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ウガンダの危険情報【一部地域の危険レベル引き上げ】

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更新日 2024年02月01日
危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険度】
●コンゴ民主共和国との国境地帯(ホイマ県以南)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)

●ントロコ県、ブンディブジョ県、ブニャンカブ県、カセセ県、ルビリズィ県、ルクンジリ県、カヌング県、キソロ県(いずれも国境地帯を除く)、及びカバロレ県、カムェンジェ県
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き上げ)

●コンゴ民主共和国との国境地帯(ブリーサ県以北)、南スーダンとの国境地帯、カボング県のケニアとの国境地帯及びカラモジャ地域(モロト県の一部及びアムダティ県)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●首都カンパラを含むその他の地域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ウガンダ西部、コンゴ民主共和国との国境地帯では、反政府組織「民主同盟軍」(ADF)が、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の影響下でテロ活動を活発化させていることから、治安が急激に悪化し予断を許さない状況にあります。これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。
●ウガンダの首都カンパラ市とその郊外及びジンジャ市においては、2023年だけでも複数回のテロ未遂が発生しており、今後もテロの脅威は高いレベルで継続するものと予測されます。
●ウガンダの北端、南スーダンとの国境地帯の治安は比較的安定していますが、南スーダン側の治安が悪いことから、ウガンダ側にもその影響が及ぶ可能性があります。
●ウガンダの東部、ケニアと国境を接するモロト県の一部やアムダティ県を含むカラモジャ地域では、治安当局と家畜強盗との銃撃戦により双方に死者が出る事件が度々発生しています。
●地域を問わず、住居侵入、路上強盗、車上強盗、殺人、営利目的の誘拐、詐欺などの凶悪犯罪が日常的に発生しており、外国人が巻き込まれる事件も発生しています。

詳細

1 概要
(1)2021年に首都カンパラを中心として多数の死傷者を出したテロ活動は、コロナ禍において一旦は下火になりましたが、2023年に入って急速にその頻度を上げるとともに、標的も民家、教会、レストラン等のいわゆるソフトターゲットに拡大したことで、わずか半年間に50人を超える民間人が犠牲となりました。これとは別に、テロ実行直前にウガンダ治安当局に摘発され未遂に終わった事案も多いことに鑑みれば、ウガンダにおけるテロの脅威は、都市部・地方部を問わず、今後も高いレベルで継続するものと考えられます。
(2)1980年代に発足した反政府組織にルーツを持つADFは、2019年以降、ISILの影響下で「中央アフリカ州」の名称を用い、テロ活動を活発化させています。2023年には、クイーン・エリザベス国立公園において外国人観光客が殺害され、ISILの「中央アフリカ州」の名で犯行声明が出されています。ウガンダにとって主要財源の一つである観光セクターへの攻撃は、政府に大きな打撃を与えることが見込まれるため、今後、他の国立公園等の観光地にテロ活動が広がることも懸念されます。
(3)また、ウガンダの高い失業率が一般犯罪の増加につながっています。コロナ禍が明けて経済は回復傾向にありますが、ウガンダ警察が公表している各種犯罪発生指標は悪化を示しており、常に高い防犯意識を維持する必要があります。
(4)さらに、2026年には大統領選挙を控えており、既に2023年時点において、政権側と野党側との間で対立が深まっています。選挙活動が活発になるにつれ、死傷者を伴う混乱が懸念されます。

2 地域別情勢
(1)コンゴ民主共和国との国境地帯(ホイマ県以南)
 レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)(引き上げ)

 ホイマ県以南の国境地帯においては、国境のコンゴ民主共和国側がADFの潜伏地域となっているため、ADFによる越境テロが多発しています。2023年6月からの半年間だけでウガンダ側の犠牲者は50人を超えており、治安が急激に悪化しています。また国境にかかる山岳地帯にもADFの戦闘員が潜伏しているため、ウガンダ軍による空爆や陸上及び湖上における掃討作戦が行われています。
 特にカセセ県では2023年6月、現地中学校等への襲撃で学生42人が殺害されたほか、同年10月にはクイーン・エリザベス国立公園内にて外国人観光客を含む3名が殺害されており、「外国人といえども標的にする」という、これまでに見られなかった犯行態様を見せています。
 つきましては、これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(2)ントロコ県、ブンディブジョ県、ブニャンカブ県、カセセ県、ルビリズィ県、ルクンジリ県、カヌング県、キソロ県(以上、いずれも国境地帯を除く)、カバロレ県、カムェンジェ県
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き上げ)

 国境から一定程度離れた地域でも、治安当局に追われたADFが潜伏し、テロ活動が行われています。カムェンジェ県では、2023年12月、地方議員を含む10人が殺害され、その約1週間後にはさらに住民3名が殺害されました。
 また、カムェンジェ県とカバロレ県にまたがるキバレ国立公園では、テロリストの掃討作戦が行われているとの情報があります。不測の事態に巻き込まれることがないよう、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。

(3)コンゴ民主共和国との国境地帯(ブリーサ県以北)、南スーダンとの国境地帯、カボング県のケニアとの国境地帯及びカラモジャ地域(モロト県の一部及びアムダティ県)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア コンゴ民主共和国との国境地帯(ブリーサ県以北)
 現時点ではテロ活動は確認されていませんが、今後、状況が突然悪化する可能性があります。
イ 南スーダンとの国境地帯
 南スーダンから多くの難民が流入していますが、ウガンダ政府は国連等の協力を得て広大な難民居住区を設置し、ウガンダ警察も取締りを強化していることから、現時点において治安は保たれています。しかし、南スーダン側ではテロや誘拐、強盗、車両襲撃等が頻発していることから、ウガンダ側の治安維持活動の行き届かない地域では、その影響が及ぶ恐れがあります。
ウ 東部(モロト県の一部及びアムダティ県:カラモジャ地区)
 カラモジャ地区と呼ばれるケニアとの国境付近(モロト県の一部及びアムダディ県)では、家畜強盗が昼夜を問わず頻発しています。治安当局と武装した家畜強盗が銃撃戦を繰り広げ双方に死者が多数出ています。

 つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。

(4)首都カンパラを含むその他の地域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

 カンパラでは、テロのリスクが継続しています。2021年10月以降、カンパラ市内で、警察署や国会議事堂のほか、飲食店内や走行中の長距離バス内、教会や市場といったソフトターゲットに対するテロ及びテロ未遂が継続しており、死傷者も多数発生しています。いずれのテロ事件においても、ADFが関係しているとされています。また、特に2023年6月以降、カンパラ市内でテロ未遂が連続して発生しており、今後も引き続きテロのリスクがあることを示す兆候が確認されています。
 また、ウガンダ東部の町ジンジャでも、テロのリスクが指摘されています。2023年11月の音楽祭では、外国人を標的としたテロが行われる可能性が高いとして複数の主要国が警告を出したり、同年12月にはバーでテロの下見をしていたADF関係者が逮捕されたりしています。
 さらに、都市部では一般犯罪も多く、2023年9月にはカンパラ中心部において、乗用車で移動中の邦人が犠牲となる強盗事件が発生したほか、歩行中の暴行やひったくり被害も報告されています。

3 滞在にあたっての注意
 ウガンダの治安情勢は刻々と変化していますので、日本国外務省、在ウガンダ日本国大使館、現地関係機関や報道等から最新の情報を入手するよう努めてください。
 ウガンダに滞在する際の防犯対策及び一般的留意事項については、「安全基礎データ」のページの「防犯対策」及び「滞在時の留意事項」の項目をご覧ください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_093.html
 暴動や騒乱等不測の事態が発生した場合は、自宅・宿舎もしくは職場等安全な場所に戻り、事態が収束するまで待機するとともに、在ウガンダ日本国大使館に連絡してください。
 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 ウガンダに3か月以上滞在される方は、在ウガンダ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ウガンダ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

4 隣国のケニア、南スーダン、コンゴ民主共和国、ルワンダ及びタンザニアの危険情報も併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ   
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ウガンダ日本国大使館
住所:Plot No.8,Kyadondo Road, Nakasero, Kampala, Uganda.
 (P.O.Box 23553 Kampala、 Uganda)
 電話:(市外局番031)2261-564~6
 国外からは(国番号256)31-2261-564~6
 FAX :(市外局番031)2261-567
 国外からは(国番号256)312261-567
 ホームページ:https://www.ug.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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