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アフガニスタンの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2018年10月09日
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【危険度】
●アフガニスタン全土(首都カブールを除く)
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

●首都カブール
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(真にやむを得ない事情で現地に滞在せざるを得ない場合は,政府機関,所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)(継続)

【ポイント】
●アフガニスタンにおいては,タリバーン等の反政府武装勢力によるテロ・襲撃等が多発しており,一般市民や外国人も巻き込まれる事件が相次いでいます。また,下院選挙等の実施(現時点で本年10月20日)が予定されており,治安情勢は一層不安定になる可能性があります。目的の如何を問わず,渡航は止めてください。
1.概況
(1)アフガニスタンでは,主要な反政府武装勢力であるタリバーンの他,「ISILホラサーン州」と称する勢力等が各地で攻撃を繰り返しており,厳しい治安情勢が続いています。治安部隊による警備・警戒が特に強化されている首都カブール市内でも,即席爆発装置(IED)の爆発,銃撃,自爆攻撃等のテロ攻撃が多発しています。政府関係者,議員,軍・治安部隊,駐留外国軍,各国の大使館・総領事館等が主な攻撃対象となっているほか,一般市民や外国人も巻き込まれる事件が相次いでいます。また,タリバーンは,米軍をはじめとする駐留外国軍がアフガニスタンから完全に撤退するまで戦闘を継続する姿勢を示しています。これらを踏まえれば,今後も,アフガニスタンの治安情勢は厳しい状況が継続すると考えられます。

(2)2018年2月,国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は,テロ等による民間人の被害状況に関する年次報告書を発出しました。その中で,2017年の民間人の死傷者数は10,453名であり,2014年から連続して1万名を超えており,深刻な治安情勢が継続しています。民間人死傷者数の増加は,爆弾等によるテロ攻撃や治安部隊と反政府武装勢力との間の戦闘激化,「ISILホラサーン州」と称する勢力の活動拡大等が背景にあると考えられます。アフガニスタンの治安悪化は,この民間人死傷者数のデータからも伺えます。
(参考:URL:https://unama.unmissions.org/)

(3)首都カブールをはじめ,全土でタリバーン等の反政府武装勢力が政治目的に行う誘拐,及び犯罪グループによる身代金目的の誘拐が発生しています。政府・治安部隊関係者,ビジネスマン,ジャーナリスト,援助関係者等の他,外国人も被害に遭っています。2016年以降,援助関係者や大学勤務者等が巻き込まれており,邦人に関しては,2008年の東部ナンガルハール県での援助関係者の誘拐・殺害事件,2010年のクンドゥーズ県でのジャーナリストの誘拐事件(約5ヶ月後に解放)があります。

(4)国内各地では,治安部隊(国軍・警察)がタリバーン等に対する掃討作戦を展開し,激しい戦闘が繰り広げられています。一部では,政府の統制が及ばない地域が拡大する傾向にあると言われています。また,反政府武装勢力に対し,アフガニスタン軍や米軍による空爆も行われています。こうしたことから,攻撃の標的とならずとも被害に巻き込まれる危険性が大いにあります。

(5)下院議員選挙等の実施(現時点で本年10月20日)が予定されています。しかし,反政府武装勢力は選挙有権者登録所を襲撃,また有権者登録をしないよう一般市民を脅迫するなどの妨害をしています。選挙日を迎えるにあたり,治安情勢は一層不安定になる可能性があります。

2.地域別情勢
(1)首都カブール:「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(真にやむを得ない事情で現地に滞在せざるを得ない場合は,政府機関,所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)」(継続)

ア カブール市内は,治安当局による警備・警戒が特に強化されているものの,タリバーンや「ISILホラサーン州」による政府機関,治安当局,外国軍及び外国人を標的としたテロ攻撃等が頻発しています。
イ 誘拐,強盗等も発生しています。特に誘拐について,外国人は反政府武装勢力,犯罪者集団等から標的とされやすく,主に早朝,夜間に車で移動中に武装集団に襲撃され,拉致されるケースが多く見られます(同乗しているアフガニスタン人は誘拐されていません。)。また,警備が脆弱な事務所又は宿舎が襲撃され,誘拐されるケースもあります。警察当局は,外国人が所属するNGO事務所等に対して,誘拐の防止に向け,事務所や住居への監視カメラや警備員の配置,移動の経路や時間帯の頻繁な変更,身辺警護員の同行及び可能な限りでの防弾車の利用等の勧告を行っています。
ウ カブール中心部の各国大使館,政府機関が集まるエリアに,ロケット弾及び迫撃砲が着弾しています。ロケット弾及び迫撃砲は,一度に複数着弾するケースが多く,さらに,標的から外れて着弾することもあります。
エ これまでに発生した襲撃事件では,事前に実行犯グループが攻撃対象の身内の人物と内通しているケースが見られます。2018年4月22日にタリバーンにより宣言された「春季攻勢」においても,外国人が攻撃対象として明記されるとともに,攻撃対象内部に潜り込んでの攻撃が推奨されています。
オ このような事態を踏まえ,外国人が身の安全を確保するためには,政府機関,所属団体等を通じた極めて高度な警備体制が必要になります。
カ 最近のカブール市内の主なテロ事案
・7月15日,農村復興開発省(MMRD)付近で自爆攻撃が発生。少なくとも7名死亡,15名負傷。
・7月22日,空港付近で政府関係者を狙った自爆攻撃が発生。少なくとも27名死亡,107名負傷。
・7月24日,警察関連施設に複数のロケット弾が着弾。7名が負傷。
・7月26日,政府関係者の車列に自爆攻撃が発生。少なくとも5名死亡,6名負傷。
・8月13日,選挙関連施設付近で自爆攻撃が発生。少なくとも1名死亡,1名負傷。
・8月15日,教育関連施設で自爆攻撃が発生。34名死亡,56名負傷。
・8月16日,武装集団が政府関連施設を襲撃。
・8月19日,市内中心部に複数のロケット弾が着弾。
・8月19日,警察車両に仕掛けられた爆弾が爆発。1名負傷。
・8月21日,市内中心部に複数のロケット弾が着弾。3名負傷。
・9月 2日,市内中心部おいて車両が簡易爆弾によって爆発。少なくとも4名負傷。
・9月 3日,市内中心部において磁気地雷が爆発。死傷者なし。
・9月 5日, 市内西方のレスリングクラブで,自爆攻撃が発生。その後2度目の爆弾が爆発。21名が死亡,89名が負傷。
・9月 9日,市内西方の警察本部がタリバンの襲撃に遭い,10名が死亡。
・9月 9日,市内中心部を進む行列の近くで,オートバイに乗った人物が自爆し,7名が死亡,25名が負傷。
・9月11日,市内東部にロケット弾計3発が着弾。被害・死傷者なし。

(2)アフガニスタン全土(首都カブールを除く):「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」

ア 国内各地では,治安部隊(国軍・警察)がタリバーン等に対する掃討作戦を展開し,激しい戦闘が繰り広げられており,一部では,政府の統制が及ばない地域が拡大傾向にあると言われています。
イ 米アフガニスタン復興特別査察官(SIGAR)の2018年7月付の報告書によれば,政府の支配又は影響が及んでいるのは国内407の郡のうち229郡とされており,中部のウルズガン県,南部のヘルマンド県やカンダハール県等は反政府武装勢力の影響が強い地域の例として挙げられています。最近でもガズニ県,ファリヤーブ県及びバグラーン県等の都市部でも戦闘が行われた他,反政府武装勢力に対し,アフガニスタン軍や米軍による空爆も行われています。地方においても,攻撃の標的とならずとも被害に巻き込まれる危険性が大いにあります。
ウ 近年,「ISILホラサーン州」と称する勢力が各地で活動し,シーア派住民や外国関連機関等を標的とした攻撃を相次いで行っており,多くの犠牲者が出ています。
エ このように,国内各地の治安情勢は極めて不安定であり,仮にある時点で平穏が保たれているように見えても,情勢が急変する可能性があります。
(参考URL:https://www.sigar.mil/)

【参考】
(1)カブール市内における外国人の死傷者が生じた事件抜粋(2017年以降)
 ※新しい事案から順に記載
・2018年3月2日,市中心部において,自動車による自爆攻撃が発生し,1名が死亡,2名のオーストラリア人を含む少なくとも14名が負傷。
・2018年1月20日,インターコンチネンタルホテルが襲撃され,米国人,ウクライナ人,ギリシャ人,ドイツ人等を含む22名以上が死亡,少なくとも10名が負傷。タリバーンが犯行声明発出。
・2017年5月31日,各国大使館や政府機関が集まるエリアにおける大規模な爆発により,ネパール人等を含む600名近くが死傷。
・2017年5月20日,国際NGOの事務所が襲撃され,ドイツ人1名含む2名が死亡。

(2)アフガニスタン全土における外国人誘拐(2017年以降)
 ※新しい事案から順に記載
・2018年8月2日,カブール市内で,外国企業で働く外国人3名(インド人,マケドニア人,マレーシア人)が誘拐され,殺害された。
・2018年5月6日,バグラーン県プリフムリ市近辺で,7名のインド人技師を含む8名が武装集団によって誘拐。
・2017年6月,カブール市内で,ケニア人とされる外国人1名が国家保安局(NDS)の格好をした者によって誘拐。
・2017年5月,カブール市内で,国際NGOの事務所において,フィンランド人職員が武装した者によって誘拐(後日解放)。

3 首都カブールに真にやむを得ない事情で滞在する場合の注意
(1)首都カブールに真にやむを得ない事情で滞在せざるを得ない場合は,政府機関,所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。

(2)3ヶ月以上滞在される方は,在アフガニスタン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。3ヶ月未満の出張等の際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在アフガニスタン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html)

(問い合わせ先窓口)
○外務省
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311
・領事サービスセンター:(内線)2902,2903
・領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く):(内線)5139
・領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連):(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ  
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在アフガニスタン日本国大使館
 住所:Street# 15, Wazir Akbar Khan, Kabul, Afghanistan
 電話:(870)772-254-504(衛星電話)(93) 700-239-414(早朝,夜間,週休日(金・土曜日)等で緊急を要する場合)
 FAX : (870) 782-255-504(衛星電話回線)
 ホームページ:http://www.afg.emb-japan.go.jp
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