ホンジュラス | Honduras

情報種別:海外安全情報(危険情報)
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ホンジュラスの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2017年12月01日

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●首都テグシガルパ市,コルテス県,アトランティダ県,ジョロ県,コロン県,オランチョ県,グラシアス・ア・ディオス県,コマヤグア県,コパン県,サンタ・バルバラ県及びオコテペケ県
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●その他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ホンジュラスは殺人率が世界で最も高い国の一つです。レベル2の地域への不要不急の渡航は止めるとともに,レベル1の地域でも十分注意してください。


1.概況
(1)ホンジュラスは,殺人率が世界で最も高い国の一つです。ホンジュラス国立自治大学暴力研究所(OV-UNAH)によると,2016年の,殺人による死者は5,150人(前年比+2人)となりました。10万人当たりの殺人率は59.1人で,2012年のピーク時と比較すると減少していますが,世界的に見れば依然として高い水準です。殺人事件の約75%で拳銃が使用され,1日当たり約14人が殺害されている状況です。

(2)コカイン,マリファナの大量押収事案,麻薬精製所,密輸用の滑走路の発見等から,ホンジュラスが,南米から北米への麻薬密輸の中継点となっていると見られます。特に,東部から北部にかけてのカリブ海沿岸地域及び西部国境地域では,麻薬組織の活動が活発で,組織間の抗争によるものと見られる殺人事件が頻発しています。

(3)青少年凶悪犯罪集団「マラス」等の犯罪組織は,殺人,強盗,誘拐等の犯罪行為を働いています。マラスは,企業等から「みかじめ料」を脅し取っているとみられており,その支払いを断わられたことで殺害や放火等を行っていることから、市民生活の大きな脅威となっています。

(4)OV-UNAHによると,2016年の強盗・窃盗事件の発生件数は8,291件ですが,犯人からの報復を恐れ,治安機関に届け出ない事件も多いと考えられ,実際には更に多く発生しているとみられます。
また,誘拐についても同様で,2016年は22件(前年比-18件)とされていますが,実際には更に多く発生しているとみられます。誘拐対策の詳細はホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照してください。

(5)ホンジュラスにおいて,日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
(1)首都テグシガルパ市,コルテス県,アトランティダ県,ジョロ県,コロン県,オランチョ県,グラシアス・ア・ディオス県,コマヤグア県,コパン県,サンタ・バルバラ県及びオコテペケ県
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア 首都テグシガルパ市
テグシガルパ市の2016年の殺人による死者は994人(前年比+121人),10万人当たりの殺人率は82.3人(前年比+9人)でした。2015年11月には,白昼に邦人が拳銃を持った者に,現金等が入った手提げバッグを奪われる強盗事件が発生するなど,滞在には注意が必要です。
 また,市内を縦断するチョルテカ川より西の地区は,「マラス」構成員が多く居住し,テグシガルパ市の中でも特に治安悪化が顕著な地区です。2012年9月には,コマヤグエラ地域及びセントロ地区の境界付近にある市場を一人で観光していた邦人旅行者が,二人組の強盗に頭部を拳銃で殴られ,パソコンや携帯電話等を奪われる強盗事件が発生しました。コマヤグエラ地域及びセントロ地区を徒歩で散策・移動することは極力避けてください。長距離バス等のターミナルに立ち寄る場合は,無線タクシー等との乗り換えのみとし,ターミナル内の移動は最小限にするとともに,ターミナルから外のコマヤグエラ地域に徒歩で出ることも極力避けてください。また,同地域内には低料金のホテルも多く存在しますが,上記理由から,同地域での宿泊は控えることをお勧めします。
イ コルテス県
コルテス県の2016年の殺人による死者は1,469人,10万人当たりの殺人率は88.8人でした。同県における殺人事件の多くはサンペドロスーラ市で発生しており,同市の10万人当たりの殺人率は107人で,ホンジュラスの都市の中で2番目に高い数値となっています。また,同県における強盗,窃盗事件の発生件数は2,371件と,ホンジュラスで最も多い件数となっています。
 サンペドロスーラ市に滞在する場合は,市中心部(環状道路(通称シルクンバラシオン)南側の大型ショッピングモールや外資系ホテルの所在する地区)をお勧めします。また,夜間はもちろんのこと,昼間でも徒歩による移動は避け,貴重品等も極力持ち歩かないことをお勧めします。 
ウ アトランティダ県
 アトランティダ県の2016年の殺人による死者は414人,10万人当たりの殺人死者数は90.6人でした。同県における殺人事件の多くはラ・セイバ市で発生しており,同市の10万人当たりの殺人率は120.8人で,ホンジュラスの都市の中で最も高い数値となっています。また,同県における強盗,窃盗事件の発生件数は1,619件と,ホンジュラスで2番目に多い件数となっています。
 ラ・セイバ市は,カーニバルやカリブ海観光の玄関口として有名ですが,麻薬密輸の主要ルートになっているとみられ,旅行者が訪れる海岸沿いの地域でも強盗等の事件が発生しています。
エ ジョロ県,オランチョ県,サンタ・バルバラ県,オコテペケ県及びグラシアス・ア・ディオス県
 これらの地域は麻薬組織の影響が非常に強く,犯罪組織間の麻薬がらみと見られる抗争が各地で頻発しています。麻薬を搭載した小型飛行機が離着陸しており,麻薬や銃器の主要な密輸ルートとなっています。また,一部地域では麻薬組織による道路封鎖が行われています。
 たとえ口論であっても殺人事件に発展するケースもあります。
 グラシアス・ア・ディオス県は,そのほとんどが密林地帯であり,交通アクセスが悪く他県から陸路で入ることが困難なため,緊急事態の際に十分な支援が受けられない可能性があります。同県には麻薬密輸用の滑走路が多数存在する等、麻薬組織の勢力は依然として強く、今後の治安情勢は不透明な状況が続くとみられます。
 オ コロン県
 コロン県の2016年の殺人による死者は169人,10万人当たりの殺人率は52人でした。同県のバホ・アグアン地区では,土地の所有権をめぐり死傷者を伴う衝突が散発的に続いており,大量の武器も流通しているようです。県内の幹線道路の沿道の多くはパーム椰子農園となっていますが,上記土地所有権の問題は同農園内で発生していることから,幹線道路から農園内等の沿道地域に入ることは控えてください。トコア市をはじめ,その他の地域でも強盗や殺人事件が頻発しており,また、同県は麻薬組織の勢力が強い地域でもあり、上記バホ・アグアン地区も含め,今後の治安情勢は不透明な状況にあります。
カ コマヤグア県
 コマヤグア県の2016年の殺人による死者は279人,10万人当たりの殺人率は53.5人でした。同県における殺人事件の約30%はコマヤグア市で発生しており,同市の10万人当たりの殺人率は53.5人です。また,シグアテペケ市でも殺人事件が多く発生しているほか,山間部においても,強盗団の活動が確認されており,警察と強盗団との銃撃戦が散発している等、都市部以外の地域でも注意が必要です。
 キ コパン県
 コパン県の2016年の殺人による死者は218人,10万人当たりの殺人率は56.1人でした。同県における殺人事件のうち,約15%がヌエバアルカディア市,約11%がコパンルイナス市,約10%がサンタロサデコパン市で発生するなど,一つの都市に偏ることなく,同県全域で殺人事件が発生しています。国内の観光名所となっているコパン遺跡付近は警察も警戒を強化していますが,特にグアテマラとの国境沿いにおいては麻薬組織の活動が活発です。

 つきましては,上記の地域に渡航・滞在を予定している方は,不要不急の渡航は止めてください。自らの安全につき真剣に検討し,渡航・滞在する場合には最新の治安情報を入手しつつ,周囲に警戒を払う等十分な安全対策を講じてください。また,移動に際しては,信頼できる現地事情に詳しい人を同行させるなどしてください。

(8)その他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
 ホンジュラス国内では地域を問わず犯罪が発生しています。依然として,銃器を使用した凶悪犯罪が頻発しており,厳しい治安情勢が続いています。2017年には,これまで,治安が比較的安定しているとされていたラ・パス,エル・パライソ及びチョルテカの各県において,在留邦人がひったくりや拳銃を突きつけられて金品を奪われる強盗被害に遭っています。今後もホンジュラスの治安状況の推移に対する注意が必要です。

つきましては,その他の地域に渡航,滞在を予定している方は,最新の情勢入手に努めるとともに,昼夜を問わず,常に周囲を警戒するなど,各種犯罪等不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。

3.滞在に当たっての注意
 滞在中は上記情勢及び次の事項に十分注意して行動し,危険を避けてください。また,外務省,在ホンジュラス日本国大使館,現地関係機関より最新の情報を入手するようにしてください。
(1)夜間は不要な外出をしない。また昼間でも単独行動はできる限り避ける。

(2)徒歩での移動は極力避け,たとえ近距離でも車両で移動する。

(3) 外出時は目立たない服装をし,現金は分散して所持し,時計やアクセサリーなどの貴金属類などを身に着けない。携帯電話を盗むためだけの路上強盗も発生しているので携帯電話はズボンのポケットやバッグに入れ,路上での通話は避けるなど目立たないように携行する。

(4) 強盗被害に遭った場合は,犯罪者のほとんどが銃器を所持していると考えられるので,生命の安全を第一に考え,決して抵抗せず,抵抗する素振りも見せないようにする。また,金目のものを何も所持していない場合,強盗犯が逆上して腹いせに暴行するケースもあるので,ポケット等に300~500レンピーラ(約 1,500~2,500円)程度の現金を捨て金として入れておき,残りは別の場所に保管して持ち歩くようにする。

(5)車内での強盗・ スリが横行しているうえ,乗客を狙った強盗犯と銃器を所持する乗客が撃ち合う事件も発生しており,特に「ラピディート」(マイクロバス)内や「コレクティーボ」(相乗りタクシー)では被害が頻発していることから,これらの交通機関の利用は避け,ラジオタクシーを利用する。特に夜間の流しのタクシーは絶対に利用しない(強盗に豹変する場合あり)。

(6)都市の駐車場や通行量の少ない地方の街道で,車両強盗が多発しているため,走行中や駐車しておいた車に戻る際などには周囲の状況をよく確認する。特に夜間の移動は控える。

(7)ホテル,アパート等の滞在先に見知らぬ者が訪ねてきたら,たとえ制服を着た警官であっても偽者の可能性があるので,絶対にドアを開けない。

(8)飲食店内で銃撃戦となることもあることから,飲食店を利用する場合は,店のセキュリティー状況(警備員の配置等)についても注意を払い,避難経路を確認しておく他,万一銃撃戦等が発生した場合は,床に伏せる等の対応をとるように心掛ける。

(9)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は,在ホンジュラス日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在ホンジュラス日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  (内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  (内線)3047
○海外安全ホームページ
  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)                                       
○在ホンジュラス日本国大使館
 住所:Col.San Carlos, Calzada Rep. Paraguay, Tegucigalpa, D.C., Honduras, C.A. (Apartado Postal 3232)
 電話:2236-5511
   国外からは(国番号504)-2236-5511
 FAX:2236-6100
   国外からは(国番号504)-2236-6100
 ホームページ:http://www.hn.emb-japan.go.jp/