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トリニダード・トバゴ【危険レベル継続】(内容の更新)

「危険情報」とは?

更新日 2019年07月10日

危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●全土
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●トリニダード・トバゴでは,けん銃等を使用した凶悪犯罪が頻発しており,その件数も年々増加しています。
●アジア系(中国人)住民を狙った殺人,強盗事件の発生も多く,日本人が犯罪に巻き込まれる可能性も排除されません。

詳細

1.概況
(1)トリニダード・トバゴの治安は悪化の一途をたどっています。
 2018年の殺人事件件数は517件となり,史上2番目に高い発生件数を記録しました。2018年8月には元国家安全保障大臣が警察長官に就任し,組織改革や積極的な取締りにより治安回復に取り組んでいますが、治安の改善には時間を要することが見込まれます。また,トリニダード島に比べて犯罪が少ないとされてきたトバゴ島など,従来は比較的安全とされていた地域でも凶悪犯罪が発生しており,場所を問わず十分に注意してください。
 更に,違法銃器が密輸入され,凶悪犯罪の約8割で銃器が使用されていることから,滞在には特別の注意を払う必要があります。特に首都東部地域(ラベンティル,ベルモント,ビーサム等)を中心に,ギャング同士の抗争が発生しており,地元の住民でさえ立ち入りを躊躇する地域になっていますので,近寄らないように注意してください。
 日本人の犯罪被害としては,2016年2月にカーニバル(毎年2月~3月頃に開催)に参加した女性が殺害されたほか,旅行者が宿泊先で貴重品などの盗難被害に遭ったり,10人ほどのグループに囲まれて所持品を強奪されたりする事件等が発生しています。

(2)トリニダード・トバゴでは,2005年に首都において爆破事件が発生するなどしていましたが,ここ最近はテロ事件は発生していません。
 ただし, ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の戦闘に参加するために中東地域に渡航したトリニダード・トバゴ国籍者が複数名おり,その一部は既に同国に帰国したと言われています。2016年には,ISILが英語版オンライン機関誌において,トリニダード・トバゴでのテロを呼びかけました。実際に,2018年2月には,カーニバルを狙ったテロ攻撃を計画していたとして複数名の者が逮捕されるなど,今後もテロの可能性を否定できません。

(3)近年,シリア,チュニジア,バングラデシュ,スリランカにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
全土
  レベル1:十分注意して下さい。(継続)
(1)トリニダード島
ア 犯罪別注意事項
(ア)殺人
 2018年の殺人件数は508件(人口10万人あたり約38件)となり,史上2番目に悪い記録となりました。2018年8月には元国家安全保障大臣が警察長官に就任し,組織改革や積極的な取締りにより治安回復に取り組んでいますが、治安の改善には時間を要することが見込まれます。そのほか,殺人に至らないまでも,けん銃や刃物を使用した事件が多く発生しています。その背景にはギャング同士の抗争事件の激化と,密輸による銃器のまん延が考えられます。人通りの多い白昼の繁華街でも発砲事件が発生し,流れ弾で負傷したり,人違いで殺害される事件もあり,十分注意が必要です。近年,トリニダード島においては,外国人の殺害事件が複数発生しており,2016年2月には日本人が殺害されました。

(イ)誘拐
 2018年中に発生した誘拐事件は統計上153件(前年比42%増)と急増し,約2日に1件の割合で発生しています。犯罪者同士が抗争や報復で相手を拉致するケースが多い一方で,性的な目的による監禁や,身代金目的(20件,前年比70%増),誘拐してすぐにキャッシュカードでATMから現金を引き出させた後に解放するという短時間誘拐も頻発しています。
 また,比較的安全とされていた首都ポート・オブ・スペインの日本国大使館付近でも,2017年7月に現地中国大使館職員が誘拐されています。
 知らない人から声をかけられたり,人通りの少ないところで同じ車がついてきたりする場合には,注意してその場を離れるようにしてください。また,銀行利用時等は特に周囲を警戒し,他の場所への立ち寄りを控えて帰宅する等して狙われないように注意してください。
 このほか,年齢を問わず行方不明事案が相当数発生していると言われ,犯罪に巻き込まれている場合もあると考えられます。特に幼児や学童生徒は常時保護者や学校職員などが近くにいるようにするとともに,女性の単独行動は十分注意してください。

(ウ)強盗,窃盗
 警察の発表では,2017年の強盗等の発生は増加傾向にあり,統計によると強盗が3,245件(前年比11%増),窃盗は主なもの(侵入窃盗,自動車盗等)だけでも4,872件発生しています。
 昼夜を問わず,海水浴場,路上,公園,一般住宅,酒場,スーパー,ショッピングモール,ガソリンスタンド,乗合タクシー内等とさまざまな場所で,けん銃等で武装した者が犯行に及んでいます。警備員が常駐する集合住宅での空き巣やスーパーの駐車場などで車上荒らし,自動車窃盗などの犯罪が発生しています。また,自動車強盗が数年前から急増しており,乗降時に限らず無理に停車させられて襲われる危険もあるので,常に用心してください。
 従来は平穏であった地域での被害が増加しており,アジア系住民(特に中国人)を狙ったけん銃使用の強盗,殺人等の凶悪犯罪が頻発しています。

(エ)性犯罪
 2018年の統計によると,強制性交等の性犯罪は757件(前年比43%増)報告されています。各地で強制わいせつ事件等が発生しており,時には殺人に至るケースも報告されています。夜間の一人歩きは絶対に避けてください。また,一人で車を運転している女性を狙った犯罪も多発傾向にあり,車で移動する際は,出来るだけ目的地の直近に駐車し,乗降は周囲に注意しながら素早く行ってください。

(オ)違法薬物関係事件
 2018年の統計によると,違法薬物関係の犯罪は469件報告されています。トリニダード・トバゴを含むカリブ海沿岸地域は,中南米地域から北米,欧州等への密輸ルートとして知られており,当地でも違法薬物のまん延は大きな社会問題となっています。治安当局も厳しく取り締まっており,摘発されるケースは相当数に上っています。興味本位で絶対に違法薬物に手を出さないで下さい。また,知らない間に運び屋として利用されるおそれがありますので,他人から容易に荷物を預かることのないようにしてください。
 大麻の所持等も違法ですので,現地人等に誘われても断ってください。

イ ポート・オブ・スペインでの注意事項
 ダウンタウン地区(中心街)では,薬物密売や,日中においても発砲事件や強盗事件が発生するおそれがあることから,立ち入りは控える様にしてください。
 特に危険な地域として,ダウンタウン地区のシャーロット・ストリートより東側の地域や,更に東側のイーストドライリバー,ラベンティル,モルバント及びベルモントの各地区が挙げられます。同地域は大小のギャング組織が支配する危険地域であり,殺人,強盗及びけん銃発砲事件などが頻発していますので,絶対に近づかないでください。
 同地域は現地の行政機関の職員でさえ立ち入りを敬遠する場所であり,十分な行政サービスも行き届いておらず,不満を持った住民がたびたび隣接する主要道路を封鎖するなどの抗議行動に出ています。ポート・オブ・スペイン市内から空港へ行く高速道路が同地域に隣接していますが,走行する際には事前にガソリンの残量や自動車の整備状況を確認し,脇道に逸れないようにしてください。

(2)トバゴ島
 従来,トバゴ島はトリニダード島に比べて安全とされてきましたが,取り締まりの厳しいトリニダード島を逃れた犯罪者の流入により,近年は凶悪犯罪の増加が目立っています。
 2018年の統計によれば,島の人口は約6万人で,殺人事件が9件,誘拐事件が14件,強盗事件が67件,窃盗事件が475件,性犯罪が117件,薬物関係の犯罪が41件発生しており,前年と比較して性犯罪と薬物関係犯罪を除いて減少傾向にあります。
 しかし,今年に入ってから外国人観光客を狙ったビーチにおける凶器を用いた強盗事件が連続発生しており,常時警戒が必要です。
 
 上記のとおり,トリニダード・トバゴへの渡航・滞在に当たっては危険を避けていただくため十分注意してください。

3.渡航及び滞在に当たっての注意
 滞在中は,上記情勢及び下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。万一犯罪被害に遭ったり,危険を察知した場合は,警察(電話番号:999)に通報してください。また,日本国外務省,在トリニダード・トバゴ日本国大使館,現地関係機関等から最新情報を入手するように努めてください。
(1)最近の犯罪傾向から,けん銃を使用する事件が広範囲で発生しており,国内のどの地区においても,昼夜を問わず注意が必要です。昨年には,多くの人でにぎわっていた首都近郊の行楽地や通勤ラッシュの幹線道路等においてギャングの抗争事件と思われる銃乱射事件が発生して一般人が犠牲となっており,いつ,どこで何が起こるかわからない治安情勢となっています。

(2)流しのタクシー(ナンバーが「H」で始まる)は乗り合いであり,犯罪被害に遭う可能性が高いので,ホテルや空港で手配する乗り合いではないタクシーを利用してください。また,マキシタクシー(マイクロバスを使用した路線バス)では度々犯罪被害が報告されていますので利用は避けてください。更に,白タク(ナンバーが「P」で始まる)は違法営業であり,運転手やその仲間が強盗や誘拐,性犯罪などを働くケースが報告されているので,絶対に利用しないでください。

(3)外出時は,華美な服装を控え(金のネックレスがよく狙われます),金目のものを持ち歩かない,歩きスマホ(強盗や窃盗被害の約8割でスマートホンが奪われています)をしないなど注意して行動し,人通りの少ない裏道には立ち入らないようにしてください。強盗等に巻き込まれないために買物はショッピングモールを利用し,小型独立店舗の利用は避けることをお勧めします。

(4)運転マナーは良くありません。ハイウェイや幹線道路において,飲酒運転や速度超過,歩行者の無理な横断などによる死亡事故が頻発しています。特に週末の夜間や早朝は,著しく速度を超過するなど無謀な運転者が増え,重大な交通事故が発生する確率が高くなりますので注意してください。運転する場合は,車間距離を十分保って安全な速度で運転するように心がけてください。
 交通死亡事故者数は日本の約3倍の比率であり,2019年に入り前年比約20%増加しており,特に注意が必要です。
 車が故障して路肩に駐車中に強盗に襲われるケースも報告されていることから,日常点検を励行してください。
 また,運転中にギャングの縄張りに迷い込んだ一般人を狙った殺人事件も発生しており,出発前にルートを確認し,もし道を間違えた場合はそのまま走行することなく,すぐに引き返してください。

(5)これまでは比較的安全と言われていた地域(大型ショッピングモールや高級住宅街など)や時間帯においても,殺人や強盗などの凶悪犯罪が発生しています。住居侵入や車上荒らし,強盗,窃盗などは,地域や時間帯を問わず発生し,人通りが多い場所や警備員が配置されているような場所でも発生しているので注意してください。滞在にあたっては,住居の防犯対策にも留意し,戸締まり等基本的な安全対策を十分行ってください。

(6)毎年2月頃行われるカーニバルなど,人出が予想される催し物がある時期に凶悪犯罪の発生が集中する傾向にあります。観光客はターゲットになりやすいため,高価なカメラや装飾品などを携行・着用しない,歩きスマホをしないなど行動に注意してください。近年のカーニバルでは,パレード参加の集団が,約50人の犯行グループに襲撃され,強盗や暴行の被害に遭っています。常に周囲を警戒して行動してください。

(7)外出や帰宅の際には,付近に不審者がいないかどうか確認した上で出入りしてください。ホテルに宿泊する際は,部屋の周辺に不審者がいないか注意するとともに,在室中はドアを常時施錠するとともに補助錠も必ず掛け,訪問者があっても誰かを確認するまでは安易にドアを開けないようにしてください。また,観光シーズンは宿泊料金が高額になりますが,安い宿で日本人旅行者が侵入窃盗の被害に遭った例がありますので,セキュリティーのしっかりした信頼のおけるホテルを利用するようお勧めします。
 また,滞在先ホテルでは,避難経路等を自ら確認し,不安な場合には責任者等に確認するなど事前対策をしてください。

(8)気温の高い国ですので軽装になりがちですが,強制わいせつ等の性犯罪事件が増加傾向にあり,特に女性を狙った犯罪が増加傾向にあるので,露出度の低いあまり目立たない服装をお勧めします。
 また,金のネックレスを狙った強盗も多発しており,殺人事件に至ることもあることから,貴金属類等の装着も控えるようお勧めします。

(9)海水浴場や景勝地等の観光スポットでも,置き引きや窃盗等の犯罪が発生しており,注意が必要です。特に人が少ない場所では,長時間滞在しないでください。

(10)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は,在トリニダード・トバゴ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在トリニダード・トバゴ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在トリニダード・トバゴ日本国大使館
 住所:5 Hayes Street,St. Clair, Port of Spain,
    Trinidad and Tobago, W. I. (P.O.Box1039)
 電話:628-5991
   国外からは(国番号1-868)628-5991
 FAX:622-0858
   国外からは(国番号1-868)622-0858
 ホームページ:https://www.tt.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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