イスラエル | Israel

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2018年02月28日(日本時間)に失効しました。

イスラエル及びヨルダン川西岸地区・ガザ地区についての海外安全情報(危険情報の発出)(更新)

2016年10月19日

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【危険度】
●ガザ地区及び同地区との境界周辺
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
(滞在中の方は事情の許す限り早期に退避してください。)(継続)

●ヨルダン川西岸地区(以下「西岸地区」(ジェリコ,ベツレヘム,ラマッラ及びこれら3都市とエルサレムを結ぶ幹線道路,西岸内の国道1号線及び90号線を除く))及びその境界周辺
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●レバノン国境地帯
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●上記以外の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ガザ地区及びその境界周辺を始め「レベル3:渡航中止勧告」を発出している地域は,不測の事態が発生する可能性があるため立ち入らないでください。
●テルアビブやエルサレムを始め「レベル1:十分注意」を発出している地域においても不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)パレスチナ自治区
 パレスチナ自治区は西岸地区とガザ地区とに分かれます。西岸地区は,アッバース大統領を長とするパレスチナ自治政府が管轄する地域です。ガザ地区は,イスラエルがテロ集団としているハマス(イスラム過激派組織)により実効支配されており,また,他にも過激な勢力が活動しているため,不安定な情勢にあります。
 2014年6月末以降,イスラエルとハマス間において約50日間にわたり戦闘が行われましたが,同年8月26日に停戦合意が成立し,同年9月23日には恒久的な停戦定着のための間接交渉が開始されました。その後,暫くはガザ地区からのロケット弾着弾等の事例はみられませんでしたが,2015年4月23日以降,散発的にガザ地区からロケット弾の発射が確認されており,その度毎にこれに対するイスラエル軍の限定的な空爆が行われています。なお,西岸地区・ガザ地区へは移動の制限等があり,在イスラエル日本大使館による迅速な邦人保護業務が困難な状況です。

(2)イスラエル北部地方
 レバノン国境地帯においては,レバノン南部を事実上支配するイスラム教シーア派組織ヒズボラの動向により,不測の事態が発生する可能性があります。
 また,ゴラン高原のシリア側については,北部にシリア政府軍,南部に反体制派(主にイスラム過激派組織シャーム征服戦線(旧ヌスラ戦線))が存在しており,常に最新の政治・治安状況に注意する必要があります。

(3)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
(1)ガザ地区及び同地区との境界周辺
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
(滞在中の方は事情の許す限り早期に退避してください)(継続)
 2014年6月中旬のイスラエル人少年3名の誘拐・殺害事件及び同年7月のパレスチナ人少年の誘拐・殺害事件以降,ガザ地区からのロケット弾及び迫撃砲の発射が徐々に増加したため,イスラエル軍はガザ地区への大規模な空爆を開始するなど,約50日間にわたってイスラエル・ハマス間で戦闘が行われました。同年8月26日に両者の間で停戦合意が成立し,同年9月23日には恒久的な停戦に向けたイスラエルとパレスチナの間の間接交渉が行われ,暫くはガザ地区からのロケット弾等の着弾事例はみられませんでした。
 しかし,2015年4月23日以降,散発的にガザ地区からロケット弾の発射が確認されています。2016年8月までに33回のロケット弾の発射・イスラエル領内への着弾が確認され,その度毎に,これらに対するイスラエル軍の限定的な空爆が行われています。
 その間,2015年10月16日及び23日には,ガザ地区との境界(スデロット付近)にて,イスラエル国防軍とパレスチナ人の衝突が発生し,国防軍の発砲等により,パレスチナ人7名が死亡,複数名が負傷する事態となりました。
ガザ地区においては,ハマスの今後の動向等によっては,再び不測の事態が発生する可能性は否定できず,引き続き,予断を許さない状況にあります。
 なお,最近,ガザ地区から主に発射されている迫撃砲の射程距離は概ね10kmとみられているため,同地区との境界周辺地域においては留意してください。

 つきましては,同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また,滞在中の方は,事情の許す限り早期に退避してください。

(2)西岸地区(ジェリコ,ベツレヘム,ラマッラ及びこれら3都市とエルサレムを結ぶ幹線道路並びに西岸内の国道1号線及び90号線を除く)及びその境界周辺
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
 同地域の治安状況は,ガザ地区に比べれば安定しており,パレスチナ自治政府は,米国等の支援を得つつ治安改善に積極的に取り組んでいるほか,イスラエル側との治安協力も行っています。
 ただし,西岸地区においてもハマス,イスラミック・ジハード等の過激派組織は存在しており,また,パレスチナ人によるデモや投石,それに伴うイスラエル国防軍とパレスチナ人との衝突は日常的に発生し,死傷者が出る事案も発生しています。西岸地区各地に存在するユダヤ人入植地も潜在的な対立要因となっており,ユダヤ人入植者とパレスチナ人との間で衝突が発生しています。2015年10月1日,11月13日及び19日に,入植地において,パレスチナ人によるイスラエル人を狙った銃撃事件が発生し,計6名のイスラエル人が死亡しました,2016年1月17日及び25日,2月18日及び26日には,パレスチナ人によるナイフを使用した刺傷事件が発生し,4名のイスラエル人が死亡しています。これらの攻撃事案に対しては,イスラエル側治安当局による現場での容疑者射殺等が頻発し,2015年10月から16年3月までの間に発生したパレスチナ人の死者数は195名にのぼりました。暴力の応酬によりイスラエル・パレスチナ双方に犠牲者が出ており,その後も散発的に暴力事案は発生しています。
 また,西岸地区においても,ハマス等の過激派組織の支持者は存在しており,テロや誘拐等不測の事態が発生する可能性は排除されません。

(3)レバノン国境地帯
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
 2015年12月19及び20日,レバノン領よりイスラエル北部ナハリア市周辺にロケット弾が撃ち込まれました。ロケット弾は,農地,開拓地に着弾し,人的被害はありませんでしたが,これを受けて,イスラエル空軍による報復攻撃が実施されました。
 2016年に入ってからは小康状態にあるものの,レバノン南部を事実上支配し,イスラエルを敵視するヒズボラは,イスラエルによって占領されている「シェバ農場」の返還を求めており,今後も引き続き同農場を巡る紛争が発生する可能性があります。
 また,ゴラン高原(シリア領(イスラエル実効支配))においては,2015年1月27日,シリア領から発射されたロケット弾少なくとも2発が着弾し,翌28日にはレバノンとの国境付近でイスラエル軍の車両がレバノン領内からの対戦車ミサイルの攻撃を受け,兵士2名が死亡,7名が負傷する事案が発生しました。2016年9月に入り,シリア領から発射された迫撃砲弾の着弾が複数回確認されております。
 
 つきましては,同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。

(4)上記以外の地域
 :「レベル1:十分注意してください。」(継続)
 基本的に治安は落ち着いています。しかし,国内のいかなる場所においても,ユダヤ人に対するパレスチナ人の襲撃と,これに起因する暴動などが突発的に起こる可能性があります。
 また,国内のいかなる地域においてもガザ地区,レバノン南部及びゴラン高原シリア側から不時に発射されるロケット弾等が着弾する可能性があるため,ロケット弾等の発射情報について常に注意を払ってください。防空サイレンの吹鳴が聞こえた場合には,直ちに直近のシェルターもしくは十分に厚みがあるコンクリート製の建物内に避難してください。
 加えて,次の地域においては,特に注意してください。
ア ガザ地区との境界周辺から概ね40km圏内の地域
 2014年8月下旬以降,暫定的な停戦は概ね守られ,ガザ地区からイスラエル領に向けたロケット弾の着弾等の事例は暫くみられません。ロケット弾の射程距離は,概ね40kmとみられています。なお,2015年4月23日以降は,散発的に射程距離が概ね10kmとみられる迫撃砲の発射が確認されるようになっています。
 同地域に渡航・滞在を予定されている方は,恒久的な停戦に向けた交渉の情勢等,政治,治安状況についての最新の情勢を確認し,在イスラエル日本国大使館や現地情勢に詳しい現地の関係者などとよく相談されることをお勧めします。
イ ジェリコ,ベツレヘム,ラマッラ及びこれら3都市とエルサレムを結ぶ幹線道路,西岸地区内の国道1号線及び90号線
 同地域においては,パレスチナ自治政府の治安機関は,治安の維持に力を注ぐとともに,特に外国人居住者または旅行者の保護を重視していることから,大規模なテロ事案等発生件数は減少しており,治安は比較的安定しています。
 しかし,情勢の変化によっては,急激に緊張が高まる可能性があり,幹線道路に臨時検問所が設置されたり,夜間などに検問所が閉鎖され通過できなくなる場合もありますので十分注意してください。
 なお,エルサレムから死海を訪れる場合及び,イスラエル南部から北部への移動等のために西岸地区内で国道1号線や国道90号線を利用する場合は,国道から外れた道路に入り込まないよう注意してください。
ウ 上記以外の地域,(テルアビブ,エルサレムを含む)
 ユダヤ人及びイスラエル治安当局に対するパレスチナ人の襲撃事案に端を発する一連の衝突が比較的頻繁に発生しています。
 2015年10月3日以降,エルサレム旧市街のイスラム教徒地区やダマスカス門付近を中心にナイフを持ったパレスチナ人青年が兵士等を襲う事件が多数発生しています。また,エルサレムでは4月中旬にバス爆破事件があり,最近はパイプ爆弾を使った路面電車を標的とした未遂事件も発生しています。また,テルアビブにおいても,2016年1月1日午後には,テルアビブ市内のディーゼンゴフ通りのパブにおいて,アラブ系イスラエル人による銃乱射事件が発生,3名が死亡,8名が重軽傷を負いました。4月以降,発生件数は減少し,小康状態が続いていましたが,6月8日夜,テルアビブ中心部サローナ・マーケットのカフェにおいて,パレスチナ人2名による銃乱射事件が発生し,4名が死亡,16名が重軽傷を負う事件が発生しました。これら都市以外でも,テロ事案は散発しており,引き続き緊張状態にあります。
 このほか,入植地問題や安息日における工場の営業等のこの地域特有の問題に根ざしたデモが頻繁に発生しており,暴力的な事件に発展することもあります。特にエルサレムは複雑な政治情勢下にあるほか,イスラエルとパレスチナの直接的な接点にも当たるので,これらの地域への渡航に当たっては特別な注意が必要です。不測の事態に巻き込まれないためにも,事前の情報入手,デモ集団には近づかない等の対応をとるとともに,情勢如何によっては,急に緊張が高まる可能性のあることを常に念頭に置きつつ,一般犯罪への対応も含め,常に十分な注意を払って行動してください。

3.滞在に当たっての注意事項
 滞在中は,下記事項に十分注意して行動し,危険を避けるよう心掛けてください。また,日本国外務省,在イスラエル日本国大使館,現地関係機関,報道等より,最新情報の入手に心掛けてください。
(1)当地に3か月以上滞在される方は,「在留届」の提出が義務づけられており,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在イスラエル日本国大使館に在留届を必ず提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はイスラエルから転出するときも,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は,在留届電子届出システム(http://ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在イスラエル日本国大使館まで送付してください。

(2)在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)についても,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非活用してください。

(3)イスラエル領内における注意事項
ア 国内の移動に際しては,タクシーやチャーターバス等の交通手段を利用し,テロ活動の標的になりやすい路線バス,シェルート(小型乗り合いバス)等の利用は避けることをお勧めします。電車を利用する際も十分な注意を払ってください。
イ レストラン,カフェ,ショッピングセンター,スーパーマーケット,青空市場,バスターミナル,歩行者専用道路(エルサレムのベン・イェフダ通り等),ディスコ,遊興施設,路線バス内,バス停等多数の人が集まる場所はテロ活動の標的になりやすいことに留意し,訪問時間を最小限にとどめる,不審者や不審物に近づかないなどの安全対策をとってください。
ウ イスラエル当局は,テロ防止対策を重要視し,厳重な警備体制を執っています。空港,ホテル,レストラン,ショッピングセンター等への入場時における検査のほか,道路における検問も行っています。こうした検査・検問には協力的に対応するとともに,誤解を与えるような言動をとらないよう注意してください。
エ 多数のイスラエル軍兵士が集まっている場所,分離壁を含む軍事施設等は,衝突が発生する可能性が高いため,近づかないようにしてください。なお,軍事施設や兵士等を撮影する場合には,必ず事前に関連部署から許可を得る必要があります。無許可でカメラ等を向けると不審者として拘束・逮捕されたり,カメラ,撮影機器等を没収されることがありますので,誤解を招くような行動は慎んでください。
オ デモ・集会等は衝突や騒擾に発展する可能性があるため,遭遇した際は直ちにその場から離れるよう心掛けてください。また,大規模なデモやテロ事件が過去に多発した場所等では,不審物処理に伴う道路封鎖や車両検問が頻繁に行われていますので,十分注意してください。
カ ゴラン高原(イスラエル実効支配地域。日本政府はこの地域をイスラエル領として認めていません。)は,シリアについての海外安全情報(危険情報)「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」が発出されています。同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また既に滞在されている方は,直ちに同地域から退避してください。

(4)西岸地区における注意事項
 西岸地区への入出域を管理する検問所では,パスポートの提示を求められるとともに,情勢によっては道路が閉鎖されたり,通過が許可されない場合もあります。また,多数のイスラエル軍兵士が集まっている場所,分離壁を含む軍事施設,パレスチナ自治政府施設,難民キャンプ,工場及びデモ等には近づいたり写真を撮ったりしないようにしてください。
 また,欧米人がヒッチハイク中に誘拐事件等,犯罪に巻き込まれた事例があります。西岸地区内でヒッチハイクしないようにしてください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課
 電話:(代表)03-3580-3311(内線2306)
○外務省領事局邦人テロ対策室
 電話:(代表)03-3580-3311(内線3407)
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
○在イスラエル日本国大使館
 住所:Museum Tower 19th & 20th Floor, 4, Berkowits St, Tel-Aviv 6423806, ISRAEL
 電話:(市外局番03)695-7292
   国外からは(国番号972)3-695-7292
 FAX:(市外局番03)691-0516
   国外からは(国番号972)3-691-0516
 ホームページ:http://www.israel.emb-japan.go.jp/
○在ラマッラ出張駐在官事務所(在ラマッラ日本政府代表事務所)
 住所:3rd Floor of VIP2, 200 Yazour Street, Al-Bireh, Ramallah
 電話:(市外局番02)241-3120,241-3121
   国外からは(国番号972)2-241-3120,2-241-3121
 FAX:(市外局番02)241-3123
   国外からは(国番号972)2-241-3123
 ホームページ:http://www.ps.emb-japan.go.jp/