トルコ | Turkey

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2016年10月31日(日本時間)に失効しました。

トルコについての海外安全情報(危険情報)の発出【アンカラ中心部(チャンカヤ区,イェニマハッレ区,エティメスグトゥ区,ママック区,アルトゥンダー区,ケチオーレン区,ギョルバシ市)及びエセンボア空港に「レベル1:十分注意してください。」の危険情報を新規発出】

2016年08月17日

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【特記事項】
○アンカラ中心部(チャンカヤ区,イェニマハッレ区,エティメスグトゥ区,ママック区,アルトゥンダー区,ケチオーレン区,ギョルバシ市)及びエセンボア空港に「レベル1:十分注意してください」の危険情報を新規発出
○クーデター未遂事件にともなう情勢及びトルコ各地におけるテロに関する注意喚起

●シリアとの国境地帯,イラクとの国境地帯の一部
 :「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
●ディヤルバクル県及びイラクとの国境地帯
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
●ハッカーリ県,シュルナク県,ハタイ県,キリス県,ガジアンテップ県,シャンルウルファ県,マルディン県(以上,シリア及びイラクとの国境地帯を除く)
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
●アンカラ中心部
 :「レベル1:十分注意してください。」(新規)
●イスタンブール県,東部11県(トゥンジェリ,エラズー,ビンギョル,ムシュ,ビトリス,ヴァン,ウードゥル,カルス,アール,エルズルム,エルジンジャン)及び南東部3県(バトマン,シールト,アドゥヤマン)
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

【特記事項】
○アンカラ中心部(チャンカヤ区,イェニマハッレ区,エティメスグトゥ区,ママック区,アルトゥンダー区,ケチオーレン区,ギョルバシ市)及びエセンボア空港に「レベル1:十分注意してください」の危険情報を新規発出
2015年後半以降,アンカラにおいて以下の大規模なテロ事件が発生しました。多くの一般市民も犠牲となっており,今後もテロの発生に警戒する必要があります。
 2015年10月10日,アンカラ中心部スフヒイェ地区のアンカラ駅前において,左派系団体が主催する集会を狙った自爆テロが発生し,103人が死亡,200人以上が負傷しました。犯行声明は確認されていませんが,イスラム過激派組織ISILによるものとみられており,2人の自爆テロ犯人を支援したとされる約20人が治安当局に拘束されたと報じられています。
 2016年2月17日,アンカラ中心部に所在する空軍司令部付近において軍車両を狙った自動車爆弾テロが発生し,29人が死亡,80人が負傷しました。このテロについてはクルド労働者党(PKK)関連組織である「クルディスタン解放の鷹(TAK)」が犯行声明を発出しました。
 2016年3月13日,アンカラ中心部にあるクズライ地区のバス停留所付近において自動車爆弾テロが発生し,一般市民37人が死亡,125人が負傷しました。本事件についても,TAKが犯行声明を発出しました。
 その他,実際にはテロの発生はありませんでしたが,5月19日の「アタテュルク記念日及び青年・スポーツの日」の祝日を捉えたアタテュルク廟及び在トルコ米国大使館等を標的としたテロ計画や,5月22日の与党・公正発展党(AKP)の臨時党大会を標的としたテロ計画の存在が報じられています。
 アンカラには,テロの標的なり得る軍・治安当局の本部や,政府機関,国会施設,各国大使館や観光施設,交通機関,ショッピングモール等の公共施設が多数存在していることから,最近のテロを巡る上記のような情勢を考慮すれば,今後もテロの発生に警戒する必要があります。 
 また,治安当局によるクーデター関与者の拘束時における衝突や,クーデター関与者が拘束されている警察署や法廷が開かれる裁判所に対する抗議行動等,予期せぬ事態の発生も懸念されます。

 つきましては,アンカラ中心部(チャンカヤ区,イェニマハッレ区,エティメスグトゥ区,ママック区,アルトゥンダー区,ケチオーレン区,ギョルバシ市)に「レベル1:十分注意してください。」の危険情報を新たに発出します。同地域へ渡航する際は,最新の治安情報の入手に努め,デパートや市場等不特定多数の人が集まる場所・公共交通機関,政府・軍・警察関係施設,欧米関連施設等を訪れる際には十分注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど,安全確保に十分注意してください。

○クーデター未遂事件にともなう情勢及びトルコ各地におけるテロに関する注意喚起
(1)2016年7月15日,軍の一部勢力が戦車等を出動させ,蜂起する行動を起こしました。アンカラにおいては,国会議事堂や,参謀本部,ジャンダルマ,治安機関に対し,戦闘機やヘリコプター等を用いた砲撃がなされました。
 イスタンブールにおいては,アジア側とヨーロッパ側を繋ぐボスポラス海峡の2本の大橋がクーデター派によって封鎖されました。また,アタテュルク国際空港に戦車をはじめとする部隊が展開され、同空港へのアクセスが遮断されました。
 アンカラとイスタンブールでは,市民がクーデターへの抗議行動に出たこともあり,多数の市民が死亡しました。
 クーデターは未遂に終わり,情勢は安定し始めていますが,多数の軍・治安当局関係者等が拘束され,免職等の処分が科されました。
 7月20日には非常事態宣言(3ヶ月間)が発出されました。非常事態宣言は,クーデター派とみられるギュレン派の一掃が目的とされており,市民への影響はないと発表されていますが,今後,事件関与者が拘束されている警察署や,法廷が開かれる裁判所に対する抗議行動等,予期せぬ事態の発生も懸念されます。つきましては,最新の治安情報の入手に努め、不特定多数の人が集まる場所を訪れる際には周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場所を離れるなど安全確保に十分注意してください。
(2)2015年10月に首都アンカラにおいて大規模なテロ事件が発生して以降,アンカラ,イスタンブール,ブルサなど在留邦人が多く居住する,あるいは邦人旅行者が多く訪れる都市においてもテロ事件が発生しています。近年,トルコにおけるテロ事件は,主に軍や警察等治安当局をはじめとする政府関連施設を標的とするものでしたが,最近では,軍や警察を狙ったテロに偶然巻き込まれるというだけでなく,外国人旅行者を直接のターゲットとしたテロやアタテュルク空港におけるテロのように無差別のテロも発生しており,十分な注意と警戒が必要です。
 
 つきましては,外務省が発出する海外安全情報(スポット情報),日本国大使館,日本国総領事館が発出する領事メールによる注意喚起やホームページの情報を参考にするとともに,常に最新治安関係情報を入手するように努めてください。

1. 概況
(1)シリア情勢の悪化に伴い,現在トルコには約270万人のシリア難民が流入しており,そのシリア難民に混じりイスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)関係者が紛れ込んでいると言われています。
 2015年7月,トルコ南東部シャンルウルファ県スルチュにおいてISILによると見られる自爆テロ事件が発生し34人が死亡しました。同年10月には,アンカラ中心部スフヒイェ地区のアンカラ駅前において,左派系団体が主催する集会を狙った自爆テロが発生し,103人が死亡,200人以上が負傷しました。また,2016年1月,多くの外国人観光客が集まるイスタンブールのスルタンアフメット広場近くにおいて自爆テロが発生し,ドイツ人旅行者12人が死亡した他,同年3月19日にはイスタンブール市内新市街中心部イスティクラル通りにおいて自爆テロが発生し,イスラエル人旅行者など4人が死亡しました。さらに,同年5月1日には,ガジアンテップ県警察本部への銃撃及び自爆テロが発生し2人が死亡したほか,6月28日には,イスタンブールのアタテュルク国際空港において,ISILメンバーと見られる武装グループによる銃撃及び自爆テロが発生し,45人が死亡,200人以上が負傷しました。
 トルコは現在ISILに対する取締りを強化しており,5月6日には,ガジアンテップ県オーウゼリにおいて,トルコからシリアへの越境を試みたISIL戦闘員3人が殺害され,11人が負傷しトルコ治安部隊に拘束されているほか,ガジアンテップ警察が5月中旬に実施した捜査により70人のISIL関係者が拘束されています。また,5月24日には,ブルサ県において治安当局により実施された一斉捜査オペレーションでISIL戦闘員12人が拘束されるなど,いまだトルコ国内各地にISIL関係者が潜伏しているものと見られており,今後もISILによるテロ活動のおそれがあります。
(2)長年,トルコ当局に対する攻撃を繰り返してきた反政府武装組織「クルド労働者党(PKK:別名「クルド人民会議(KONGRA-GEL)」)については,2013年3月以降,トルコ政府との間で進行中であった和平プロセスは2015年7月以降停止しています。2015年7月以降,トルコ政府は,ISILに加えイラク北部及びトルコ国内のPKKに対する空爆も実施するとともに,テロリストに対する取締りを強化し,多くのPKK関係者を拘束しています。トルコの東部及び南東部等においてPKKによる警察及び軍関係施設等に対するテロ活動が頻発しており,今まで発生がみられなかった周辺の県にも拡大しています。
 また,2015年12月23日には,PKKの関連組織とみられる「クルディスタン解放の鷹(TAK)」が,イスタンブールのサビハ・ギョクチェン空港の駐機場に向けて空港外から迫撃砲を放ち,駐機していた民間航空機内の清掃作業員2人が死傷しました。2016年2月17日には,首都アンカラに所在する空軍司令部付近において軍車両を狙った自動車爆弾テロが発生し,多数が死傷,2月19日にTAKから犯行声明が出されました。同声明においてTAKは「観光は我々が破壊しようとする主要なターゲットである」として,今後の観光地でのテロの可能性を示唆したほか,PKKも都市部でのテロの可能性を示唆しました。同年3月13日,首都アンカラの中心地であるクズライ地区のバス停留所付近において多数が死傷した自動車爆弾テロについてもTAKが犯行声明を出しています。また,同年4月27日,トルコ北西部の都市ブルサ中心部のモスク付近において発生し約20人が負傷した自爆テロについてもTAKが犯行声明を出しました。トルコ南東部の県においては,トルコ政府によるPKK掃討作戦が実施されており,双方に多くの死傷者を出しています。
(3)2015年初頭以降,左翼系反政府武装組織DHKP/C(革命人民解放党/戦線)によるテロ事件が多く発生しました。主にトルコ警察等政府機関がターゲットとなっていますが,2015年8月には,イスタンブールの米国総領事館に対して発砲し,警察との間で銃撃戦も発生しています。2016年3月3日には,同市内の機動隊基地前において,2人の女性テロリストが銃を乱射する等のテロが発生しており,同年3月30日にはトルコ東部のトゥンジェリ県において,DHKP-Cメンバー2人が,トゥンジェリ県庁入口の警察官詰所を襲撃し,1人はその場で射殺され,もう1人は現場から逃走しています。
(4)アル・カーイダ関連組織については,2003年11月,在イスタンブール英国総領事館など市内4か所で多数の死傷者を出した爆弾テロ事件以降,大規模なテロ事件は確認されていません。
(5)トルコ国内では,政情や社会情勢を受けて,デモや抗議活動が突発的に行われることがあります。それに対し,警察当局も放水銃や催涙ガス等を使用し,強制的に排除する場合もあるため,デモ等に近づくことは非常に危険です。昨年は,中国政府のウイグル人に対する政策に反対するトルコの極右団体等による抗議デモが一時活発化しました。2015年7月4日,イスタンブール市内において,抗議デモの際,中国人に見間違えられた韓国人観光客が暴行を受ける被害が出ました。
 翌7月5日,タイ政府がウイグル人約100人を中国に強制送還したことに反対する団体がイスタンブールのタイ名誉総領事館に対する抗議活動中,一部の参加者が暴徒化し館内に侵入する事件が発生しました。また,PKKによる警察や軍に対するテロ行為を非難する市民デモがイスタンブール,アンカラ,イズミル等の都市でも発生しました。2016年1月3日にはサウジアラビアがシーア派宗教指導者に対する死刑を執行したことを受けて,イスタンブールのサウジアラビア総領事館前で約400人のシーア派イスラム教徒による抗議活動が実施されました。
(6)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件をはじめ,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)等のイスラム過激派組織又はこれらの主張に影響を受けている者によるとみられるテロが世界各地で発生していることを踏まえれば,日本人,日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があります。このような情勢を十分に認識し,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2.地域情勢
(1)アンカラ中心部(チャンカヤ区,イェニマハッレ区,エティメスグトゥ区,ママック区,アルトゥンダー区,ケチオーレン区,ギョルバシ市)及びエセンボア空港
:「レベル1:十分注意してください。」(新規)
 2015年後半以降,アンカラにおいて以下の大規模なテロ事件が発生しました。多くの一般市民も犠牲となっており,今後もテロの発生に警戒する必要があります。
 2015年10月10日,アンカラ中心部スフヒイェ地区のアンカラ駅前において,左派系団体が主催する集会を狙った自爆テロが発生し,103人が死亡,200人以上が負傷しました。犯行声明は確認されていませんが,イスラム過激派組織ISILによるものとみられており,2人の自爆テロ犯人を支援したとされる約20人が治安当局に拘束されたと報じられています。
 2016年2月17日,アンカラ中心部に所在する空軍司令部付近において軍車両を狙った自動車爆弾テロが発生し,29人が死亡,80人が負傷しました。このテロについてはクルド労働者党(PKK)関連組織である「クルディスタン解放の鷹(TAK)」が犯行声明を発出しました。
 2016年3月13日,アンカラ中心部にあるクズライ地区のバス停留所付近において自動車爆弾テロが発生し,一般市民37人が死亡,125人が負傷しました。本事件についても,TAKが犯行声明を発出しました。
その他,実際にはテロの発生はありませんでしたが,5月19日の「アタテュルク記念日及び青年・スポーツの日」の祝日を捉えたアタテュルク廟及び在トルコ米国大使館等を標的としたテロ計画や,5月22日の与党・公正発展党(AKP)の臨時党大会を標的としたテロ計画の存在が報じられています。
アンカラには,テロの標的なり得る軍・治安当局の本部や,政府機関,国会施設,各国大使館や観光施設,交通機関,ショッピングモール等の公共施設が多数存在していることから,最近のテロを巡る上記のような情勢を考慮すれば,今後もテロの発生に警戒する必要があります。 
 また,治安当局によるクーデター関与者の拘束時における衝突や,クーデター関与者が拘束されている警察署や法廷が開かれる裁判所に対する抗議行動等,予期せぬ事態の発生も懸念されます。

 つきましては,アンカラ中心部(チャンカヤ区,イェニマハッレ区,エティメスグトゥ区,ママック区,アルトゥンダー区,ケチオーレン区,ギョルバシ市)及びエセンボア空港に「レベル1:十分注意してください。」の危険情報を新たに発出します。アンカラ中心部へ渡航する際は,最新の治安情報の入手に努め,デパートや市場等不特定多数の人が集まる場所・公共交通機関,政府・軍・警察関係施設,欧米関連施設等を訪れる際には十分注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど,安全確保に十分注意してください。

(2)シリアとの国境地帯,イラクとの国境地帯の一部
:「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
 2015年7月以降,トルコ政府とPKKの和平プロセスは停止しており,シリア及びイラクとの国境地帯においては,PKKによる治安当局に対する攻撃が頻発している状況です。トルコ治安当局は,PKKに対する掃討作戦を継続して実施しており,その際,民間人50人以上の死傷者が出ています。政府はシュルナク県,マルディン県等の地域での掃討作戦は終了した旨発表していますが,一部の地域では掃討作戦は継続しています。
 2015年7月20日,シャンルウルファ県スルチュの文化センター内の庭園において,シリア北部のアイン・アル・アラブ(コバーニ)を再建するために集まっていたクルド人支援団体を対象としたISILによるとみられる自爆テロが発生し,34人が死亡しました。2016年3月8日には,スルチュに近い国境付近においてTNT爆弾10キログラムを所持していたPKK関係者が拘束されました。
 ISILは,シリア領内からシリア国境に位置するキリス県に対して,ロケット弾による攻撃を行っており, 3月8日には,キリス県のシリア国境沿いにおいて,ISIL支配地域からの8発の砲撃により,1人が死亡,2人が負傷したほか,4月18日には,3発の砲撃により市民4人が死亡するなどしています。
ガジアンテプ県南部のシリアとの国境の町であるカルカムシュではトルコからシリアに不法に入国しようとしたISIL関係者が頻繁に摘発されており,シリア国境沿いの町には一定数のISIL関係者がいるものとみられます。5月6日には,シリアに不法に入国しようとした外国人と治安部隊の衝突により5人が死亡しました。
 また,トルコのシリア国境地帯においては,シリア情勢の悪化を受けて多くのシリア難民が流入していますが,難民の中にはISIL関係者も混在しているとみられており,今後もテロの発生に警戒する必要があります。 ISILによると見られるテロが発生し,トルコ政府によるISILに対する空爆等が行われる中で,シリアとの国境地帯の情勢は極めて流動的です。テロ,誤爆,流弾等により一般人に危害が及ぶ可能性も排除できません。
 さらに,2015年のシリアにおける邦人殺害テロ事件の際,事件取材のため同地域に集結していた日本人記者の状況が個人を特定できる写真付きでインターネットに配信・拡散されました。ISIL関係者はインターネット等のメディアを密にモニターしているとされており,また,ISIL等のイスラム過激派組織又はこれらの主張に影響を受けているとみられる者によるテロが世界各地で発生していることを踏まえれば,同地域において日本人に拘束,誘拐,テロ等の危害がおよぶことが強く懸念されます。

 つきましては,同国境地帯への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また既に滞在している方は,直ちに同地帯から退避してください。

 「トルコにおけるシリアとの国境付近での取材に際する注意喚起について(その2)」
https://www.anzen.mofa.go.jp/attached2/attached_press20150130.pdf

(3)ディヤルバクル県及びイラクとの国境地帯
:「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
 2015年7月以降,ディヤルバクル県においてPKKによる軍や警察等の治安当局に対するテロ攻撃が増加すると共に,治安当局による摘発の際の武力衝突も頻発しています。2016年に入ってからもテロ活動が頻発し,治安当局を狙ったテロ及び治安機関との衝突の発生が継続しており,5月1日にはディズレ郡において,PKKの襲撃を受けた兵士1人が死亡,25人が負傷したほか,5月10日には,バーラル郡において,PKKに対して行われた捜査によって拘束された7人の容疑者を病院に搬送中であった警察の装甲バスに対して,遠隔操作により自動車が爆発し,3人が死亡,4人が負傷しました。5月12日には,ドゥルムル郡においてPKKが設置した爆弾の爆発により市民16人が死亡しています。また,同12日にスル地区において,PKK戦闘員がトラックによるテロ攻撃を準備中に爆発を起こし,4人が死亡しました。
イラクとの国境地帯にあるハッカーリ,シュルナク県の南部においては,長年,テロや武装攻撃等の反政府活動を繰り広げてきたPKKの拠点があります。PKKは2013年3月,停戦宣言を行い,トルコ政府との間で和平プロセスが推し進められて一旦は武力衝突が沈静化したものの,2015年に入り,PKKによる攻撃やトルコ軍の空爆もあって,現在,和平プロセスは停止しており,治安当局に対する攻撃も頻発している状況です。3月14日から開始されていたハッカーリ県ユクセコヴァでの対PKK掃討作戦は4月20日に終了しましたが, その後も5月2日には,ハッカーリ県シェムディンリ郡郊外にてPKKの襲撃を受けた兵士2名が死亡したほか,5月12日には,ハッカーリ県チュクルジャ郡郊外において,PKKの襲撃を受けた兵士6人が死亡しました。さらに,5月13日には,ハッカーリ県チュクルジャ郡郊外の軍施設がPKKによる攻撃を受け,兵士6人が死亡したほか,銃撃戦でPKK戦闘員6人が殺害されるなど,激しい戦闘行為が継続しています。また,5月30日には,シュルナク県シロピ郡にてPKKによる爆弾を用いた襲撃を受けた4歳児を含む4人が死亡,23人が負傷しました。

 つきましては,これらの地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。
 
(4)ハッカーリ県,シュルナク県,ハタイ県,キリス県,ガジアンテップ県,シャンルウルファ県,マルディン県(以上,シリア又はイラクとの国境地帯を除く):「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
ア トルコ政府とPKKの和平プロセスが停止するなか,トルコ南東部においてPKKによる軍や警察等の治安当局へのテロ攻撃が増加しています。その一方トルコ治安当局によるPKK掃討作戦が各地で実施されており,PKK及び軍や警察の双方に死者が出ています。2016年5月1日には,ガジアンテップ市中心部にある県警本部正面玄関付近に2台の車両が進入し,ISILメンバーとみられる人物が小銃により発砲した後、2台のうち1台が爆発し,2人が死亡,22人が負傷しています。また,5月20日には,マルディン県アルトゥクル郡において,PKKの襲撃を受け兵士8人が負傷したほか,5月25日には,同県ミディヤット郡郊外において,ジャンダルマの詰め所に対するPKKの襲撃により3人が死亡しました。さらに,6月8日午前11時15分ころ,マルディン県ミディヤット市警察本部前でPKKによる車両を利用した自爆テロが発生し,2人が死亡したほか,23人の負傷者が出ました。
イ シリアと国境を接する各県においては,シリアからの避難民に混じってISIL関係者が入り込んでいるとみられており,また,銃器や弾薬の発見が相次ぐなど治安の悪化が懸念されています。2016年4月13日,治安当局はマルディン県イェシルリ郡にて,PKKによるものとみられる3トンの爆薬を搬送する車両を押収しているほか3月14日から4月20日まで続いたハッカーリ県ユクセコヴァにおけるPKK掃討作戦においては619の武器,46,669発の弾丸,2,220㎏の爆薬が押収されました。同地域では部族間抗争による死傷者の発生も散見されています。
 
 これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。

(5)イスタンブール県
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
ア イスタンブール県内では,この数年PKK等によるとみられる爆弾テロ事件は大幅に減少していましたが,2015年から2016年にかけて,PKKやDHKP/Cによる,銃撃テロ,爆弾テロが急激に増加しており,2016年に入ってからは,ISILによると見られる外国人旅行者を狙った自爆テロや空港における無差別自爆テロなど多くのテロ事件が発生しています。
イ 2016年1月12日,多くの外国人観光客が集まるイスタンブールのスルタンアフメット広場近くにおいて自爆テロが発生し,ドイツ人12人が死亡,14名が負傷しました。この事件の犯行声明は出ていませんが,ダーヴトオール首相(当時)はISILの犯行であると断定しています。同自爆テロ事件は,混雑する観光地の中でも,比較的人の少ない時間帯(午前10時20分頃),また,比較的人が少ない場所において,外国人団体旅行客の集団に近づいて自爆する手口で実行されており,外国人にターゲットを絞った攻撃である可能性が窺えます。同事件後,昨年12月末の時点で,「ISILがトルコ国内で非ムスリムの外国人を狙って,観光地,外国人が集まる場所,関係各国の大使館,総領事館に対して自爆テロを計画している」との情報がトルコ政府内部において共有されていたことが明らかになっています。
ウ 2016年3月3日,イスタンブール市内バイラムパシャ地区に所在する機動隊基地前において,DHKP/Cの2人の女性テロリストが手榴弾と自動小銃により同基地に攻撃を行い、近くのアパートに立て籠もった両名は射殺されています。
エ 2016年3月19日,イスタンブール市内新市街中心部のイスティクラル通りにおいて自爆テロが発生し,外国人4人が死亡,36人が負傷しました。トルコ内相は,ISIL関係者の関与を指摘しています。
オ 2016年5月12日,イスタンブール市アジア側のサンジャクテペ区において軍のバスが走行中,付近に駐車していた自動車が爆発し,8人が負傷するテロが発生,PKKが犯行声明を発出しました。PKKは,3日後の5月15日にも,イスタンブール市アジア側のマルテペ区を走る幹線道路に設置した音響爆弾を爆発させるテロを起こし,4人が負傷しました。
カ 2016年6月7日,イスタンブール市旧市街の市庁舎付近を機動隊車両が走行中,併走していた車両が自爆し,一般市民を含む12人が死亡,36人が負傷するテロが発生しました。
キ 2016年6月28日,アタテュルク国際空港ターミナルにおいて,3人の武装グループが同空港を襲撃,自爆あるいは射殺される前に、銃の乱射や手榴弾を投擲するなどのテロを敢行し,45人が死亡,200人以上が負傷するテロが発生しました。
 今後も外国人観光客等が巻き込まれる,あるいは,直接のターゲットとするテロが実行されるおそれがあります。つきましては,イスタンブールへ渡航・滞在される場合には,外国人が多く集まる観光地や繁華街にはなるべく近寄らないよう,また,治安当局の施設などの政府関連施設や,公共交通機関,観光施設,レストラン,ホテル,ショッピングモール,スーパーマーケット等不特定多数の人が集まる施設,各国在外公館がテロの標的となり得ることに十分留意してください。また、そのような場所を訪れる際には,警備がしっかりなされている場所を選んだ上で,滞在時間を極力短くするなどして,事件に巻き込まれないよう厳重に警戒するとともに,不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど,安全確保に十分注意を払ってください。また、在イスタンブール日本国総領事館ホームページに掲載の「総領事館からのお知らせ(危険情報/スポット情報/治安情報)」についても必ずお読みください。
http://www.istanbul.tr.emb-japan.go.jp/consulate_j/ryoji/oshirase11.html
ク 2016年7月,軍の一部勢力によるクーデターが発生(失敗)した際には,アタテュルク国際空港におけるフライトの発着が一時全てストップして,利用客が長時間に亘り空港内に留め置かれました。有事の際には,同様の事態となる可能性があることにつき留意してください。
(6)東部11県(トゥンジェリ,エラズー,ビンギョル,ムシュ,ビトリス,ヴァン,ウードゥル,カルス,アール,エルズルム,エルジンジャン)及び南東部3県(バトマン,シールト,アドゥヤマン)
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
 トルコ東部及び南東部では,和平プロセスの間もPKKによる誘拐,爆弾事件が散見されていましたが,和平交渉が停止した現在は,PKKによる軍や警察等の治安当局に対するテロ攻撃が増加しているほか,他の組織による活動も散発しています。3月30日には,DHKP-C戦闘員2人がトゥンジェリ県庁及び同県裁判所前の治安当局の詰所を襲撃しているほか,アドゥヤマン県においてはヌスラ戦線と関係しているとの容疑で16人が拘束されています。4月18日にはヴァン県イベキョールにおいて,PKK戦闘員との衝突により警察官1人が死亡したほか,4月22日には,トゥンジェリ県においてPKKの襲撃を受けた兵士3人が死亡しています。5月16日には,エラズー県において,シリアからトルコに不法入国を図った容疑でISIL戦闘員7人が拘束されているほか,5月24日には,ヴァン県チャルドラン郡においてPKKの襲撃を受け,兵士6人が死亡しています。6月13日には,トゥンジェリ県オヴァジュック市所在の司法局の官舎前で車両による自爆テロが発生し,9名の負傷者が出ました。
 
 これらの地域への渡航に当たっては危険を避けて頂くため特別な注意が必要です。上記情勢に留意するとともに,最新の治安情報の入手に努め,不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。

(7)その他の地域シリア北部の街アイン・アル・アラブ(コバーニ)の南方に,トルコの飛び地として「スレイマン・シャーの廟」があります。現在シリア全土について「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」の危険情報が発出されていますので,同地への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また,既に滞在されている方は直ちに同地から退避してください。

3.滞在に当たっての注意
 トルコにおいては,上記のとおり首都アンカラやイスタンブールを含めテロが発生しています。滞在中は,下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,外務省,在トルコ日本国大使館,在イスタンブール日本国総領事館,現地関係機関,報道等を通じて最新情報を入手し,自ら安全対策に努めてください。
(1)全般的な注意事項
ア 警察,軍駐屯地などの治安関係施設(待機場所や立哨地を含む),政府機関,各政党施設,各国の在外公館などもテロの標的となっていますので,可能な限り近づかないよう注意してください。
イ また、外国人が多く集まる観光地や繁華街もテロの対象となっていることに常に留意し,モスク等の観光施設,ホテル,ショッピングセンター,バザール(市場),レストラン,その他の娯楽施設(ディスコ,ナイトクラブ,バーなど)を含め,可能な限り警備体制の整った施設を利用することをお勧めします。どうしても警備体制に不備のある施設を利用せざるを得ない場合は,周囲の状況に注意を払い、可能な限り短時間で用事をすませるようにし,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど,安全確保に十分注意を払ってください。
ウ 地下鉄,トラム(路面電車),バスなどの公共交通機関(駅,バス停含む)等もテロの標的になっていることから,これらの交通機関を利用する際は,不審物や不審人物がいないか注意して下さい。アンカラやイスタンブールの空港を利用される際には,セキュリティが厳しくなっていることを踏まえて,出発の際には充分な時間的余裕をもって空港に到着することをお勧めします。他方で,空港の発着ロビーには長時間滞在しないようにしてください。更には,自動車を運転する場合も,警察や軍の車両にはできるだけ近づかないよう注意してください。
エ 建物内及び街頭や公園などの野外を含め,放置された不審物(バッグ,袋,包みなど)やゴミ箱に爆弾が隠されている可能性がありますので,常にそうした物がないか周囲に気を付け,不審物があった場合には近づかず,直ちにその場を離れるなど注意してください。
オ デモの際には,巻き添え被害に遭わないよう,デモが行われている現場や群衆が集まっている場所には近づかないようにしてください。
カ トルコにおいて設備の整った病院で治療を受けたり,入院したりする場合,医療費は極めて高額となります。現在,トルコの情勢は決して安全とは言えないことから,海外旅行保険には必ず加入し,テロ事件やクーデター,戦争等の不測の事態に巻き込まれた場合でも治療費や入院費などが十分にカバーされる保険を選ぶようにしてください。
(2)短期滞在者向けの注意事項
ア 在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)について,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非活用してください。
イ イスタンブール県など国内主要観光地等において,スリ,置き引き,偽警官による金品詐取,路上強盗,ひったくり,極めて悪質なじゅうたん販売(時には暴行を含む),ぼったくりバーなどの被害報告がありますので十分注意してください。
(3)長期滞在者向けの注意事項
ア 現地に3か月以上滞在される方は,「在留届」の提出が義務づけられており,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在トルコ日本国大使館又は在イスタンブール日本国総領事館に在留届を必ず提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はトルコから転出するときも,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は,在留届電子届出システム(http://ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在トルコ日本国大使館又は在イスタンブール日本国総領事館まで送付してください。
イ スリ,ひったくりのほか,空き巣及び車上荒らしの被害が報告されています。普段から玄関の鍵や窓の格子をよく点検するとともに,外出の際には施錠を確認してください。また,街中では身の周りに十分注意してください。
車上荒らしの被害に遭わないよう,車内に貴重品を放置したまま車から離れたり,夜間の路上駐車は避けてください。

4.隣国のシリア,イラク,イラン,ジョージア,アルメニアについても別途危険情報が発出されていますので,併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省海外安全相談センター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館等連絡先)
○在トルコ日本国大使館
 住所:Resit Galip Caddesi No.81, Gaziosmanpasa, Ankara, Turkey
 電話:0312-446-0500
   国外からは(国番号90)312-446-0500
 FAX:0312-437-1812
   国外からは(国番号90)312-437-1812
 ホームページ:http://www.tr.emb-japan.go.jp/index_j.htm
○在イスタンブール日本国総領事館
 住所:Tekfen Tower 10th Floor, Buyukdere Caddesi No.209, 4. Levent 34394, Istanbul, Turkey
 電話:0212-317-4600
   国外からは(国番号90)212-317-4600
 FAX:0212-317-4604
   国外からは(国番号90)212-317-4604
 ホームページ:http://www.istanbul.tr.emb-japan.go.jp/index_j.html
総領事館からのお知らせ(危険情報/スポット情報/治安情報):
http://www.istanbul.tr.emb-japan.go.jp/consulate_j/ryoji/oshirase11.html