スロバキア
テロ・誘拐情勢
更新日 2022年12月19日
1 概況
(1)2022年10月12日、白人至上主義・反ユダヤ主義等を掲げる人物が、ブラチスラバ旧市街のLGBTバーを銃撃、2人が死亡する事件が発生し、スロバキア政府によりテロ事案として認定されました。容疑者は事件後、死亡が確認されています。
(2)一方、国内に組織的なテロ集団の存在は確認されておらず、イスラム過激派組織等の国際的なテロ組織の細胞組織の活動も確認されていません。また、反政府組織の活動も確認されていません。
(3)なお、2020年11月に隣国オーストリアで発生したイスラム過激派の関与が指摘される無差別銃撃事件においては、実行犯が事前にスロバキア国内で武器調達を図った旨が当局により明らかにされており、国境をまたいだテロ組織の活動についての治安当局による警戒が続いています。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
治安情勢は総じて良好であり、誘拐事件等の凶悪事件の発生は少なく、特に、外国人を標的とするような誘拐事件の発生は確認されていません。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。