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コソボの危険情報【危険レベルの継続】(内容の更新)

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更新日 2024年04月15日
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
コソボ北部(レポサヴィッチ、ズヴェチャン、ズビン・ポトク及びミトロヴィツァ北)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
●コソボでは、北部セルビア国境の一部地域でコソボの独立を認めないセルビア民族主義者との対立があることに注意が必要です。2023年9月にはセルビア系住民が大多数を占める北部地域において治安当局が武装集団に襲撃される事件も発生しています。このため、コソボ北部への不要不急の渡航は止めてください。

詳細

1 概況
(1)コソボは2008年2月にセルビアから独立を宣言し、同年6月に憲法が発効されました。日本は独立宣言から早期の同年3月、コソボを独立国家として承認し、翌2009年2月にコソボとの間で外交関係を樹立しました。2024年1月現在、100カ国を超える諸国がコソボを独立国家として承認しています。首都プリシュティナを始めコソボ全土で国造りが一定の進展をみせていますが、セルビアはコソボの独立を認めておらず、コソボ北部のセルビア系住民が多数を占める一部地域では、民族主義者による反政府活動が行われています。

(2)EU主導によるコソボ・セルビア間の和解を促す仲介が継続し、国内の治安においても、紛争後に発足した国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)が存続しているほか、NATO主導の国際安全保障部隊(KFOR)及びEU主導による法の支配ミッション(EULEX)が展開してコソボ当局による治安維持等を支援しています。

(3)コソボでは、セルビア系住民の多く住む地域が10自治体ほど国内に点在していますが、特にセルビア系住民が大多数を占める北部地域4自治体において、同地域のセルビア民族主義者による反政府活動が行われており、最近でも緊張が続いています。なお、北部地域4自治体に加え、セルビア系・アルバニア系両住民が近接して居住する地域では民族間の対立に注意する必要がありますが、北部地域を除けば、国内の情勢は全般的に落ち着いており、治安の悪化は見られません。

(4)コソボでは、1999年以前の紛争中に多数の地雷が埋設され不発弾等も残っており、地雷や不発弾の確認・撤去作業が現在も続いています。また、紛争当時の武器の回収が進んでおらず、これらの武器を使用したと思われる事件も発生していることから注意が必要です。

(5)コソボには、イラク・レバントのイスラム国(ISIL)に外国人戦闘員として参加していた過激派が帰還していると言われています。これまでそのような過激派による具体的なテロ活動は見られませんが、注意を要します。コソボのテロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_180.html )も併せてご参照ください。
 
2 地域別情勢
コソボ北部(レポサヴィッチ、ズヴェチャン、ズビン・ポトク及びミトロヴィツァ北)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

(1)コソボでは、従来から多数派のアルバニア系と少数派のセルビア系両住民間の対立があり、2008年2月17日の独立宣言後は、セルビア系住民が大多数を占める北部地域4自治体を中心として、独立に反対する動きが一時活発化し、死傷者を伴う事件が発生しました。
 
(2)2022年9月には、コソボ・セルビア間の自動車のナンバープレートと出入国手続きを巡る対立をきっかけに、デモや道路封鎖などが発生しKFORが出動するなど、情勢が悪化しました。

(3)また、同年11月には上記ナンバープレート問題を巡り、4自治体のセルビア系市長や公務員が抗議のため辞職したのち、翌年4月に行われた選挙でセルビア系住民がボイコットしたことによってアルバニア系の市長が選出されたため、政治的、社会的に緊張した状況が生じました。

(4)2023年9月には、コソボ北部のセルビア系住民が多数を占めるズヴェチャン自治体のバニスカ(Baniska)村において、セルビア系武装集団による襲撃によってコソボ側警察官1名が死亡、同2名が負傷する事件が発生しました。

(5)現在、情勢は沈静化していますが、前述のような緊張関係は続いていることに十分留意する必要があります。

 ついては、コソボ北部地域4自治体(レポサヴィッチ、ズヴェチャン及びズビン・ポトク及びミトロヴィツァ北)への不要不急の渡航は止めてください。また、渡航する場合は特別な注意を払うとともに十分な安全対策をとってください。
なお、上記4自治体以外のセルビア系が多く住む自治体やセルビアとの国境を有する地域については、特筆すべき危険情報はありませんが、下記3のとおり一般的な安全対策に留意ください。

3 渡航及び滞在に当たっての注意
(1)コソボには2020年1月1日に日本国大使館が開館しました。コソボへ渡航・滞在される場合には、日本国外務省、在コソボ日本国大使館、現地関係機関等から最新情報を入手し、現地の情勢を十分把握する、現地事情に精通したガイドを雇うなど、事件等に巻き込まれないよう、安全対策に留意してください。

(2)コソボに滞在する際の防犯対策及び一般的留意事項については、「安全対策基礎データ」をご覧ください。( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_180.html

(3)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 コソボに3か月以上滞在する方は、在コソボ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
 3か月未満の旅行や出張等の際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の在コソボ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

(4)隣国のセルビア、北マケドニアについても、それぞれ危険情報が発出されていますので御留意ください。

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在コソボ日本国大使館
  住所:177 Lidhja e Pejes, 10000 Prishtina, Kosovo
  電話:(市内局番 038 ) 600995/ 600433
   国外からは(国番号 383)(38) 600995/ 600433
ホームページ: https://www.at.emb-japan.go.jp/kosovo/jp/index.html
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