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スロバキア
テロ・誘拐情勢

更新日 2024年10月16日

1 概況
 スロバキアでは、一方、国内に組織的なテロ集団の存在は確認されておらず、イスラム過激派組織等の国際的なテロ組織の関連組織の活動も確認されていません。内務省が国立安全分析センター(NBAC)の勧告に基づき、テロリスト脅威レベルを発出しており、現在の脅威レベルはレベル2(4段階中、下位から2番目)です。なお、脅威レベルは、2017年にEU加盟国においてテロが多発した事態を受け、同年8月にレベル1から引き上げられて以降、変更されていません。
また、近年、スロバキアで発生した事件は、以下のとおりです。
(1)2020年11月、オーストリアで発生したイスラム過激派の関与が指摘される無差別銃撃事件においては、実行犯が事前にスロバキア国内で武器調達を図った旨が当局により明らかにされており、国境をまたいだテロ組織の活動についての治安当局による警戒が続いています。
(2)2022年10月12日、白人至上主義・反ユダヤ主義等を掲げる人物が、ブラチスラバ旧市街のLGBTバーを銃撃、2人が死亡する事件が発生し、スロバキア政府によりテロ事案として認定されました。容疑者は事件後、死亡が確認されています。
(32024年5月15日、スロバキア中部のハンドロバを訪問中のロベルト・フィツォ首相を狙った銃撃事件が発生し、同首相が重傷を負いました。逮捕された銃撃犯については、現在、テロの容疑でスロバキア当局による捜査が行われています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 「1 概況」のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
 誘拐事件等の凶悪事件の発生は少なく、特に、日本人を標的とした誘拐事件の発生は確認されていません。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 現在のところ、日本人及び日本権益を標的とした脅威情報は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 世界的な傾向として、近年は、軍基地や政府関連施設だけではなく、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発しています。これらは組織性が低い単独犯によるテロが多く、事前の取締まりが難しいため、今後も継続することが懸念されます。
 特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、警備や監視が手薄で不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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