発の際にも,テロリスト側の反撃により治安機関員4名が死亡,20名以上が負傷しました。
(2)これまでに,ヨルダンにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュ及びスリランカにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
(3)経済危機・物価上昇・パレスチナ情勢等を背景に,国内各地で金曜日の礼拝後を中心にデモ・集会等が発生しています。2018年12月には,アンマン市内で経済政策等に反対する大規模なデモが発生し,現在まで規模を縮小しつつ継続しています。また,2019年2月には,バルカ県サルト市で爆発事案が発生し,市民及び治安機関要員が死傷しました。また同月,アジュルーン県アンジャラ地区で,住民と治安機関側との争いが発生し,死傷者が出ています。
その他,学生間のトラブルや個人同士の争いが当事者の出身部族同士の争いに発展し,死傷者が発生するなど暴力的な事案となった事例もありますので,十分注意する必要があります。

2 地域別情勢
(1)シリア及びイラクとの国境地帯
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア シリアとの国境地帯
(ア) 2016年6月,ヨルダン軍は,シリアとの国境地帯を軍事閉鎖区域に指定し,立ち入り禁止としました。ヨルダン当局との事前調整なしに同区域内を移動する車両や人物は,厳正に対処される旨報じられています。
(イ) 2018年7月には,シリア南部においてシリア政府がヨルダン国境地帯の支配を回復し,その後、2018年10月中旬からジャーベル・ナシーブ国境にある検問所が再開されました。しかし,シリアとヨルダンの関係は改善しておらず,人・モノの移動は正常化していません。また,シリアでは全土に危険レベル4の退避勧告が発出されており,同国境地帯の治安についても,不法侵入しようとした武装勢力の車両をヨルダン治安部隊が攻撃したり,不当逮捕や麻薬・武器の密輸等が発生するなど,未だ安定していません。なお,ラムサ国境は引き続き閉鎖されています。

つきましては,これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。

イ イラクとの国境地帯
(ア) イラク国内では, ISIL等イスラム過激派組織によるテロ攻撃が完全になくなったわけではありませんが,ISILに対する勝利宣言が出されるなど,掃討作戦が進んでいます。
(イ) 2017年4月5日,ISILは,そのシンパに対してヨルダンに対するテロ実行を指示するビデオを発表しました。同ビデオでは,2016年3月のイルビットのテロ未遂事案や同年12月のカラクのテロ事件に言及しています。
(ウ) 2017年8月末,イラクとの国境であるカラマ・トレイビール国境が再開されました。その後,イラクとの国境付近では特段の治安悪化は確認されておらず,比較的平穏な状態にありますが,イラク側の治安情勢は引き続き不安定であり,同治安情勢の影響を受けヨルダン側において治安が悪化する可能性も排除できません。

つきましては,これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。また渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。
 
(3)その他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)

ア アンマン
(ア) アンマンでは2005年の連続爆弾テロ以降, 大規模なテロ事案は発生していません。ただし,ヨルダン国内ではISIL及びその支持者によるテロ及びテロ未遂事案が散発的に発生しています。また,ISILは2014年9月,世界のイスラム教徒(スンニ派)に対して,「有志連合」の国民を軍人,民間人を問わず攻撃するよう扇動する声明を出しました。同月,シリアのISIL幹部の指示によりヨルダン国内でのテロを企画していたイスラム過激主義者が治安当局に逮捕されています。さらに,2015年1月26日にも,ISILのラジオ放送を通じたメッセージで,支持者に対しテロの実行が呼びかけられています。
(イ) 2017年12月7日から9日にかけて,米国がエルサレムをイスラエルの首都として承認すること及びエルサレムへの米国大使館移転決定を発表したことを受けて,アンマンの米国大使館前やヨルダン大学などの各地において,様々な団体が抗議活動を行いました。今後もこうした関連の動きに注意が必要です。(ウ) 麻薬及び違法薬物の密輸摘発事案も多発しています。
(エ) アンマン市内では,2019年1月に連続して銀行強盗事件が発生しました。経済事情の悪化に伴い,こうした武器を使った強盗事件が多発していますが,これらの事件に遭遇しないよう,日頃から行動には注意してください。

イ アンマン近郊
(ア) 2016年のラマダン(断食月)初日に当たる6月6日,アンマン市の北約20キロに位置するバカア難民キャンプにある情報総局(GID)事務所がテロリストに襲われ,同事務所関係者5名が死亡し,翌日,1名が逮捕されました。
(イ) 2018年8月10日,首都アンマン近隣に位置するバルカ県フヘイス市において,音楽祭で警備に当たっていた治安機関車両を狙った爆弾テロ事件が発生し,治安機関要員2名が死亡,5名が負傷しました。
また,翌8月11日には,バルカ県サルト市において,治安当局によるテロリスト摘発の際,銃撃戦が発生し,テロリストが建物を爆破する等したことにより,治安機関要員4名が死亡,20名以上が負傷しました。
(ウ) 2019年2月14日、バルカ県サルト市の農地で爆発事案が二度発生し,市民及び治安機関要員が死傷しました。

ウ 北部
 2019年2月15日、アジュルーン県アンジャラ地区で,治安機関の取締りに抵抗した住民側と治安機関側とが争いとなり,その最中に生じた発砲により住民1名が死亡、住民及び警察側に負傷者が出ました。

エ 中部
2016年12月18日,カラク市において,ISIL支持者と思われる者による銃撃テロ事件が発生し,カナダ人観光客1名を含む10名が死亡しました。その後,ヨルダン政府はvISIL等過激派の摘発捜査を実施し,同20日,カラク市において治安当局と銃撃テロ事件関係者と思われる者との間で銃撃戦が発生したほか,同28日,ショーバク市でテロリスト摘発に伴う銃撃戦が発生しました。

オ その他
(ア) アンマンのダウンタウンやジャマール・アブドゥルナーセル・サークル(インテリア・サークル),カラク,イルビッド,タフィーレ,マアーンなどで,金曜日のイスラム教の礼拝後(午後1時頃)を中心に,主に政府の失政や汚職を追及するデモ・集会等や,石油関連製品・ガスの値上げや増税並びに裁判結果などに対する抗議行動,またパレスチナ問題に関連する示威行為等が散発的に発生しており,中には千人規模のデモに及ぶものもあります。
2018年5月31日から6月6日までの間には,深夜に首相府前の主要道路上(第4サークル)を含む国内各地で最大数千人規模の抗議デモが発生し,複数の逮捕者や負傷者が出ました。所得税法改正案の取り下げ表明によりデモは収まりました。その後2018年12月13日には,再び約2千人規模のデモが発生した結果,参加者18名が拘束され,治安機関関係者5名が負傷しました。その後は現在まで,デモは小規模化したものの継続しており,今後,この種のデモ等が暴力行為に発展する可能性も否定できません。デモの実施予定地には近づかないようにするとともに,仮にデモや多くの住民が集まっている場所に遭遇した場合は,すぐにその場を離れる等,安全対策に万全を期すよう心がけてください。
(イ) 大学における学生間のトラブルや土地の所有等をめぐる個人同士の争いが,当事者の出身部族同士の争いに発展し,その結果,死傷者が出たり,車両や商店が破壊されるなどの騒擾事案が数多く発生しています。2017年5月7日から1か月以上もの間,イルビットで部族同士の衝突が発生し,1名が死亡し,十数名が負傷する事案が発生しています。

これらの地域への渡航に当たっては危険を避けて頂くため,官公庁,治安機関等の政府関連施設,欧米・イスラエルの権益施設,モスク等の宗教関連施設,難民キャンプ及びその周辺,欧米人が集まる施設(外資系ホテル,ショッピングモール等)への立ち入りは,できるだけ短時間にし,一人歩き等はなるべく控えるなど自身の安全に細心の注意を払ってください。また,報道等により最新の関連情報の入手に努め,テロや暴動等不測の事態に巻き込まれることのないよう十分注意するとともに適切な安全対策を講じてください。

3 滞在に当たっての注意
滞在中は,下記事項に十分注意して行動し危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在ヨルダン日本国大使館,現地関係機関等により最新情報を入手するように努めてください。

(1)渡航者全般向けの注意事項
ア 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は,在ヨルダン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在ヨルダン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
イ 空港でのチェックイン時はセキュリティチェック等で混雑しますので,時間に余裕をもって空港に向かうよう心掛けてください。
ウ 留守宅には必ず旅行日程及び宿泊先を残すとともに,定期的に連絡をとるようにしてください。また,旅行時には在ヨルダン日本国大使館の連絡先を必ず携行し,ヨルダン滞在中に不測の事態に遭遇した場合には,家族等のほか,同大使館へも連絡してください。
エ 国籍を問わず,性的犯罪や性的嫌がらせが多く発生しており,日本人女性の強姦,強姦未遂,痴漢被害も報告されています。ホテルやアパートの部屋など物理的に閉鎖された場所で男性と二人きりになることは絶対に避ける,胸元が見えるシャツ,短パンなど肌の露出の多い服装は避ける,帰宅時間が遅くならないよう留意する,男性の態度がおかしいと感じたら,きっぱりと断る,大声を出す,その場から走って逃げる,などの安全対策を心掛けてください。
オ 一部のタクシー運転手による女性客への性的嫌がらせも発生しています。女性はタクシーの単独乗車をできるだけ避け,乗車する際は助手席には座らないようにしてください。また,見知らぬ人とのタクシーの相乗りは避け,支払の際は運転手に財布の中を見られないようご注意ください。また,混み合うバスへの乗車時にも気をつけてください。
カ 古代遺跡のあるペトラやジュラシュでは,外国人観光客が強盗,置き引き,性的嫌がらせを受けた事例が報告されている他,ペトラには勾配がきつい長い階段があり,日本人を含む外国人観光客が滑落して骨折した事例が発生しています。また例年10~2月頃の雨期には,ペトラを含む観光地や国内各都市内において大雨に伴う洪水・土砂流が発生することがありますので,十分に注意してください。
キ 首都アンマン市内の繁華街や住宅街(シュメサーニ,スウェフィーヤ,ウム・ゼイナ地区等)では,車を使ったひったくり被害が多発しています。これらの事件は,主に女性をターゲットとしたグループによる犯行で,大通りから離れた人通りの少ない路地で多く発生しています。ひったくられた際に引きずられて大怪我をするケースもありますので,バッグ等のたすき掛けは避け,なるべく車道から離れた場所を歩き,車道側にバッグ等を持たないよう心掛けてください。また,パソコンバッグを狙ったひったくりも発生していますので注意してください。
ク ヨルダンでは,銃器の所有は許可制となっていますが,実際には違法銃器が無許可で広く出回っています。万一,強盗等の被害に遭った際には,「相手が銃を所持しているかもしれない」ということを念頭に置き,抵抗は避け,可能な限り冷静な対応を心がけてください。また,恨みを買わないよう注意してください。
ケ ヨルダン全体の犯罪発生件数は,2013年以降,昨年まで微減しています。但し,殺人などは減少しているものの,性犯罪などは増加しています。また,首都アンマンで最も犯罪件数が多くなっていますが,死海地域,ジュラシュ遺跡,ペトラ遺跡,アカバ地域などでは,日本人がしつこい物売りなどによる軽微な犯罪被害に遭う事例も報告されていますので,こうした観光地へ赴く場合には,十分にご注意ください。

(2)長期滞在者向けの注意事項
 ヨルダン滞在中の方は,前述の地域情勢を念頭に置き,下記事項に十分留意してください。また日本国外務省,在ヨルダン日本国大使館,現地関係機関,報道等による最新情報を入手するよう努めてください。
ア 日本人宅において,空き巣や就寝中の盗難被害が数多く報告されています。昼夜を問わず,玄関のドア,窓,ベランダのドアは常時施錠し就寝前は施錠を再確認してください。また,貴重品の分散保管,自宅付近の不審者への注意,自身の不在の予定を軽々しく口外しないこと,防犯器具の設置等,空き巣対策及びご家族の安全対策の徹底に努めてください。
  また,スポーツジム等のロッカーを使用する場合は,盗難の恐れがありますので,多額の現金や貴重品を入れることのないようにしてください。
イ 住居契約に際しては,「安全の手引き」などを参照しつつ,住居施設の安全のみならず,不動産業者や家主との契約に際しては,日本の考え方が通じない場合や中には詐欺まがいの行為に及ぶ業者もいますので,トラブルの発生を避けるため,契約内容や相手の人となりを十分に吟味するようにしてください。
ウ 日頃より不測の事態に備えて10日間ほどの食料,飲料水を備蓄しておくとともに,パスポート,貴重品,衣類等をいつでも持ち出せるように準備しておくようお勧めします。

4 隣国のシリア,イラク,サウジアラビア,イスラエルについても別途危険情報が発出されていますので,併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ヨルダン日本国大使館
住所:Between 5th and 6th Circles, Foeg Halezon Street, Basin No.21 North Abdoun, Amman, The Hashemite Kingdom of Jordan(P.O.Box 2835, Amman, 11181 Jordan)
電話:(市外局番06)5932005,5930428
国外からは(国番号962)6-5932005,5930428
FAX:(市外局番06)5931006,5922176
国外からは(国番号962)6-5931006,5922176
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