カンボジア
テロ・誘拐情勢
更新日 2024年12月31日
1.概況
カンボジアにおいては、現在、イスラム過激派等の国際的なテロ組織及び関連組織の活動は確認されていません。
過去には、2000年11月、カンボジア自由戦士(CFF)による政府主要庁舎襲撃事件、2007年7月、カンプチア・クラオム国家解放戦線(KKNLF)によるカンボジア・ベトナム友好記念碑への爆発物設置事件、2009年1月、クメール国家統一戦線(KNUF)による国防省及び民放テレビ局前への爆発物設置事件など、反政府組織による爆発物設置事件などが発生しています。
近年ではカンボジア政府が反政府組織とみているクメール国家解放戦線(KNLF)が、2018年のクメール正月(4月)期間中にプノンペン都内で爆弾テロを計画していたと報じられていることなどから、引き続き、反政府組織等の動向には注意を要します。
2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1.概況」のとおり
3.誘拐事件の発生状況
2024年、カンボジア国内では誘拐事件が25件(2023年中は37件)発生しました。
4.日本人・日本権益に対する脅威
現在のところ、カンボジアにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。
他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。