1. ホーム
  2. 地図からの選択
  3. テロ・誘拐情勢
  4. 南アフリカ共和国

南アフリカ共和国

更新日 2019年02月05日

1 概況
(1)近年,南アフリカ共和国(以下,南アフリカ)では,爆弾テロのような重大なテロ事件は発生していません。
(2)一方,2016年以降,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)との関連が見込まれる4件の事件が発生しています。1つ目は,2016年7月の在南アフリカ米国大使館やユダヤ権益を狙ったテロを企図した兄弟の逮捕です。2つ目は,同年7月のISILへのリクルート活動に関与した若者の逮捕です。その現場からは手榴弾等の武器が発見されています。3つ目は,2018年2月の園芸家夫妻誘拐殺害事件です。これは,ISILへの資金提供を目的として,犯人が裕福な園芸家を誘拐して銀行口座から金を引き出すなどしたものでした。4つ目は,2018年5月に発生したモスク襲撃事件です。これは,ISILを信奉するグループがシーア派モスクを襲撃したもので,被害者の喉を切る残忍な手口が使われています。この事件に関連して,2018年10月に複数の容疑者が逮捕されています。
(3)南アフリカ国内にはISIL等の支援者ネットワークが存在し,これまでに外国人戦闘員としてシリアへ渡航した南アフリカ人ムスリムも複数確認されています。また,南アフリカはイスラム過激派組織のロジ拠点として利用されているとされ,過去には「白い未亡人」として知られる国際テロ容疑者サマンサ・ルースウェイトがヨハネスブルグに潜伏していたことが確認されています。テロ対策専門家によれば,金さえ支払えば南アフリカの真正旅券を入手できる現状があり,南アフリカはイスラム過激派にとって都合の良い準備拠点であるといわれています。
(4)南アフリカ国内の誘拐事件は,警察の発表では年間540件超となっていますが,過激派や武装グループに関連する事件は上述の園芸家夫妻誘拐事件のほかにはなく,性犯罪目的や感情的な理由による犯行が多くなっています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 1 概況のとおり

3 誘拐事件の発生状況
 南アフリカ国家警察による犯罪統計によれば,誘拐の発生件数は年間540件を超えています。その要因としては,金銭貸借や感情のもつれ等を原因とするものが146件と一番多く,性犯罪目的が121件,強盗に伴うものが75件と続き,身代金目的は10件となっています。
 身代金を要求するタイプでは,パキスタン人やモザンビーク人の犯罪組織による南西アジア出身の会社経営者を狙ったもの,ナイジェリア人犯罪組織(主として419詐欺を敢行する組織)によるものがあります。2018年には,これらに加えて,イスラム過激派信奉者による外国人の誘拐事件(先述の園芸家夫妻誘拐殺害事件)が発生しています。このような誘拐は以前には見られなかった形態であり,今後注意が必要です。
 また,人身売買や性犯罪目的とみられる子どもの誘拐に関する報道も数多くあり,ショッピングモール,レストラン,ビーチ等から子どもを連れ去る事件が相当数発生しているものとみられます。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 これまでに,南アフリカにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

テロについて

「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが,一般には,特定の主義主張に基づき,国家等にその受け入れを強要し,又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は,このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず,外務省が,報道等の情報等に基づき,海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり,本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
page TOP