スリランカ | Sri Lanka > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 犯罪発生状況
 スリランカ警察の発表によれば,2016年(暦年)の犯罪認知件数は約4万件であり,対前年度では約8%減となっています。
 しかしながらスリランカ全土で昨年1年間に殺人事件は約500件(未遂を除く)発生しており,人口当たりの発生率は日本の3倍以上となっているほか,コロンボや主要観光都市を中心にスリ,置き引きなど一般犯罪が発生しています。外国人が強盗や性犯罪など凶悪事件に巻き込まれる事例もあり,スリランカへの渡航・滞在にあたっては十分な注意が必要です。また,違法薬物犯罪も増加傾向にあります。

2 日本人の被害例
 日本人の被害は,日本語での声かけが元となるケースが目立ちます。旅行者が,鉄道や長距離バスなどの公共交通機関や三輪タクシー(Three-wheeler,いわゆるトゥクトゥク)の利用中,または観光地の散策中などに,親切心を装って言葉巧みに近づき,金品をだまし取る,盗む,価値のない宝石などを高額で買わせる,性的に乱暴する,といった事案が報告されています。見知らぬ人物から日本語で話しかけられた際は警戒してください。
 他にも,スリランカ在住の日本人宅に強盗が押し入り,居合わせた日本人女性が性的暴行を受けた上現金を奪われるといった事件もあります。スリランカに長期滞在する場合は,セキュリティ対策の整ったアパート等に入居し,戸締まりを徹底してください。
 また,スリランカ人パートナー等との金銭トラブルや詐欺事案も発生しています。土地やアパートの購入,会社への出資等の話があった際には,第三者(弁護士など)を交えて対応するなど慎重に行ってください。

 以下,日本人旅行者等が実際に被害に遭った犯罪事例です。

(1)窃盗(スリ,ひったくり,置き引き)
ア 長距離バス内で知らぬ間にバッグの中から財布が盗まれていた。
イ コロンボ・フォート駅で背負っていたリュックが開けられ,旅券や現金が盗まれた。
ウ コロンボ市内で声を掛けてきた三輪タクシーに乗車し,不当な料金を要求されたため支払いを拒否したところ,ハンドバッグをひったくられ軽傷を負った。
エ キャンディ市内で乗り合いバスを降りたところで旅券等の入ったカバンを強奪された。
オ コロンボ近郊のゲストハウスで,客室に置いていた貴重品の入ったバッグを盗まれた。
カ トリンコマリーのレストランで,声を掛けてきたスリランカ人男性と一緒に酒を飲んでいたところ,意識が朦朧となり,現金等の入った鞄を盗まれた。

(2)暴行,恐喝,性犯罪
ア ダンブッラで三輪タクシー運転手に目的地と異なる郊外の見知らぬホテルへ連れ込まれ性的暴行を受けた。
イ コロンボ市内で,深夜,女性観光客2名が三輪タクシーを利用したところ,途中で運転手から乱暴されそうになった。
ウ 観光地ゴール近郊のホテルで,部屋に侵入した従業員から性的暴行を受けた。
エ 出張中のビジネスマンが地方都市に宿泊したところ,夜10時頃に部屋のドアがノックされ,同僚かと思いドアを開けた瞬間,見知らぬ人物に棒状のもので頭部を殴打された。
オ コロンボ郊外の田舎町に一人暮らしをしていた女性宅に強盗が押し入り,金品を奪われた上,性的暴行を受けた。
カ バンダラナイケ国際空港においてスリランカ人とみられる男2人にトイレに連れ込まれ,「金を出せ」と脅され,財布及びカメラを奪われた。

(3)詐欺,金銭トラブル
ア 大手旅行代理店手配のツアーに参加していたところ,ガイド兼運転手のスリランカ人男性に不動産購入を勧められ,大金を支払ったものの,その後音信不通となった。
イ コロンボ市内ゴール通りを歩いていたところ,言葉巧みに近づいてきたスリランカ人から宝石の購入を勧められ,一旦は断ったが三輪タクシーに乗せられて宝石店へ連れて行かれ,宝石を売りつけられた。
ウ 婚姻を約束したスリランカ人男性にお金を貸したところ,その後婚姻は破談となり,返金を求めたら暴力を振るわれた。
エ スリランカ人とビジネスを立ち上げたが,多額の出資金等を持ち逃げされた。
オ スリランカ人の友人に土地の購入を勧められ,大金を支払ったが,土地は自分名義になっていない上,出資金も返金されず,その後音信不通となった。
カ 世界遺産シーギリヤ・ロックを訪問した際,スリランカ人男性ガイドに日本語で言い寄られ,その後交際に発展したが,次第に金品を要求されるようになり,莫大な金額をだまし取られた。

(4)違法薬物
 コロンボ市内で親しくなったスリランカ人からタバコと称して大麻を受け取り,大麻と気づかず一緒に喫煙していたところ,スリランカ人とともに警察に現行犯逮捕された。

(6)クレジットカード犯罪
 コロンボ市内フォート地区のレストランにおいてクレジットカードを使用したところ,スキミング被害にあった。(注:カード情報を読み取り,複製した別のカードで多額のショッピングやキャッシングをする詐欺。ガード盗難ではないため,利用停止処置をする事が無く,利用明細が届くまで気付かないことがしばしばある)

3 防犯対策
(1)犯罪被害に遭わないためには,「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち,最新の治安情報収集に努め,危険な場所には近づかない,多額の現金・貴重品は持ち歩かない,見知らぬ人を安易に信用せず警戒するなど,常に防犯を意識した行動をとることが大切です。

(2)スリランカへ渡航・滞在される方は,セキュリティ対策の整ったホテルやアパートに宿泊・入居することをお勧めします。戸建てに居住する場合には防犯機材の設置,警備員の雇用や番犬の配置など防犯対策をとってください。また,外出する場合はもとより,宿泊・在宅中も常に戸締まりの確認をしてください。

(3)万が一犯罪に遭遇した場合は,抵抗はせず,生命・身体の安全を第一に考えて行動するように心掛けてください。スリランカにおいて銃器所持は許可制(極めて限定的)ですが,過去に安易に許可させていた時期があったことから,犯罪者が銃器を所持している可能性もあります。また,一見単独に見えても近くに仲間がいることがあり,複数で犯行に及ぶ恐れもあります。

(4)具体的な対策のポイントは,「目立たない」,「行動を予知されない」,「用心を怠らない」です。
 犯人側は予めターゲットを絞った上で犯行に及んでいることを意識し,以下の点に留意し,犯罪被害に遭わないよう注意してください。

ア 目立たない
・人目を引くような華美な服装・装飾品を身につけず,なるべく周囲の環境に溶け込む。
・乱暴な言動をとらない。

イ 行動を予知されない
・毎朝のジョギング等,外出時に日課を繰り返すなど,習慣的な行動は避ける(行動をパターン化しない)。
・通勤や通学等での移動時間帯やルートを変える。
・個人情報(名前,所属,住所,電話番号,行動予定等)を不用意にSNS等で流布せず,不特定多数に知られないようにする。

ウ 用心を怠らない
・単独での外出や,夜間の外出,人通りの少ない道はなるべく避ける。
・周囲に不審な者や車両がいないか常に気を配り,尾行や監視をされていないか警戒する(下を向いて歩かず,前後左右の人の動きに注意を払う)。
・見知らぬ人から話しかけられても,むやみに信用しない。特に日本語などで親しげに話しかけられた場合は警戒する。一方的に相手の言い分を信じたり,言いなりにならない。場合によっては第三者に相談するなど慎重に行動する。
・ストライキやデモに遭遇した場合は,速やかにその場を立ち去る。
・公共交通機関内やレストランなどでは,所持品は身体の前で抱えるなど,目を離さない。
・自動車での移動中は常にドアをロックする。
・公共料金等の請求書や領収書など個人情報が記載されている書類は,細断または焼却してから捨てる。

エ その他
(ア)カードスキミングトラブル防止
・クレジット,デビットカードは信頼のおけるホテルや店舗以外では使用しない。

(イ)空港でのトラブル防止
・空港の両替所で一度に多額の両替・換金をしない。
・顔を知らない現地人運転手の出迎えがある場合は,あらかじめ当該運転手の氏名,携帯電話番号などを確認する(近づいてくる出迎え者を安易に信用しない)。また,運転手が持つプラカードには会社名や肩書きなどは記載させない(不特定多数に自らの身分を明らかにしないため)。

(ウ)タクシー,三輪タクシーでのトラブル防止
・流しのタクシーではなく,信頼の置けるタクシー会社に電話するか,ホテルやレストランに配車を依頼する。(コロンボ首都圏では「PickMe」や大手タクシー会社「Kangaroo Cabs」などの配車アプリの利用が便利です)
・三輪タクシーに関し,1人での利用,女性だけでの利用,夜間の利用はなるべく避ける。
・乗車前に目的地までの所要時間と料金を聞くとともに,タクシーの場合は必ずメーター制で運転させる。(何らかの要求や難癖をつけてくる場合には利用しない)
・走行中に第三者が乗り込んできた場合はすぐに降車する。

(5)万一に備え,旅行前に海外旅行傷害保険に加入してください。スリランカの私立病院では,保険や実費で治療費を負担できないことがわかると診療を断られることがあります。なお,病気や事故に遭った際の治療費や緊急移送費は高額となるため(100%負担),緊急移送費もカバーできる十分な補償額の保険をお勧めします。

(6)スリランカにおいて,観光ガイドは登録制となっています。観光ガイドから何らかの被害を被った場合やトラブルに巻き込まれた場合には,以下の団体に連絡してください。

○Sri Lanka Association of Inbound Tour Operators
住所:Chief Operating Officer
Sri Lanka Association of Inbound Tour Operators
c/o The Ceylon Chamber of Commerce
No. 50, Nawam Mawatha, Colombo 2 Sri Lanka
電話(代表):+94-11-558-8800
FAX:+94-11-244-9352
電子メール:slaito@chamber.lk
ウェブサイト:http://www.slaito.net
○National Tourist Guide Lecturers’ Association of Sri Lanka
住所:The President
National Tourist Guide Lecturers’ Association of Sri Lanka
No 37/35, Temple Road, Colombo 10, Sri Lanka
電話:+94-11-268-1241,+94-11-267-8174または +94- 778-063-390
電子メール:slintgl@sltnet.lk

4 テロに対する注意
(1)スリランカでは,2009年5月まで30年近くにわたって続いた「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」と政府軍との武力紛争の終結以降,テロ事件は発生していません。しかしながら,依然として民族や宗教・宗派間の対立が一部に見られ,2017年4月にはイスラム教関連施設に対する襲撃事件なども複数発生しました。

(2)2015年7月にはISIL(イラク・レバントのイスラム国)に参加したスリランカ人が紛争地域で死亡したことが確認されました。その後もISILに感化されたとされる複数のスリランカ人がシリアに渡航したことが確認されています。
 スリランカ治安当局は,国内においてイスラム過激派は浸透しておらず,具体的なテロの脅威はないとしています。しかし,インターネットなどを通じて個人的にイスラム過激思想に感化した者や,国内の民族・宗教間対立の影響を受けて過激化した者といった,いわゆる「ホームグロウン」によるテロが発生する可能性は排除できませんので,治安・社会情勢については引き続き注視していく必要があります。

(3)これまでに,スリランカにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,以下も参考に状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。


ア 特にテロの標的となりやすい場所(※)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払う。また,デモや集会等の行事には,不用意に近づかない。

(※)モスク等宗教関連施設,政府・軍・警察関係施設,欧米関連施設,公共交通機関,観光施設,ショッピングモールや市場等,不特定多数の人々が集まる場所

イ 自身の近くで爆弾の爆発や銃撃等不測の事態が発生した場合の対応策を想定し,状況に応じて適切な安全対策が講じられるよう心がけ,可能であれば大使館等に状況等を連絡してください。(詳細は,ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_03.html を参照してください。)

● 査証、出入国審査等


 手続や規則等については,事前の通告なく変更されることがありますので,必ず最新の情報を確認してください。最新の情報については駐日スリランカ大使館(電話:東京03-3440-6911~2)に問い合わせるか,スリランカ出入国管理局(http://www.immigration.gov.lk ),またはオンラインETA申請(http://www.eta.gov.lk )の各ウェブサイトを参照してください。

 なお,スリランカへの入国にあたっては,以下の要件を満たしている必要がありますので,十分注意してください。
・旅券の残存有効期間が最低6ヶ月以上あること。
・復路の航空券(または第三国へ出国する航空券)を所持していること。
・滞在期間に応じた十分な滞在費用を所持していること。

1 ETA/査証
(1)短期滞在(ETA)
 30日以内の短期滞在(観光,親族訪問,商用,通過等)については,2012年1月以降,従来の査証に代わり,ETA(Electronic Travel Authorization)の取得が義務づけられました。
 ETAは事前のオンライン申請のほか,空港到着時に取得することもできますが,無用なトラブルを避けるためにも,可能な限り事前のオンライン申請をおすすめします(航空会社によっては事前にETAを取得していない場合,搭乗を拒否されることもあります)。
 なお,スリランカ出入国管理局ウェブサイトではETAの短期滞在資格は延長可とされていますが,各所管省庁からの推薦が必要となるなど,必ずしも延長手続きは容易ではありませんので,あらかじめ30日以上の滞在が見込まれる場合には,最寄りのスリランカ在外公館(駐日スリランカ大使館など)で適切な査証を取得してください。

ア 短期滞在のカテゴリー,滞在資格及び申請手数料
(a)観光(Tourism):30日間滞在/2回入国有効
目的:観光,休暇,知人・親族訪問,医療(アーユルベーダ,ヨガを含む),スポーツイベント,競技や文化的活動への参加など
手数料:35米ドル(オンライン事前申請)
40米ドル(空港到着時申請)
12歳未満は無料
(b)商用(Business):30日間滞在/数次入国有効
目的:商談,商取引に係る協議,会議,ワークショップ,セミナー,短期研修, 芸術,音楽,舞踊等への出演など
手数料:40米ドル(オンライン事前申請)
50米ドル(空港到着時申請)
12歳未満は無料
(c)通過(Transit):2日間滞在/1回入国有効
目的:スリランカを経由し第三国へ渡航の途次立ち寄り
手数料:無料

イ オンライン事前申請の手順は以下のとおりです。
(a)ETAオンライン申請のウェブサイト(www.eta.gov.lk) にアクセスし,必要事項を入力する(入国予定日の24時間前までには申請手続を完了している必要あり)。
(b)査証申請手数料の支払い情報入力(クレジットカード払い。納付済みの手数料は,査証発給拒否の場合を除き返金されない)。
(c)申請受領通知が発行される。
(d)24時間以内にETA承認通知(Approval)または審査照会中(Referral)通知が届く。
(e)ETA承認通知を印刷し,スリランカでの入国審査時に旅券と共に提出する。

ウ ETAオンライン申請上の留意点
(a)オンライン申請をした場合,スリランカへの渡航は必ず承認通知「Approval」が届いてからにしてください。最終的な承認(Approval)の連絡を受けずにスリランカへ渡航した場合,入国は認められず,直近の便にて出発地に強制送還されます。なお,「審査照会中(Referral)」の通知が届いた場合は以下のスリランカ出入国管理局ETAユニットに照会してください。
(b)ETAのオンライン申請を行っていたところ,システムエラーとなりETAを取得出来なかったにも関わらず,手数料だけは徴収されてしまったといったケースがあります。この場合は以下のスリランカ出入国管理局ETAユニットに連絡してください。
(c)不当に高い手数料を要求する代理申請サイトの存在も確認されていますので十分注意してください。
その他ご不明な点がある場合には,スリランカ出入国管理局ETAユニット,もしくは最寄りのスリランカ大使館に照会してください。

○スリランカ出入国管理局ETAユニット
電話(直通):+94-11-532-9420または+94-11-532-9422
電子メール:contvisa@immigration.gov.lk
○駐日スリランカ大使館(東京)
電話:03-3440-6911/6912
FAX:03-3440-6914
電子メール:com@lankaembassy.jp またはlankaemb@crosus.ocn.ne.jp

(2)長期滞在(入国査証及び居住査証の取得)
 就労,留学,家族滞在などスリランカに長期滞在する場合には,事前に駐日スリランカ大使館等スリランカ在外公館において入国査証を取得してください。
 その上で,スリランカ入国後,現地の出入国管理局において,各カテゴリーに応じた居住査証を申請・取得する必要があります。
居住査証の各カテゴリーの詳細(申請に必要な書類,滞在期間等)については,下記のスリランカ出入国管理局ウェブサイトをご参照ください。
http://www.immigration.gov.lk/web/index.php?option=com_content&view=article&id=151&Itemid=196&lang=en

2 出入国審査
 通常,出入国審査は円滑に行われ,それほど時間もかかりません。スリランカ出入国管理局では,入国審査の段階で人定確認を行いますが,その際ブラックリストに登載されている人物とローマ字表記が同一であったため入国を保留された例があるほか,入国管理官の心証を害し入国を拒否されたり,ETAカテゴリーを変更させられた例もあります。
 こうした出入国審査はスリランカ当局の主権・判断に係わる事項ですので,在スリランカ日本国大使館が入国を認めるように交渉したり,判断に異議を唱えたりすることはできませんので,あらかじめご承知おきください。
なお,出国時に滞在期間を数日オーバーした場合には,空港の出入国管理局において罰金を支払った上で出国することが可能です。滞在期間を大幅に超過することがあらかじめ明らかな場合や大幅に超過してしまった場合は,出入国管理局(本局)で所要の手続き(罰金の支払い等)を行ってください。不法滞在で摘発された場合は罰金を支払った上での強制退去となります。

3 外貨申告
 入国に際し,1万5千米ドル相当額以上の外貨を持ち込む場合には申告が義務づけられています。また,出国に際し,5千米ドル相当額以上の外貨を持ち出す場合にも申告が必要です。現地通貨(スリランカ・ルピー)については,外国人は一切の持出し・持込みが禁止されています。
 日本からスリランカへ入国するにあたり,1万5千米ドル相当額以上の外貨等を持ち込む場合には,あらかじめ日本の税関当局に対して「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」を申告するとともに,スリランカ到着時に税関当局に対し適正に申告してください(空港到着時,税関検査場手前に税関の「Number 01 Officer」のカウンターがあるので,一般の税関検査場へ入る前に申告してください)。
 外貨申告で不明な点がある場合には,スリランカもしくは日本の税関にお問い合わせください。

○スリランカ税関(Sri Lanka Customs Information Center)
ウェブサイト:http://www.customs.gov.lk/
電話:+94- 11-222-1333
電子メール:info@customs.gov.lk
(参考)バンダラナイケ国際空港ウェブサイト:
http://www.airport.lk/passenger_guide/arrival_procedures/customs.php

 なお,外貨の両替は,空港,銀行,ホテル,街中の両替商で可能ですが,トラベラーズ・チェックはほとんど使用できません。また,許可された場所以外での外貨両替は違法行為とされています。宝石店等では米ドルで購入できる場合もありますが,これは厳密には法律違反になりますので注意してください。

4 通関
 外国人とスリランカ人では取扱いが異なります。外国人は,スリランカに持ち込んだ後スリランカに残す全ての物品,持ち込み禁止品及び規制品について申告しなければならないとされています。なお,250米ドル相当額以下の私物(衣類,化粧品など)や土産品(1.5リットル以下の酒類及びワイン2本まで)は免税となります。
 詳しくは以下のスリランカ税関にお問い合わせください。

○スリランカ税関(Sri Lanka Customs Information Center)
ウェブサイト:http://www.customs.gov.lk/
電話:+94- 11-222-1333
電子メール:info@customs.gov.lk
(参考)バンダラナイケ国際空港ウェブサイト:
http://www.airport.lk/passenger_guide/arrival_procedures/customs.php

(1)持ち込み禁止品
ア 麻薬や向精神薬等違法薬物
イ 薬物の原料
ウ ポルノ製品(わいせつ図画・写真,DVD等)
エ 宗教的教化宣伝を目的とする著作物(本,雑誌,DVD等)
オ タバコ(スリランカ到着時にバンダラナイケ国際空港の到着時免税店で購入したタバコは持ち込み可能です)。

(2)持ち込み規制品
 以下の物品をスリランカに持ち込む場合には,前もってスリランカの各所管省庁から許可を得ておく必要があります。詳しくはスリランカ税関へお問い合わせください。
ア 金,宝石,貴金属類(身につけている装飾品は除く)
イ 個人の使用量を超えた大量の酒類,化粧品や薬品等
ウ 通信関連機器(トランシーバーなど)
エ 動・植物(標本を含む),肉類
オ 銃砲刀剣類,弾薬,エアガンや爆発物
カ その他特別の許可を要する物品(ドローンなど)

(3)出国時の留意点
 古美術品,骨董品及びワシントン条約に掲げられている禁制品(象牙,べっこう,動物の毛皮など)はスリランカ国内で購入することができても,国外への持ち出しは禁止されています。また,保安上の理由もあり,出国時は入国時よりも検査が厳しく,チェックイン手続き前に,全ての荷物に対してX線検査が行われ(2度),手荷物については搭乗前に再度X線検査があります(火気類や液体物は没収されます)。

(4)その他留意点
 国外よりスリランカ向けに郵便小包等を送付するにあたって,スリランカでは禁制品目が多数あります。大手ウェブ通販サービス会社で購入した物品もスリランカに直接配送することが不可能な場合もあります。
スリランカの輸入禁制品については以下の日本郵便ウェブサイトを参考としてください。
https://www.post.japanpost.jp/cgi-kokusai/nonmailable_articles.php?cid=183

● 滞在時の留意事項


1 一般的留意事項
(1)滞在許可期限
 外国人には,それぞれの目的に応じ滞在許可期限が付与されます。必要な手続きをとらないまま,与えられた滞在期限を過ぎて滞在し続けた場合には不法滞在者として処罰されますので注意してください。

(2)旅券(パスポート)の携行
 外国人は,警察官や入国管理局から身分事項を証明するものの提示を求められた際,有効な旅券(パスポート)及び査証を提示する必要があります。ただし,旅券の紛失防止のため,普段は旅券の身分事項と査証のページのコピーを携帯してください。

(3)就労
 外国人が就労するためには,入国前にスリランカ在外公館(駐日スリランカ大使館等)において目的に従った入国査証を取得し,入国後に出入国管理局において改めて居住査証を申請・取得する必要があります。また,延長を希望する場合には,早めに延長申請手続きを開始してください。居住査証の各カテゴリーの詳細(申請に必要な書類,滞在期間等)については,次のスリランカ出入国管理局ウェブサイトをご参照ください。
http://www.immigration.gov.lk/web/index.php?option=com_content&view=article&id=151&Itemid=196&lang=en
 なお,短期滞在者(旅行者等)の就労等,許可のない者の就労は固く禁じられています。これに違反した場合は罰金又は禁固刑を科せられるほか,強制退去後は入国拒否の対象となりますので,十分注意してください。

(4)ハーグ条約
 スリランカは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

(5)在留届の提出
 スリランカに3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在スリランカ日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届け出等は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/ )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックス,電子メールによる届け出も可能です。在スリランカ日本国大使館まで送付してください。

(6)「たびレジ」への登録
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者など),またスリランカに在留届出を行い長期滞在中の方が第三国へ渡航する場合は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。
「たびレジ」に登録すると,渡航先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受信先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

2 注意すべき各種取締法規等
(1)写真・ビデオ撮影の制限
 軍事施設,公安施設,空港,港湾等はハイセキュリティー・ゾーンとされ,写真撮影が禁止されています。また,寺院や世界遺産でも撮影禁止エリアが設けられています。係官の忠告に従わず,日本人旅行者が身柄を拘束された例もありますので注意してください。以下(7)のとおりドローンも規制されていますので,注意してください。

(2)麻薬等違法薬物
 ヘロイン,大麻,アヘン,モルヒネ,コカイン等麻薬の持ち込み,麻薬の所持・売買には厳罰(最高刑は死刑)が科せられます。過去には日本人が逮捕・勾留され,罰金及び国外退去処分を受けたケースもあります。
 不審なもの(タバコ,高級茶葉と称される例が多い)を不用意に購入しない,見知らぬ人物から物品の運搬を依頼されても決して応じないようにしてください。

(3)治安維持(政治的活動の禁止)等
 外国人にはいかなる政治活動も許されていません。違反した場合は留置,強制退去の対象となります。デモやストライキには近づかないこと,また不用意に政治的な発言をしないよう十分注意してください。

(4)売買春の禁止
 売買春行為は厳しく禁じられており,たびたび治安当局により取締りが行われています。違反した場合は留置,強制退去の対象となりますので,甘い誘いに乗ることのないよう注意してください。

(5)スリランカ国旗・国歌等への敬意
 スリランカ国旗,国歌等への敬意は法律で定められています。過去には悪意なく国旗を改造した日本人旅行者が逮捕,長期間の勾留を受けた例もあります。また,仏像,寺院及び礼拝所に対する不敬の振る舞いは重い刑事罰を受ける可能性があります。

(6)自然保護区等
 自然保護区や国立公園内では,あらゆる動植物の採取が禁止されています。また,蝶や蛾,サンゴは全国的に保護対象となっており,採取等した場合には逮捕後,相当の罰金刑を科されます。
 また,自然保護区や国立公園内での違法採掘も禁止されています。過去には,自然保護区内で違法採掘(トレジャー・ハンティング)を行った日本人が逮捕,起訴される事案も発生しています。

(7)ドローン
 ドローンの持ち込み及び飛行にはあらかじめスリランカ当局(Civil Aviation Authority(民間航空局)及びスリランカ国防省)の許可が必要です。キャンディを旅行中,無許可で持ち込んだドローンを使って仏教寺院を撮影していた日本人が,警察に身柄を拘束される事案も発生しています。

(8)飲酒・喫煙の規制
 スリランカ全土において公共の場所での飲酒及び喫煙が禁止され,違反すると罰金が科されます。鉄道,バス等の公共交通機関を含め,駅,停留所,路上,公園,病院,ショッピングモール等では灰皿が設置されている場所で喫煙してください。

3 一般的な交通事情
 スリランカにおいては,交通事故が人命に関わる最も身近な危険要因です。昨年1年間の交通事故件数は約4万件であり,約3千人が死亡しています(日本の交通事故死と比べ約10倍の死亡確率)。車両登録台数や運転免許証保有者の増加に伴い,交通事情や運転マナーは年々悪化傾向にあります。警察官の手信号による交通整理,交通規制標識の少なさに加え,センターライン感覚の欠如,バス及び三輪タクシー(Three-wheeler)の無謀な運転,至る所での歩行者の横断,無理な割り込みや追い越し等,日本の交通環境とは相当異なるため,道路の歩行や横断,車の運転には細心の注意が必要です。

(1)スリランカ国内を移動する際の注意
 スリランカ国内を旅行する際には,あらかじめ旅行会社等に十分確認するなどして,安全な移動手段の確保に努めてください。
 バスや三輪タクシー(Three-wheeler,いわゆるトゥクトゥク)等が庶民の足として親しまれていますが,運転が乱暴であったり,整備が十分でない,あるいは保険に加入していないなど,その安全水準は日本に比べて非常に低い状況にあります。また,車内でスリや痴漢行為などの被害に遭う事例も多発していますので,利用に当たっては十分な注意が必要です。
 スリランカの旅行にあたっては,信頼できるハイヤー(運転手付レンタカー)を雇う,タクシー(配車アプリ)を利用する等の対応をお勧めします。
 なお,小さな子供を路上で遊ばせたり,一人歩きは絶対にさせないで下さい。

(2)車の運転に当たっての注意
ア 車両は全て左側通行(右ハンドル)です。
前部座席(運転席,助手席)のみならず後部座席を含め全席シートベルトの着用が義務づけられています。また,車両運転時における携帯電話の使用は処罰の対象となります。制限速度については,特に指示のない場合,都市部では時速50キロ,郊外においては時速70キロ,通学路付近では時速20キロとされています。
 道路は一部を除いて,舗装はされているものの,いまだに凹凸道路が多く,運転する際には路面状況にも気を付ける必要があります。また,スリランカには車検制度がなく,ヘッドライト・方向指示器・ストップランプ等が故障した車が数多く走っています。さらに街灯が少なく夜間の路面が暗いうえ,ハイビームで走行している車が多いため,まぶしくて目が眩み,前方を確認できない危険性もあります。そのような状況の中で無灯火の自転車が走っていたり,人のみならず,犬や牛等動物の飛び出しがあることにも注意しなければなりません。
 交差点では直進車が優先ですが,右折車が突然飛び出すことがあるので注意が必要です。また,ラウンド・アバウト(環状交差点)では右側から来る車両が優先ですが,実際のところスリランカでは先行する車両やバス等大型車両が優先される傾向があり,右側優先は必ずしも遵守されていません。
イ スリランカ国内を移動する際,軍や警察による道路封鎖や検問所に遭遇する可能性があります。過去には日本人旅行者が警察の検問所を車で突破したため,発砲を受け死亡する事件が発生しているほか,最近も停止の合図に従わなかった車両が警察から発砲され,乗っていた学生2名が死亡しています。検問には必ず応じるよう,また停止の合図を見逃さないよう留意して下さい。

● 風俗、習慣、健康等


1 風俗,習慣等
 民族構成はシンハラ人(74.9%),タミル人(15.3%),スリランカ・ムーア人(9.3%)と続きます。宗教は仏教徒が大多数(70.1%)を占めますが,ヒンドゥ教(12.6%),イスラム教(9.7%),キリスト教(7.6%)の信者もいます。それぞれが敬虔な信者である場合が多く,また宗教が生活と深く結びついています。したがって,外国人といえども宗教上の慣習を尊重し,仏教寺院の敷地内などに入る場合には裸足になり,必ず帽子を脱ぐとともに,短パンやノースリーブなど極端に肌を露出した派手な服装は慎むなど,各宗派の慣習をあらかじめ知っておく必要があります。また,写真撮影にあたって仏像を背にして立つ(仏像に背を向ける)ことは慎むべきとされています。仏像と肩を組む写真を撮った外国人旅行者が警察に逮捕された例,ブッダのプリント入りTシャツを着用したり,ブッダのタトゥーを入れていた外国人が逮捕された例もあります。

2 衛生事情
 飲料水として生水は避け,飲用や製氷には必ず水道水を濾過煮沸したもの,またはミネラルウォーターを使用するようにしてください。
 年間を通じて気温が高いため,食物の腐敗が早く,細菌の増殖も活発となりますので,調理や保存に注意が必要です。食品は良く加熱し,調理後早めに食べることが大切です。既に切ってある果物や野菜,調理後時間の経過した食品は避けてください。生野菜や刺身等は衛生状態に信頼の置ける店以外では食べないよう心がけてください。

3 医療事情等
(1)注意を要する病気
ア デング熱,チクングニア熱
デング熱,チクングニア熱はスリランカ全土で年間を通じ流行しており,大きな社会問題となっています。まれに致死率の高いデング出血熱(出血傾向,循環障害)となることもあり,乳幼児,老人,免疫能力の低下している人は注意が必要です。
 突然の高熱が2日以上続くなどデング熱感染が疑われる場合は,早めに医療機関にて血液抗体検査を受けてください(検査項目はDengue Virus NS1 Antigen,Dengue Antibody Test,C.B.C Full Blood Count)。血清抗体検査はいずれの医療機関でも可能です(コロンボ首都圏では,国立病院,アシリ・セントラル病院,ナワロカ病院,ランカ病院,ダーダンス病院等)。
また,デング熱の感染が疑われる場合,解熱剤としてアセトアミノフェン(Acetaminophen)を用いてください(商品名:パナドール,パラセタモール,タイレノール等)。アセトアミノフェン以外は血小板機能を抑制するため使用してはいけません(使用してはいけない薬剤:アスピリン,イブ,バファリン,ロキソニン等)。
 これら蚊の媒介による感染症は,蚊に刺されないことが予防の最大のポイントです。長袖シャツ・長ズボンなどを着用し肌の露出を少なくするとともに,昆虫忌避剤(DEET入りの虫除けスプレーやクリーム,商品名:Odomos等)を2-3時間おきに塗布するなど予防措置に努めてください。その他,スリランカでは蚊よけ対策として一般的にシトロネラオイル(商品名:CITRO等)やアーユルヴェーダ系バーム(商品名:Shiddhalepa Ayurvedic Balm等)などが使われています。
(参考)感染症スポット情報:スリランカにおけるデング熱の流行(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C154.html

イ 日本脳炎
 スリランカでは日本脳炎の集団感染も報告されています。
日本脳炎は,突然の高熱,頭痛,嘔吐などで発病し,意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こす病気で,後遺症が出たり,死に至ることもあります。
 予防ワクチンの接種により,日本脳炎にかかるリスクを減らすことができます。ただし,日本で平成7~18年度に生まれた方は,平成17~21年度に日本脳炎の予防接種を受けていない可能性がありますので,母子健康手帳などを確認し,まだ接種をしていない方は渡航前に予防接種を受けることをお勧めします。
 日本脳炎も蚊が媒介する感染症ですので,蚊に刺されないようにすることが最善の予防方法です。上記ア同様,長袖シャツ・長ズボンなどを着用し肌の露出を少なくするとともに,昆虫忌避剤(DEET入りの虫除けスプレーやクリーム)を塗布するなど予防措置に努めてください。

ウ レプトスピラ症
 レプトスピラ症は,ネズミをはじめ動物の尿に汚染された土壌や水が,体の傷や粘膜に接触することによって感染します。2日-14日間の潜伏期間があり,風邪のような症状のみで治る場合もあれば,黄疸,出血,腎障害など重症化することもあります(ワイル病)。
 現在のところ予防ワクチンはありません。川,湖沼や水溜まりなどに不用意に入らないようにするとともに,不衛生な水は飲まないなど衛生管理を徹底してください。

エ 赤痢,腸チフス,コレラ,A型肝炎等の経口感染症(水系感染症)
経口感染症として,赤痢,腸チフス,コレラ,A型肝炎等も報告されています。
 飲料水はミネラルウォーターを利用し,水道水は一度煮沸してから使用する,食事もよく加熱したものを食べるよう心掛けてください。また手洗い(特に食事前)を励行しましょう。家庭内の使用人等にも手の消毒を徹底してもらう等の衛生教育が必要な場合があります。

オ 狂犬病
 野良犬は都市部を含め,スリランカ全土で見かけます。犬のほか,猫,リスなどに咬まれた場合は速やかに(できれば24時間以内)医療機関でワクチン接種等の治療を受ける必要があります。

カ その他
 森林・草原地帯では,危険動物として毒ヘビ・ミズオオトカゲ・サソリ・ムカデ等もいるのでむやみに触れないようにし,生息地域等について現地の人から最新の情報を得るようにしてください。
 また,2017年9月には東部州アンパラの海岸でサーフィンをしていた英国人男性が水辺でワニに襲われて死亡する事件が発生しています。海や川のレジャーにあたっては,現地ホテルやインストラクターなどから最新の情報を入手するなどして,ワニやサメなどに襲われないよう十分注意してください。

(2)その他一般的な病気等への対処法
 高温多湿のため,あせも・かぶれ・湿疹等原因不明のアレルギー性皮膚炎にかかりやすくなります。頻繁にシャワーを浴びる,着替える,また,ダニ対策のため絨毯を掃除したり,寝具を交換するなど身の回りの生活環境を清潔に保つよう心掛けてください。

(3)予防接種
 通常スリランカに長期滞在する場合,破傷風・A型肝炎・B型肝炎を,さらに住む地域によっては狂犬病,日本脳炎等のワクチンの渡航前接種をお勧めします。現地入り後は腸チフスワクチンの接種もお勧めします。
 小児については,日本でBCG・3種混合・麻疹・風疹・ポリオ(3回以上)・Hibの予防接種を済ませておくことをお勧めします。コロンボではほとんどのワクチン(外国製)は接種可能です。詳細は現地の医療機関等に御相談ください。なお,その際に予防接種の記録(英文)を持参することをお勧めします。

(4)一般的な医療事情
ア 医療事情
 一般的には国立病院に比較して私立病院の方が医療機器の設備も整い,医療スタッフも多く,衛生面でも清潔です。ただし,手術を要する場合は,シンガポールや日本へ移送すべき場合もありますので,万一に備えて,緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行傷害保険に加入しておくことをお勧めします。なお,スリランカの私立病院では,入院の際デポジットが必要で,保険や実費で治療費を負担できないことがわかると診療を断られることがあります。

イ スリランカで購入できる医療品
 処方せんなしで購入できる医療品は,ビタミン剤,解熱剤,皮膚疾患用の軟膏,湿布薬,消毒薬,昆虫忌避剤等です。処方せんがあれば,抗生物質やほとんどの医療品(インド製が多い)が購入できます。

ウ その他,世界の医療事情(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/srilanka.html )において,スリランカの衛生・医療事情を案内していますので,渡航前にご覧ください。
 また,以下の厚生労働省検疫所ウェブサイトも参考としてください。
http://www.forth.go.jp/destinations/country/srilanka.html

4 水難事故
 スリランカの海岸は,リゾート地でも引き潮が強く,海岸近くに潮の速い危険な箇所が多いため,遊泳中の水死事故が多数発生しています。したがって,次の事項を確認するとともに,遊泳に関する注意を厳守してください。なお,リゾート地の海岸では,危険な場所でも「遊泳禁止」等の警告表示がありませんので注意が必要です。
(1)ホテルにチェックインする際,ホテル前などの海岸についての情報入手に努める。
(2)安全であると思われる海岸であっても,腰より深い場所には行かない。(過去に水深1メートルの浅瀬で引き潮に流されて水死するという事故が発生しています。)
(3)海岸は,場所により急に深くなるなど複雑な地形をしているため,遊泳可能な場所であっても注意する。
(4)少しでも波が高い場合は決して海に入らない。

5 自然災害
 スリランカにおいては,地震,台風等の自然災害は少ないとされていますが,2004年12月に発生したインドネシア・スマトラ沖大地震では,津波によりスリランカ南東部の海岸に滞在していた日本人8名が犠牲となりました。また,例年,地域によって豪雨災害や深刻な干ばつなどが発生しており,2016年5月,2017年5月には,南西モンスーンの影響でスリランカ南西部において豪雨が降り続き,河川の氾濫,山間部の土砂崩れなどで多くの犠牲者を出しました。
 自然災害に際しては,各交通機関が運休し,電話やインターネットが不通となるなど外部との連絡が寸断され,さらに物資の供給が十分に及ばなくなります。従って,緊急備蓄品(食料や飲料水(10日~2週間分程度)に加え,懐中電灯,ライター,ろうそく,携帯ラジオ,予備の電池等)を準備するなど,日頃から自然災害に対する警戒を怠らないようにしてください。また,テレビ,ラジオやインターネット等で常に最新の情報を入手するよう心がけてください。
 滞在先で災害が発生した場合,まずは自らの身の安全を確保し,その上で,できるだけ速やかに在スリランカ日本国大使館に連絡してください(連絡先は,下記「● 緊急時の連絡先」参照)。


※在留邦人向け安全の手引き
 在スリランカ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」もご参照ください。
  http://www.lk.emb-japan.go.jp/files/000193263.pdf

● 緊急時の連絡先


◎警察:119(またはコロンボ市内緊急通報(011)243-3333)
◎ツーリストポリス(観光警察):1912(ホットライン)
◎消防:110(コロンボ市内(011)242-2222)
◎救急:1990(または(011)242-2222, (011)2433756)

◎主な医療機関(外国人がよく利用するもの)
1 コロンボ首都圏
(1)National Hospital of Sri Lanka(公立)
  住所:E W Perera Mawatha, Colombo 7
  電話:(011)269-1111, 269-3510
(2)Asiri Central Hospital(私立)
  住所:114, Vipulasena Mawatha, Colombo 10
  電話:(011)466-5500
(3)Nawaloka Hospital(私立)
  住所:23, Deshamanya H. K Dharmadasa Mawatha, Colombo 2
  電話:(011)230-4444
(4)Lanka Hospital(私立)
  住所:578, Elvitigala Mawatha, Colombo 5
  電話:(011)553-0000
(5)Asiri Medical Hospital(私立)
  住所:181 Kirula Rd, Colombo 5
  電話:(011) 452-3300
(6)Durdans Hospital(私立)
  住所:3 Alfred Place, Colombo 3
  電話:(011)214-0000
(7)Joseph Fraser Memorial Hospital(私立)
  住所:23, Joseph Fraser Road, Colombo 5
  電話:(011)258-8466~7, 255-6338

2 キャンディ
(1)Teaching Hospital, Kandy(公立)
  住所:William Gopallawa Mawatha, Kandy 2
  電話:(081) 222-2261
(2)Kandy Private Hospital(私立)
  住所:255/8 Katugastota Road, Kandy
  電話:(081) 222-5474
(3)Suwasevana Hospital, Kandy(私立)
  住所:532, Peradeniya Road, Kandy
  電話:(081)223-2357

3 ゴール
(1)Karapitiya Teaching Hospital(公立)
  住所:Hirimbura Cross Road, Galle 8
  電話:(091) 223-2267
(2)Hemas Southern Hospital(私立)
  住所:10 Wakwella Road, Galle 8
  電話:(091) 464-0640
(3)Ruhunu Hospital(私立)
  住所:Karapitiya, Galle
  電話:(091) 223-4059/ 60

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在スリランカ日本国大使館
  住所:No.20 Srimath R.G. Senanayake Mawatha, Colombo 7,
Democratic Socialist Republic of Sri Lanka
  電話:(市外局番011)269-3831~3
    国外からは(国番号94)-11-269-3831~3
  FAX :(市外局番011)269-8629
    国外からは(国番号94)-11-269-8629
  ホームページ: http://www.lk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html