イエメン | Yemen

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2017年10月19日(日本時間)に失効しました。

イエメンについての海外安全情報(危険情報)の発出

2016年03月17日

関係国地図

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●全土:「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
☆詳細については,下記の内容をお読みください。

1 概況

(1)イエメンでは,北部のサアダ県を拠点とするホーシー派の武装勢力が南下し,2014年9月に首都サヌアを制圧しました。ホーシー派武装勢力が,サヌアから逃れていたハーディ大統領を追って同国南部のアデンへ迫った2015年3月下旬,ハーディ大統領からの支援要請を受けて,サウジアラビア主導の連合軍は軍事介入に踏み切り激しい戦闘が継続しています。

(2)国連を中心にイエメン紛争を終結させる関係者の努力が続けられていますが,タイズ県,マアリブ県,ハッジャ県,サウジアラビアとの国境地帯等,各地で政府軍と反政府勢力(ホーシー派及びサーレハ前大統領支持派)の間で地上戦が継続しており,多数の死傷者が発生しています。また,連合軍による反政府勢力拠点への空爆も継続しています。

(3)治安の空白に乗じ,イスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)や「イラクとレバントのイスラム国」(ISIL)の関連組織を名乗るグループによるテロ活動も全土で活発化しています。また,強盗等の一般犯罪や武装集団による暗殺事件も多発しており,非常に危険です。

(4)なお,これらの治安状況の悪化を踏まえ,在イエメン日本国大使館は2015年2月15日以降,一時閉館しています。

(5)近年,シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や,パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分認識して,誘拐,脅迫,テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域情勢
全土:「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)

(1)紛争の激化
 反政府勢力は2015年5月にイエメン南部のアデン(同国第二の都市)を占拠する等,一時は同国東部を除く広大な地域を支配下に置きました。しかし,同年7月には連合軍の支援を受けた政府軍がアデンを解放し,8月半ばまでにそのほかのイエメン南部地域も奪還しました。アデン解放後,連合軍の地上部隊が北部のサウジアラビア国境からマアリブ県に入り,2015年12月には連合軍援護の下で政府軍がサヌア県内に到達しましたが,依然,国内各地の戦線で武力衝突が継続しています。中南部のタイズ(同国第三の都市)では,2015年8月以降反政府勢力による市街地包囲が続いています。

(2)テロの脅威 
 紛争による不安定な情勢下で,イスラム過激派組織が勢力を伸張させています。2015年4月以降,アル・カーイダ勢力はイエメン東部のハドラマウト県ムカッラ,南部のアビヤン県ジンジバル,シャブワ県アッザーン,ラヘジ県フータ等を占拠しました。また,2015年3月にサヌア市内の2か所のシーア派モスクで発生した同時自爆テロ(140人以上死亡)において,ISIL関連組織が初めて犯行声明を出しました。以降,サヌア市内のシーア派モスク等を狙った一連の自爆テロ,アデンの政府要人滞在先等に対する爆弾テロ(警備兵15人死亡),アデン県知事車列への自動車爆弾テロ(同知事を含む6人死亡)等,多くのテロ事件でISIL関連組織が犯行声明を出しています。
 
 2015年以降,ISIL関連組織が犯行声明を出したテロ事件は次のとおりです。
 2015年 3月 サヌア市内のシーア派モスク2か所での自爆テロ事件
      6月 サヌア市内のシーア派モスク等4か所での自動車爆弾テロ事件
         サヌア市内のシーア派モスク付近での自動車爆弾テロ事件
         サヌア市内の軍事病院付近での自動車爆弾テロ事件
      7月 サヌア市内のシーア派モスク付近での自動車爆弾テロ事件
         サヌア市内のシーア派モスク付近での自動車爆弾テロ事件
      9月 サヌア市内のシーア派モスクでの自爆テロ事件
         サヌア市内のシーア派モスクでの自爆テロ事件
     10月 サヌア市内のシーア派モスクでの自爆テロ事件
         アデン市内の政府要人滞在先,連合軍拠点での爆弾テロ事件
     11月 ハドラマウト県クトン近郊での自動車爆弾や小銃等によるテロ事件
     12月 アデン市内でのアデン県知事車列を狙った自動車爆弾テロ事件
 2016年 1月 アデン市内での軍高官暗殺事件
         アデン市内の大統領宮殿検問所での自動車爆弾テロ事件
         アデン市内の検問所での自動車爆弾テロ事件
      2月 アデン県内の軍事基地での自爆テロ事件
(*上記以外にも,イエメン全土で多数のテロ,暗殺,誘拐事件が発生しています。)

(3)外国人等の誘拐の多発
 イエメンでは従来から国籍を問わず,誘拐事件が多発しています。近年は,治安悪化で多くの外国人が国外退避したこともあり,事件発生件数は減少していますが,危険度が下がったわけではありません。また,従来の誘拐事件の多くは部族組織による犯行ですが,AQAPの関与がうかがわれる事件も少なからずみられます。誘拐の多くは政府への政治的要求目的,身代金目的ですが,人質が最終的にAQAPの手に渡ってしまうケースもあるといわれています。そうした事件に日本人が巻き込まれる可能性は排除できません。
 また,2014年以降,ホーシー派がイエメン政府の国防相を含む複数の政府関係者,政治家の拘束を続けている他,ホーシー派に批判的な政治・人権活動家,ジャーナリスト等多数が誘拐されています。
 なお,2015年以降も,いずれも犯行主体は不明ですが,以下の事件が発生しています。
 ・2月 サヌア市内におけるフランス人専門家誘拐事件(8月に解放)
 ・12月 サヌア市内におけるチュニジア人国際機関職員誘拐事件
      アデン市内におけるギリシャ人海運会社社員誘拐事件

 つきましては,上記情勢に鑑み,イエメンへの渡航は,どのような目的であれ止めてください。また,イエメンに既に滞在されている日本人の方は,直ちに国外の安全な地域へ退避してください。


(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/
             http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在イエメン日本国大使館(在サウジアラビア日本国大使館内)
   住所:A-11 Diplomatic Quarter, Riyadh, Saudi Arabia
       (P.O. Box 4095, Riyadh 11491, Saudi Arabia)
   電話: (市外局番011) 482-6880
       国外からは(国番号966)11-482-6880
   FAX : (市外局番011) 488-0970
       国外からは(国番号966)11-488-0970
   ホームページ: http://www.ye.emb-japan.go.jp/Japanese/index.html