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トーゴ
テロ・誘拐情勢

更新日 2021年11月17日

1 概況
 2018年以降、隣国ブルキナファソにおいてテロ組織の活動が急速に活発化しており、トーゴの北部国境地帯にもその活動領域が拡大しつつあります。サヘル地域全体において、テロ組織の活動はマリ、ブルキナファソ等の内陸部からギニア湾沿岸の国々へと南下傾向にあり、2021年2月には、フランス治安当局が、2020年にサヘルの「アル・カーイダ」(AQ)組織はギニア湾岸への南下を決定し、既にコートジボワールやベナンの要員に資金を提供している旨述べるなど、国際的な港のあるトーゴにもテロ組織の浸透のおそれがあります。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
(1)2019年4月、ブルキナファソからトーゴ北部への侵入を企てたテロ容疑者数十名がトーゴ治安機関によって逮捕されています。また、2021年11月には、トーゴ北部の治安機関の検問所がブルキナファソから国境を越えてきたテロリストにより襲撃される事案が発生しました。ブルキナファソにおいてテロ組織の活動は拡大傾向にあり、トーゴの治安機関は、ブルキナファソをはじめとする隣国との合同パトロール等によって北部国境地帯の警戒を強化していますが、引き続き状況を注視する必要があります。
(2)ギニア湾では、武装集団による誘拐、強盗等の海賊事案が多発しています。ギニア湾及び同湾周辺海域を航行する船舶の運航事業者及び当該船舶に乗船を予定されている方は、同海域において海賊等事案による被害に遭遇する危険性を十分認識し、情勢によってはこれらの海域を航行する船舶への乗船を控えてください。

3 誘拐事件の発生状況
 トーゴにおいて、外国人を標的とする誘拐事件は近年確認されていませんが、2019年5月、隣国ベナン北部のパンジャリ国立公園において、フランス人旅行者2名が武装集団によって誘拐される事件が発生しました。被害者は、マリのテロ組織に引き渡される途上、ブルキナファソ領内でフランス軍の特殊部隊によって救出されましたが、作戦においてフランス軍兵士2名が死亡しています。
 マリ、ブルキナファソの治安情勢の不安定化がギニア湾沿岸諸国に大きな影響を与えており、サヘル地域一帯では、テロ組織のみならず、武器・麻薬の密輸、人身売買を行う強盗集団が暗躍しています。これらの集団が、テロリストと提携し、誘拐事件を引き起こす可能性を排除できません。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように、テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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