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ジョージアの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】

2018年05月10日
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【危険度】
●南オセチア(ツヒンヴァリ地域)及びその周辺地域,アブハジア自治共和国及びその周辺地域
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)
●ロシアとの国境周辺地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
●上記を除く全土(首都トビリシ市を含む)
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●近年の南オセチア(ツヒンヴァリ地域)及びアブハジア自治共和国域内での戦闘の沈静化に鑑み,南オセチア(ツヒンヴァリ地域)及びその周辺地域,アブハジア自治共和国及びその周辺地域に発出されていた危険情報レベル4を,レベル3に引き下げます。ただし,同地域は依然としてジョージア政府の統治が及んでおらず,不測の事態が発生する可能性は否定できませんので,どのような目的でも同地域への渡航は止めてください。
●同上の理由からロシアとの国境付近に発出されていた危険情報をレベル3から2に引き下げますが,情勢が悪化した際には国境地域は危険になりますので,不要不急の渡航は止めてください。
1.概況
 2008年,ジョージアからの分離独立を求める南オセチア自治州(当時)において,ジョージアと南オセチアの軍事衝突が発生したことを契機に,ジョージアとロシアの大規模な軍事衝突が発生しました。
 この軍事衝突は,ジョージア北西部のもう一つの民族紛争地域アブハジア自治共和国にも飛び火し,アブハジア及びその周辺にも戦火が及んだほか,ロシア軍がトビリシ市近郊を含むジョージア各地の軍事施設に爆撃を行ったため甚大な被害が発生しました。その後,EUの仲介により停戦合意をしたものの,ジョージア政府と南オセチア及びアブハジア「当局」が対峙し続けており,それぞれの行政境界ライン付近では,周辺住民の身柄が拘束される事件が頻発しているほか,戦闘が激しかった地方においては,不発弾等が依然として残っています。
 上記以外のロシアとの国境地域は,現在ジョージア政府の管理下にあり,また,ロシアとはコーカサス山脈に隔てられていることから,戦闘や住民の身柄の拘束等は確認されていません。しかし,ジョージアとロシアは上記軍事衝突以降国交を断絶したままで,南オセチア,アブハジアの独立承認に関する問題は解決したわけではなく,突然情勢が変化した場合には,国境地帯は危険になりますので,国境地域への不要不急の渡航は止めてください。
 なお,首都トビリシ市,パンキシ渓谷を含む上記以外の地域は,比較的安定していますが,突然情勢が変化することもありえますので,滞在に当たっては最新の情報を常に入手するよう努めてください。

 これまでに,ジョージアにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
(1)南オセチア(ツヒンヴァリ地域)及びその周辺地域,アブハジア自治共和国及びその周辺地域
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)
 ロシア軍がジョージア各地で戦闘を行った際,上記地域は攻撃の対象となり,その一部では地雷やクラスター爆弾が使用されたため,現在でも不発弾等が残っています。また,南オセチア周辺及びアブハジアとの境界地域では,銃撃事案や軍事演習の実施が報告されているほか,周辺住民の身柄拘束事案も頻発しています。なお,ジョージア政府は,2008年8月の南オセチアをめぐる紛争直後に,ロシアが南オセチアとアブハジアの独立を一方的に承認したことから,ロシアとの外交関係を断絶しています。ジョージア政府は,両地域に立ち入る際は政府の許可を経る必要があるとしており,ロシアからの両地域への立ち入りは違法とみなし,ジョージア国内法による処罰の対象としています。
しかしながら,現在は両地域内において恒常的に戦闘が行われている訳ではないことから,危険度を「レベル4:退避してください。」から「レベル3:渡航は止めてください。」へ引き下げます。ただし,依然として危険な状態にあることには変わりませんので,同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(2)ロシアとの国境周辺地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
 ジョージアはロシアとの間に未だアブハジア・南オセチア独立問題を抱えていますが,2008年の紛争から既に10年が経過しており,情勢は落ち着いています。2012年の政権交代,2013年の大統領交代を経て,ジョージア政府は実務的な政策によりロシアと貿易・経済関係,観光による人的交流を発展させており,同政策は国民からの支持を得ているため,再度の武力衝突の可能性は低いとみられています。以上のことから,危険度を「レベル3:渡航は止めてください。」から「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」へ引き下げます。但し,依然として急な情勢変化の可能性は排除されないため,同地域への不要不急の渡航は止めてください。上記の情勢にもかかわらず,やむを得ない理由で渡航・滞在する場合には,報道等により最新の情報を入手するよう努めるとともに,必要に応じて警備員や現地情勢に精通したガイドをつけるなどの十分な安全対策を講じてください。

(3)上記を除く全土(首都トビリシ市を含む)
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア 北東部のパンキシ渓谷付近
 ジョージア北東部にあるパンキシ渓谷付近の地域については,90年代から続いていたチェチェン紛争の影響により,チェチェンから多数の難民が流入して情勢が不安定な時期がありましたが,ジョージア政府が,同地の治安確保に係る総合的な対策を立案し,テロ掃討作戦を徹底的に実施したことにより,現在の治安は安定しています。ただし,不測の事態が発生する恐れも排除されませんので,渡航・滞在される場合には,最新の情報の入手に努めるなど十分に注意してください。

イ 上記を除く全土(トビリシ市を含む) 
2012年に発足した現政権の下,観光産業を促進する政府方針に基づき,内務省が国内の安全対策に力を入れていることから,現政権発足以降の治安情勢は概ね改善傾向にあります。ジョージア政府が公表した犯罪統計によると,2017年の犯罪登録件数は,現政権発足直後の2013年に比べ約12%減少しています。一方で旅行者にとって最も身近な犯罪と言える窃盗は,2016年に比し5.41%増加しており,夜間ひと気のない場所を一人で歩く際には,十分な注意が必要です。また,2017年11月にはトビリシ市内において,ジョージア国家保安庁により本格的なテロリスト掃討作戦が展開され,いわゆるイスラム国(ISIL)のメンバーらが拘束又は殺害されるといった事案が発生しています。シリア・イラクにおけるISIL掃討作戦により,行き場を失った戦闘員らがジョージアを横断して北コーカサス及び中央アジアへ侵入している可能性が指摘されており,その動向には注意を要します。同地域へ渡航・滞在される場合には,最新の情報の入手に努めるなど十分に注意してください。
3.滞在に当たっての注意
(1)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は,在ジョージア日本大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の在ジョージア日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(2)住居は,居住地域の治安,建物の構造等に留意して選定するとともに,窓,扉,施錠等に十分な防犯措置を施すようお勧めします。

(3)日常生活では,身の周りの安全に十分注意してください。また,犯罪に巻き込まれることのないよう,可能な限り夜間の外出は控えてください。

(4)不測の事態が起きた場合には,自宅,職場,ホテル等の安全な場所で,事態が沈静化するまで待機してください。また,不測の事態に備えて,食料,飲料水を備蓄するとともに,パスポート,貴重品及び衣類等をいつでも持ち出せるように準備し,退避手段についても常時確認しておいてください。不測の事態が発生した場合は,在ジョージア日本国大使館に連絡してください。

(5)正確な情報を入手するように努め,根拠のない噂に惑わされて動揺することのないようにしてください。

4.なお,隣国のロシア,アルメニア,アゼルバイジャン,トルコには,各々「危険情報」が発出されていますので御留意ください。

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)


(現地大使館連絡先)
○在ジョージア日本国大使館
  住所:7D Krtsanisi Street, Tbilisi 0114 Georgia
  電話: (市外局番32)-275-2111
   国外からは (国番号995)-32-275-2111
  ファックス: (市外局番32)-275-2112
   国外からは (国番号995)-32-275-2112
  ホームページ: http://www.ge.emb-japan.go.jp/japan/index.html
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