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オーストリア
テロ・誘拐情勢
更新日 2025年12月31日
「オーストリアにおけるテロ・誘拐情勢」
2025年12月31日現在
在オーストリア大使館
1 概況
オーストリアでは、イスラム過激派の活動はこれまで勧誘、宣伝、資金獲得等を主たる目的とするものにとどまり、直接的なテロの脅威は低いと考えられてきました。しかし、2020年11月2日、ウィーン市旧市街において単独犯による銃撃テロが発生しており、今後もオーストリアが更なるテロの標的となる可能性は否定できません。
(1)近年のテロ情勢
2020年11月2日、ウィーン市旧市街の路上において単独犯による銃撃テロが発生し、4人が死亡、23人が負傷しました。実行犯は警察により現場で射殺されました。
従来、オーストリアにおけるイスラム過激派の活動は、勧誘、宣伝、資金獲得等が主たる目的とするものにとどまり、直接的なテロの脅威は低いと考えられてきました。しかし、上記のような事件が実際に発生していること、オーストリアに所在する国際機関がテロの標的となった事例もあること、また、当局によれば、シリア、イラクのイスラム過激派テロ組織に参加したいわゆる「外国人戦闘員」の帰還者や渡航を企図した者が国内に百数十名いるとされること、インターネット等を通じて自己過激化した者によるローンオフェンダー型テロの脅威が現実のものとなっていること等を踏まえれば、今後もオーストリアが更なるテロの標的になる可能性は否定できません。
(2)国内のテロ組織等について
2023年10月、オーストリア当局は中東情勢等を踏まえ、国内のテロ警戒レベルを5段階中、上から2番目である「レベル4(危険度“高”)」に引き上げました。当局は「具体的なテロ計画、情報等は認知されていない。」としているものの、テロに対する警戒を強めています。
(3)近年の誘拐情勢
近年、オーストリア国内では、年間10件程度の誘拐事案が発生していますが、日本人を標的とした誘拐事案の発生は確認されていません。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
「1 概況」のとおり。
4 日本人・日本権益に対する脅威
現在のところ、オーストリアにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。
一方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

