ハワイ
テロ・誘拐情勢
更新日 2024年04月08日
1 概況
ハワイでは、テロ組織の存在は確認されていません。ただし、地理的特性から、空港又は港湾からのテロリストの州内への侵入を完全に防ぐことは困難と見られ、その脆弱性が指摘されています。また、ハワイには米軍基地が多数存在することから、これら基地を攻撃目標とするテロ行為が行われる可能性は否定できません。
特にオアフ島のワイキキは、米国本土や日本をはじめとする諸外国からの旅行者が戻りつつあり、テロリストにとってはインパクトの大きいテロを起こすことが可能な、恰好のソフトターゲットとなりえます。
近年、世界各地では、銃器や爆発物に加え、密集した人混みに車両を突入させて多数の犠牲者を出すテロ等も発生しております。新型コロナウイルス感染状況の改善に伴い、ハワイでは今後、旅行者数の更なる増加が見込まれます。人の往来の増加に伴い、テロ等のリスクが高まることも予想されますので、十分な注意が必要です。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
近年、ハワイにおいて外国人を標的とした身代金目的の誘拐事件は発生していません。ただし、暴行目的の誘拐事件が散発的に発生していますので、夜間の単独行動を避け、特に女性については見知らぬ男性からの声かけ等に応じないよう、行動には十分に注意する必要があります。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発しています。これらは組織性が低い単独犯によるテロが多く、事前の取締りが難しいため、今後も継続することが継続されます。
特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、警備や監視が手薄で不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。