エジプト | Egypt

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2018年06月28日(日本時間)に失効しました。

エジプトの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】(更新)

2017年02月06日

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【危険度】
●北シナイ県,南シナイ県(アカバ湾に面したダハブからシャルム・エル・シェイクまでの沿岸地域を除く)
 :レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(滞在中の方は事情が許す限り早期の退避を検討してください。)(継続)

●リビア国境地帯
 :レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●上記及び下記以外の地域
 :レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●アレキサンドリア
 :レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

●大カイロ都市圏,ルクソールからアブシンベルまでを結ぶ幹線道路及びナイル川周辺地域,ハルガダ,シナイ半島のアカバ湾に面したダハブからシャルム・エル・シェイクまでの沿岸地域
 :レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●シナイ半島(一部地域を除く)では「ISILシナイ州」によるテロ事件が頻発しています。同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。
●西部及び南部方向の全ての砂漠地帯では警察と軍による対テロ作戦に巻き込まれる恐れがあります。また,リビア国境地帯は極めて不安定な状況が継続しています。
●治安状況が落ち着いていることから,アレキサンドリアの危険レベルを「レベル1:十分注意してください。」に引き下げますが,エジプト国内でのテロ事件が発生する可能性は排除されないことに留意してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)エジプトでは,2011年1月と2013年6月の政変に伴い,社会・治安状況が不安定化しましたが,2014年6月,エルシーシ大統領の就任以降,治安対策も強化され,代議院議員選挙を経て議会が成立する等,政治プロセスも進んだことから,国内情勢はほぼ安定し,カイロを含む各地でのデモ及びそれに伴う衝突は減少してきています。
(2)ただし,2015年には,例えば,カイロ県ヘリオポリス地区での検事総長殺害事件(6月)やルクソールのカルナック神殿付近で爆弾事件(6月),外国人誘拐・殺害事件(7・8月)や,イタリア領事館付近の爆発事件(7月)のテロ事案が発生しました。また,2016年の12月,ギザ県やカフル・エルシェイク県で警察車両を狙った爆弾事件やカイロ中心部のアッバーシーヤ地区のコプト教の教会を狙った爆弾事件も発生しています。
(3)シナイ半島においては,イスラム過激派武装組織である「ISILシナイ州」が活発に活動しており,エジプト治安当局による対策が強化されているものの,依然としてシナイ半島北部を中心に,エジプト治安部隊への攻撃,軍の検問所付近での爆弾テロ等を敢行しています。 
(4)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が複数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人,日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
(1)北シナイ県,南シナイ県(アカバ湾に面したダハブからシャルム・エル・シェイクまでの沿岸地域を除く)
 :レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)。(滞在中の方は事情が許す限り早期の退避を検討してください。)(継続)
シナイ半島においては,イスラム過激派武装組織である「ISILシナイ州」が活発に活動しており,軍を中心に掃討作戦が強化されているものの,依然としてシナイ半島北部を中心に,軍・治安部隊への攻撃,軍の検問所付近での爆弾テロ等を敢行しています。北シナイ県の一部で非常事態宣言及び夜間外出禁止令が発令されています。

 ついては,同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また,既に同地域に滞在している方は,速やかに退避を検討してください。

(2)リビア国境地帯
:レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)。(継続)
 現在リビアは全土について「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」の危険情報を発出しています。リビアの治安情勢は更に不安定化してきており,リビアからエジプトへ武器や武装勢力の流入が懸念されています。

 ついては,リビア国境地帯への渡航・滞在については,どのような目的であれ止めてください。

(3)上記及び下記以外の地域
:レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
 反政府勢力等によるデモ活動及びそれに伴う軍・治安部隊との衝突は低水準で推移しているものの,主に警察や国軍を標的としたテロ,爆弾事件等が散発的に発生しています。
 警察と軍による対テロ作戦が砂漠地帯で行われています。2015年9月には,西部砂漠のエル・ワーハ(Al Wahat)地区で,メキシコ人観光客らが乗っていた4台の車両をテロリストと誤認し発砲し,エジプト人とメキシコ人を含む計12人が死亡,10人が負傷する事案等が発生しました。
 また,エジプト観光協会は所属の旅行会社に対し,2014年10月4日から西部及び南部方向への全ての砂漠旅行を中止するよう通達を出しています(なお、同年10月22日以降,白砂漠方面のみ旅行可能となりましたが,2015年10月8日より,再度禁止通知が発出されています。)。

 ついては,同地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には,在エジプト日本国大使館のホームページや報道等から最新の関連情報の入手に努めるとともに,電力施設,公共交通機関等主要インフラ施設や外国人を含め不特定多数の人が集まる場所への訪問は必要最小限にする,集会・デモが発生した場合はその場から速やかに離れる,治安当局をはじめとする政府関係施設・車両・要員,政党関係施設や外国関係施設には近づかない等,不測の事態に巻き込まれることのないよう細心の注意を払ってください。

(4)アレキサンドリア
 :レベル1:十分注意してください(引き下げ)
 同地域では,テロと呼べるような事案や目立った集会・デモはこの1年発生しておらず,治安状況は落ち着いています。また,主要道路や観光地に警察の検問所等を設置しており,厳重に県境を管理するとともに,市内は防犯カメラ等を駆使しつつ,多数の私服警察官を24時間体制で配置しています。

 ついては,アレキサンドリアの危険情報を「レベル1:十分注意してください。」に引き下げます。しかしながら,2015年にチュニジアの観光地で発生した銃撃テロ事件のようにアレキサンドリアの観光地でもテロ事件が発生する可能性は排除されないことに留意してください。

(5)大カイロ都市圏,ルクソールからアブシンベルまでを結ぶ幹線道路及びナイル川周辺地域,ハルガダ,シナイ半島のアカバ湾に面したダハブからシャルム・エル・シェイクまでの沿岸地域
:レベル1:十分注意してください(継続)
 同地域については,デモ及びそれに伴う衝突の規模及び件数は低水準で推移しています。また,主要な観光名所のほか,ルクソールからアブシンベルまでを結ぶ幹線道路及びナイル川周辺では,所管する観光警察等により,厳重な警備が行われています。しかしながら,2015年6月,ルクソール南部カルナック神殿付近で爆弾事件が発生し,治安関係者を含むエジプト人2人が負傷,実行犯も2人が死亡,1人が負傷する等,エジプトでも観光地においてテロ事件が発生する可能性は排除されません。また,2015年6月,カイロ県ヘリオポリス地区での検事総長殺害事件やギザ県の三大ピラミッド付近(ピラミッドエリアの正面入口の反対側に位置する砂漠地帯,観光客立入り禁止エリア)での警察官襲撃事件(警察官2名死亡),同7月,イタリア領事館付近の爆発事件(1名死亡,8名負傷)やイスラム過激派組織による外国人誘拐・殺害事件,同9月,ギザ県のモハンデシーン地区(カイロ市隣接の邦人が多く住むエリア)にあるスフィンクス・スクエア直近での爆弾事件(警察官等2名負傷),同11月,ギザ県アブルノムロス地区の検問所(サッカーラピラミッドに近い地域)襲撃事件(警察官4名死亡)が発生しました。2016年に入ってからは比較的落ち着いていましたが,12月9日,ギザ県のハラムストリートにおいて,警察車両を狙った爆弾事件(警察官6名死亡,警察官3名と一般市民4名負傷),同日,北部のカフル・エルシェイク県でも同様の警察車両を狙った爆弾事件(市民1名死亡,警察官3名負傷)が連続して発生しました。また,翌々日の11日,カイロ中心部のアッバーシーヤ地区のコプト教の教会を狙った爆弾事件(少なくとも25名死亡,49名負傷)も発生しました。
 
 同地域への渡航に当たっては,危険を避けて頂くため特別な注意が必要です。テロの脅威について十分に留意し,在エジプト日本国大使館のホームページや報道等から最新の関連情報の入手に努めるとともに,信頼できる現地受け入れ団体を確保するなど,その時々の現地事情を踏まえて行動してください。また,カイロとアレキサンドリア間の車両での移動は,早朝や夜間を避ける,電力,公共交通機関等主要インフラ施設や教会等外国人を含め不特定多数が集まる場所への訪問は必要最小限にする,集会・デモが発生した場合や不穏な動きを察知した場合にはその場から速やかに離れる,治安当局などの政府関係施設・車両・要員,政党関係施設や外国関係施設には近づかない等,不測の事態に巻き込まれることのないよう十分注意してください。

3.滞在に当たっての注意
 エジプトに渡航・滞在する方は,デモに伴う衝突やテロを含む不測の事態に巻き込まれないよう下記事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,累次発出しているスポット情報も参照しつつ,日本国外務省,在エジプト日本国大使館,現地報道等より最新の情報を入手するよう努めてください。
(1)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3ヶ月以上滞在する方は,大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/ )
 3ヶ月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )
(2)デモ・集会が発生している場所,テロの脅威がより高いと考えられる国内の政府関係施設,宗教施設には近づかないほか,多数の人が集まる場所に近づくことは必要最小限にしてください。デモ・集会に遭遇した場合には,すぐにその場から離れ,安全な場所で待機してください。デモや警戒中の治安部隊の写真撮影は絶対に行わないでください。
(3)万一,緊急に国外退避が必要となった場合に備え,パスポートとビザの有効期限を常に確認し,現金,クレジットカード及び航空券をすぐに持ち出せるよう準備しておいてください。また,緊急時に運航される航空機等においては正規航空運賃が適用される場合も多々あることから,所要の現金及びクレジットカードの残額は確認してください。
(4)抗議デモを発端とする混乱のほかに,日本人を含む外国人が被害者となる強盗,窃盗等の犯罪が発生していますので,引き続き一般犯罪に対しても十分注意してください。特に,社会的混乱が拡大した場合,それに乗じた犯罪が増加する可能性もありますので注意してください。

4.隣国のリビア、スーダン及びイスラエルについての危険情報にも留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在エジプト日本国大使館
 住所:81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo, Egypt(P.O.Box 500 Maadi)
 電話:(市外局番02)-25285910
   国外からは(国番号20)-2-25285910
 FAX:(市外局番02)-25285905
   国外からは(国番号20)-2-25285905
 ホームページ:http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/index.htm