カザフスタン | Kazakhstan

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2017年03月06日(日本時間)に失効しました。

カザフスタンについての海外安全情報(危険情報)の発出(更新)

2016年10月13日

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【危険度】
●カザフスタン全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●カザフスタン全土では,イスラム過激派によるテロ活動及び麻薬犯罪が発生するおそれがあり,また,経済的困窮等を背景とする一般犯罪が多発していますので,十分注意が必要です。
●6月にアクトベ州,7月にはアルマティ市においてテロ事件が発生したことから,全土に対して国家保安委員会によるテロ警戒レベル「黄」が発出されており,今後の情勢を注視していく必要があります。

☆ 詳細については,以下の内容をよくお読みください。



1 概況
(1)現在,カザフスタンでは,6月にアクトベ州(これまでは「アクチュビンスク州」(ロシア語)と表示しておりましたが,今後は,現在現地で一般的に呼称されている「アクトベ州」(カザフ語)とします)で,また,7月にはアルマティ市において,テロ事件が発生したことから,全土に対してカザフスタン国家保安委員会によるテロ警戒レベル「黄」が発出されています。これは,カザフスタンにおけるテロ警戒レベル3段階のうち,一番低いもので,市民の日常生活に制約が加えられるものではありませんが,上記2つのテロ事件では実行犯らについて,ISILとの関連も指摘されており,今後の情勢を注視していく必要があります。
 また,これまでに,カザフスタンにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(2)一般犯罪についても,1月から7月までの間の,殺人,傷害,窃盗,薬物犯罪等を含む犯罪登録件数が23万8,473件と,相変わらず犯罪が多発していることを示しており,厳しい情勢にあると言えます。

2 地域別情勢
カザフスタン全土:レベル1:十分注意してください。(継続)
(1)カザフスタンでは,現在テロ対策が重要な課題となっており,国家保安委員会にテロ対策センターを設け,同センターを中心に政府機関が一体となってテロ対策を行っていますが,国内を過激主義者が移動したり拠点を設営して,浸透していく可能性があり,偶発的に邦人がテロや誘拐事件に巻き込まれる可能性は否定できないことから,情勢の変化には十分な注意が必要です。なお,2016年に入り,テロ容疑として捜査が行われている主な事件は次のとおりです。
○6月5日,アスタナ時間15時45分(現地アクトベ時間14時45分)頃及び16時45分頃(同15時45分)頃,複数の男がアクトベ市内の銃砲店を襲撃,さらに警察施設を攻撃し,治安部隊との間で銃撃戦が行われました。事件発生後,アクトベ州内で逃走していた犯人は全て逮捕されましたが,この事件では,警察官や民間人等,15名が死亡,12名が負傷しました。
○7月18日,アルマティ市に所在する同市アルマリ地区内務局アルマリ地区支部(警察署)において,男1名が警察官の銃を奪って発砲する事件が発生しました。男は逃走しながら警察官等に銃撃を加えるなどし,逮捕されるまでの間に,警察官4名,国境警備隊員1名,市民1名を殺害し,警察官3名,市民3名を負傷させました。
 このほか,国家保安委員会副議長が議会において,2016年中,多くの市民が集まる場所でのテロを含む9件の過激主義的暴力活動の実行を阻止したとを発表しています。

(2)カザフスタンは地理的要因から,ユーラシア大陸の麻薬の通過地域になっており,治安当局も国境等を中心に取締りを強化していますが,摘発の度に第三国への密輸目的の薬物ばかりでなく,国内での販売目的の薬物も多く押収されており,また,多くの薬物中毒者が病院等に収容されていることを鑑みると,カザフスタン国内でも薬物がまん延している状況にあると見られます。麻薬犯罪は他の凶悪犯罪やテロ行為と結びつくことも多く,麻薬中毒者による殺人,強盗等の凶悪事件と共に,麻薬密売組織と治安当局との衝突等,治安状況の変化には注意が必要です。なお,2016年麻薬と関連した主な報道は以下のとおりです。
○7月2日,アクタウ州にて,治安当局による麻薬取締りの特殊作戦が行われ,賃貸アパートにマリファナ19kgを違法に保管していた地元住民が逮捕された。逮捕された者は,自宅アパート内にマリファナを15の袋に分けて保管していた。
○8月23日,ペトロパブロフスク市内務局の発表によると,ジャンブル州シュ地区において,郵送によりマリファナを受け取っていた女性が逮捕された。逮捕の際,女性の自宅からは,乾燥マリファナ16kg,ハッシシ500gが押収された。
○9月14日,カザフスタン内務省は,インターネットを利用し,カザフスタン国内で麻薬を販売していた犯罪グループを摘発した。このグループは,20歳から25歳までの者達8名で,スイス,ロシア,カザフスタンの有名大学の学生であった。摘発の際にグループが利用していた賃貸アパートを捜索した結果,約20kgの麻薬等が押収された。

(3)一般犯罪の形態も組織化・凶悪化・多様化しており,都市部であっても,若者同士や知人同士の些細な口論から外傷性銃やけん銃の発砲事件に発展するといった事件が発生しています。住宅街,バザール(市場),繁華街等では,外国人をねらった窃盗,強盗にも注意が必要です。邦人が被害に遭う地域としては,南部のアルマティ市やシムケント市とその周辺が多い傾向にありますが,アスタナでも散見され注意が必要です。。

3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)滞在中は,下記の事項や外務省や在カザフスタン日本大使館が公表している安全情報,さらに各種報道等を良く確認し,危険を避けるよう努めてください。(1)カザフスタン国内のテロ情勢に十分留意すると共に,カザフスタンで活動する過激主義者と,周辺国に存在するテログループの連携によるテロ活動も考えられることから,周辺国の治安情勢にも十分注意してください。

(2)テロに関する警戒として,下記の点にも留意してください。
○公共機関や公共の場所等で,持ち主が分からない物(例:カバン,箱,包み,袋,ケース,特に,これらでケーブルや何らかの機械装置が見える物)が無造作に置かれているのを見つけた場合や,一見不審と認められる者を見た場合は注意してください。
○中身の分からない物を運ぶように依頼された場合は,応じないでください。
○最新の治安情勢を確認するため,テレビやラジオ等によるニュースを良く確認してください。
○テロ予防等の目的で警察による街中での警戒が強化されており,警察官から声をかけられた場合は,求めに応じてパスポートを提示する等,協力してください。なお,外出の時パスポートを携帯する際は,紛失に十分注意してください。

(3)夜間の不要不急な行動や単独での行動は避け,安全確保に努めてください。

(4)街中で,複数の警察官が急いでむかっている方向や,罵声や悲鳴のような騒ぎ声が聞こえる方向には,絶対に近寄らないでください。

(5)もし,何らかのトラブルに巻き込まれた場合で遭っても,ロシア語,カザフ語以外はほとんど通じませんので,現地語を理解する信頼の置ける方と行動を共にするようにしてください。

(6)万が一,滞在中に不測の事態が発生した場合には,自宅や職場又は周辺のホテル等,連絡手段の確保しやすい場所に速やかに避難するとともに,事態が沈静化するまで待機して,自らの安全を確保するよう努めてください。

(7)海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え必ず在カザフスタン大使館に「在留届」を提出してください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html
また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/ (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
 ○在カザフスタン日本国大使館
  住所:5F, Kosmonavtov Str.62, Micro-district Chubary, Astana city,
     Republic of Kazakhstan
  電話: (市外局番7172) 977-843
     国外からは (国番号7) -7172-977-843
  ファックス: (市外局番7172) 977-842
     国外からは (国番号7) -7172-977-842
  ホームページ: http://www.kz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html