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ノルウェー

更新日 2019年02月01日

1 概況
(1)ノルウェーにおいては,2011年7月に連続して発生した極右過激派活動家によるオスロ市内での政府庁舎爆破テロ事件及びウトヤ島での銃撃事件以後,大規模なテロ事件は発生していませんが,ISIL等イスラム過激派組織及び,その影響を受けた個人によるテロの脅威が懸念されています。
(2)2017年4月には,オスロ市内で爆発物を所持していた少年が逮捕されました。また,2018年7月には,テロ対策法で収監されていた受刑者の釈放が報じられています。さらに,2019年1月にはオスロ市中心部にあるスーパーマーケットにおいて襲撃事件が発生し1名が負傷しました。ノルウェー警察はこの襲撃事件をテロとの関連も含めて捜査を行いました。
(3)国家公安警察は,現在の情勢を「テロが行われる可能性がある」と評価し,特にイスラム過激派の影響を受けた個人による,ナイフ,自動車,簡易爆弾を使用した攻撃が懸念されるとして注意を呼びかけています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
ノルウェー国内における各組織の活動状況は以下のとおりです。
(1)極右過激派組織
極右過激派組織や反イスラム主義組織の活動が活発化しています。外国人排斥や人種差別正当化を訴える市街地での活動が認められます。市街地での演説時に反対グループと衝突し,逮捕者を出すなどしていることから,注意が必要です。
(2)極左過激派組織
極左過激派組織は,規模は小さいものの,活動が活発化しています。これは,極右過激派主義組織の活動に対抗するためのものとみられています。極右過激派主義組織との衝突時には逮捕者を出すなどしていることから,注意が必要です。
(3)イスラム急進派組織
イスラム急進派組織は存在しますが,近年,組織は縮小しています。これは,組織内で影響力を持つ者が収監されたり,シリア・イラクに渡り戦闘中に亡くなったためとされています。これにより,公共の場での宣伝活動やデモは見られなくなりました。一方,組織に所属しない個人の過激主義者は引き続き一定数存在するとされています。

3 誘拐事件の発生状況
2018年10月,アーケシュフース県内において,資産家家族に対する身代金目的誘拐事件が発生しました。ノルウェー国内における誘拐事件の発生は稀ですが,専門家は「裕福な者が住むノルウェーは,誘拐犯の絶好のターゲット」と評するなど,注意を呼びかけています。また,薬物取引や借金に起因するトラブル,ギャング間抗争による誘拐が散見されます。

4 日本人・日本権益に対する脅威
これまでに,ノルウェーにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。このようにテロはどこでも起こりうること及び日本人が標的となりうることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情勢の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

テロについて

「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが,一般には,特定の主義主張に基づき,国家等にその受け入れを強要し,又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は,このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず,外務省が,報道等の情報等に基づき,海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり,本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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