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ニューカレドニアの危険情報 【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2025年01月17日
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
● ニューカレドニア全土
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
● 2024年5月13日以降、独立派による抗議活動の激化により、道路の封鎖、略奪、建物・車両等への放火等が発生しました。その後の累次に渡る治安維持部隊による介入等により、治安情勢は回復傾向にありますが、依然として、政治的な緊張と不安が高まり、暴力的な行為を伴う抗議活動が発生するなど、社会的混乱が生じるおそれがあります。
● ニューカレドニアへの不要・不急の渡航は止めてください。また、滞在中の方は、報道等により最新の情報を入手するとともに、ご自身の安全確保に努めてください。

詳細

1 概況
(1)政治情勢
 フランスからの独立派と独立反対派が対立するニューカレドニアでは、2021年に行われた3回目の住民投票で独立が否決された後も、独立派が抵抗を継続しています。
こうした中、2024年1月29日(フランス時間)、フランス政府は、ニューカレドニアにおける住民投票の有権者を拡大することを規定する憲法改正案を国会に提出し、5月15日、同案は国民議会本会議で可決されました。
独立派は、有権者に占める彼らの割合が減るためこれに強く反発し、5月13日以降、ニューカレドニアの中心都市ヌメアとその周辺で抗議活動が激化しました。5月15日(フランス時間)、フランス政府は、治安当局の権限を強化する内容の非常事態宣言を発出しました(2024年5月28日午後8時に解除。)。
暴動の発端となった憲法改正後、フランス政府は、2024年12月15日までに地方選挙を行うことを目指していましたが、この地方選挙実施の日程は、2025年の11月末まで約1年延期することが決まりました。

(2)テロ情勢
 近年、ニューカレドニアでは、テロとみられる事件の発生は確認されておらず、国外のテロ組織が活動している状況も確認されていません。
 他方、近年、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所を標的としたテロが世界各地で頻発しており、常に注意が必要です。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。 テロはどこでも起こり得ること、日本人もテロ・誘拐の標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等から最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 詳細は、ニューカレドニアの「テロ・誘拐情勢」( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_299.html )を御参照ください。

(3)一般犯罪情勢
 自動車の窃盗、車上荒らし、住居侵入が発生しています。所持品には十分注意し、自動車や宿泊施設には必ず鍵をかけてください。道路封鎖、投石、発砲により、主要道路が影響を受ける事案が突然発生する可能性があります。一般的な犯罪発生率は低い傾向にありますが、スリやひったくりなどの財産犯罪は発生しています。日本人観光客は、一般的に裕福とみられており、犯罪のターゲットとなりやすいことに注意が必要です。

2 地域別情勢
ニューカレドニア全土
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

(1)フランスからの独立派と独立反対派が対立する状況の下、2024年1月、仏政府は、ニューカレドニアの住民投票の選挙人を10年以上ニューカレドニアに居住している全ての住民に拡大することを規定する選挙制度改正に関する憲法改正法案を国会に提出し、5月15日(フランス時間)、国民議会本会議で可決されました。先住民が選挙での重みを失うことを危惧する独立派はこれに強く反発しました。

(2)5月13日以降、ニューカレドニアの中心都市ヌメアとその周辺で、独立派の一部過激勢力により、道路の封鎖、商店・車両等への放火、略奪、襲撃等の行為が行われ、銃撃戦や憲兵隊員2名を含む13名の死亡事案も発生しました。この影響により、公共交通機関の停止、学校の休校、空港の閉鎖、夜間外出禁止令等の措置がとられました。商店、交通インフラ等の機能が停止する中、食料・燃料等の調達、医療機関への移動等が困難となり、社会生活にも影響が生じました。

(3)5月15日(フランス時間)、フランス政府は、ニューカレドニアの治安情勢の悪化に対処するため、ニューカレドニア全土を対象に治安当局の権限を強化する内容の非常事態宣言を発出しました(2024年5月28日午後8時(フランス時間)に解除)。

(4)その後の累次に渡る治安維持部隊の介入により治安情勢は回復傾向にありますが、依然として、政治的な緊張と不安が高まり、暴力的な行為を伴う抗議活動が発生するなど、社会的混乱が生じるおそれがあります。ヌメア市内や近郊の独立派が多く住む地域、サン・ルイ地区、グランテール島の東海岸、島嶼部については、ニューカレドニア治安当局もアクセスを推奨していません。

(5)このような状況を踏まえ、ニューカレドニアへの不要不急の渡航はやめてください。また、滞在中の方は、報道等により最新の情報を入手するとともに、ご自身の安全確保に努めてください。なお、今回の事態に関連してSNSを通じたいわゆる偽情報の拡散が確認されています。情報の入手に当たっては、信頼のおける報道等の情報源に当たるよう心がけてください。

3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)ニューカレドニアへの渡航・滞在にあたっての一般犯罪等の注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」も併せて参照してください。
安全対策基礎データ:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_299.html

(2)ニューカレドニアに3か月以上滞在される方は、在ヌメア領事事務所が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。
オンライン在留届:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ヌメア領事事務所からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
たびレジ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
 ○在ヌメア領事事務所
  住所:Immeuble Le Norwich, 11 rue Georges Baudoux,98800 Nouméa Nouvelle-Calédonie, France
  電話:24-18-55
     ニューカレドニア外からは(国番号687) 24-18-55
  ホームページ:https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/noumea.html

 〇在フランス日本国大使館
  住所:7 Avenue Hoche 75008 Paris, France
  電話:01-4888-6200
     国外からは(国番号33)1-4888-6200
  ホームページ: https://www.fr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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