グアテマラ | Guatemala

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2018年01月04日(日本時間)に失効しました。

グアテマラの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2016年11月28日

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●全土 :「レベル1:十分注意してください。」(継続)





【ポイント】
●デモ等が全国で散発しており,また首都グアテマラ市を中心に一般犯罪が多発しているので,滞在中は十分注意する必要があります。

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)グアテマラにおいては,政治的混乱はないものの,治安状況の改善を求めたり,生活必需品の価格高騰に反対するデモ等が全国で散発しています。また,首都グアテマラ市を中心に一般犯罪が多発しており,2015年の殺人事件は4,774件と,治安状況は依然として深刻です。このほか,グアテマラはメキシコやコロンビアからの麻薬組織の流入がみられ,南米と北米を結ぶ「麻薬の経由地」となっており,麻薬密売組織の活動が活発化しています。特にペテン県をはじめとする国境地帯では,組織的な麻薬密輸が行われ,麻薬組織間の抗争や麻薬にからむ犯罪が発生しています。

(2)青少年凶悪犯罪集団「マラス」による麻薬関連犯罪,一般市民に対する強盗,グループ間の抗争も多く,銃器による犯罪も増加しています。

(3)グアテマラでは,憲法で市民の銃器所持が認められており,現在,約47万件の銃砲所持許可が正規に発給されております。一方,国内には200万から300万丁もの違法銃器が出回っていると推測されており,それが正しければ,国内の銃の約80%以上が違法銃器であるということになります。闇市場で流通している銃器は,1996年に終結した内戦時代に使用されていたもののほか,国外から密輸入されたものや個人,軍・警察などから盗み出されたものです。政府は,銃器に関する法整備を実行し,取締りを強化していますが,銃器による犯罪水準は高い状態が続いております。

(4)グアテマラにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
 全土:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
(1)首都グアテマラ市を含む周辺地域
 首都グアテマラ市においては,貧困地域に青少年凶悪犯罪集団(マラス)が多数存在し,銃器を使用した組織間の抗争,麻薬関連犯罪や恐喝に応じない路線バス運転手の殺害等,凶悪な犯罪が多発しています。また,窃盗,強盗は昼夜,地域を問わず発生し,武装した一般市民が拳銃で犯人に反撃するなど,銃がはん濫しています。
 ア グアテマラ市第10区は,ソナ・ビバと呼ばれ,ホテル及びレストランが多数存在しますが,同区においては旅行者やビジネスマンの持ち物を専門に狙う強盗団が確認されており,昼間であっても単独行動の際は注意が必要です。また,最近では2016年8月に,在グアテマラ日本大使館の直近10mにおいて,休日の昼間に若者2人がバイクに乗った犯人に射殺される事件があり,銃撃戦の巻き込まれに注意が必要です。
 イ グアテマラ市第1,2,4,7,9区には,ディスコ,バー,風俗店等が存在し,若者が多く集まる地域です。同地域では一般客同士の喧嘩やマラスのグループ間抗争で銃器による殺人事件も頻発しています。また,路上駐車の車両を狙った窃盗も多発しています。グアテマラ市第1,4区は旧市街地であり,公共機関,商業施設,長距離バスの発着所などが存在し,多くの人が訪れる地域です。同地域は路上強盗や商業施設に対する強盗が多発しており危険です。最近の犯罪としては,2016年8月,第1地区の病院にてマラスのグループ間抗争が発生,犯行に自動小銃が使用されたため,市民2名が流れ弾に当たるなどして死亡しています。日本人旅行者が被害に遭った例としては,2013年10月,第1区の飲食店において,支払いの際に多額の現金が入った財布を従業員に見られ,従業員2名に羽交い締めにされた上,ナイフで脅され金銭を強奪されるという事件が発生しました。これらの地区では,昼間の人通りが多い場所であってもスリまたはひったくりはもとより,殺人事件及び強盗も頻発しています。
 ウ また,警察によると,グアテマラ市第1,3,5,6,7,11,12,13,18区内の特定の地域において,特に犯罪の発生率が高い状況にあります。この地域内には貧民街(谷や崖などの未開発地域や廃線となった鉄道の敷地を低所得者が不法占拠し住みついている)が存在し,殺人,強盗等の凶悪犯罪が多発しています。同地区はマラスの根城が存在し,特に危険です。
 エ グアテマラ市第13区アウロラ国際空港周辺では,空港利用者を狙った強盗事件が多発しています。空港施設内に荷物をチェックし実行犯に伝達する連絡役がおり,パソコンなどの高額電子機器を持っている人物に狙いをつけて襲撃し,車両と荷物を奪い取るという手口です。
 オ 上記以外の地区においても凶悪事件が発生しています。

(2)エスクイントラ県エスクイントラ市
 エスクイントラ市は,エルサルバドル・メキシコ間の陸上交通及びケツァル港(太平洋側の主要港)・バリオス港(大西洋側の主要港)間の陸上交通の要所であることから,麻薬犯罪組織やその他犯罪集団が多数存在し,銃器を使用した殺人,強盗など凶悪犯罪が多発しています。

(3)ケツァルテナンゴ県コアテペケ市
 コアテペケ市は,グアテマラ・メキシコ間の陸上交通の要所であり,多くの外国人が滞在しており,麻薬や銃器が多く出回っています。また,地域住民は気性が激しい傾向にあり,殺人事件が多発しています。

(4)国境地域
 国境地域は麻薬組織,強盗団,不法入国者等による犯罪が多く,治安当局による取り締まりが十分に行われておらず,全般的に治安が悪い状況が続いています。特にエルサルバドルとの国境は人や物の交流が多く,犯罪も多発しています。また,グアテマラと隣接するメキシコ南部チアパス州には,反政府組織サパティスタ民族解放軍(EZLN)が国境付近の密林地帯で活動しており,資金稼ぎのために旅行者等を対象として強盗,誘拐を行う可能性もあり危険です。ティカル遺跡等のあるペテン県においては観光開発が進んでいるもの,観光ルートを少しでもはずれた場所や,ベリーズ及びメキシコとの国境の密林地帯では,最近麻薬組織や強盗団の活動が活発化し,治安が良くないため不用意な行動は大変危険です。したがって,国境地域への渡航もしくは陸路での出国を検討されている方は,出発前に十分な安全対策をとるとともに,親族や知人に行動予定を知らせ,緊急時の備えをしておいてください。

つきましては,グアテマラへの渡航にあたっては,危険を避けていただくため,特別な注意が必要です。

3.滞在に当たっての注意
 滞在中は上記情勢及び次の事項に十分注意して行動し,危険を避けるようにしてください。さらに,日本国外務省,在グアテマラ日本国大使館,現地関係機関より最新の情報を入手するようにしてください。

(1)旅券法第16条により,現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

(2)在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

(3)グアテマラの医療事情は,首都グアテマラ市の私立病院を除き医療レベルは低く,衛生状態も劣悪で,重傷ではない怪我でも命を落としたり後遺症が残る場合があります。特に怪我や病気が重篤な場合,患者を首都,米国又は日本へ緊急移送する必要がありますが,この際に発生する緊急移送費のほか,海外における治療費は一般的に大変高額ですので,必ず事故,疾病,緊急移送に対して十分な金額をカバーできる海外旅行保険に加入するようお勧めします(クレジットカード付帯の保険では保証限度額が不足し,十分な治療を受けられない場合があります。)。また,出発前に,緊急事態に備えて,家族・知人等に自分の行動予定や連絡先をあらかじめ知らせておき,間隔を決めて定期的に連絡を取ることをお勧めします。
 現地の衛生・医療事情や医療機関に関する情報は,在外公館医務官情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/guatemala.html )も併せてご参照ください。

(4)単独行動(特に登山や遊泳,ウィンドウショッピング等の散策)は避け,夜間の外出は控えてください。

(5)徒歩での移動は避けてください。たとえ近距離でも車両で移動してください。日本人を含むアジア人は非常に目立つため,徒歩での移動は強盗犯の格好の標的となります。特に,ホテル周辺などは観光客を狙った犯罪が多発しています。また,強盗は犯行の前にターゲットを観察することが多いため,周囲に自分を観察している者がいないか等,自分の置かれた状況を常に客観的に意識するよう努めてください。

(6)バス及び流しのタクシーは利用しないでください。バス車内での犯罪が多発しています。特に,夜間及び早朝の便や頻繁に停車し乗降客が多い便では強盗,スリが多く,また,眠っている間にスリ被害に遭うケースが多発しています。犯罪集団によるバス運転手・車掌殺害事件が頻発しており,更に危険な状態に陥っています。犯罪集団は,バス運転手からみかじめ料をゆすりとり,拒否した場合は殺し屋を雇って殺害します。また,流しのタクシーを利用した乗客が強盗被害に遭うケースも増えています。その手口は,客を乗せた後,仲間が待機しているところまで連れていき,その仲間を乗車させ,銃器により脅して金品を奪うというもので,日本人旅行者も被害に遭っています。
 つきましては,以下の点を参考に,危険を避けるようにしてください。
 ア 私有車,レンタカー,知人の車両等を利用する。
 イ 首都圏内でタクシーを利用する際は,大きなホテルに所属しているタクシー又は料金メーターを設置している無線タクシー(TAXI AMARILLO社:電話〔国内〕2470-1515等)を利用する。
 ウ 国内の長距離移動の際は,「カミオネタ」や「コリエンテ」と呼ばれる二等バスは避け,比較的安全な旅行会社等のシャトルバス又は「プルマン」と呼ばれる一等バスを利用する。夜間及び早朝の移動は避け,車内では居眠りをしないよう注意する(夜間及び早朝の便は交通量の少ない時間帯であるため,強盗団に襲われる確率が高い。)。頻繁に停車し乗降客が多い便では強盗,スリが多く,また,眠っている間にスリ被害に遭うケースが多発しています。なお,グアテマラ・フローレス間は航空便が就航しているので,航空便の利用をお勧めします。

(7)外出時は所持金を分散し,高価なサングラスや時計,ハンドバッグ,アクセサリーなどを身に着けず,できるだけ現地の人と同じような服装をし,目立たないよう心掛けてください。また,携帯電話の窃盗,強盗も多発していますので,携帯電話は目立たないように携行し,バス内では電源を切るか着信音が鳴らないように設定してください。その他,デジタルカメラ,ノートパソコンなど高価な携行品は,外部から見て分からないように携行する等の注意が必要です。

(8)施錠設備の整っていない宿泊施設での窃盗被害が多発していますので,施錠設備の整っていない宿泊施設の利用は避けてください。また,部屋の鍵が南京錠のみであったり,貴重品用セーフティボックスのない施設はできるだけ利用しないでください。やむを得ず,これらの宿泊施設を利用する場合,外出時は貴重品を携行してください。また,日本人が銀行から預金を引き出した直後に強盗に遭うケースが多く見受けられます。2012年3月には,ATMで現金を引き出した在留邦人が追跡され,殺害される事件が起こりました。銀行内で手引きをしている者や出入口で観察している者がいる可能性がありますので,多額の現金を引き出す際は十分な注意が必要です。

(9)強盗に遭った場合は生命を第一に考え,絶対に抵抗しないでください。銃器を持った強盗が増加しており,安易に発砲する場合が多いので,要求には素直に応じるようにしてください。また,金目のものを何も所持していない場合,逆上して腹いせに発砲するケースもありますので,200ケツァル程度(約3,000円)の現金を常に持ち歩くようにしておいたほうが良いでしょう。その際,クレジットカードや多額の現金等を入れた財布とは別の財布に入れ,財布ごと渡せるようにしておくと被害を最小限にとどめられると思われます。また,渡す際には自ら衣服のポケットやバッグから取り出そうとすると,武器を取り出すと誤解され,発砲されるおそれがありますので,財布の所在を伝え犯人に取らせるようにしたほうが良いでしょう。

(10)見知らぬ人物から飲食物を勧められた場合,不用意に口にしないでください。旅行者などに親しげに話し掛け,睡眠薬を混入した飲食物を勧め,旅行者が意識を失った隙に金品を奪い取る睡眠薬強盗が観光地やバス内で発生しています。このような犯罪に使用される薬は強力で,後遺症が残ったり死に至る場合もありますので,十分注意が必要です。

(11)誘拐については,被害の対象が富裕層のみならず,中流層にも広がっているほか,都市部を中心に短時間誘拐が多発しています。また,外国人も被害に遭っていますので注意が必要です。同種の事件に遭わないためにも,普段から「目立たない服装」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の三原則を念頭に置き,身の周りの変化等にも注意を払うよう心掛けてください。

4.なお,隣国のメキシコ,ベリーズ,ホンジュラス及びエルサルバドルにはそれぞれ危険情報が発出されていますので,ご留意ください。

(問い合わせ先)
○外務省海外安全相談センター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
               https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/ (スマートフォン版)
               http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
○在グアテマラ日本国大使館 :
 住所:10 Piso, Edificio Torre Internacional,Avenida Reforma, 16-85, Zona 10,Ciudad de Guatemala, 01010 Guatemala, C.A.
 電話:2382-7300
   国外からは(国番号502)-2382-7300
 FAX:2382-7310
   国外からは(国番号502)-2382-7310
 ホームページ:http://www.gt.emb-japan.go.jp/mainJA.htm