危険情報
リビアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
更新日 2020年08月31日
危険レベル・ポイント
【危険度】
●全土:レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
【ポイント】
●全土に「レベル4:退避勧告」を発出しています。武力衝突・テロ・凶悪犯罪が多発しており極めて危険ですので、リビアへの渡航はどのような目的であれ止めてください。既に滞在されている方は直ちに退避してください。
●全土:レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
【ポイント】
●全土に「レベル4:退避勧告」を発出しています。武力衝突・テロ・凶悪犯罪が多発しており極めて危険ですので、リビアへの渡航はどのような目的であれ止めてください。既に滞在されている方は直ちに退避してください。
詳細
1 概況
(1)リビアでは、2011年のカダフィ政権崩壊以降、政治プロセスが難航しており、不安定な治安情勢が続いています。2015年12月には、国連の仲介により関係者がリビア政治合意に署名しましたが、同合意に基づく国民統一政府は議会の信任を得られておらず、2020年8月現在、二つの政府が並立しています。
2019年4月、東部勢力の実力者であるハフタル「リビア国軍」(LNA)総司令官が首都トリポリに向けて進軍を開始し、トリポリ近郊での「国民統一政府」(GNA)傘下の部隊との空爆を含む武力衝突により、一般市民を含め1,000人を超える犠牲者が発生しています。2020年8月現在、トリポリ近郊の戦況は落ち着きつつあるものの、リビア中部において、軍事増強等の兆候が引き続き観察されています。
(2)2011年の政変時に戦った民兵組織がいまだ乱立し、独自の行動計画に基づいて活動しており、リビア各地で武力衝突が散発しています。2016年12月、リビア中部の都市シルテのISILからの解放が宣言されましたが、シルテから逃亡したISIL戦闘員がいまだ国内各地に潜伏しているものとみられ、今後も各地でテロを敢行する可能性があります。さらに、国内全域で殺人や身代金目的の誘拐等、凶悪犯罪が多発しています。これらの治安状況の悪化を踏まえ、在リビア日本国大使館は2014年7月21日以降、一時閉館しています。
2 地域別情勢
全土:レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
(1)トリポリ
トリポリでは、各民兵組織の国軍・警察への統合が進んでおらず、各民兵組織が独自の行動計画に基づいて活動しており、国民統一政府がこれを統制できない状況が続いています。2014年には、市内において民兵組織の間で大規模な戦闘が発生し、また、外国人を狙った誘拐・襲撃事件が多発したことにより、各国の外交団及び外国人が国外に退避を開始し、現地大使館が相次ぎ一時閉館されました。在リビア日本国大使館も、2014年7月21日をもって一時閉館し、その後はチュニジアの首都チュニスにおいて臨時事務所を開設の上、一部業務を継続しています。
最近では、トリポリ唯一の玄関口であるマイティガ国際空港が2020年1月のリビア国軍による空爆や新型コロナウィルス流行の影響を受けて閉鎖されました。同空港は2020年8月初めに再開されましたが、トリポリでは、現在も身代金目的の組織的な誘拐事件が多発しているほか、民兵組織とトリポリ掌握を目指す東部勢力のリビア国軍との対立が続いており、非常に危険な状況です。
(2)ベンガジ
ベンガジでは、2017年7月、東部勢力側の治安部隊が市内のテロ組織等に対する掃討作戦を終了したと宣言したものの、依然としてテロ組織等による無差別的な爆弾事件やロケット弾攻撃が市内全域で散発的に発生しています。2019年8月には、市内のショッピングモール前で国連の車列を標的にした自動車爆弾テロが発生するなど、今後もテロ攻撃が続く可能性があります。
(3)ミスラタ
2016年12月、ミスラタ出身の民兵部隊を中心とした大規模な軍事作戦により、ISILからのシルテ解放が宣言されました。一方、ISILは引き続きリビア国内の各地に潜伏しているものとみられ、ミスラタに対するテロ攻撃が繰り返される可能性があります。また、ミスラタの民兵と東部勢力の「リビア国軍」との間で対立が継続しており、ミスラタの軍事施設が空爆の対象とされています。
(4)その他の地域
リビア政府による治安維持が十分に行き届いていない地域が広く存在し、国境管理が甘いことから、テロリストや武器・弾薬密輸の温床となっている可能性が指摘されています。特に南部においては、近隣諸国から多数のテロリストが流入し、潜伏しているといわれています。これらの地域は国民統一政府の統制が実質的に及んでいないため、非常に危険です。
上記情勢を踏まえ、リビアへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は、直ちに国外に退避してください。
また、取材活動であっても、現在のリビア情勢下にあっては不測の事態に巻き込まれる可能性が高く、非常に危険です。リビア国内での取材は止めてください。
(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在リビア日本国大使館チュニス臨時事務所
住所:Côte de Carthage, Résidence le Golden Tulip, Villa No.2, Gammarth, Tunis, Tunisia
郵便物:Ambassade du Japon en Libye en Tunisie
B.P.53, Les Berges du Lac, 1053 Tunisie.
電話:(市外局番)-71913600
国外からは(国番号216)-71913600
FAX:(市外局番)-71913350
国外からは(国番号216)-71913350
ホームページ:http://www.ly.emb-japan.go.jp
(1)リビアでは、2011年のカダフィ政権崩壊以降、政治プロセスが難航しており、不安定な治安情勢が続いています。2015年12月には、国連の仲介により関係者がリビア政治合意に署名しましたが、同合意に基づく国民統一政府は議会の信任を得られておらず、2020年8月現在、二つの政府が並立しています。
2019年4月、東部勢力の実力者であるハフタル「リビア国軍」(LNA)総司令官が首都トリポリに向けて進軍を開始し、トリポリ近郊での「国民統一政府」(GNA)傘下の部隊との空爆を含む武力衝突により、一般市民を含め1,000人を超える犠牲者が発生しています。2020年8月現在、トリポリ近郊の戦況は落ち着きつつあるものの、リビア中部において、軍事増強等の兆候が引き続き観察されています。
(2)2011年の政変時に戦った民兵組織がいまだ乱立し、独自の行動計画に基づいて活動しており、リビア各地で武力衝突が散発しています。2016年12月、リビア中部の都市シルテのISILからの解放が宣言されましたが、シルテから逃亡したISIL戦闘員がいまだ国内各地に潜伏しているものとみられ、今後も各地でテロを敢行する可能性があります。さらに、国内全域で殺人や身代金目的の誘拐等、凶悪犯罪が多発しています。これらの治安状況の悪化を踏まえ、在リビア日本国大使館は2014年7月21日以降、一時閉館しています。
2 地域別情勢
全土:レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
(1)トリポリ
トリポリでは、各民兵組織の国軍・警察への統合が進んでおらず、各民兵組織が独自の行動計画に基づいて活動しており、国民統一政府がこれを統制できない状況が続いています。2014年には、市内において民兵組織の間で大規模な戦闘が発生し、また、外国人を狙った誘拐・襲撃事件が多発したことにより、各国の外交団及び外国人が国外に退避を開始し、現地大使館が相次ぎ一時閉館されました。在リビア日本国大使館も、2014年7月21日をもって一時閉館し、その後はチュニジアの首都チュニスにおいて臨時事務所を開設の上、一部業務を継続しています。
最近では、トリポリ唯一の玄関口であるマイティガ国際空港が2020年1月のリビア国軍による空爆や新型コロナウィルス流行の影響を受けて閉鎖されました。同空港は2020年8月初めに再開されましたが、トリポリでは、現在も身代金目的の組織的な誘拐事件が多発しているほか、民兵組織とトリポリ掌握を目指す東部勢力のリビア国軍との対立が続いており、非常に危険な状況です。
(2)ベンガジ
ベンガジでは、2017年7月、東部勢力側の治安部隊が市内のテロ組織等に対する掃討作戦を終了したと宣言したものの、依然としてテロ組織等による無差別的な爆弾事件やロケット弾攻撃が市内全域で散発的に発生しています。2019年8月には、市内のショッピングモール前で国連の車列を標的にした自動車爆弾テロが発生するなど、今後もテロ攻撃が続く可能性があります。
(3)ミスラタ
2016年12月、ミスラタ出身の民兵部隊を中心とした大規模な軍事作戦により、ISILからのシルテ解放が宣言されました。一方、ISILは引き続きリビア国内の各地に潜伏しているものとみられ、ミスラタに対するテロ攻撃が繰り返される可能性があります。また、ミスラタの民兵と東部勢力の「リビア国軍」との間で対立が継続しており、ミスラタの軍事施設が空爆の対象とされています。
(4)その他の地域
リビア政府による治安維持が十分に行き届いていない地域が広く存在し、国境管理が甘いことから、テロリストや武器・弾薬密輸の温床となっている可能性が指摘されています。特に南部においては、近隣諸国から多数のテロリストが流入し、潜伏しているといわれています。これらの地域は国民統一政府の統制が実質的に及んでいないため、非常に危険です。
上記情勢を踏まえ、リビアへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は、直ちに国外に退避してください。
また、取材活動であっても、現在のリビア情勢下にあっては不測の事態に巻き込まれる可能性が高く、非常に危険です。リビア国内での取材は止めてください。
(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在リビア日本国大使館チュニス臨時事務所
住所:Côte de Carthage, Résidence le Golden Tulip, Villa No.2, Gammarth, Tunis, Tunisia
郵便物:Ambassade du Japon en Libye en Tunisie
B.P.53, Les Berges du Lac, 1053 Tunisie.
電話:(市外局番)-71913600
国外からは(国番号216)-71913600
FAX:(市外局番)-71913350
国外からは(国番号216)-71913350
ホームページ:http://www.ly.emb-japan.go.jp