インド | India > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1.犯罪発生状況
(1)全般
ア インドにおいては,全体的に見て順調な経済成長を反映し,政治情勢も安定しています。他方,宗教間対立や多民族といった複雑な国内事情から,ジャンムー・カシミール州のカシミール過激派を含むイスラム過激派,アッサムやマニプール等の北東部諸州における少数民族過激派,また,西ベンガル,ビハール,ジャールカンド,オディシャ(旧オリッサ),アンドラ・プラデシュ(AP),テランガナ(2014年6月2日にAP州から独立),チャッティースガル,マハーラーシュトラ等の中東部諸州の森林地帯におけるナクサライト武装グループのテロ組織が存在し,引き続き活発なテロ活動を行っています。インド各地では常に潜在的なテロの脅威が存在しており,実際にこれまでもイスラム過激派によるとみられる連続爆弾テロにより,多数の一般市民が死傷しています。日常生活においても,テロの標的となるような危険な場所や不特定多数の人が集まる場所には近づかない,また,公共交通機関の利用や繁華街等への外出の際には,周囲の状況に注意を払うなど,安全確保に心掛けてください。このようにインドのテロ情勢には十分注意する必要がありますので,インドへの渡航・滞在を予定されている方は,別途掲載しているテロ・誘拐情勢のほか,危険情報及びスポット情報を事前にご覧ください。
イ 日本人旅行者に多い犯罪被害は,スリや置き引き等の窃盗事案です。少しの気の緩みが原因で被害に遭った事例,複数犯による連携プレー(犯人の一人が旅行者の注意を引きつけている隙に,もう一方が所持品を盗む)によって被害に遭う事例が発生しています。バスや列車内でわずかなすきに置き引きに遭う例も多発しています。どのような場所でも,自分の持ち物から手と目を離さないよう注意する必要があります。
ウ 日本人旅行者が,睡眠薬強盗の被害に遭う事例が,頻発しています。インドを旅行中に,親しくなったインド人から勧められた飲食物に睡眠薬が混入されていて,これを口にしたところ,意識が混濁状態に陥り,そのすきに現金等の貴重品を盗まれるという手口です。見知らぬ人から勧められた飲食物は,決して口にしないことが重要です。
エ 個人で旅行する若者が,語学力の不足や安易に相手を信用することによってクレジットカードを第三者に渡して、詐欺に遭う事例や,高額な代金の支払いを強要される事例が増えています。個人で旅行をする方は,最低限の語学力,インドに関する基礎知識を身につけた上で渡航するように心掛けてください。親切そうに近づいてくる人を安易に信用せず,また,犯罪者につけ込まれないために,嫌なものは嫌とはっきり意思表示することが極めて重要です。
オ 海外で印刷された大量の偽インド通貨がインド国内に不正に持ち込まれていると言われています。現地通貨(ルピー)に両替する際は,必ず銀行やホテル等,外貨買取証明書(Encashment Certificate)が発行される場所で換金してください。レートが良いからといって街中の政府非公認の両替屋で両替する際には偽札が混じっている可能性が高いので注意が必要です。
カ 外国人旅行者をねらった麻薬密売が発生しています。比較的容易に麻薬等薬物が手に入るため,興味本位で所持・使用した結果,逮捕され,数年間収監された事案も発生しています。麻薬所持・使用については,厳しい刑罰が科せられますので,絶対に手を出さないでください。
キ インド国内で全般的に女性をターゲットにした暴行(性暴力を含む)事件が増えており,最近では邦人を含む外国人女性をねらった事件も増加していますので,女性旅行者は注意が必要です。特に夜間の不要な外出を避けるとともに,見知らぬ又は知り合って間もないインド人に安易について行かないようにしてください。
ク 近年,シリアやチュニジアにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(2)主要都市・地域別の状況
[各都市共通事項]
 インドにおける都市部では,人口の集中,失業者の増大,貧富差の拡大等を社会背景として,一般犯罪発生件数が増加傾向にあります。詐欺,窃盗,強盗,強姦等の犯罪が多発しており,十分注意が必要です。夜間の一人歩きは危険を伴い,特に女性の徒歩での夜間外出は,犯罪を誘発する要因になりますので,避けるようにしてください。夜間列車内での強盗等も発生していますので注意が必要です。また,全般的に交通事情も劣悪なことから,交通事故に遭遇しないよう,十分に注意してください。 

[デリー]
 一般犯罪発生件数は急激に増加しており,特に殺人や強盗,強姦等の凶悪犯罪は,他主要都市に比し高水準で発生しています。武装強盗事件やオートバイ等を使用したひったくり等の犯罪はデリー首都圏のみならず,近郊都市のグルガオンやノイダにおいても増加しており,注意が必要です。
 以前から,デリー空港から市内に向かう際にタクシーやオートリキシャ(三輪タクシー)を利用した結果,連れて行かれたホテルから高額な宿泊料金の支払いを要求されたり,旅行会社に無理矢理連れて行かれ,高額なツアーを組まされる被害が頻発しています。特に安宿街で有名なデリー駅前のパハールガンジ,カロルバーグ及びそれに隣接するコンノートプレイス周辺の旅行会社は注意が必要です。例えば,本来一泊10米ドル程度のホテルであるはずが200~300米ドルを要求されたり,1,000~2,000米ドルもするツアーを無理矢理組まされるといった事例も珍しくありません。これは,タクシーやオートリキシャの運転手が悪徳なホテルや旅行会社と結託して行っているケースが,ほとんどです。このような被害に遭わないためにも,デリー空港から市内へ移動する際は,事前に旅行会社やホテルが手配したドライバー付きレンタカー・タクシーや地下鉄の利用,を心掛けてください。また,トラブルを避けるためにも,インド入国初日のホテルは事前に予約をしておくことが肝要です。インド到着後に国内旅行を予約する場合には,大手の信頼できる旅行会社の利用が望ましいですが,個人営業の旅行代理店で地方旅行のツアーを組む場合には,(i)旅行日程・内容等,算出根拠を示した請求書を作らせる,(ii)請求書内容をきちんと確認した上で代金を支払い,領収書を受け取る,の2点を必ず行ってください。万一,後日過大請求等が確認された場合,以上の書類がなければ料金払い戻し請求そのものが不可能となります。領収書を出し渋るような業者は信用できないと考えて間違いありませんので,絶対に利用しないでください。
 報道によれば,ATMの利用に不慣れな人に親切そうに近づき,現金を引き出す方法を教え,実際にやってみせる,その際,カードの暗証番号も所持人に代わって入力し,一連の処理が終わった後に本人には別のカードを渡し,すり替えた本物のカードと暗証番号を使って現金を引き出す,といった事例が発生しています。また,ATMで現金を引き出した人をねらう強盗事件も発生しています。ATM利用後も周囲に注意して被害に遭わないようにしてください。
 デリー旧市街や市内の遺跡等外国人観光客が集まる地区では,日本人旅行者をねらって親しげに声を掛けてきたインド人から飲食物を勧められ,旅行者がそれを口にしたところ,睡眠薬が混入されていたために意識が混濁状態になったすきをねらって,手荷物や財布から現金,クレジットカード,パスポート等の貴重品を盗難される事例が頻発しています。見ず知らずの他人から勧められた飲食物は,決して口にしないでください。

[バラナシ]
 ヒンズー教の一大聖地とされているバラナシでは,巡礼者(年間100万人を超える)や観光客をターゲットにしたゆすり,たかり,詐欺,窃盗,強盗,強姦等の犯罪が多発しています。親切そうに声を掛けてくる現地人には注意が必要です。 2010年12月7日には,バラナシのガンジス川岸のシトラガート付近で宗教儀式の最中に爆弾テロ事件が発生し,1人が死亡,日本人2人を含む少なくとも37人が負傷しました。

[ムンバイ]
 ムンバイは,異なる宗教・人種等の人々が混在しており,インドの経済的首都として有する豊かさはあるものの,多数派ヒンドゥー教徒と少数派との間で社会的緊張が生まれ暴力行為に発展したり,地域的暴動に発展することも珍しくありません。
 2008年11月26日,ムンバイ市内の最高級ホテルや中央駅,病院,レストラン等十数か所がイスラム・テロリストによる襲撃(銃の乱射や手榴弾の投てき等)を受けるというムンバイ連続テロ事件が発生し,日本人1人を含む160人以上が死亡し,日本人1人を含む300人以上が負傷する大惨事となりました。この事件では,武装したテロリストが標的に侵入した直後に襲撃を開始し,一部施設にテロリストが立てこもりました。
 普段から各種情報に留意し,標的とされる可能性がある場所には近づかないよう注意が必要です。
 また,ムンバイにおいては,異なる宗教を背景とした2大暴力団を始めとするギャング(組織暴力団)が複数活動しており,恐喝,麻薬売買,強盗,売春,殺人等の犯罪に深く関わっているため,警察は取締まりを強化しています。

[チェンナイ]
 チェンナイは他州都に比べ治安は良好とされていましたが,2014年5月にはチェンナイ中央駅に停車中の列車内で爆弾2個が爆発し,乗客1名が死亡,14名が負傷するテロ事件が発生した他,2014年1月に市内で邦人短期旅行者が現地人から暴行を受け負傷するという強盗致傷事件が発生し,同年2月には市内で邦人短期旅行者に対するひったくり事件,在留邦人に対する公共バス内での高額のスリ事件が発生しました。また,在留邦人がカードスキミングにあう被害も複数件発生しています。従来にも増して殺人,強盗等凶悪犯罪が増加傾向にあるため注意が必要です。また,駅,空港,繁華街での置き引き及び混み合った電車やバスの中でのスリ等にも引き続き十分な注意が必要です。
 また,他都市同様,交通事情は劣悪ですので,十分な注意が必要です。

[ベンガルール]
 ベンガルールにおいては,在留邦人が被害を受けた凶悪事件は発生していないものの,犯罪統計上ではベンガルールにおける犯罪は非常に多いという結果が出ていることから,日常生活において危険を感じるようなことがなくても,決して治安が良好であるとはいえないということを日頃から認識しておく必要があります。交通事情についても,近年市内を走る車が急増しているにもかかわらず,路面状況が悪い,道路が狭いなど交通インフラの整備が不十分なうえ,交通マナーも良いとはいえないこともあり,大事故には至らないものの車両同士の追突や歩行者とオートリキシャ・バイクの追突といった交通事故が多発しています。特に,歩行者については,歩道が十分に整備されていないため,歩道のない道路脇を歩く場合や道路を横断する際は注意が必要です。また,市内には素行の悪いオートリキシャの運転手もおり,特に夜間これらを利用する際は,ゆすり等の犯罪行為に遭遇することがありますので,一人では利用しない,信用のおけるタクシーを利用する等の安全対策が必要です。

[コルカタ]
 コルカタも他の主要都市と同様,スリや置き引きなどの一般犯罪が急増しており,殺人,強盗,強姦等の凶悪事件が日常的に発生しています。特に駅周辺,や繁華街等(コルカタのサダルストリートやニューマーケットなど)ではスリや置き引き等の犯罪が多く,パスポート,現金等の貴重品を盗まれる事案が発生しています。また,飲食物に睡眠薬などを混入され,強盗や暴行(性的暴行を含む)を受ける被害,さらに,言葉巧みに誘われ,一緒に食事をしてその代金を支払わされたり,多額な買い物をさせられたり,架空の話を持ちかけたりなど,現金やクレジットカードの詐欺に遭う旅行者も多く,暴行事件に至る場合もあります。交通事情も劣悪なことから,交通事故に遭遇しないよう,十分注意することが必要です。

[ブッダガヤ]
  ブッダガヤは仏教の聖地と言われ,日本人を含む多くの旅行者が訪れますが,こうした旅行者が標的となり,インド人から親しげに声をかけられ,言葉巧みにツアー旅行やバイクのレンタルなどを勧められ,クレジットカードで料金を支払った後、カード会社から当初言われていた金額よりも高額な料金を請求されたり,田舎でのホームステイを勧められ,ホームステイ先で薬物の入った飲食物を提供されたり,詐欺等のトラブルに巻き込まれるなどの事案が発生しています。このほか,女性を狙った性的暴行事件も発生しており,このような事案に巻き込まれないようにするためにも,親しげに声をかけてくるインド人に対しては,安易に信用せず,警戒心を忘れないことが大切です。

2.日本人の被害例
[悪質なタクシーやオートリキシャ,旅行会社による詐欺]
 空港からのタクシーやオートリキシャ,バスターミナルや駅で日本人旅行者が様々な被害に遭っています。主な手口は以下のとおりです。

* タクシーやオートリキシャの運転手が「あなたが予約したホテルは満室だ」等と言って,違うホテルを探すふりをして,旅行者を自分の仲間の悪質な旅行会社に連れて行く。
* 駅等で宿泊先等を思案している旅行者に「政府観光局の職員だ」と偽って声を掛け,旅行者を自分の旅行会社に誘い込んで高額なホテル代を請求したり,法外な値段でツアーを組ませたり,高い危険情報が発出されているカシミール(スリナガル)への観光を言葉巧みに勧め,高額の費用の支払いを強要される。

 このため,インド国内の旅行日程は,(i)旅行日程,宿泊先等は渡航前に日本でアレンジをする,(ii)渡航前に東京のインド政府観光局で旅行会社を推薦してもらう,(iii)インド入国後であれば,空港,ニューデリー駅,ホテル等にあるインド政府観光局の機関であるITDC(India Tourism Development Corporation)に申し込む,のいずれかの方法で計画することをお勧めします。ただし,ITDCを名乗って偽りの勧誘をする事例や紛らわしい名前の機関名・企業名を使う事例も多発していますので気をつけてください。

[睡眠薬強盗]
 デリーを始め,インド各地で,特に若い単独の旅行者を対象とした睡眠薬強盗が発生しています。使用される睡眠薬は非常に強力で,1~2日間意識が戻らない場合もあり,病院への入院を余儀なくされた事例も発生しています。旅行中は,現地で声を掛けてきた見知らぬ者から飲食物を勧められたり,食事等に誘われても,決して応じないことが大切です。インドでは,嫌なものは嫌とはっきり言わない・言えない日本人は犯罪の格好の標的とされていると言っても過言ではありません。数日間食事等をごちそうして非常に親切に接して信用を得ることに努め,その後に犯行に及ぶこともあります。親切にされたからといって,過度に恩に感じず警戒を怠らないことが肝要です。2013年の1年間に当館に報告があっただけでも,17件の睡眠薬強盗が発生しています。
 手口の一例は以下のとおりです。
* 単独,又は複数(子供連れの場合もある)の見知らぬ者が,駅や列車内,又は,観光地等で片言の日本語を使い親切を装って声を掛け,その場で飲み物(チャイ(紅茶)やジュース等)や食べ物(クッキー,ビスケット,アイスクリーム等)を勧められる。犯人は旅行者がこれを飲食し,昏睡状態に陥ったところで金銭等,貴重品を奪う。また,意識がある場合は,殴る,首を絞めるなどの暴行を加えた後に,所持品の一切を強奪して,被害者を路上に放置する。
* 単独旅行者がデリーに到着した翌日に,市内の観光スポットでインド人から親しげに声をかけられ,公衆の面前でチャイ(紅茶)とビスケットを勧められるまま飲食したところ急に意識がなくなり,現金,パスポート,貴重品,衣類等を奪われた上,路上に放置された。(同人は運良く警察に発見され保護されましたが,暖房が必要な冬季のデリーで長時間路上に放置されれば,生命に危険が及んだり,場合によっては車にひかれたりすることも十分考えられます)

[宝石及びじゅうたん詐欺]
 この詐欺犯罪は,アグラ,ジャイプール,ゴアで多発しています。典型的な手口は以下のとおりです。
* 観光中に声を掛けてきた者やオートリキシャやタクシーの運転手に,宝石店やじゅうたん屋に連れて行かれ,その店で,商品を日本国内の指定する店まで商品を届けて欲しいと持ちかけられる。店員からは,「取りあえずクレジットカードで支払いをしてもらうが,商品は帰国後指定した店に届くように直接発送する。商品が店に無事届けば,その支払いをキャンセルした上で礼金を渡すことを約束する」などと言われ,支払いを迫られる。あるいは,「日本の取引先に宝石を送りたいが,輸出許可等が面倒なので,とりあえずあなたのクレジットカードで購入したことにして日本まで運んで欲しい。日本では取引先があなたにコンタクトするので,商品と引き換えに購入代金と礼金をもらって欲しい」等と言葉巧みにクレジットカードでの決済を迫られる。日本人旅行者がこれを断ると,脅迫まがいに支払いを強要する場合もあります。どちらの場合も商品は届かなかったり,商品が届いても日本で鑑定してもらったら二束三文の商品であったというものです。また,日本人が支払を断った場合には,複数の者が取り囲み,日本人を数日間軟禁状態において支払いを強要した事例もありました。

[カード詐欺]
 手口は,以下のとおりです(そもそも,第三者にクレジットカードを預けたり,暗証番号を教えることが問題です)。
* 声を掛けてきたインド人と親しくなり,低料金で全ての列車に予約なしで乗れる便利なカードがあるので購入してあげると話を持ちかけられ,暗証番号を教えてクレジットカードと旅券を渡して購入を依頼したところ,結局購入できなかったとクレジットカードと旅券を返して貰ったが,後刻多額の金額が引き落とされていたことが判明した。

[結婚詐欺]
 単独の女性旅行者がねらわれます。女性がお金を渡した後,だまされていたことに気付き,返金を要求しても,脅迫されたり,暴力をふるわれたりしてインドからの出国を強要された事例もあります。典型的な手口は以下のとおりです。
* 親切そうに声を掛け近付いてきた男性に映画や食事,観光案内に誘われ,付き合って一緒に行動していると,男性から「愛している」「結婚しよう」等と言い出される。女性がその気になると,数日後には,インドの結婚には持参金(ダウリー)が必要である,親族の病気や事業に失敗してお金が必要である等を理由にお金を要求される。

[女性への性的暴行]
 インドにおいては犯罪の中でも性的暴行事件は高い水準で発生しており,最近では邦人を含む外国人女性をねらった事件も増加しています。デリー,コルカタ,アグラ,ジャイプール,リシケシュ,ブッダガヤ等では,邦人女性旅行者が複数のインド人に性的暴行を受けた上に金品等を奪われる極めて悪質な事例が発生しています。女性の単独行動や夜間の外出,夜間のオートリキシャ等の利用は危険であり,避けるようにしてください。また,旅行中に親しげに声をかけてくるインド人に対しては,安易に信用せず,警戒心を忘れずに,少しでも不審に思ったときははっきりと断ることが大切です。日本語で話しかけ,日本での滞在経験や日本人の知り合いの名前に言及するなどして旅行者を安心させてだますような巧妙な手口も発生しており,注意が必要です。

[列車,バス内における強盗及び盗難被害]
 列車及びバス内で,強盗及び盗難被害が多発していますので,貴重品を身から離さないなど,十分な注意が必要です。
* バラナシ~コルカタ間の夜行寝台列車内(4人用1等コンパートメント)で,旅行者が武装集団に襲われ,旅券,航空券等の所持品を強奪された上,顔面に暴行を受けた。
* デリー~バラナシ間やバラナシ~コルカタ間の列車内で日本人旅行者が現金やパスポート,貴重品等を盗まれた。
* 長距離の乗り合いバスを利用する日本人旅行者が就寝中に貴重品等を盗まれた。
* 列車に乗り込んで荷物を棚に置くわずかな間に貴重品の入ったバッグを盗まれ,予定していた旅行は中止せざるを得なくなった。

3.防犯対策
 上記状況を踏まえ,以下の防犯対策を実施する等,安全に万全を期してください。
* 夜間帯の出入国を極力避ける。深夜・未明に到着した場合は,夜が明けるまで行動は控える。また,深夜・早朝の列車に乗る場合は,夕方に駅に向かい待機する。
* 空港や駅で声を掛けてくるタクシーには絶対乗らない。
* タクシーに乗る際は,車両番号を控えておく。
* 単独旅行は極力避け,2人以上で行動する。
* 過度な肌の露出を避ける。
* 貴重品は,バッグ等に入れる等して,外から見えないようにする。首から下げた袋に入れる等して,常に身体から離さない。
* 夜間は一人で歩かない。
* ホテルはできる限り事前に予約をし,また極端に安いホテルは避け,可能な限り表通りのこぎれいなホテルに泊まる。
* オートリキシャやタクシーの運転手等から,良い店やレストランを知っている等と誘われても一緒について行かない。
* 親切そうに声を掛けられても,見知らぬ者の家に食事に行ったり,泊まったり,車に乗せてもらったりしない。また,飲食物を勧められても口にしない。
* クレジットカードで買い物をした際は,サインをする前に必ず通貨の単位や金額を確認する。
* 外から店内が見通せない宝石店,じゅうたん店には一人で入らない。
*見知らぬ者が,「礼金を支払うから」といって宝石等の日本への送付を依頼してきても絶対に断る(無意識とはいえ,インドの法令に違反することとなる場合があります)。

● 査証、出入国審査等


(手続や規則に関する最新の情報については,駐日インド大使館(03-3262-2391),在大阪インド総領事館(06-6261-7299)等にお問い合わせください。)

1.査証
(1)インドに観光目的などで30日を超えない範囲で入国及び滞在するためには,事前に査証(ビザ)を取得することが必要でしたが,本年3月1日から,日本人のみを対象に空港到着時に査証を取得すること(Visa on arrival)が可能となりました。また,従来の電子観光ビザでの査証申請も引き続き可能ですので,以下をご参照ください。なお,観光などの短期滞在以外での渡航(赴任,留学など),通過査証(滞在15日以内)及び観光査証(滞在6か月以内)は,駐日インド大使館認定の東京インドビザ申請センターか,駐大阪インド総領事館認定の大阪インドビザセンターに申請することになります。

◆「ビザ・オン・アライバル制度(Visa on arrival)」
 入国目的が商用,観光,会議への出席及び医療目的で,滞在期間は最大30日まで。インド国内に住所及び職業を有さないこと,旅券の残存有効期間が6ヶ月以上あることなどが条件とされています。また,このビザ・オン・アライバル制度が適用されるのは,デリー,ムンバイ,チェンナイ,コルカタ,バンガロール,ハイデラバードの6空港のみに限られます。詳しくは,下記駐日インド大使館のホームページをご参照ください。
駐日インド大使館ホームページ:http://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/visa_on_arrival_jp.html
なお,空港での手続きには,英語でのコミュニケーションが必要となる他,場合によっては,手続きに時間がかかりビザ取得までに時間を要することがあるようですので,英語に不安がある方,当地到着後に急ぎの用件がある方は,下記電子観光ビザを事前に取得することをお勧めします。

◆「電子観光ビザ e-TOURIST VISA (eTV))」
ア 申請手続き(インド内務省ウェブサイト):https://indianvisaonline.gov.in/visa/tvoa.html
イ 申請期限:インド入国の最低4日以上前の申請が必要(例:1月5日入国の場合1月1日またはそれ以前の申請)。
ウ ビザの期間:入国日から数えて滞在期間30日(一回限り。期限の延長は不可)。暦年で2回の申請が可能。
エ ビザ手数料:60米ドル(通貨交換手数料は除く)。ウェブサイト上でクレジットカードまたはデビットカードによる決済。1度支払った手数料の返還は不可。
オ 入国の目的:観光(友人・親族訪問を含む),短期商用,短期病気治療に限る。
カ パスポート要件:最低6ヶ月のパスポート残存有効期限があること。
キ 航空券:帰国用または他の旅行目的国への航空券を所持していること。
ク ビザの適用範囲:一般旅券所持者に限る。外交または公用旅券所持者には適用されない。
ケ eTVを取得して入国することが可能なインド国内の国際空港は,デリー,ムンバイ,チェンナイ,コルカタ,ハイデラバード,ベンガルール,ティルバナンタプラム,コチ及びゴアの9空港です。

(2)当初の予定を超えて滞在期間を延長する場合,インド国内のデリー,チェンナイ,コルカタ,ムンバイおよびベンガルール等の大都市では,各都市の警察本部内のForeigners Regional Registration Office(FRRO),その他の地区では地区警察本部内のForeigners Registration Office(FRO)と呼ばれる外国人登録事務所に申請し,許可を得る必要がありますが,通過査証,観光査証の延長及び滞在目的の変更は基本的には認められません。また,滞在期間を1日でも過ぎてしまった場合にはMHA(Ministry of Home Affairs)の許可を得た上でFRROにて出国許可を得ることが必要となり,出国許可なしに出国することはできません。
(3)ビザ・オン・アライバルで入国した日本人が,インド国内旅行中に許可された滞在期限を過ぎてしまったため,自分で滞在期限を勝手に変更して出国しようとしたものの,出国審査で止められてしまった事例があります。うっかり滞在期限を超過したために不法滞在状態になった場合,一定の手続きを経ることにより出国許可を得ることは可能ですが,悪意を持って不法滞在したと判断されると,インド滞在中の全日程をチェックされ,犯罪等に関わっていないことが判明するまで出国が止められます。入国時に許可された滞在期間に留意し,必ず許可された期限前に出国するようにしてください。

2.出入国審査
 黄熱汚染地域を経由して入国する場合は,イエローカード(黄熱予防接種証明書)の提示が求められます。以前,アフリカを経由してきた旅行者がイエローカードを携行していなかったために入国を拒否された例があります。

3.外貨申告
 外国為替管理が厳しく,入国時に10,000米ドル相当額を超える外貨(現金及びトラベラーズ・チェック,現金のみの場合は5,000米ドル相当額)を持ち込む場合,税関で申告することが必要です。申告なしで同限度額を超過した場合は,罰則の対象となります。
また,出国に際して余った現地通貨を外貨に再両替する場合には,必ず現地通貨を購入したときに銀行が発行する外貨買取証明書(Encashment Certificate)の提示を求められますので,この証明書は保管しておくことが必要です。また,外国人が現地通貨で,ホテル料金を支払ったり,高価な買い物をしたり,インド国内において航空券を買う場合も,同証明書の提示を求められることがあります。

4.通関
 税関ではX線による荷物の検査等が厳正に行われており,申告は正確に行う必要があります。
免税で国内に持ち込める範囲は,紙巻たばこ:200本,または葉巻:50本,または刻みたばこ:250g。酒類については,2リットルまでとなっています。また,金銀の地金は少量であっても輸入禁止になっており,密輸は最低3年以上の実刑に処せられます。
 旅行者はカメラ等旅行に必要と認められる品物に限り無申告で各品目1台の持ち込みが認められています(ノートパソコンを含む)。高価な電気製品(OA機器を含む)や,2台以上のカメラ等は入国時に輸入を申告する必要があり,再輸出を条件として無税で持ち込みが許可されます。また,古美術品の中には重要美術品の指定を受け,インド政府(考古学局)の許可なしに輸出できないものがあるので,古美術品を購入の際にはこの点の確認と領収書を保管しておくことが必要です。

● 滞在時の留意事項


1.滞在時の各種届出等
 学生,就労,ビジネス,リサーチ,ミッショナリー等の180日を超える滞在期間の査証所持者は,入国後14日以内(商用査証保持者の場合は6か月以内)に外国人登録事務所に外国人登録することが必要です。この外国人登録に関しては,査証取得時に「但し書き」が付記されていることもありますので,取得した査証を必ずよく確認してください。また,180日以上インドに滞在した場合は,出国の際に滞在期間中の生活費の出所の証明(Income Tax Clearance)が必要ですので,外貨買取証明書を税務署(Foreigners Section of the Income Tax Department)に提示して,この証明をしてもらいます。
 また,外国人登録をした場合は,国外に出るためには出国許可(再入国許可を含む)の取得が必要とされることもありますので,登録したそれぞれの事務所で地域事情を確認しておくことが必要です。

2.旅行制限
(1)インドでは,国防上または治安上等の理由から,一部の州について外国人の入域が制限されています。入域制限が設けられているのは,アルナチャル・プラデシュ州全域,ヒマチャル・プラデシュ州の一部,ジャンム・アンド・カシミール州の一部,ラジャスタン州の一部,シッキム州全域,ウッタラカンド州の一部及びアンダマン・アンド・ニコバル諸島全域です。これら制限区域への入域を希望する場合には,当該区域への入域希望予定日より8週間以上前に,インド政府当局より入域許可を取得する必要がありますので,事前に確認してください。
(2)なお,インド北東部諸州のマニプール,ナガランド,ミゾラム各州については,従来外国人の入域が制限されていましたが,2010年1月より,有効なインド査証を所持する外国人は,これら3州を訪問する際,事前に入域許可を取得する必要がなくなりました。代わりにこれらの州に到着した後 24時間以内に同地の外国人登録所(FRO)において登録を行うことが必要です。この措置は,1年毎に更新されており,2014年7月時点では有効ですが,訪問する前に最新の情報を確認してください。(なお,上記3州に加え近隣のインド北東部各州については,危険情報が発出されていますので,同情報に留意願います)。

3.写真撮影の制限
 写真撮影については,空港,軍事施設,港湾等は写真撮影が禁止されています。また, 橋梁,ダム等の撮影も禁止されています。

4.薬物の取締法規
 インド政府は麻薬取締りを強化しており,外国人も例外なく,麻薬所持者に対しては厳罰を科しています。特に安宿街では,麻薬の誘惑も多いようですが,はっきり拒否する強い意志が極めて重要です。
 最近では,日本人旅行者が,ガンジャー(マリファナ),チャラス(ハシシ)等の麻薬所持により逮捕されたり,麻薬乱用により異常な行動を取っていると通報されたりする事件や,急性麻薬中毒が原因と思われる死亡事件等が増加しています。ほかにも安易に麻薬を購入したり,運搬を頼まれたりした結果,検問等で麻薬を発見され逮捕された事例や,本人が知らないうちに荷物の中に麻薬を入れられ逮捕された事例などがあります。インドの法律では,麻薬(ガンジャー,チャラス等)を所持しているだけで逮捕され,有罪になれば2~20年の懲役や10~20万ルピー(日本円で約15~30万円相当)の罰金が科されるだけでなく,悪質な場合は死刑になる可能性もあります。また,逮捕された後,有罪か無罪かを決するまで長期にわたり拘置所に留置されますが,その環境は劣悪なもので,拘留中に体調を崩す人も少なくありません。決して麻薬を購入したり,運び屋を引き受けたりしないことが大切です。また,見知らぬ者から物をもらったり預かったりしないよう十分注意が必要です。さらに,インドには密告による報奨金制度があり,麻薬の売手が買手を警察に通報することがあります。
 また,ゴア州北部のアンジュナ・ビーチ,カラングート・ビーチ等の海岸では,夜間に麻薬パーティが開かれることがあります。これに外国人が参加し,地元住民の密告等により麻薬所持容疑などで逮捕される事例があります。
 さらに,逮捕には至らなかったものの麻薬乱用により急性の精神障害に陥る日本人旅行者も多くいます。このような事例では,自己を管理することができず,恐怖感を伴った精神錯乱のため叫んだり,暴力を振るうため警察沙汰になることがある他,病院に入院させられ,高い入院費用の支払いが必要になったり,帰国する際に医師の同行が必要となるなど,日本にいる家族等に多大な経済的,精神的負担をかけることになります。インドは薬物犯罪に対して決して寛容な国ではありません。麻薬には絶対に手を出さないでください。

5.交通事情
 自動車の増加に伴い交通事故が急増しています。交通安全に対する意識が薄く,交通秩序・マナーが無いに等しいことから,道路を横断したり歩いたりする際は,特に注意する必要があります。また,自動車の運転については,日本とは大きく異なる劣悪な交通事情にありますので,自家用車を所有している場合でも真に必要な場合を除き自分で運転することは避け,運転手を雇用することが望まれます。

6.長期滞在者向けの注意事項
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

7.短期渡航者向けの注意事項
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者など)についても,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,ぜひご活用ください。

● 風俗、習慣、健康等


1.風俗,習慣,国民性に関する留意事項
(1)インドでは,女性はあまり肌を見せない習慣があり,タンクトップ,ミニスカートや派手な色彩の服装は避けるようお勧めします。男性でも,ショートパンツは好ましくありません。
(2)インドでは左手を不浄視する習慣がありますので,例えば物の授受は左手を使わない等注意する必要があります。
(3)多民族・多宗教が混在しているインドでは,それぞれの所属に対する帰属意識が非常に強いので,特定の民族や宗教に対する言動は慎重にしてください。

2.衛生事情(水,食べ物についての留意事項等)
 汚染された水や食べ物に起因する疾患(経口感染症)が多いので,生水は飲用せず,煮沸した水かミネラル・ウォーターを飲むようにしてください。外食する際には,屋台や庶民的なレストランは避けてください。食べ物については十分に加熱したものを食べ,生野菜,カットフルーツは避けてください。手洗いを励行することも重要です。

3.病気(主な感染症,気を付けるべき疾病,予防接種等)
(1)熱帯でみられる風土病の多くが存在します。デング熱,チクングニア熱,腸チフス,パラチフス,細菌性赤痢,マラリア,コレラ,ウイルス性肝炎,流行性髄膜炎,日本脳炎,狂犬病,アメーバ赤痢,結核,破傷風等が発生していますが,予防接種や日頃の注意でこれらの疾患の多くは予防することが可能です。長期間滞在する場合は,A型肝炎,B型肝炎,破傷風,腸チフス,狂犬病,日本脳炎などのワクチン接種をご検討ください(腸チフスワクチンは日本では未承認。)。
(2)マラリアやデング熱,チクングニア熱など,蚊が媒介する病気は,モンスーン季(6~9月)から11月頃に流行します(地域により流行時期が異なることがあります)。殺虫剤,蚊取り線香のほか,外出時には長袖,長ズボン,虫除け剤等を使用し,蚊に刺されないようにすることが肝心です。特にコルカタをはじめとする西ベンガル州,ビハール州ではマラリア,ウッタル・プラデシュ州では日本脳炎の流行がみられます。チクングニア熱は,以前はケララ州など南部を中心に報告されていましたが,昨今はデリーやグルガオンなど北部の都市部でも報告例が増えており,注意が必要です。
マラリアは,マラリア原虫を保有しているハマダラ蚊に刺されることによって感染します。特にハマダラ蚊が活動する夜間には長袖シャツや長ズボンを着用するなどの対策が必要です。インドでは,デリーやムンバイなど大都市部ではマラリアへの感染リスクはほとんどありませんが,世界遺産や観光名所である地方への旅行の際には,マラリア感染への注意が必要です。抗マラリア予防薬の服用にあたっては,薬品耐性のあるマラリアが発生しているほか,体質等による個人差もありますので,訪問先のマラリアの感染リスクを十分に検討し,必ず事前に専門の医師に相談してください。
 マラリアには,熱帯性マラリアや三日熱等がありますが,いずれの場合も治療が遅れれば死に至る可能性がありますので,急な発熱があった場合にはただちに最寄りの医療機関で検査を受けることをお勧めします。なお,マラリアの潜伏期間は7日~30日であるため,インド出国後1ヶ月以内に発熱があった場合には,最寄りの医療機関に,マラリア流行地への渡航歴があることを伝えて,診察を受けてください。
(3)インドは世界で最も狂犬病による死亡例が多い国です。野犬・野猿などの動物は,狂犬病に感染している可能性があるので,動物にむやみにさわらない,近づかないよう注意が必要です。
もし,狂犬病に感染している可能性のある動物に咬まれたり,ひっかかれたり,なめられたりした場合は,すぐに傷口を石けんと流水で洗い,直ちに病院へ行って医師の指示に従ってください。インド国内では,ヒト狂犬病免疫グロブリンは限られた医療機関にしか在庫されていないことが多く,インドに長期間滞在する人や,動物と接触が予想される場合には,事前に狂犬病の暴露前免疫を受けておくことをお勧めします。
また,現地医療機関での受診の有無にかかわらず,帰国時に検疫所(健康相談室)にご相談ください。詳しくは,感染症広域情報:「狂犬病~もし咬まれたら,すぐに医療機関へ」(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2012C236 )をご参照ください。
(4)体力の低下や疲労の蓄積は,免疫力の低下や怪我のもととなりますので,余裕を持った旅行日程を組むことをお勧めします。また,強烈な日差し,発汗とほこりなどのダメージによる皮膚疾患になりやすいので,日焼け止めや洗浄,保湿などのスキンケアを心がけましょう。
(5)インドでは,冬季(11月~1月)を中心に大気汚染が深刻となります。呼吸器や循環器に基礎疾患をお持ちの方は注意が必要です。

4.医療事情
 インドには,大学病院,国公立病院,私立の総合病院・診療所等各種の医療機関があります。しかし,一般的に国公立の病院内は極めて不衛生であり,医療レベルの地域差や病院差があります。私立の総合病院は清潔で設備が整っているところもありますが,日本のようなきめ細やかなケアが受けられないこともあります。また,救急医療体制は,十分に整備されていません。さらに,医療先進国への緊急移送等が必要となる場合には高額の費用を要しますので,日本出発前に必ず緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入することを強くお勧めします。
また,「在外公館医務官情報(:http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/india.html )」において,インド国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧下さい。その他,必要な予防接種等については,厚生労働省検疫所ホームページ(http://www.forth.go.jp/ )を参考にしてください。

● 緊急時の連絡先


◎警察(全国共通):TEL 100
◎消防署( 〃 ) :TEL 101
◎救急車( 〃 ) :TEL 102
◎在インド日本国大使館     :TEL 市外局番011-4610-4610
◎在コルカタ日本国総領事館  :TEL 市外局番033-2421-1970
◎在ムンバイ日本国総領事館  :TEL 市外局番022-2351-7101
◎在チェンナイ日本国総領事館 :TEL 市外局番044-2432-3860
◎在ベンガルール駐在官事務所 :TEL 市外局番080-4166-0111
(いずれも国外からの場合は国番号91を付し,市外局番先頭の0をとる。)

※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」も御参照ください。

(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
   住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
           http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
○ 在インド日本国大使館
 住所:50-G, Chanakyapuri, New Delhi, India
 電話:(市外局番011)2687-6564,4610-4610
   国外からは(国番号91)-11-4610-4610
 FAX:(市外局番011)2688-5587
   国外からは(国番号91)-11-2688-5587
 ホームページ  http://www.in.emb-japan.go.jp/index-j.html

○ 在コルカタ日本国総領事館
 住所:55, M.N. Sen Lane, Tollygunge, Kolkata, West Bengal
 電話:(市外局番033)2421-1970
   国外からは(国番号91)33-2421-1970
 FAX:(市外局番33)2421-1971
   国外からは(国番号91)-33-2421-1971
 ホームページ http://www.kolkata.in.emb-japan.go.jp/j/

○ 在ムンバイ日本国総領事館
 住所:No.1, M.L. Dahanukar Marg, Cumballa Hill, Mumbai, Maharashtra
 電話:(市外局番022)2351-7101~6
   国外からは(国番号91)22-2351-7101~6
 FAX:(市外局番022)2351-7120
   国外からは(国番号91)22-2351-7120
 ホームページ  http://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp

○ 在チェンナイ日本国総領事館
 住所:No.12/1, Cenetoph Road, 1st Street, Teynampet, Chennai, Tamil Nadu
 電話:(市外局番044)2432-3860~3
   国外からは(国番号91)-44-2432-3860~3
 FAX:(市外局番044)2432-3859
   国外からは(国番号91)-44- 2432-3859
 ホームページ http://www.chennai.in.emb-japan.go.jp/j/

○ 在ベンガルール領事事務所
 住所:1st Floor, Prestige Nebula No.8-14, Cubbon Road, Bengaluru, Karnataka
 電話:市外局番(080)4064-9999
   国外からは(国番号91)-80-4064-9999
 FAX:(市外局番080)4166-0114
   国外からは(国番号91)-80-4166-0114