サウジアラビア | Saudi Arabia

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2017年11月16日(日本時間)に失効しました。

サウジアラビアについての海外安全情報(危険情報)の発出

2016年07月25日

関係国地図

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●ジャーザーン州,アシール州,ナジュラーン州,東部州のイエメンとの国境地帯
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
●イラクとの国境地帯
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
●上記地域を除く全土
 :「レベル1:十分注意してください。」(継続)

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)サウジアラビアでは,2015年以降,イスラム過激派組織ISIL(イラクとレバントのイスラム国)によるモスクや治安当局に対する自爆テロ・銃撃テロ事件が各地で発生しています。一方,治安当局は,テロリスト及び支援者の摘発,武器・弾薬の押収等の継続的な取締りとともに,モスクや政府関連施設等の警備を強化しています。
(2)2016年1月のサウジアラビア政府によるイスラム教シーア派聖職者ニムル・アル・ニムル師の死刑執行の発表を受けて,イランやサウジアラビア東部州の一部などシーア派住民が多数居住する地域において死刑執行に対する抗議デモが発生しました。
(3)ISIL及びイスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)は,サウジアラビアにおけるテロ行為を呼び掛けているほか,2015年3月,イエメンのシーア派反政府勢力「ホーシー派」は,サウジアラビアがホーシー派の領域に対する空爆を継続するのであれば,サウジアラビア国内で自爆テロを行うなどと警告しました。
(4)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生したほか,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等,多数の邦人が滞在する主要都市を含む世界の様々な地域でISIL(イラクとレバントのイスラム国)等のイスラム過激派組織やこれらの主張に影響を受けている者によるとみられるテロが発生していることを踏まえれば,日本人・日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる可能性があります。
 このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
(5)サウジアラビアでは,イスラム法(シャリーア)によって,窃盗等の犯罪行為は宗教教義に反する行為として,窃盗は手首切断,殺人は斬首刑等厳しい刑罰が科せられることがあります。それが抑止効果となって,一般的な治安に関しては欧米諸国に比べて比較的良いと言われています。
 サウジアラビア内務省によれば,ヒジュラ暦1435年(西暦2013年11月から2014年10月)に国内で発生した犯罪認知件数は約96,000件(前年比約10%減)で,主な罪種別では殺人,強盗及び窃盗が減少し,傷害,暴行及び横領が増加しました。
 治安関係者等によると,リヤドのディラ地区やバトハ地区並びにジッダの旧市街地区のように週末を中心に多数の者が集まる地区や,リヤド東部のナシーム地区やリヤド南部のスウェイディ地区等並びにジッダ南部のように比較的貧困層が居住する地区において,犯罪が多発する傾向にあります。特に自動車盗等の車両関連窃盗や空き巣,事務所荒らし,忍び込み等の侵入盗,加えてナイフやけん銃等を使用した犯罪が多発傾向にある模様です。
 警察当局はリヤド等の大都市において特別チームを編成し,パトロールの強化や検問所の増加を実施して犯罪防止対策に力を入れています。
(6)最近の日本人の被害例としては,リヤド市内中心部における強盗・車上狙い被害や,ジッダの日本関連事務所における窃盗被害が挙げられます。
 また,過去には,都市中心部での自動車盗難・車上狙い被害のほか,国内各地において,空港での置引き被害,ひったくり被害,タクシーを利用した詐欺被害等の被害が発生しています。
(7)サウジ当局は,東部州ハフル・アル・バーティン,カフジ地区,北部国境州全域,ジョウフ州イーサーウィーヤ,ヒダイサ地区,タブーク州ハトラ・アンマール,ハキル地区の国境から20kmの範囲内を立入禁止区域と宣言し,砂の障壁や立入禁止標識の設置が進められています。違反した場合は,その目的を問わず罰せられる可能性があります。

2.地域情勢
(1)ジャーザーン州,アシール州,ナジュラーン州,東部州のイエメンとの国境地帯
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
 上記ジャーザーン州,アシール州及びナジュラーン州とイエメンとの国境地帯では2015年3月のサウジアラビア空軍等によるホーシー派に対する空爆作戦開始以降,サウジアラビア国境警備隊・陸軍とホーシー派との間で銃撃・ミサイル攻撃の応酬が見られ,現在も同国境警備隊・陸軍側及び一般人に多数の死傷者が出ています。
 東部州とイエメンとの国境地帯では,これまでサウジアラビア国境警備隊・陸軍とホーシー派との間の国境を挟んだ銃撃・ミサイル攻撃は行われておりませんが,状況次第で不測の事態に発展しかねません。また,東部州と国境を接するイエメン・ハドラマウト県では「アラビア半島のアルカーイダ」(AQAP)の活動がみられ,不安定な情勢が続いているため,国境管理は万全とは言えず,不法密入国及び密輸の摘発が頻発しています。
 つきましては,これら4州のイエメン国境地帯への渡航・滞在は,どのような目的であれ止めてください。

(2)イラクとの国境地帯
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
 イラクの一部地域では不安定な情勢が続いており,国境管理は万全とは言えません。2015年1月には,北部辺境州アルアル市のイラク国境スワイフ検問所において,イラク側から侵入した武装勢力による襲撃・自爆テロ事件が発生し,治安当局側3人が死亡しました。治安当局側との銃撃戦等により,犯人は全員死亡しました。この事件については,ISILが関与したものと報じられています。  
 つきましては,イラクとの国境地帯への不要不急の渡航は止めてください。渡航・滞在する場合には,在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館と緊密な連絡を維持し,最新の治安情勢を注視しつつ,常に周囲の状況に注意を払い,特に夜間の外出は控えるなど,十分な安全対策をとってください。

(3)上記地域を除く全土:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
 ア リヤド州
  リヤド州では,2014年10月に在留米国人2人に対する銃撃事件(リヤド市),11月にはISIL支援者によるデンマーク人1人に対する銃撃事件(同市)が発生するなど,欧米人を標的とするテロ事件が複数発生しました。また,ISILやAQAP関係者とされるテロ容疑者等の摘発も続いています。
  また,2015年以降,治安当局者を狙った以下の襲撃事件が発生し,死傷者が出ています。
  ・ 2015年7月にリヤド市郊外のハーイル刑務所近くの検問所において,自動車に乗った男による自爆テロにより治安当局者2人が負傷。事件後,ISILが犯行声明を発出。
  ・ 2016年2月にリヤド市南部アル・アズィーズィーヤ地区の駐車場において,軍関係者の車両爆破(死傷者なし)。事件後,ISILが犯行声明を発出。
  ・ 2016年4月に南部アル・ハルジの警察署前において,駐車中の警察車両の爆破事件が発生。事件後,「ISILナジュド州」の支部を名乗る組織が犯行声明を発出。また,同月,リヤド西部アル・ダワーディミーにおいて治安機関幹部殺害事件が発生。

 イ 東部州(国境地帯を除く)
  東部州のカティーフ県等の一部地域では,サウジアラビアでは少数派であるイスラム教シーア派住民が多数居住しており,2010年頃から始まった「アラブの春」と呼ばれる民衆運動の活発化に伴い,同住民が政府に対する待遇改善等要求するため,抗議行動が治安当局との衝突に発展し,死傷者が出る事案も発生しました。
  ・ 2015年4月にカティーフ県アワミーヤ地区において,治安部隊によるテロリストの摘発が銃撃戦に発展し,治安部隊及び一般人に死傷者が出ました。
  ・ 2015年5月にカティーフ県アル・クダイフ地区,ダンマン市のシーア派モスクにおいて自爆テロ事件が発生し,事件後「ISILナジュド州」が犯行声明を発出
  ・ 2015年10月にカティーフ県サイハート市のモスク付近において,無差別発砲事件が発生,事件後「ISILバーレーン州」が犯行声明を発出。
  ・ 2016年1月にカティーフ県アル・クダイフにおいて武装集団が石油会社の送迎バスを放火する事件や,アル・アフサーのシーア派モスク入口において,自爆テロ・銃撃事件が発生。
  ・  2016年4月にアル・アフサーの交通警察署前において,駐車中の警察車両の爆破事件が発生。
  ・  2016年7月にカティーフ県のシーア派モスク付近において,自爆テロ事件が発生。
  上記のとおり,シーア派を狙ったと思われる事件が多く発生していますので,シーア派関連施設などには不用意に近づかないなど,自らの安全確保に努めてください。

 ウ アシール州,ナジュラーン州のイエメンとの国境地帯以外
  2015年8月にアシール州アブハーの治安部隊施設内にあるモスクにおいて自爆テロが発生し,事件後,「ISILヒジャーズ州」が犯行声明を発出しました。また,10月にナジュラーン州ナジュラーン市ダハザ地区のモスクにおいて自爆テロが発生し,事件後ISILが犯行声明を発出しました。
  また,2016年5月にアシール州ビシャでのISIL関連重要指名手配犯の逮捕(1人逮捕,2人射殺)事案が発生しています。

 エ マッカ州,マディーナ州
  2014年10月,インターネット上のイスラム過激派によるウェブサイトで,ジッダを含む中東のインターナショナル・スクール及びこれら学校に勤務する欧米人教師に対する攻撃を示唆する内容が投稿された事案がありました。
  また,2015年7月には,ターイフでのISIL関連のテロ容疑者逮捕,8月にはジッダに所在するイラク総領事公邸付近での発砲事件(領事団警備隊隊員1人負傷)が発生しています。
  2016年も,以下の事案が発生しています。
  ・  5月,ターイフの警察署に対する発砲事件(治安要員1人死亡),マッカ東部ワディ・ノーマンでのISIL関連テロ容疑者に対する急襲(2人射殺,2人自爆)。
  ・  7月,未明に在ジッダ米国総領事館に対する自爆テロ事件(外交団警察隊員2人負傷)。同日夜,マディーナの預言者モスク警備本部付近で自爆テロ事件(治安要員4人死亡,5人負傷)。

 オ 上記以外の各州(国境地帯を除く。)
  上記以外の各州については,これまで実際の事件の発生こそ少ないものの,上記に示したサウジアラビアを取り巻く治安情勢に鑑みると,テロの潜在的脅威は引き続き存在している状況にあります。

  つきましては,これらの地域に渡航・滞在される方は,自らの安全につき十分注意してください。なお,既に滞在されている方については,在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館と緊密な連絡を維持し,最新の治安情勢を注視しつつ,十分な安全対策を講じてください。

3.滞在に当たっての注意
 滞在中は下記事項に十分注意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在サウジアラビア日本国大使館,在ジッダ日本国総領事館,現地関係機関,報道等により,最新情報を入手するよう努めてください。

(1)車両で外出する際には,駐車場所の選定に配慮(人通りの多い場所に駐車する,警備員等監守者の近くに駐車するなど)するとともに,車体の異常の有無(特に車体の下部)について目視による確認を行ってください。
(2)外出する際には,昼間のうちに所用を済ませ,夜間の外出は控えるようにしてください。モスク等宗教施設,ホテルやショッピングモール等多数の人が集まる場所では周囲への警戒を怠らず,事前に非常出口等の場所を確認しておく等,常に不測の事態に備えてください。また,移動経路や時間を変更するなど,行動のパターン化を避けてください。
(3)イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。また,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。
(4)欧米系関係施設及び欧米系の外国人が頻繁に出入りする場所を訪問する際には,施設内外の不審者,不審車両及び不審物の有無等,周囲の状況に気を配り,テロ等不測の事態に巻き込まれないよう自らの安全確保に十分注意を払ってください。
(5)治安当局によるテロ組織のアジト摘発の際に,爆弾が仕掛けられた携帯電話や無線機が押収されていますので,不審物を見かけた際には,近づいたり接触しないようにしてください。
(6)コンパウンドの入居者及びコンパウンドを訪問される方は,周囲の状況を確認するとともに,管理者がどのような安全対策を講じているのか確認してください。また,安全対策が不十分と判断される場合には,管理者に対して改善を申し入れるなど,安全確保のために必要な措置を講じてください。
(7)サウジアラビアにおいては,過去にコンパウンドの襲撃や,外国人が自宅とショッピングセンター等との往復時に襲撃される事件が発生したほか,厳重な警備を敷いた米国公館も襲撃されている点も考慮し,事務所や自宅の警備には十分な対策をとってください。
(8)治安当局の取締強化に伴い,テログループとの間で銃撃戦が発生する場合もあり,治安部隊・警察関係者が集結しているような地域には近づかない等,摘発の際の銃撃戦に巻き込まれない注意が必要です。
(9)サウジアラビアでは,交通事故の多発が社会問題となっており,運転中の携帯電話の使用禁止,シートベルトの着用義務化,交通法規の罰則の強化,減点方式の採用等交通事故抑止の対策を講じています。また,交通事故の主な原因として,信号無視・違法なUターンが最も多く,次いで,速度超過,急停止,運転中の携帯電話使用等による脇見運転となっています。現地で車を運転される方は細心の注意が必要です。
(10)現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,サウジアラビア到着後,遅滞なく在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/ )による登録をお勧めしますが,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在サウジアラビア日本国大使館又は在ジッダ日本国総領事館まで送付してください。
  また,在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在者の方(海外旅行者・出張者など)についても,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録された方は,滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,ぜひご活用ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
                      http://m.anzen.mofa.go.jp/mbTop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
○在サウジアラビア日本国大使館
  住所:A-11 Diplomatic Quarter, Riyadh, 11491, Saudi Arabia
  電話: (市外局番011) 488-1100
      国外からは(国番号966)11-488-100
  FAX : (市外局番011) 488-0189
      国外からは(国番号966)11-488-0189
  ホームページ:http://www.ksa.emb-japan.go.jp/j/index.htm
○在ジッダ日本国総領事館
  住所:No.32 Al-Islam St. Al-Hamra Dist. Jeddah, 21431, Saudi Arabia
  電話: (市外局番012) 667-0676
      国外からは(国番号966)12-667-0676
  FAX : (市外局番012) 667-0373
      国外からは(国番号966)12-667-0373
  ホームページ: http://www.jeddah.ksa.emb-japan.go.jp/j/index.htm