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ノルウェー
テロ・誘拐情勢

更新日 2021年02月12日

1 概況
(1)ノルウェーでは、2011年7月に極右過激派活動家によるオスロ市内での政府庁舎爆破テロ事件及びウトヤ島での銃撃事件が発生したほか、2019年8月には、極右過激派活動家によるオスロ近郊モスクでの襲撃事件が発生しています。
(2)ISIL等イスラム過激派組織及びその影響を受けた個人によるテロの発生についても懸念されており、2017年4月には、イスラム過激派思想の影響を受けた少年が、オスロ市内で爆発物を所持していたとして逮捕されました。また、2018年7月には、テロ対策法で収監されていた受刑者の釈放が報じられています。
(3)国家公安警察は、現在の情勢を「テロが行われる可能性がある」と評価し、特に、過激思想の影響を受けた個人による、ナイフ、自動車、簡易爆弾を使用した攻撃が懸念されるとして注意を呼び掛けています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 ノルウェー国内における各組織の活動状況は以下のとおりです。
(1)極右過激派組織
 極右過激派組織や反イスラム主義組織の活動が活発化しています。外国人排斥や人種差別正当化を訴える市街地での活動が認められます。市街地での演説時に反対グループと衝突し、逮捕者を出すなどしていることから、注意が必要です。
(2)極左過激派組織
 極左過激派組織は、規模は小さいものの、活動が活発化しています。これは、極右過激派主義組織の活動に対抗するためのものとみられています。極右過激派主義組織との衝突時には逮捕者を出すなどしていることから、注意が必要です。
(3)イスラム過激派組織
 イスラム過激派組織は存在しますが、近年、組織は縮小しています。これは、組織内で影響力を持つ者が収監されたり、シリア・イラクに渡り戦闘中に亡くなったりしたためとされています。これにより、公共の場での宣伝活動やデモは見られなくなりました。
 一方、組織に所属しない個人の過激主義者は引き続き一定数存在するとされています。

3 誘拐事件の発生状況
 2018年10月、アーケシュフース県内において、資産家家族に対する身代金目的誘拐事件が発生しました。ノルウェー国内における誘拐事件の発生は稀ですが、専門家は「裕福な者が住むノルウェーは、誘拐犯の絶好のターゲット」と評するなどし、注意を呼び掛けています。
 また、薬物取引や借金トラブル、ギャング間抗争等に起因するとみられる誘拐容疑事案が散見されます。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように、テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このような「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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