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バングラデシュの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2018年11月09日
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(概要)
【危険度】
●全土
レベル2:不要不急の渡航は止めて下さい。(継続)
【ポイント】
●2018年末から2019年初頭に総選挙が予定されており,選挙運動参加者の一部と治安部隊との衝突が頻繁に発生する可能性があります。各政党事務所やダッカ大学周辺など,過去に大規模集会が行われた場所等には極力近づかないように注意してください。
●2016年7月1日,ダッカ市内のレストランにおいて,日本人7名を含む20名以上の死傷者を出す襲撃テロ事件が発生しました。依然としてテロの脅威はあるため,1(2)テロ情勢の項目を参照し,警戒してください。

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

(本文)
1 概況
(1)政治情勢
バングラデシュでは,2018年末から2019年初頭に実施予定の第11回総選挙に向けて,今後選挙戦が過熱してくることが予想されます。2014年1月に行われた総選挙に際しては,選挙前からハルタル(※)やそれに伴う抗議集会が全国各地で実施され,選挙運動参加者の一部と治安部隊との衝突が発生したほか,爆弾の爆発や,公共交通機関への放火などに発展し多数の死傷者が発生した例もあります。次回総選挙に向けて,各政党事務所やダッカ大学周辺など,これまでに選挙運動や大規模集会が行われた場所等には極力近づかないようにするほか,邦人を含む外国人が多数居住する地域においても上記のような事態が発生したこともあるので,そのような地域においても注意が必要です。
※ 野党関係者による政権与党への反対運動。詳しくは3(1)渡航者全般向けの注意事項の項を参照してください。

(2)テロ情勢
ア 2016年7月1日(現地時間),ダッカ市内グルシャン地区のレストラン「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」において,武装グループが人質を取って籠城し,日本人7名を含む20名以上を殺害,多数を負傷させる襲撃テロ事件が発生しました。その後,「ISIL(イラク・レバントのイスラム国)バングラデシュ」を称する組織が犯行声明を発出しました。この事件を受け,現地当局は過激派に対する取締りを一層強化し,現在も過激派等の摘発を継続しています。

イ 上記アの事件以外にも,JMB(ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ),ISILやアル・カイーダを称するイスラム過激派によるテロ事件が複数回発生しており,日本人を含む外国人が標的となったものもあります。イスラム過激派は,上記アの事件を称揚し,さらなる攻撃を行うよう呼びかけるメッセージを,映像や雑誌等の様々なメディアを通じて発出しています。こうしたメッセージが邦人に対し直接具体的な脅威を示すものではないとしても,更なるテロの実行を呼びかけるものとして,最大限の注意を払う必要があります。また,2018年に入り,小規模な襲撃事件が発生しているほか,過激派の摘発に際して,爆発物の爆発等で一般市民を含む多数の死傷者が出たケースもあるほか,爆弾の原材料等が大量に押収されています。

ウ こうした状況からも,今後もテロ事件が発生する可能性が排除されないため,バングラデシュを訪問する際には,引き続き警戒が必要です。具体的には以下の点に留意してください。
[行動]
●行動予定を多くの人に知られないようにし,目立たないように行動する。
●通勤や買い物等には同じ経路や時間帯を使わず,日常の行動パターンをできるだけ固定しないようにする。
●状況や場所に応じて警備員を配置したり,移動に際して帯同する。
●外出時の移動は車両を利用する。その際,交通渋滞となっている場所や渋滞になりそうな場所は迂回するなど,自らの安全確保を念頭に慎重な行動をとる。
●早朝・夜間の外出,移動は控え,日中の時間帯に用事を済ませる。
●車両駐車時,特に車両昇降時には,車両に不審者や不審車両(バイク等を含む)が近づいていないか慎重に周囲の状況を確認する。

[訪問場所]
●最新の治安情勢について情報収集に努め,滞在先や個別の訪問先の治安状況や警備体制を常に確認する。
●テロの標的となりやすい場所(※)への訪問を控える。これらの場所を訪問する必要がある場合には,滞在時間を短くする,避難経路を確認しておく等の安全対策を必ず講じる。また,周囲の状況には常に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れる。
※外国人が多く集まるレストラン,欧米関連施設,政府施設,公共交通機関,観光施設,宗教施設,ショッピングモール,公立学校や市場など

[時期等]
●宗教行事,季節的な行事や大規模イベントの際は,不要不急の外出は控える。
●イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用してテロや襲撃が行われることがあるので,モスク等の宗教施設などテロの標的となりやすい場所には極力近づかない。

(3)一般犯罪
政府軍・治安当局の取組は一定の成果は上げているものの,銃器を使用した殺人や強盗等の一般犯罪は発生しています。また,邦人旅行者や出張者などの短期滞在者が人的被害を受ける例もありますので,滞在にあたっては十分な注意が必要です。

2 地域別情勢
(1)全土(首都ダッカを含む)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア バングラデシュでは二大政党間の根強い対立関係が常態化しており,現在でも野党関係者による抗議デモが頻繁に行われています。政治的緊張が高まっている中で次回の総選挙(2018年末から2019年初頭に実施予定)を迎えることから,大規模なハルタルが実施される可能性があります。また,2018年5~8月には,公務員採用制度の改善等を求めて,首都ダッカをはじめ,全国各地で大規模な抗議デモが行われ,幹線道路の封鎖や警察との衝突が発生しました。過去には,突発した抗議デモに巻き込まれ,邦人が負傷する事件も発生しています。

イ 2015年~2016年,国内各地で外国人,イスラム教スンニ派以外の宗教信者,治安当局関係者等が標的となるテロ事件が相次いで発生しました。2015年10月には,ロングプール県において邦人が銃殺される事件,また2016年7月,ダッカ市内のレストラン「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」において,数名の武装グループが人質を取って籠城し,日本人7名を含む20名以上を殺害,多数が負傷する事件が発生しました(両事件については「ISILバングラデシュ」を称する組織が犯行声明を発出)。2016年以降,治安当局は過激派に対する取締りを一層強化しました。

ウ しかしながら,2017年3月には,首都ダッカの空港及びその近辺で自爆テロが発生したほか,2018年にも小規模な襲撃が散発し,死傷者が出ております。更に,過激派の摘発に際して,爆発物の爆発等で一般市民を含む多数の死傷者が出たケースもあるほか,爆弾の原材料等が大量に押収されています。大規模なテロ事件には至っていないものの,今後もテロが発生する可能性は排除されませんので,引き続き警戒が必要です。

(2)チッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯(カグラチャリ県,ランガマティ県,バンドルボン県)
ア 南東部のインド及びミャンマーと国境を接するチッタゴン丘陵地帯には,仏教系少数民族が100万人以上居住しています。自治権要求等の背景から反政府組織が結成され,多くの死傷者を出す抗争が度々発生しましたが,1997年に「チッタゴン丘陸地帯和平協定」が締結されて以降は,同抗争は沈静化しました。一方,民族対立等は依然として未解決のままであり,現地の治安情勢は依然不透明な状況が続いています。

イ 2016年10月,チッタゴン管区に隣接するミャンマーのラカイン州北部において,武装勢力によるミャンマー国境警備隊施設が襲撃されたことに端を発して,ミャンマー当局による掃討作戦が実施され,2017年8月には再度の襲撃事件が発生し,今日までに70万人以上の避難民がバングラデシュ側に流入しました。現在こうした避難民の多くはコックスバザールに設置されたキャンプでの生活を余儀なくされています。こうした事態をイスラム過激派が利用し,非イスラム教徒に対する攻撃を呼びかけるプロパガンダを発出するなどしており,今後の動向を注視する必要があります。

ついては,上記情勢を踏まえ,バングラデシュへの渡航・滞在を予定されている方は,不要不急の渡航は止めてください。渡航・滞在する必要がある場合には,上記1(2)ウの注意事項のとおり警戒に努めてください。

3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)渡航者全般向けの注意事項
滞在中は以下の情報及び注意事項に留意の上,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在バングラデシュ日本国大使館,現地関係機関,テレビなど各種報道等から最新の情報を入手するよう努めてください。万一,事件・事故に巻き込まれた,緊急事態が発生した,又は発生しそうな場合には,安否確認,緊急時の連絡などに必要ですので,以下(2)のとおり,在留届の提出または「たびレジ」への登録をお願いします。

ア ハルタルに対する注意
ハルタルは,主に野党関係者が行う,政権与党に対する反対運動のことであり,商店や学校,列車やバスなどの営業を停止させる,というような態様のものであることが多く,ゼネラル・ストライキに類似したものです。多くの場合,ハルタルは事前に予告されますが,突発的に行われることもあります。万一,ハルタルによる暴動等に遭遇した際は,巻き込まれないように,直ちにその場から離れるなど,身の安全を第一に考え行動してください。 

イ 抗議デモに対する注意
抗議デモ参加者が,時には道路を封鎖したり,投石したりすることがあります。道路封鎖解除までに半日以上を要することがありますので,不自然な渋滞に遭遇した場合には迂回する等の措置を講じてください。最近の例としては,公務員採用制度や交通制度の改善等を求めるデモが大規模に行われました。抗議デモには近づかず,またデモが行われる場所が事前に分かる場合は同場所への立ち入りを控えてください。

ウ テロ等に対する注意 
テロに対する警戒が必要であることを認識し,外務省が発出する海外安全情報及び報道等により,治安情勢等,渡航・滞在先について最新の関連情報の入手に努めるとともに,改めて危機管理意識を持つよう努めてください。テロ,誘拐等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,特にイスラム過激派の標的となりやすい場所(上記「1(2)テロ情勢」で指摘した場所)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。

エ 一般犯罪への注意
邦人の一般犯罪被害として,深夜や早朝に空港と市内の間を移動中の強盗,リキシャ(自転車を利用した人力車)・オートリキシャ(小型のオート三輪)・タクシー等で市内を移動中,又は降車時の強盗やひったくり,長距離バスで移動中の集団強盗,ホテルの部屋に侵入されての盗難等の被害例が報告されています。また,空港や博物館などの観光名所で親しげに声を掛けてきた人物に半ば強引に荷物等を運ばれて金銭を強要された事例や,睡眠薬強盗被害も発生しています。つきましては,被害の未然防止の観点から,以下の対策を講じてください。
○夜間及び早朝の外出は極力控える。
○オートリキシャ及びリキシャ等の利用を避け,近距離であっても,移動には可能な限り車両を利用する。走行時は,窓を閉め,ドアは確実に施錠する。英語を流暢に話したり,片言の日本語で近づいてきたりする「リキシャ引き」には慎重に対応する(強盗グループの一味である可能性がある。)
○強盗に遭遇した際は,犯人が刃物等の武器を所持している可能性が高いことから,抵抗したり大声で叫んだりせず,自身の生命を第一に考え,冷静に相手の指示に従うようにする。
○女性は脚を出す等の露出度の高い服装を避ける。
○空港や観光名所で親しげに声を掛けてくる人物にはついていかない。また,荷物を運ばせない。
○旅先で出会ったバングラデシュ人の家に招待された際は十分に警戒する。また,安易に査証(ビザ)発給のための保証人にならない。
○信頼できる警備会社に警備を依頼する。

オ 出入国・滞在上の注意
○ 主にバングラデシュ出入国の際に,邦人が犯罪加害者として逮捕,拘束される事件が発生しています。特に無申告で持ち込める物(免税範囲内)以外の物品を持ち込もうとした,あるいは持ち込んでいたことが発覚して,逮捕される事案が増えてきています。出入国の際は主に以下の2点に注意をして下さい。
・持ち込みに申告が必要なものや,免税範囲を超えている場合には,必ず申告をする。(特に,金塊や銀の持ち込みには厳しい制限がなされ課税対象となっています。申告なしにこれらを持ち込んだ場合は,重い刑が科せられます(最高刑は死刑)。なお,押収された金塊は全て没収されます)
・総額5,000米ドル相当以上の外貨の持ち込みは申告をする。
○ 不法滞在には,罰金が科せられます。90日以上不法滞在をした場合は,裁判所で刑罰が決められるため,出国できるまでに相当時間が掛かります。

カ 雨季の洪水、乾期の大気汚染
6月から10月頃にかけての雨季には,しばしば洪水や地滑りが発生し,各種伝染病が流行することもあります。2007年11月には大型サイクロンがバングラデシュに上陸し,死者・行方不明者4,000人以上という大きな被害をもたらしました。この季節にバングラデシュに渡航する場合は,気象情報にも十分注意してください。
 また,11月から3月頃にかけての乾期には,道路の粉塵やレンガ製造工場の排煙等により大気汚染が深刻です。PM2.5の値が基準値を遙かに超える日が続きますので,長期に滞在される方は室内では空気清浄機を使うなどの対策をお勧めします。

キ 海外旅行保険への加入
バングラデシュ滞在中に事件・事故に巻き込まれたり,病気になったりするなどして病院を利用する方が増えています。症状が重とくな場合には,医療施設の整った近隣国への緊急移送,あるいは日本への搬送が必要となります。保険に加入していない場合は,高額の費用を自己負担しなくてはならないため,万一に備え,緊急移送サービスを含む海外旅行保険への加入をお勧めします。

(2)在留届・「たびレジ」登録
海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は,在バングラデシュ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在バングラデシュ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

4 近隣国のインド及びミャンマーにもそれぞれ危険情報が発出されていますので,ご留意ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課  (内線5139)
○領事局邦人テロ対策室  (内線3047)
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在バングラデシュ日本国大使館
 住所:Plot No.5 & 7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka, Bangladesh
 電話:(市外局番02) 9840010
   国外からは(国番号880)-2-9840010
 ファックス:(市外局番02)9841591
   国外からは(国番号880)-2-9841591  
 ホームページ:http://www.bd.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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