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セントルシア
安全対策基礎データ

更新日 2022年09月02日

1 犯罪発生状況
(1)セントルシアは、人口約18万4千人の島国ですが、近年は凶悪犯罪の増加が懸念され、人口当たりの凶悪犯罪発生率は日本と比較すると、はるかに高い値となっています。2021年には、75件の殺人事件が発生し、セントルシア史上最多件数となりました。

(2)セントルシアにおいては、禁制品(違法薬物や銃器)の密輸対策が強力に推し進められており、違法薬物や銃器関連犯罪により検挙されるケースが増えています。セントルシア等のカリブ諸国は、北米などへの薬物密輸の主要な中継地になっていると言われています。また、銃器の蔓延も心配されており、強盗や性犯罪などにおいて銃が使用される割合も増えています。日没後の海岸や人の少ないところは、凶器を持った薬物中毒者が出没することがあるなど大変危険です。

2 観光地における被害例
 セントルシアは観光立国であるため、観光客が集中する場所には警察官を多数配置するなど警戒を強化しているため、外国人観光客などが殺人や誘拐に巻き込まれるケースは稀ですが、首都カストリーズ市内中心部や南部のビューフォート地区で死傷者を伴う銃撃事件が発生しており、注意が必要です。加えて、近年では、ひと気の少ないビーチでくつろいでいた日本人が強盗被害に遭ったケースも報告されていますので、路上強盗や盗難には特に注意してください。また、日本人女性が現地の男性から執拗につきまとわれるといった事案なども報告されています。

3 犯罪被害危険地域
 カストリーズ市内の犯罪が多発する特定の地区(Chaussee Roadから東側、George V ParkからMarry Ann Streetまでの間)には絶対に立ち入らないようにしてください。また、昼間でも人通りの少ない所や日没後の海岸など、ひと気のない場所への立ち入りは控えてください。

4 防犯対策
 外国人旅行者は、強盗や置き引き、ひったくり、住居侵入(ホテルの客室荒らし)などの被害に遭いやすいので、持ち物への注意を怠らない、貴重品は安全な場所に保管する、多額の現金や貴重品を持ち歩かないなどの基本的な注意を心掛ける必要があります。高級腕時計や宝石類、カメラを露出していると強盗等のターゲットになりやすいので、目立たないようにしてください。スマートフォンも狙われやすいので、人目に付く場所で取り出したり、歩きながら使用したりといった行動は控えてください。
ホテルでは、在室中であっても押し込み強盗等の被害に遭わないよう施錠を徹底する、ドアをノックされても直ぐにドアを開けないなどの心がけが必要です。
強盗や性犯罪の被害に遭う危険性が高くなりますので、夜間の外出やひと気のない場所への立ち入りは極力避け、不必要に肌を著しく露出する服装は避けてください。特に日没後の海岸などは、薬物中毒者が出没することが多いので、安易に近寄らないでください。

5 テロ・誘拐
 テロ・誘拐については、下記URLより、テロ誘拐情勢をご確認ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_292.html

(手続や規則に関する最新の情報については、セントルシア当局や在トリニダード・トバゴ日本国大使館(セントルシアを兼轄)にお問い合わせください)
※新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限が取られていることがありますので、海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )等により事前に最新の情報をご確認ください。

1 査証
 日本人については、就労以外を目的とした短期間の渡航で、出国の航空券および滞在費を所持し滞在先が確保されていれば、査証の事前取得は免除され、滞在期間に応じて42日以内の滞在許可が付与されます。ただし、入国時に旅券の残存有効期間が6か月以上必要です。

2 出入国
 出国税は航空券に含まれているため、出国時に支払う必要はありません。

3 外貨申告
 出入国に際して、10,000米ドルを超える外貨の持ち込みおよび持ち出しは税関に申告する必要があります。米ドルなどの外貨から現地通貨ECドル(東カリブドル)への両替は銀行またはホテルで行えますが、日本円の両替はできません。

4 医薬品の持ち込み、持ち出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持ち込み、持ち出しの手続きについては厚生労働省のホームページをご確認ください。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

1 各種取締法規
(1)違法薬物関連
 違法薬物の所持や使用は違法であり、違反者には重い刑罰が科せられます。2021年9月に最大30グラムまでの大麻所持が非犯罪化されていますが、大麻が合法の国での利用であっても、日本の法令の規定上処罰の対象となる可能性があります。決して大麻に手を出さないでください。特に、旅行者が知らぬ間に違法薬物の運び屋にされるケースも報告されていますので、見知らぬ人から荷物を預かったり、他人に荷物を預けない、また荷物から目を離したりしないように注意してください。
 また、当局が取り締まりを強化しているため、入国時の税関検査にてスーツケース等を開いての検査を求められることもあります。違法薬物を持っていなくても検査を拒否すれば「怪しい」と判断され余計に時間がかかることになります。係官の指示には従うようにしてください。

(2)不法就労
 外国人が就労するには、許可を取得する必要があります。不法就労は、罰金、懲役、強制送還の対象となります。

(3)写真撮影
 空港および政府施設は撮影禁止です。

2 交通事情
(1)交通手段
 島内の交通手段として、ミニバンとタクシーがあります。いずれも安全な乗り物とされていますが、最近は車内強盗なども発生していますので、安全のため、利用するときは空港やホテルなどで手配する等、信頼できるタクシーの利用をお勧めします。
 タクシー料金は政府規定の定額料金となっています。乗車前に目的地までの料金および提示された額がECドルか米ドルかを確認することをお勧めします。

(2)運転免許証
 国際運転免許証は使用出来ません。車を運転するにはセントルシアの運転免許証(Temporary License)が必要ですが、日本の運転免許証、国際運転免許証、パスポートサイズの写真を提示すれば、空港、警察署または一部のレンタカー会社で作成できます。免許証発行手数料は有効期限が1年のもので150ECドル、2 年は250ECドル、3年は300ECドルです。

(3)道路事情
 車は日本と同じく左側通行です。平地が少ないため起伏やカーブが多く、舗装状態も悪いので、運転には十分注意してください。万一に備えて、交通事故損害保険に加入することをお勧めします。

3 自然災害
 カリブ地域では、ハリケーンによる災害が度々報告されています。特に6月から年末頃にかけてのハリケーンのシーズンに渡航される方は、テレビやラジオ、インターネットなどから最新の気象情報の収集に努め、ある程度長期間滞在する場合は水や非常食を常備しておくなどの対策を検討してください。

4 在留届
 セントルシアに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく在トリニダード・トバゴ日本国大使館(セントルシアを兼轄)に在留届を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送によっても届出を行うことができますので、在トリニダード・トバゴ日本国大使館宛てに送付してください。

5 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報等を日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、セントルシアで事件や事故、自然災害等が発生し、在トリニダード・トバゴ日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 衛生事情
(1)食べ物
 セントルシアは水が豊富で、気候も良いところです。また、地方の青果、鮮魚市場等を除けば、スーパーマーケットや市場の衛生状態は良いですが、中には保冷設備が整っておらず保存状態が悪いものもあるため、生ものを避ける、食材をよく洗浄する、加熱調理を行う等感染症予防の観点から注意が必要です

(2)水
 飲料水については市販のミネラルウォーターの飲用をおすすめします。

2 病気(感染症)
(1)カリブ地域一帯は、エイズへの感染率が高いので、注意が必要です。また、熱帯地域によくある蚊が媒介する感染症(ジカウィルス感染症、デング熱など)には注意する必要があり、蚊に刺されない対策(行先に応じて防虫剤の活用や長袖の着用など)に心掛ける必要があります。なお、2020年秋には、デング熱患者が1,000人を超えたと報告されています。

(2)ジカウイルス感染症
 ジカウイルス感染症が、セントルシア国内でも発生しています。ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染するほか、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染)、症状が軽いため感染に気づきにくいことがありますが、妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、特に妊娠中または妊娠を予定している方は、流行地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要です。

(3)新型コロナウイルス
 現在、セントルシアでは、新型コロナウイルスが発生しており、感染者や濃厚接触者は病状に応じて指定医療機関への入院や自宅での療養・隔離措置がとられています。最新の流行状況や規制等は、在トリニダード・トバゴ日本国大使館やセントルシア政府のホームページ等にてご確認ください。
 ◎感染症(新型インフルエンザ等)関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/search/pcinfectioninfo.html#widearea

3 医療事情
 病気や負傷に際しての一般的な治療は可能ですが、医療施設は限られており、医療水準も決して高くありません。また、新型コロナウイルス対策として、国内の複数の病院が指定病院とされ、同患者の治療に当たっています。入院や手術を要するような重症(重傷)の場合には、早めに米国や日本への病院に移送する必要がありますので、万一に備えて、緊急移送サービス等十分な保証内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
また、必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp/ )を参考にしてください。

◎警察:999
◎消防:911
◎救急:911
◎在トリニダード・トバゴ日本国大使館(セントルシアを兼轄)
電話:(国番号1-868)628-5991
ホームページ:https://www.tt.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryouji.html
E-mail:embassyofjapan@po.mofa.go.jp

※セントルシアには日本の在外公館はなく、在トリニダード・トバゴ日本国大使館が兼轄しています。

○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、 2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4965
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連) (内線) 4919

○外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地公館連絡先)
◎在トリニダード・トバゴ日本国大使館(セントルシアを兼轄)
住所:5 Hayes Street, St. Clair, Port of Spain, Trinidad and Tobago, W. I. (P.O.Box1039)
電話:(国番号1-868)628-5991
FAX:(国番号1-868)622-0858
ホームページ:https://www.tt.emb-japan.go.jp/jointad/lc/ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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