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テロ・誘拐情勢

2018年02月07日

1 概況
(1)ポルトガルでは,2017年を通して,国際テロ組織や反政府武装組織の活動は確認されていません。
(2)他方,2016年欧州内で逮捕されたモロッコ人が,イスラム過激派組織(ISIL)のリクルーターとしてポルトガルを拠点に暗躍していたとされており,同人は現在もポルトガル当局による拘束下にあります。
(3)なお,イスラム過激派組織(ISIL)がイベリア半島(ポルトガルが所在する半島。中世の一時期にイスラム影響下にあった)を取り戻せと標榜しているほか,同組織の関連サイトに欧州におけるテロの標的の一つとしてポルトガルが明示的に言及されるなど,潜在的な脅威は存在すると考えられます。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 1 概況のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
(1) ポルトガルにおいては,国際テロ組織による誘拐事件は確認されていません。
(2)その他の誘拐事件としては,金銭を目的とした「短時間誘拐」(歩行中の被害者を一時的に拘束し,ATMにて現金の引き出しを強要した後に解放する事件)や親族・友人間のトラブルをめぐる誘拐事件,さらには性犯罪を目的とした誘拐事件が報告されていますが,いずれも近年は減少傾向にあります。

4 日本人・日本権益に対する脅威
現在までのところ,ポルトガルにおいて日本人・日本権益を標的にしたテロや誘拐の脅威は低いとみられています。他方,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,米国,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが,一般には,特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し,又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は,このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず,外務省が,報道等2017年12月末現在の情報等に基づき,海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり,本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。