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トリニダード・トバゴ【危険レベル継続】(内容の更新)

2018年03月07日
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【危険レベル】
●全土
 レベル1:十分注意して下さい。(継続)

【ポイント】
●トリニダード・トバゴでは,けん銃等を使用した凶悪犯罪が頻発しており,その件数も年々増加しています。
●アジア系(中国人)住民を狙った殺人,強盗事件が頻発しており,日本人が犯罪に巻き込まれる可能性も排除されません。
1.概況
(1)トリニダード・トバゴの治安は悪化の一途をたどっています。
殺人事件は統計上1日に1件以上(2017年は495件)発生しており,また,2018年1月には殺人件数が60件発生し,1か月あたりの件数では過去最悪となっています。
 近年はトリニダード島に比べて犯罪が少ないとされてきたトバゴ島など,従来は比較的安全とされていた地域でも凶悪犯罪が発生しているので,場所を問わず注意が必要です。
更に,違法銃器が密輸入され,凶悪犯罪の8割以上で銃器が使用されていることから,滞在には特別な注意を払う必要があります。特に首都東部地域(ラベンティル,ベルモント,ビーサム等)は,ギャング同士の抗争が行われており,地元の住民でさえ立ち入りを躊躇する地域ですので,立ち入らないように注意してください。
 日本人の犯罪被害としては,2016年2月にカーニバル(毎年2月~3月頃に開催)に参加した女性が殺害されたほか,旅行者が宿泊先のゲストハウスで貴重品などの盗難被害に遭ったり,10人ほどのグループに囲まれて所持品を強奪されたりする事件等が発生しています。

(2)トリニダード・トバゴでは,2005年に首都において爆発事件が発生するなどしていましたが,ここ最近はテロ事件は発生していません。
 ただし,国民の約6%はイスラム教徒でISIL(イラク・レバントのイスラム国)の戦闘に参加するために中東地域に渡航したトリニダード・トバゴ国籍者が複数名おり,その間一部は既に同国に帰国したと言われています。2016年には,ISILが英語版オンライン機関誌において,トリニダード・トバゴでのテロを呼びかけました。実際に,2018年2月には,カーニバルの最中にテロを計画していたとして複数名の者が逮捕されるなど,テロの可能性を否定できません。

(3)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,米国,英国,フランス,スペイン,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。
 このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
 全土
  レベル1:十分注意して下さい。(継続)
(1)トリニダード島
ア 犯罪別注意事項
(ア)殺人
 2017年の殺人件数は482件(人口10万人あたり約37件)発生しました。そのほか,死に至らないまでも,けん銃や刃物が用いられた犯罪は更に多く発生しています。人通りの多い白昼の商店街でも発砲事件が発生し,流れ弾で露天商等が負傷したこともありますので,十分注意が必要です。近年,トリニダード島においては,外国人の殺害事件が複数発生しており,2016年2月には日本人が殺害されました。
(イ)誘拐
 2017年中,当地の誘拐事件は統計上88件を数え,約4日に1件の割合で発生しています。犯罪者同士が抗争や報復で相手を誘拐するケースが多い一方で,性的な目的で監禁したり,身柄を拘束後にキャッシュカードでATMから現金を引き出させた後に解放するという類の事件も頻発しています。
また,比較的安全とされていた日本大使館付近でも,2017年7月には現地中国大使館職員が誘拐されています。
 知らない人から声をかけられたり,人通りの少ないところで同じ車がついてきたりする場合には,注意してその場を離れるようにしてください。また,銀行からの帰り道等は,寄り道せずまっすぐ家に帰るようにしてください。
年齢を問わず,行方不明事案が相当発生していると言われ,中には犯罪に巻き込まれていることも考えられます。特に幼児や学童生徒は常時保護者や学校職員などが近くにいるようにするとともに,女性の単独行動は十分注意してください。
(ウ)強盗,窃盗
 警察の発表では,2017年に入り強盗等の発生はいくらか抑止されているとされている一方,統計によると強盗が2,791件,窃盗は主なもの(侵入窃盗,自動車盗等)だけでも4,793件発生しています。
 昼夜を問わず,海水浴場,路上,公園,一般住宅,酒場,スーパー,ショッピングモール,ガソリンスタンド,乗合タクシー内等とさまざまな場所で,けん銃等で武装した者が犯行に及んでいます。警備員が常駐する集合住宅での空き巣やスーパーの駐車場などで車上荒らし,自動車窃盗などの犯罪が頻発しており,また自動車の乗降時や走行中の車を停車させての強盗事件も発生しており,常に用心してください。
 従来は平穏であった地域での被害が増加しており,アジア系住民(特に中国人)を狙ったけん銃使用の強盗,殺人等の凶悪犯罪が頻発しています。
(エ)性犯罪
 2017年の統計によると,強姦等の性犯罪は467件報告されています。各地で強姦事件が発生しており,時には殺人に至るケースも報告されています。夜間の一人歩きは絶対に避けて下さい。夜間に車で移動する際は,出来るだけ目的地の至近に駐車し,乗降は周囲に注意しながら素早く行って下さい。また,昼間でもダウンタウン等には立ち入らないようにして下さい。
(オ)違法薬物関係事件
 2017年の統計によると,違法薬物関係の犯罪は432件報告されています。トリニダード・トバゴを含むカリブ海沿岸地域は,南米大陸から北米,欧州等への密輸ルートとして知られており,当地でも違法薬物のまん延は大きな社会問題となっています。治安当局も厳しく取り締まっており,摘発されるケースは相当数に上っています。興味本位で絶対に違法薬物に手を出さないで下さい。また,知らない間に運び屋として利用されるおそれがありますので,知らない人間から荷物を預かることのないようにしてください。
 大麻の所持・喫煙も違法であり,現地人等に誘われても断ってください。

イ ポート・オブ・スペインでの注意事項
 ダウンタウン地区(中心街)では,薬物密売や,日中においても発砲事件や強盗事件が頻発していることから,立ち入らないようにしてください。
特に危険な地域として,同ダウンタウン地区東端にあるドライリバーを隔てて東側に広がるイーストドライリバー,ラベンティル,モーバー及びベルモントの各地区が挙げられます。同地域は大小のギャング組織が支配する危険地域であり,殺人,強盗及びけん銃発砲事件などが頻発していますので,絶対に近づかないでください。
 同地域は現地の行政機関の職員でさえ立ち入りを敬遠する場所であり,十分な行政サービスも行き届いておらず,不満を持った住民がたびたび隣接する主要道路をブロックするなどの抗議行動に出ています。ポートオブスペイン市内から空港へ行く高速道路が同地域に隣接していますが,走行する際には事前にガソリンの残量や,自動車の整備状況を確認し,脇道に逸れないようにして下さい。

(2)トバゴ島
 従来,トバゴ島はトリニダード島に比べて安全とされてきましたが,取り締まりの厳しいトリニダード島を逃れた犯罪者の流入により,近年は凶悪犯罪の増加が目立っています。
 2017年の統計によれば,島の人口は約6万人で,殺人件数が13件,誘拐事件が14件,強盗事件が122件,窃盗事件が567件,性犯罪が64件,麻薬関係の犯罪が37件発生しており,2016年と比べて増加傾向にあります。
 
 上記のとおり,トリニダード・トバゴへの渡航・滞在に当たっては危険を避けていただくため特別な注意が必要です。

3.渡航及び滞在に当たっての注意
 滞在中は,上記情勢及び下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにして下さい。万一犯罪被害に遭ったり,危険を察知した場合は,警察(電話番号:999)に通報して下さい。また,日本国外務省,在トリニダード・トバゴ日本国大使館,現地関係機関等から最新情報を入手するように努めて下さい。
(1)最近の犯罪傾向から,けん銃を使用する事件が広範囲に発生しており,国内のどの地区においても,昼夜を問わず注意が必要です。

(2)流しのタクシー(ナンバーが「H」で始まる)は乗り合いであり,犯罪被害に遭う可能性が高いので,ホテルが手配したタクシー等,乗り合いではないタクシーを利用して下さい。また,マキシタクシー(マイクロバスを使用した路線バス)では度々犯罪被害が報告されていますので利用は避けてください。更に,白タク(ナンバーが「P」で始まる)は違法営業であり,運転手やその仲間が強盗や誘拐,性犯罪などを働くケースが報告されているので,絶対に利用しないでください。

(3)外出時は,華美な服装を控え,金目のものを持ち歩かないなど注意して行動し,裏道には立ち入らないようにしてください。買物はショッピングモールを利用し,小型独立店舗は避けることをお勧めします。

(4)運転マナーは良くありません。ハイウェイや幹線道路において,飲酒運転や速度超過,歩行者の無理な横断などによる死亡事故が頻発しています。特に週末の夜間や早朝は,著しく速度を超過するなど無謀な運転者が増え,重大な交通事故が発生する確率が高くなりますので注意してください。運転する場合は,車間距離を十分保って安全な速度で運転するように心がけてください。

(5)これまでは比較的安全と言われていた地域(大型ショッピングモールや高級住宅街など)や時間帯においても,殺人や強盗などの凶悪犯罪が発生しています。住居侵入や車上荒らし,強盗,窃盗などは,地域や時間帯を問わず発生し,人通りが多い場所や警備員が配置されているような場所でも発生しているので注意してください。滞在にあたっては,住居の防犯対策にも留意し,戸締まり等基本的な安全対策を十分行ってください。

(6)毎年2月頃行われるカーニバルなど,人出が予想される催し物がある時期に凶悪犯罪の発生が集中する傾向にあります。観光客はターゲットになりやすいため,高価なカメラや装飾品などを携行・着用しない,歩きスマホをしないなど行動に注意してください。2018年のカーニバルでは,パレード参加の集団が,約50人の犯行グループに襲撃され,強盗や暴行の被害に遭っています。常に周囲を警戒して行動してください。

(7)外出や帰宅の際には,付近に不審者がいないかどうか確認した上で出入りしてください。ホテルに宿泊する際は,部屋の周辺に不審者がいないか注意するとともに,在室中はドアを常時施錠するとともに補助錠も必ず掛け,訪問者があっても誰かを確認するまでは安易にドアを開けないようにしてください。また,観光シーズンは宿泊料金が高額になりますが,安い宿で日本人旅行者が侵入窃盗の被害に遭った例がありますので,セキュリティーのしっかりした信頼の置けるホテルを利用するようお勧めします。

(8)気温の高い国ですので軽装になりがちですが,強姦等の性犯罪事件が頻発していますので,特に女性は露出度の低い服装をお勧めします。

(9)海水浴場や景勝地等の観光スポットでも,置き引きや窃盗等の犯罪が発生しており,注意が必要です。特に人が少ない場所では,長時間滞在しないでください。

(10)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は,在トリニダード・トバゴ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在トリニダード・トバゴ日本国大使館の連絡を受け取れることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
 ○在トリニダード・トバゴ日本国大使館
 住所:5 Hayes Street,St. Clair, Port of Spain,
    Trinidad and Tobago, W. I. (P.O.Box1039)
 電話:628-5991
   国外からは(国番号1-868)628-5991
 FAX:622-0858
   国外からは(国番号1-868)622-0858
 ホームページ:http://www.tt.emb-japan.go.jp/houjin-page.htm
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