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クウェートの危険情報【危険レベル継続】(内容更新)

2017年10月19日
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【危険度】
●全土 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●クウェートでは,ISIL及びヒズボラ等の過激派組織によるテロの危険性がありますので,不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。
1 概況
(1)シリアやイラクを拠点とするISIL(イラク・レバントのイスラム国)などのイスラム過激派組織は,世界中の様々な場所でのテロ事件に関与しているとみられます。クウェートはイラクなどに隣接した中東地域の国であり,テロの危険性を強く認識しなければなりません。

(2)2015年6月,クウェート市内中心部にあるイスラム教シーア派のモスクにおいて自爆テロ事件が発生(26人死亡,227人負傷)し,「ISILナジュド州」と称する組織が犯行声明を発出しました。事件発生後,治安当局はテロへの警戒を更に強化していますが,今後も同様の事件が発生する可能性は排除できません。また,同年8月には3人のクウェート人がテロ容疑者として治安当局に逮捕され,大量の武器や爆発物が押収される事件も発生しました。

(3)2016年1月にサウジアラビアなどがイランとの外交関係を断絶し,湾岸地域全体で緊張感が増しています。同年3月,クウェートを含む6か国で構成するGCC(湾岸協力理事会)がヒズボラ(レバノンのシーア派組織,親イラン)をテロ組織と指定しました。これらの動きが引き起こす影響にも引き続き注意を要します。

(4)2017年6月にサウジアラビアなどがカタールとの外交関係を断絶し,湾岸地域で政治的な緊張が増しています。クウェートは問題の解決に向けて仲介している中立の立場ですが,中東情勢は複雑であり,今後も注意が必要です。

(5)これまでに,クウェートにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(6)一般犯罪については,一部地域において武装強盗や車上荒らし,性犯罪などの発生が報じられています。

2 地域別情勢
全土 レベル1:十分注意してください。(継続)

(1)クウェート政府は,ISILなどの過激派組織がクウェート国内に影響を与えることを強く警戒しています。国内の報道では,これまでにシリアやイラクでの戦闘に加わったとされるクウェート人は約200名に上り,既に彼らの一部はクウェートに帰国し,治安当局によって拘束されていることなどが伝えられています。

(2)クウェートでは,2015年6月26日に市内のモスクにおいて自爆テロ事件が発生し,26人が死亡,227人が負傷しました。本件はシーア派イスラム教徒を狙った犯行であると見られています。

(3)同年8月には,クウェート北部において治安部隊が3人のクウェート人テロ容疑者を逮捕し,大量の武器を押収しました。捜査により関連容疑者24名が逮捕され,裁判手続きは継続中ですが,被疑者2名は未だ逃亡中です。同被疑者達は,ヒズボラとの関係性が指摘されており,更なるテロ事件が発生する可能性への警戒も必要です。

(4)一般犯罪については,武装強盗や車上荒らし,アジア系・アフリカ系の女性を狙った性犯罪の発生が多数報道されています。2015年8月には,主要大型商業施設内で,若者が口論の末に刃物で刺され死亡する事件が発生しました。その他にも傷害事件や暴行事件が毎日のように報じられています。
また,報道によれば最近,薬物の使用や所持による逮捕者が増えています。

(5)地区別の状況は以下のとおりです。
 ア タイマ-(Taimaa)地区,スライビーヤ(Sulaybiya)地区,ハイターン(Kheitan)地区,ファルワーニーア(Farwaniyah)地区周辺
  これらの地域には外国人労働者が多く住んでおり,武装強盗や車上荒らし,薬物犯罪などが他の地域に比べて多く発生していますので,特に安全対策を強化してください。
 イ 上記以外の地域
  商業施設内での盗難事件や,道路上での交通トラブルを巡るケンカによる負傷が報道されています。このような事件に巻き込まれないよう注意が必要です。
  家事補助者として働くアジア系・アフリカ系女性が多く,彼女たちが性犯罪の被害者となることがあります。昨年は誘拐事件が400件発生し,そのほとんどが性犯罪目的とされています。日本人は他のアジア系の人と見分けがつかない場合が少なくありませんので,犯罪に巻き込まれないよう注意してください。

3 滞在に当たっての注意
 クウェートへの渡航・滞在を予定している方及び既に滞在中の方は,下記の事項に十分留意し,危険を避けてください。また,外務省,在クウェート日本国大使館,現地関係機関などを通じて最新情報を入手するよう努めてください。

(1)大使館からの「お知らせ」(※在クウェート日本国大使館ホームページhttp://www.kw.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryouji_mainpage.html に掲載)や各種報道に留意し,テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の関連情報の入手につとめてください。特に,テロの標的となりやすい場所(ショッピング・モール,政府・軍・警察関係施設,宗教施設など)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかに現場から離れるなど自らの安全確保に努めてください。

(2)イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。また,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

(3)殺人,強盗,置き引き事件が発生しています。身の周りの安全に気を配るとともに,商業施設やホテル内のロビーなどでも所持品の管理に十分注意してください。

(4)国境検問所,空港,港湾地域などでの取締りの強化にも関わらず,薬物汚染が大きな問題となっています。薬物犯罪に巻き込まれないよう注意が必要です。

(5)信号無視や右左折及び車線変更時にウインカーを出さない,強引な割り込み,制限速度の大幅な超過など無謀な運転が頻繁にみられます。交通マナーは非常に悪く,ラウンドアバウトと呼ばれる環状交差点など,日本ではなじみの少ない交通ルールもあり,注意が必要です。
  また交通事故の発生が多く,危ない運転をしている車が絶えないのが実情です。クウェートで運転する際には常に周囲の状況に気を配ってください。乗車時のシートベルトは生命を守るために大変重要です。

(6)銃器などの所持は禁止されていますが,いまだに違法の銃器などが国民の間で出回っており,回収されていないものがあります。銃器を使用した強盗や殺人事件が度々発生しており,武器が拡散していることを念頭に,慎重な行動が必要です。

(7)過去に,政府関連施設,軍事施設,通信施設,空港,油田,各国大使館など,撮影が禁じられている場所付近で写真を撮影した邦人が当局に身柄を拘束される事件が発生しています。撮影禁止が明確に表示されていないために気がつかず,悪意のない撮影であっても問題となります。撮影を希望する場合,事前に撮影の可否を確認し,必要な許可を取得することが大切です。

(8)酒類は全面的に禁止されており,当局は取締りを強化しています。邦人が逮捕される事案も発生しているので,十分注意が必要です。

(9)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,在クウェート日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

4 隣国のイラク,サウジアラビア,イランにも別途「危険情報」が発出されていますので,同情報の内容にも御留意ください。特に国境を接しているイラクのバスラ県には危険情報「レベル3:渡航を中止してください。(渡航中止勧告)(所属企業や団体等を通じて組織として,必要かつ十分な安全対策をとることのできない場合,渡航の取りやめ及び国外へ退避してください。)」が出されています。

(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連各課連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在クウェート日本国大使館
  住所:Mishrif 7A(Diplomatic Area), Plot 57 State of Kuwait
  電話:2530-9400
      国外からは(国番号965)2530-9400
  FAX :2530-9401
      国外からは(国番号965) 2530-9401
  ホームページ: http://www.kw.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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