西サハラ地域 | Western Sahara

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2018年04月24日(日本時間)に失効しました。

西サハラ地域の危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2017年03月13日

関係国地図

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【危険度】
●「砂の壁」以東の地域(立ち入り制限地域を含む)
:レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●「砂の壁」以西の地域(立ち入り制限地域及び下記の地域を除く)
:レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●ラユーン,スマラ,ブジュドゥール,ブクラ,ダフラ市内及びこれらの都市を結ぶ幹線道路
:レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●「砂の壁」以東の地域は,テロ未遂事件及び誘拐事件等が発生している上,多くの地雷が未撤去のまま残されていることから,「レベル4:退避勧告」を発出しています。
●「砂の壁」以西の地域は,ポリサリオ戦線やイスラム武装組織の侵入を防止する目的でモロッコ軍が駐留しており,立ち入り制限地域に近づくと当局に拘束されるおそれがあります。また,多くの地雷が未撤去のまま残されていると見られることから,「レベル3:渡航中止勧告」を発出しています。
●ラユーン等の都市及びこれらの都市を結ぶ幹線道路においては,モロッコ当局により比較的安定が保たれているものの,テロやデモ等に十分注意してください。また,同幹線道路において,車両の故障等により立往生した場合,近辺はほとんどが砂漠ないし土漠であり,救援を仰ぐことが容易でないことについて十分留意してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1 概況
(1)西サハラ地域においては,1976年にスペインが領有権を放棄し撤退した後,同地域の領有を主張するモロッコ(及びモーリタニア)と独立を主張する同地域住民によるポリサリオ戦線との間で武力紛争が発生しました。この紛争は1991年に停戦が成立し,国連の監視下での状況が維持されています。この地域の帰属問題に関する話し合いは度々行われてきていますが,未だ解決には至っていません。現在,西サハラ地域の大部分はモロッコが実効支配しています。なお,モロッコ政府は,西サハラ地域内陸部にポリサリオ戦線の排除を目的として「砂の壁」と呼ばれる全長2千kmに及ぶ防護壁を設置しています。
(2)同地域では,砂漠地帯という地理的特性のため,厳格な国境管理が難しく,特に「砂の壁」以東の地域の国境付近では,イスラム過激主義者や密輸業者,組織犯罪等にかかわる人々が往来していると言われています。  また,外国人に対する誘拐事件や銃犯罪の発生も報告されていますので,十分な注意が必要です。
(3)2016年8月の西サハラ地域南部ガルガラト付近におけるモロッコ政府による対密輸入オペレーション以降,モロッコとポリサリオ戦線間で緊張が高まっています。
(4)ISILの活動が活発になった2014年以降,モロッコ国内のみならず西サハラ地域においても,ISILに賛同しモロッコ国内でテロを企図した者やリビアのISILへの加入を試みた者がモロッコ当局により逮捕されています。また,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が複数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域別情勢
(1)「砂の壁」以東の地域(立ち入り制限地域を含む)
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

 西サハラ地域にはポリサリオ戦線の排除を目的として,モロッコによって築かれた「砂の壁」と呼ばれる全長約2千kmに及ぶ防護壁が内陸部に存在しています。防護壁から両側5km以内は緩衝地帯,同30km以内は立ち入り制限地域とされており,外国人が同地域に許可なく接近・立ち入ると,モロッコ軍当局又は国連停戦監視団により拘束されます。また,砂の壁以東は,ポリサリオ戦線が活動する地域となっています。
 同地域には多くの地雷が未撤去のまま残されているため,触雷による事故で死傷者が発生しています。また,同地域はイスラム過激主義者達の活動地域とも言われており,近年,外国人を標的とした誘拐事件等も発生しています。モロッコとポリサリオ戦線の停戦監視の任務に従事している国連停戦監視団関係者以外の立ち入り制限地域への接近や立ち入り,砂の壁を越えての往来は極めて危険です。

 つきましては,同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また,既に同地域に滞在している方は,直ちに安全な地域へ退避してください。

(2)「砂の壁」以西の地域(立ち入り制限地域及び下記(3)以外の地域)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

 砂の壁以西は,ポリサリオ戦線やイスラム武装組織の侵入を防止する目的でモロッコ軍が駐留し,厳重な監視が行われており,不用意に立ち入り制限地域に近づくと当局に拘束されるおそれがあります。また,多くの地雷が未撤去のまま残されていると見られ,大変危険です。
また,2016年8月には,西サハラ地域南部の都市ガルガラト付近において,モロッコ政府が密輸入と不正取引を一掃するためのオペレーションを実施し,モロッコとポリサリオ戦線間で緊張が高まっています。

 つきましては、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(3)ラユーン,スマラ,ブジュドゥール,ブクラ,ダフラ及びこれらの都市を結ぶ幹線道路
レベル1:十分注意してください。(継続)

 ラユーン,スマラ,ブジュドゥール,ブクラ,ダフラ及びこれらの都市を結ぶ幹線道路については,モロッコ治安当局が厳しく警備しており,治安は比較的安定しています。
しかし,2016年には,ラユーン及びスマラでモロッコ国内におけるテロを企図した者やリビアのISILへの加入を試みた者が当局により逮捕されるなど,テロが発生する可能性は否定できません。
 また,2010年11月,ラユーン及びその近郊において,モロッコ治安部隊とデモ隊との間で武力衝突が発生し,多数の死傷者が出たほか,ラユーンにおいて,2014年1月に2度の衝突があり,計90名以上が負傷,同年2月は1度の衝突で70名以上が負傷しています。また,2011年2月,ダフラにおいて分離独立派(ポリサリオ戦線)による破壊工作が行われ,17人が負傷,数台の車両が燃やされたほか,商店,銀行等の一部で略奪行為が行われ,同年5月には,ラユーンにおいて,ラジオ放送局が襲撃され,放送局や警察車両に対して火炎瓶が投げつけられる事案が発生しました。

 ついては,これらの都市に渡航・滞在する必要がある場合は,上記事案に十分留意してください。併せて,西サハラ地域におけるデモは武力衝突に発展する可能性が高いことから,デモや群衆には決して近づかないよう十分に注意して下さい。また,幹線道路沿いは,(一部集落を除けば)ほとんどが,人気もまばらな砂漠もしくは土漠です。移動中にトラブルが発生した場合は,救援を求めるのは困難な状況で立往生する危険がありますので十分に注意してください。

3 滞在に当たっての注意
 滞在中は,下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。なお,西サハラ地域には,日本国の在外公館は設置されていないため,緊急の事件・事故が発生した場合の迅速な対応が困難です。万一,事件・事故に巻き込まれた場合には,在モロッコ日本国大使館に連絡してください。
(1)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,在モロッコ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の在モロッコ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
(2)外務省,在モロッコ日本国大使館,現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。
(3)旅券(パスポート)又は滞在許可証を常時携帯するとともに,特に夜間については,不要不急の場合を除き,外出を控えるようにしてください。
(4)地雷の被害を避けるため,各都市間の移動時には幹線道路外の地域には決して立ち入らないでください。
(5)群衆には近づかないようにし,たとえ小規模なものでもデモ等に遭遇した場合は,直ちにその場所を離れてください。
(6)在モロッコ日本国大使館の所在するラバトから西サハラ地域までは,距離があることに加え,交通手段も制約されている等の理由により,この地域で事件・事故等に巻き込まれた場合,大使館による迅速な対応は困難です。特に砂の壁以東における事件・事故への大使館による対応は極めて困難です。同地域への渡航・滞在は,どのような目的であれ止めてください。
また,モロッコの「安全対策基礎データ」も参照の上,犯罪被害や事故に遭わないよう十分な警戒を心掛けてください。さらに,緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入するなど,あらかじめ十分な対策をとってください。

4 隣国のアルジェリア及びモーリタニアに対しても,危険情報が発出されていますので,これらにも十分留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在モロッコ日本国大使館(西サハラ地域を兼轄)
 住所:39 Av Ahmed Balafrej, Souissi,Rabat,MAROC
 電話:(市外局番0537)63-17-82~85(85:領事部直通)
   国外からは(国番号212)537-63-17-82~85
 FAX:(市外局番0537)75-00-78
   国外からは(国番号212)537-75-00-78
 ホームページ:http://www.ma.emb-japan.go.jp/index_j.htm